更新日: 2024年11月4日
プロ厳選!2024年におすすめの無料パスワードマネージャー
- 🥇 Dashlane :256ビットAES暗号化とゼロ知識アーキテクチャを採用し、強力なセキュリティを実現しています。また、パスワードの生成、自動保存、自動入力、パスワードの共有、パスワード強度の審査など、優れた追加機能も備わっています。Dashlaneは業界トップクラスのパスワードマネージャーで、30日間無料トライアルと30日間返金保証があるためすべてのプレミアム機能を試せます。
市場に出回っている無料パスワードマネージャーをすべて試したところ、実際に役立つものは一握りしかないことが分かりました。無料パスワードマネージャーの多くは本当に酷いのです。バグが多かったりパスワード管理に役立たなかったりするだけでなく、パスワードを盗むスパイウェアに扮したものも存在します。Apple製品やChromeブラウザに内蔵されているパスワードマネージャーは便利ですが、マルチプラットフォームに対応しておらず、追加機能もそれほど多くありません。
一流パスワードマネージャーの多くは無料版を提供していますが、ほとんどの機能は有料版でしか使えないため、意味がありません。優れた機能、強力なセキュリティ対策、頼れるカスタマーサポートが欲しい場合は有料サービスを選ぶ必要があるのです。
とは言え、優れた無料パスワードマネージャーもいくつかあります。パスワードの安全をしっかり守るのはもちろん、実用的な追加機能もいくつか備わっています。本記事では、1か月間にわたって無料のパスワード管理アプリをPC、iPhone、MacBook、Androidで試し、2024年に一番おすすめなものを厳選しました。
【早見表】おすすめの無料パスワードマネージャー
🥇1. Dashlane:2024年総合1位の無料パスワードマネージャー
Dashlaneは2024年に一番おすすめの無料パスワードマネージャーです。安全で、他社より機能が多く、デバイス、OS、ブラウザを問わず簡単に使いこなせます。無料プランに有料版の機能の多くが含まれ、1デバイスで25個のパスワードを保存できます。
無料で使える機能は次のとおりです。
- 自動保存と自動入力。Dashlaneはログイン情報と支払い情報の両方を安全に自動入力してくれます。
- パスワードの共有。無制限のDashlaneユーザーとパスワードを共有できます。
- パスワード生成ツール。パスワードフィールド、ブラウザ拡張機能、ウェブアプリで強力なパスワードを生成します。
- パスワードの強度審査。保存したパスワードのうち、弱いもの、使い回したもの、漏えいしたものを指摘する機能です。全体のパスワードセキュリティスコアから一部のパスワードを除外できるので、特定のログイン情報だけ審査したい場合に役立ちます。
- パスワードの履歴。生成したパスワードと変更したパスワードの一覧を閲覧できます。
- ダークウェブモニタリング。マスターパスワードがダークウェブに漏えいしていないかどうか確認します。
- 2要素認証(2FA)。TOTP認証アプリまたは生体認証でアカウントのセキュリティを強化できます。
- TOTP認証機能を内蔵(モバイルのみ)。2要素認証(2FA)を設定したアカウントに対して、タイムベースのワンタイムパスワード(TOTP)を生成・保存できます。
- 基本的なフィッシング対策。Dashlaneやその他の正規サイトを装った不正サイトについて警告するフィッシングアラートがあります。
ほかの無料パスワードマネージャーとは違い、Dashlaneの無料版にはほとんどの機能が含まれ、有料プランへの登録を押し付けられません。しかし、保存できるパスワードは25個までなので、多くのユーザーは少な過ぎると感じるでしょう。Dashlaneプレミアムにアップグレードするとパスワード保存数が無制限になるほか、マルチデバイスで同期でき、包括的なダークウェブモニタリング、仮想プライベートネットワーク(VPN。日本サーバーあり)、ライブチャットサポートなどが利用できるようになります。VPNも使えるのはDashlaneならでは。安全かつ高速で、Netflixなどの動画配信サービスにも対応しています。
Dashlaneプレミアムは$4.99 / 月でゲットできます。非常に優れたパスワードマネージャーであることを考えると、かなりオトクです。家族でパスワードマネージャーを使いたい場合はDashlaneフレンド&ファミリーが良いでしょう。$7.49 / 月で最大10人のユーザーを追加できます。Dashlaneのプレミアムプランはどれも安心の30日間返金保証付きです。
まとめ
Dashlaneは2024年最高の無料パスワードマネージャーです。1デバイスで25件のログイン情報を保存でき、無制限のパスワード共有、パスワードの生成、マスターパスワードの漏えい通知、2要素認証(2FA)など、他社の有料版より多機能です。Dashlane無料版ではDashlaneプレミアムを30日間無料体験でき、全プランが30日間返金保証付きです。
🥈2. 1Password:多機能で家族におすすめ(無料ではありません)
1Passwordは業界最高のパスワードマネージャーです。最も多機能なパスワード管理アプリの1つで、どの機能も使いやすく期待通りに動作し、ダッシュボードは直感的に操作でき、個人プランも家族プランも手頃な価格です。残念ながら、Dashlaneなど、本記事で紹介するほかのパスワードマネージャーとは違い、1Passwordの無料版はありません。しかし、14日間トライアルがありますから、すべての機能をリスクなく試して自分に合っているか吟味できます。
1PasswordのWatchtower機能はパスワードボルト全体を分析して弱いパスワードや使い回したパスワードを発見するほか、ログイン情報が漏えいしていないかどうかダークウェブをモニタリングしてくれます。
1Passwordで複数のボルトを作成できるのも気に入りました。1Passwordではボルトをいくつでも作成し、セキュアメモやクレジットカード番号、機密文書などさまざまな種類のデータを保存できます。ボルトが複数あるとデータを整理しやすいのです。例えば、自分のデータ、家族のログイン情報、仕事のデータをそれぞれ異なるボルトに保存するという使い方が考えられます。
1Passwordの「トラベルモード」はユニークです。国境を超える際に1つまたは複数のログイン情報を隠せるのです。また、ネットショッピングをする際にデビットカード番号を隠す「バーチャル支払いカード」もありますが、アメリカのユーザーしか使えません。
1Passwordの2要素認証オプションは業界トップクラスだと思います。Google AuthenticatorなどのワンタイムパスワードアプリやYubiKeyなどのUSBキーとシームレスに連携し、Windows、Android、iOSの生体認証スキャナに対応しているほか、2FA認証ツールが内蔵されています。また、無料サービスはカスタマーサポートが限られていることが多いですが、1Passwordのカスタマーケアは一流です。サポート担当者は数時間でメールに返信してくれます。ほかにも、サポート掲示板、Twitter/Xアカウント、きちんと整理されたナレッジベースもあります。
$2.99 / 月の1Password個人プランはとてもオトクです。1Passwordより機能が少ない他社製品より低価格です。また、1Passwordファミリーは家族に一番おすすめのパスワードマネージャーで、$4.99 / 月で最大5人の家族が使えます。また、格安でより多くのメンバーを追加することも可能です(ここまで柔軟性の高い家族プランはほかにありません)。
まとめ
1Passwordは機能が豊富でインターフェースは直感的に操作しやすいですが、無料ではありません。しかし、1Passwordは業界で最もお得なパスワードマネージャーの1つで、個人プランも家族プランも非常に手頃です。安心の14日間トライアルで1Passwordの全機能を体験し、自分に合っているか判断しましょう。
🥉3. RoboForm:使いやすく、フォーム入力機能が優秀
RoboForm無料版は安全で直感的に操作でき、フォーム入力機能は業界最高です。大半のパスワードマネージャーは単純なウェブフォームを入力できますが、RoboFormなら複雑なウェブフォームも正確に入力でき、追加料金はかかりません!
RoboForm無料版では、無制限のパスワードを保存できます。パスワードボルトにログイン情報やパスワード、ブックマーク、メモ、個人情報、連絡先などを安全に保存できます。ボルトを簡単に整理できるのが気に入りました。フォルダとサブフォルダを作成し、シームレスにカテゴリ分けできます。複数のボルトを作成できる1Passwordとは違いますが、それでもかなり便利です。
RoboFormではPCとモバイルアプリのパスワードも保存できます。これはかなりユニークな特徴です。デスクトップパソコンでSpotifyなどのアプリにログインすると、RoboFormに「パスワードを保存しますか」と尋ねられます。RoboFormはこの機能で他社とつけており、スクリーンロガー対策にもなります。残念ながらMacでこの機能は使えません。
RoboForm無料版はパスキーに対応しているため、パスワードなしで安全にサイトにログインできます。新たなパスキーを生成するとRoboFormに保存するよう表示され、今後のログインで保存したパスキーを使えるため、効率良く安全にログインすることが可能です。本記事で紹介したパスワードマネージャーのうち、無料版でパスキーに対応しているのはRoboFormのほかにDashlane、Bitwarden、NordPassだけです。
RoboForm無料版にはパスワード審査、2FA、ブックマークの保存、クラウドバックアップ(1デバイス)が含まれ、緊急連絡先になることができます(ただし、ほかのユーザーを緊急連絡先に指定することはできません)。Keeperなど他社の無料プランよりはるかに多機能です。特に注目したいのはパスワード審査機能です。パスワードの強度について詳しいレポートを閲覧でき、弱いパスワードを変更するとログイン情報の安全を確保できます。
カスタマーサポートについて、無料アカウントで利用できるのはメールサポートのみです。RoboFormプレミアムにアップグレードすると優先メールサポートのほかにライブチャットと電話サポートも利用できるようになります。複数台のデバイスで使うには有料プランにアップグレードしなければなりません。データをローカルに保存したりログイン情報を共有するための安全なフォルダを作成したりでき、価格は$0.99 / 月です。家族で利用する場合、RoboFormファミリーなら$1.59 / 月で最大5人のユーザーをカバーできます。似たようなツールを提供している他社製品と比べると、RoboFormの有料プランはどちらもかなり低価格です。
まとめ
RoboFormは使いやすく、フォーム入力機能はトップクラスです。複雑なウェブフォームもミスなく確実に自動入力してくれます。パスワード審査やブックマークの保存も可能で、無制限のパスワードを保存できますが、1デバイスでしか使えません。パスワードマネージャーを初めて利用するユーザーで、スマホかパソコンをカバーしたい場合におすすめです。
4. NordPass:インターフェースがとても直感的、マルチデバイス同期も
NordPassでは、複数台のデバイスで無制限のパスワードを安全に保存でき、インターフェースは直感的なデザインです。すべてのデバイスに設定したところ、NordPassは一番設定しやすいパスワードマネージャーと感じました。合理的なデザインで、ほんの数秒で使い方を理解できました。
とは言え、NordPass無料版では同時に1デバイスでしかログインできません。筆者はスマホとパソコンでマルチタスクすることが多いので不便と思いました。
とは言え、NordPassの無料プランには便利な機能がいくつかあります。その1つは多要素認証です。対応デバイスでは指紋または顔スキャンのみでパスワードボルトにログインできます。Yubikeyやその他の認証オプションにも対応しているので、アカウントとパスワードボルトの安全を守れます。
また、Dashlaneをはじめとする多くのパスワードマネージャーとは違い、NordPassなら有料版でも無料版でも同じカスタマーサポートを受けられます(24時間体制のメールとライブチャット)。
NordPassは「XChaCha20アルゴリズム」を用いてパスワードを保護します。本記事で紹介した他のパスワードマネージャーは256ビットAES暗号化アルゴリズムを採用していますが、XChaCha20のほうがモダンです。とは言え、両方ともハッキングされたことはないため、どちらのほうが良いか断言することはできません。
まとめると、NordPass無料版は比較的優れたパスワードマネージャーで、基本的がしっかりしています。すべての主要ブラウザで利用可能です。
無制限のデバイスでNordPassを同時利用したい場合、$1.24 / 月のNordPassプレミアムにアップグレードする必要があります。有料版はパスワードのヘルスチェック、データ漏えいスキャナ、メールアドレスのマスキング、緊急アクセスなども含みます。パスワードマネージャーの無料プランにヘルスチェッカーやデータ漏えいスキャナが含まれないのは珍しくありませんが、Dashlane無料版ではヘルスチェッカーが利用できますから、NordPass無料版でこの機能が使えないのは残念です。
まとめ
NordPassでは複数台のデバイスで無制限のパスワードを同期でき、インターフェースは直感的で、対応機器では生体認証が利用可能です。NordPass無料版では同時に1デバイスでしかログインできないのが不便ですが、他社の無料版より多くの機能が含まれます。30日間無料トライアルと30日間返金保証を利用してNordPassプレミアムを体験することも可能です。
5. Bitwarden:オープンソースでパスワード保存数が無制限
Bitwarden無料版では、無制限のデバイスで無制限のパスワードを保存できます。この記事で紹介した100%無料パスワードマネージャーで台数とパスワード保存数が無制限なのはBitwardenのほかにAviraパスワードマネージャーとノートンパスワードマネージャーだけです(LastPassでも無制限のパスワードを保存できますが、モバイルまたはデスクトップのどちらかでしか使えません)。パスワードのほかにも、クレジットカードや個人情報、メモなどのアイテムも保存できます。Bitwardenのブラウザ拡張機能がパスキーに対応しているのは便利です。
Bitwardenはオープンソースなので、ソースコードがネット上で公開されています。誰でもコードを検証して脆弱性がないかチェックできるわけです。Bitwardenは独立監査を受けて安全性が確認されているため、信頼できます。
無料版に含まれる機能には、パスワードとユーザー名の生成ツール、プライバシー強化のためのメールエイリアス生成機能、ユーザー名漏えいレポートなどがあります。「Bitwarden Send」も利用可能で、一時的に素早く機密情報を共有したい場合に役立ちます(無料版ではテキストのみですが、有料版ではファイルも安全に共有できます)。とは言え、Dashlaneなどのパスワードマネージャーのほうが簡単にパスワードを共有できます。
Bitwardenはあまり使いやすくないため、初心者には向きません。Dashlaneや1Passwordと比べると難易度は高めですが、高度にカスタマイズ可能なパスワードマネージャーが欲しい上級者にはおすすめです。また、日本語で24時間年中無休のメールサポートを提供していますから、Bitwardenの設定方法や使い方が分からなくても簡単に助けてもらえます。
Bitwardenの自動入力機能は初期設定が必要なので、初心者は圧倒されるかもしれませんが、設定が完了するときちんと動作します。ただ、自動保存がうまくいないことが何度かあり、手入力しなければなりませんでした。また、クレジットカード情報を自動入力する際、入力漏れが必ず1つ以上ありました。
Bitwardenプレミアム版にアップグレードすると優れたセキュリティ機能が使えます。TOTP認証ツールが内蔵されていて、パスワード審査ツール、優先サポート、緊急アクセス、暗号化されたストレージなどがあります。個人向けプレミアムプランはわずか$1.00 / 月、家族プランも$3.33 / 月と手頃な価格です。
まとめ
Bitwarden無料版はオープンソースの安全なパスワードマネージャーで、無制限のデバイスで無制限のパスワードを保存できます。ある程度の知識がある上級者向けですが、パスワードマネージャーの使い方を調べる覚悟ができている場合はBitwardenは実用性の高いチョイスです。
6. Keeper:高度なセキュリティと使いやすさが魅力
Keeperは高度なセキュリティ機能を直感的なインターフェースに詰め込んだパスワードマネージャーです。256ビットAES暗号化とゼロ知識アーキテクチャを採用しており、幅広い多要素認証(MFA)オプションに対応しています。Google Authenticatorなどの基本的な2FAアプリが使えるのはもちろん、モバイルやスマートウォッチでは顔・指紋認証でログインできます。
Keeperの無料版は制限が厳しいのが残念です。デスクトップアプリとウェブボルトは利用できず、1台のモバイルデバイスでしか使えません。Dashlaneの無料プランはパソコンでもウェブアプリを通して使えますから、Keeper無料版は物足りなさを感じます。また、ボルトに保存できるアイテムは10個だけです。
とは言え、Keeperはさまざまな種類の情報を保存できるのが魅力です。幅広いデータタイプのためのテンプレートが19個用意されています(運転免許証、出生証明書、健康保険データ、ソフトウェアライセンス、請求先住所など)。
Keeperではパスワードの共有も非常に簡単です(ただし、プレミアムプランがなければパスワードは共有できません)。共有権限を設定したり、共有したパスワードの権限を変更したり、有効期限を設定してログイン情報を安全に共有したりできます。
有料ユーザーの場合、Keeperのカスタマーサポートは優れていて常時電話サポートなどが利用できますが、無料ユーザーが利用できるのはヘルプセンターと問い合わせフォームのみです。
Keeper無料版では1台のモバイルデバイスで基本的なパスワード管理機能が使えます。手動でパスワードを保存することになり、個人情報と支払いカード情報を保存できますが、最大10件の記録に限られます。パスワードの自動入力、ファイルの安全なストレージ、緊急アクセスは含まれません。全機能を使いたい場合、1ユーザー向けのKeeperアンリミテッドと最大5ユーザー向けのKeeperファミリーから選べます。価格は$2.92 / 月~で、返金保証はないものの、30日間無料トライアルで有料版を体験できます。
まとめ
Keeperは強固なセキュリティ対策と使いやすさを兼ね備えた良質なパスワードマネージャーです。幅広いMFAオプションに対応していて、自動保存も高性能なので、安全かつ便利にパスワード管理ができます。無料版は制限がかなり多く1台のモバイルデバイスでしか使えませんが、プレミアムプランではパスワード共有から安全なメッセージアプリまでさまざまな追加機能が利用可能です。30日間無料トライアルで有料機能を試せます。
7. ノートンパスワードマネージャー:良質なパスワードマネージャーで、ウイルス対策プランが優秀
ノートンパスワードマネージャーは、256ビットAES暗号化、ゼロ知識アーキテクチャ、2要素認証によって高いセキュリティレベルを実現しています。最大の注目ポイントは無料のパスワードボルト審査で、パスワードの強度を常にモニタリングすることでセキュリティを一層強化してくれます。
無料製品でありながら、無制限のデバイスで無制限のパスワードを保存できます。そのような無料製品は滅多になく、複数のプラットフォームで制限なくパスワードを管理できるのは便利です。しかし、Dashlaneや1Passwordとは違ってノートンはパスワード共有とアカウントの復元オプションを欠いており、認証ツールは内蔵されていません。また、VPNやトラベルモードなどのユニークな機能もありません。
とは言え、ノートンのパスワード審査は素晴らしいと思いました。弱いパスワード、重複したパスワード、古いパスワード、アーカイブしたパスワード(過去に変更したパスワード)を検出し、カテゴリ分けしてくれる機能です。注意が必要なパスワードを簡単に見極めて、すぐに変更できます。さらに、Autochange機能では、対応サイトのパスワードを自動的に変更できます。Dashlaneなど一部のパスワードマネージャーは以前同じような機能がありましたが、現在は提供を停止しています。
ノートンはWindows・Mac用パスワード管理アプリを提供していません(一方、1Passwordは優秀なデスクトップアプリを提供しています)。とは言え、ノートンのブラウザ拡張機能はとても高性能で、モバイルアプリは非常に直感的に使えました。
ノートン360プランでは、ほかにも幅広い追加機能が利用でき(日本サーバーが利用可能なVPNなど)、カスタマーサポートも優秀です。$49.99 / 年*のノートン360デラックスはマルウェアスキャナを含み、検出率はパーフェクトでした。ほかにもVPNやペアレンタルコントロール、ダークウェブモニタリングなどの機能があり、アプリは直感的に使いやすく、すべての主要OSに対応しています。2024年最高のセキュリティソフトに選ばれているほどです。
まとめ
ノートンパスワードマネージャーはしっかりした無料パスワードマネージャーで、優秀なインターネットセキュリティソフトの一部として利用できます。パスワード共有やアカウント復元などの機能は欠いているものの、セキュリティが強く無制限のデバイスで無制限のパスワードを保存できるという点で補っています。ノートンのウイルス対策プランにアップグレードするとさまざまなインターネットセキュリティ機能が利用でき、デバイスとデータの安全が大幅に強化されます。ノートンの全プランが60日間返金保証の対象です。
8. LastPass:パソコンまたはモバイルのどちらかで無制限のパスワードを保存
LastPassの無料プランでは保存できるログイン情報とデバイス数が無制限です。このようなサービスはほとんどありません。しかし、パソコンまたはモバイルのどちらでパスワードを同期するか選ばなければなりません(3回まで変更できます)。すべてのパソコンとモバイルでパスワードを同期したい場合、有料版にアップグレードする必要がありますが、とても手頃です。
LastPass無料版は便利な機能がたくさんあります。自動入力は高性能で、認証ツールが内蔵されているほか、2FAにも対応しています。特に気に入ったのはLastPass Authenticatorという認証ツールで、2FAでアカウントにログインする際にほかの認証アプリを使う必要はありません。
LastPassのインターフェースは直感的で、すべての記録がはっきり表示されます。パスワードを整理するのは簡単です。新しいアイテムを追加する際、LastPassではカテゴリを選べるのでパスワードを見つけやすくなります。
また、LastPassの無料プランでは1対1でのパスワード共有が可能で、1人のLastPassユーザーとパスワードやメモ、クレジットカード情報などを共有できます(とは言え、Dashlaneの無料プランでは無制限のユーザーと共有できます)。パスワード審査機能もあり、保存されているパスワードの強度を確認できます。
残念ながら、LastPassは有料版へのアップグレードをしつこく促すことで知られています。ほかのパスワードマネージャーより頻繁に有料プランのオファーが表示されるわけではないものの、2021年から無料プランはモバイルまたはパソコンのどちらかでしか使えなくなったため、多くのユーザーは困ってしまいました。また、パソコンとモバイルのどちらかを選んだ後、3回しか変更できません。
無料プランではカスタマーサポートも制限されています。有料ユーザーはサポート担当者とメールでやり取りできますが、無料ユーザーはヘルプセンターとコミュニティ掲示板しか利用できません。
まとめると、LastPass無料版はパスワードマネージャーに期待したい大半の機能が含まれますが、LastPassプレミアムにアップグレードすると便利な追加機能が使えるようになります。わずか$2.40 / 月で、すべてのデバイスで制限なく利用でき、生体認証によるMFA、複数人との共有、緊急アクセス、ダークウェブモニタリングなどの機能があります。家族プランでも同じ機能が利用でき、6ライセンスが含まれます。
まとめ
LastPassの無料プランでは無制限のデバイスで無制限のパスワードを保存できますが、デバイスの種類を選ばなければなりません(パソコンまたはモバイル)。1対1でのパスワード共有、2FA、内蔵の認証ツール、パスワード審査など、幅広い追加機能も含まれます。プレミアムプランに登録するとパソコンとモバイルの両方で同期でき、複数人とのパスワード共有、緊急アクセスが可能になります。
9. Aviraパスワードマネージャー無料版:パスワード保存数とデバイス数が無制限
Aviraパスワードマネージャー無料版では無制限のパスワードを無制限のデバイス間で同期できます。本記事で紹介した無料製品でデバイス数が無制限なのは、AviraのほかにノートンパスワードマネージャーとBitwardenだけです。
Aviraパスワードマネージャーの無料版はDashlaneやRoboFormと比べるとかなり制限が多いですが、使いやすさは業界トップクラスです。筆者がアプリを試したところ、パスワードの生成、ボルトへのログイン情報の保存、保存したログイン情報の自動入力をとても簡単に行えました。
無料プランは2FA(2要素認証)にも対応しており、生体認証によるログインも可能です。設定しやすいため、ノウハウを問わず誰でもセキュリティを強化できます。さらに、モバイル向けの優れた認証ツールもあり、2FAをスムーズに設定して使い始めることができます。
Chromeに保存したパスワードをAviraに簡単にインポートでき、パソコンとモバイル間でアプリが自動的にパスワードを同期してくれました。
より多くの機能を使いたい場合、Aviraの有料アプリにアップグレードすることもできます。有料版はデータ漏えいのモニタリング、パスワードボルトの審査、優先カスタマーサポートなどを含み、価格はわずか$2.66 / 月です。高品質セキュリティソフトも必要な場合、Aviraパスワードマネージャーとプレミアムウイルス対策ソフトのセット買いがオトクです。すべての年間プランが安心の60日間返金保証の対象です。
まとめ
Aviraパスワードマネージャー無料版は安全で直感的に使うことができ、複数台のデバイスで無制限のパスワードを保存できます。256ビットAES暗号化とゼロ知識ポリシーを採用しており、モバイルデバイスでは生体認証によるログインが可能で、TOTP認証ツールが内蔵されています。有料アプリにアップグレードすると、ボルトのセキュリティ審査とデータ漏えいモニタリングも使えるようになります。
10. Sticky Password:ブラウザとの互換性が高く、ポータブルなUSB版も
Sticky Password無料版は無制限のパスワードを保存できますが、BitwardenやAviraパスワードマネージャーとは違ってデバイス間でパスワードを同期しません。ですが、主要ブラウザにしか対応していないパスワードマネージャーが多いなか、Sticky Passwordは10以上のブラウザで利用可能です。
Sticky Password無料版でもWindowsでは持ち運び可能なUSB版を作成できます。ボルトをUSBドライブにダウンロードすると、すべてのWindows PCでSticky Passwordにアクセスできるようになるわけです。普段と違うパソコンでアカウントにアクセスすることが多い学生や旅行者が重宝する機能ですね。
無料プランでは生体認証によるログインが可能なので、対応デバイスで指紋か顔をスキャンするだけでパスワードボルトにアクセスできます。
しかし、無料プランではパスワードを共有できません。一方、Dashlaneの無料版では友人や家族、同僚など無制限のユーザーと安全にパスワードを共有できます(相手もDashlaneの利用者であることが前提ですが)。
Sticky Passwordプレミアム($1.66 / 月)にアップグレードすると、複数のデバイス間で同期したりパスワードを共有したりでき、ダークウェブモニタリング、優先サポート、安全なクラウドバックアップが含まれます。売り上げの一部をマナティー保全団体に寄付しているのはユニークです。家族プランはありませんが、Sticky Passwordは買い切り版を提供しています(そのような企業は非常に稀です)。
まとめ
Sticky Password無料版では無制限のパスワードを保存でき、10以上のブラウザに対応しています。生体認証によるログインが可能で、Windowsでは持ち運び可能なUSB版を作成できるため旅行者や学生にピッタリです。ただし、緊急アクセスやパスワードの安全な共有はできません。Sticky Passwordプレミアムはかなり低価格で、マルチデバイス同期とパスワードの共有が可能になります。
比較表
【検証方法】比較とランク付けの基準
数週間に渡り、当社の徹底した検証方法に従ってさまざまな製品を詳しく調査し、各製品のメリットとデメリットを掘り下げました。このレビューは筆者の実体験とデータに基づいて執筆されています。ここでは、どのような側面に注目したか説明します。
- セキュリティと暗号化の基準を検証しました。各パスワードマネージャーが採用している暗号方式と分析し、ゼロ知識アーキテクチャの有無を確認しました。256ビットAESなどの強力な暗号化を導入し、ユーザーが保存したデータに開発者さえアクセスできない仕組みになっているサービスのみを十分に安全なパスワードマネージャーとして本記事で紹介しました。
- コアのパスワード管理機能を評価しました。パスワードの保存、ログインフィールドの自動入力、新しいログイン情報の取り込み、強力なパスワードの生成など、基本機能の性能に注目しました。これらの機能が高性能でバグやエラーなく動作したDashlaneや1Passwordなどのパスワードマネージャーがランキング上位となりました。
- 追加機能は価値があるかどうか評価しました。ダークウェブモニタリング、セキュリティレポート、暗号化ファイルストレージなどの追加機能を試し、期待通りに動作するかどうか、本当にメリットがあるかどうかを吟味しました。便利で実用的な追加機能を提供している製品に加点しました。
- マルチユーザープランとパスワード共有機能を確認しました。複数人のユーザーを管理できるかどうか、チームまたは家族間でパスワードを簡単かつ安全に共有できるかどうか調べました。柔軟かつ安全に共有できる1Passwordなどの製品には、より高いスコアを与えました。
- コストパフォーマンスを比較しました。各パスワードマネージャーの価格と、無料プラン・有料プランに含まれる機能を検討しました。コストと機能のバランスが良く、妥当な価格でアップグレードできる製品には高評価を与えました。この観点で高得点を獲得したのはRoboFormとNordPassです。
- カスタマーサポートと返金保証を試しました。さまざまな質問やトラブルについて各社のサポートチームに実際に問い合わせ、応答時間と回答を評価しました。また、払い戻しポリシーまたは返金保証があるか確認し、払い戻しの手続きがどれくらい簡単か調べました。
無料パスワードマネージャーの危険性とデメリット
質の高い無料パスワードマネージャーもありますが、デメリットやリスクは付き物です。
- 基本機能を欠いている。一部の無料パスワードマネージャーはパスワードの自動入力などの基本機能を提供していません。
- 重要な追加機能を欠いている。これには、パスワード共有(信用できる連絡先と安全にログイン情報を共有する機能)、パスワードボルトの審査(パスワードの強度を調べ、パスワードが漏えいしていないかどうかを確認する機能)、ダークウェブモニタリング(アカウント情報がデータ漏えいの被害に遭った場合に通知する機能)などが含まれます。
- デバイス数とパスワード保存数が制限されている。機能が限られているだけでなく、大半の無料パスワードマネージャーは保存できるパスワード数または利用可能なデバイス数を制限しています(両方制限しているケースもあります)。BitwardenとAviraは例外で、どちらもパスワード保存数とデバイス数は無制限です。
- カスタマーサポートが制限されている。例外もありますが(NordPassなど)、パスワードマネージャーの有料版しか優先サポート、電話サポート、24時間年中無休サポートを利用できないことは珍しくありません。
- 機能がいきなり有料ユーザー限定になることがある。無料パスワードマネージャーは突然変更される可能性があります。例えば、2021年にLastPass無料版が変更され、無料プランをモバイルまたはパソコンのどちらかでしか使えなくなってしまいました。さらに、パスワードマネージャーの無料版はインポート機能が制限されていることがあるため、他社からデータを取り込むのは困難です。
結局のところ、快適に利用したい場合は有料パスワードマネージャーを購入しなければなりません。ですが、高品質パスワードマネージャーはかなり低価格です。例えば、Dashlaneプレミアムはわずか$4.99 / 月、1Passwordパーソナルも$2.99 / 月でゲットできます。また、大半の一流パスワードマネージャーは無料トライアルまたは返金保証を実施しています(Dashlaneは30日間無料トライアルと30日間返金保証、1Passwordは14日間無料トライアルがあります)。
無料と有料パスワードマネージャー
無料パスワードマネージャーはパスワードを安全に管理するのに役立ちますが、便利な追加機能は利用できず、制限があるのも不便です。例えばDashlaneの無料プランでは、1デバイスで25個のパスワードしか保存できません。また、LastPassの無料版には緊急アクセスが含まれず、パソコンまたはモバイルのどちらかでしかパスワードを同期できません。Aviraパスワードマネージャー無料版はパスワード審査とデータ漏えいモニタリングが含まれません。
通常、一流の有料パスワードマネージャーでは、パスワード共有、緊急アクセス、ダークウェブモニタリングなどの追加機能が利用可能です。さらに、大半の有料パスワードマネージャーは無制限のパスワードを無制限のデバイスで保存できます。さらに、有料パスワードマネージャーのほうがより良いカスタマーサポートを受けられます。例えば、RoboFormの無料プランでは24時間年中無休のメールサポートしか利用できませんが、有料プランでは優先メールサポートのほかにライブチャットと電話サポートも利用できます。
購入前に無料パスワードマネージャーを利用してサービスを試してみることをおすすめしますが、最終的には有料サービスを入手したほうがはるかに価値があります。
有料パスワードマネージャーにアップグレードするタイミング
無料パスワードマネージャーから始めるのが良いかもしれませんが、大半のユーザーはそのうち物足りなさを感じるはずです。次のようなケースでは有料プランを検討しましょう。
- デバイス数が多い場合。スマホ、タブレット、パソコンなど複数台のデバイスでパスワードマネージャーを使う場合、有料版ではデータが自動的に同期されるため、どのデバイスでもパスワードにアクセスできます。
- オンラインアカウント数が多い場合。多くの無料パスワードマネージャーは保存できるパスワード数を制限しています。通常、有料プランはそのような制限がないため、すべてのアカウントを簡単に守れます。例えばKeeperの無料プランでは10件の記録しか保存できませんが、有料プランなら無制限です。
- セキュリティとプライバシーがとても気になる場合。セキュリティについて詳しい情報が欲しいのであれば、有料版では潜在的なデータ漏えいを通知するダークウェブモニタリングなどの高度なツールが利用可能です。例えば、Dashlaneの有料プランにはリアルタイムのダークウェブモニタリングが含まれます。
- 大家族で利用する場合。複数人のユーザーがパスワードを管理したい場合、有料版パスワードマネージャーにアップグレードするとパスワードを高度に共有できます。LastPass無料版では1対1でしか共有できませんが、LastPassプレミアムでは複数人と共有でき、LastPassファミリーでは共有フォルダを作成できます。
- 外出先でパスワードマネージャーを使いたい場合。頻繁に旅行したり公共Wi-Fiをよく利用したりする場合、Dashlaneの有料プランに含まれるVPNや1Passwordのトラベルモードが役立ちます。
サードパーティ製パスワードマネージャーの必要性は?
多くのブラウザとOSはパスワードマネージャーを含みます。例えばApple製品にはiCloudキーチェーンがありますし、ChromeやFirefoxもパスワード管理機能を提供しています。かなり便利なので「わざわざサードパーティ製パスワードマネージャーを導入する必要はあるのか」と思うかもしれませんね。
ブラウザやOSに内蔵されているパスワードマネージャーは、パスワードの生成や自動入力などの基本的な役割を果たし、どんどん改善されていますから、それで十分と感じる方もいらっしゃると思います。とは言え、限界があるのも事実です。例えば、
- Googleのパスワードマネージャーでは、パスワードを閲覧したいときに2要素認証を必要としないので、Googleアカウントへの不正侵入があった場合、すべてのパスワードを知られてしまいます。さらに、Googleのパスワードマネージャーがエンドツーエンド暗号化を採用している証拠はないため、Googleにパスワードを見られてしまう可能性があります。プライバシーの観点で最悪です。
- Appleのパスワードマネージャーは安全ですが、専用アプリがないため使いにくいのがデメリットです。iOSまたはmacOSのデバイス設定からパスワードマネージャーを開かなければならず、非常に不便です。
- Firefoxのパスワードマネージャーは2要素認証を欠いており、デフォルトでマスターパスワードは有効になっていません。マスターパスワードを設定し忘れた場合、あなたのブラウザを使うすべてのユーザーにパスワードを知られてしまいます。
Dashlaneや1Password、RoboFormをはじめとする有料のサードパーティ製パスワードマネージャーのほうが安全で使いやすく、パスワード管理をより簡単にするための機能が充実しています(緊急時に信用できる連絡先がアカウントにアクセスすることを許可する「緊急アクセス」など)。さらに、サードパーティ製パスワードマネージャーは無料プランや無料トライアルがあるため、デバイスに内蔵されたパスワードマネージャーと同じように無料で使えます。
2024年にパスワードの安全性を向上する方法
無料パスワードマネージャーは制限がありますから、すべてのオンライン脅威からパスワードを100%保護することはできません。例えば、Aviraパスワードマネージャー無料版はパスワード審査機能がないため、弱いパスワードや再利用したパスワードについて通知は届きません。
とは言え、パスワードマネージャーを購入したくない場合は無料版でも良いでしょう。パスワードの安全に管理にする方法のアドバイスに必ず従ってください。
- アカウントごとに異なるパスワードを設定する。メールやソーシャルメディア、銀行口座など重要なアカウントに同じパスワードを使い回すのは絶対に避けてください。そのパスワードをハッカーに知られた場合、すべてのアカウントが乗っ取られてしまいます。
- 複雑で安全なパスワードまたはパスフレーズを使う。記号、数字、大文字、小文字を含む、少なくとも16文字のランダムなパスワードを設定しましょう。また、5~7個のランダムな単語を組み合わせたパスフレーズを使う手もあります。NordPassとRoboFormの無料プランでは便利なパスワード生成ツールが利用可能で、安全なパスワードとパスフレーズの両方を作成できます。
- アカウントの2要素認証を設定する。大半のオンラインサービスは2要素認証に対応しています。ログインするたびにデバイスに2FAコードを送信し、パスワードを盗もうとしているハッカーからアカウントを守る仕組みです。
- 他人に知られたパスワードは必ず変更する。ダークウェブモニタリング機能のあるパスワードマネージャー(Dashlaneなど)を使うと、安全が脅かされたパスワードについて知らせてくれるほか、ログイン情報がデータ漏えい事故に巻き込まれた場合に通知が届きます。この機能がないパスワードマネージャーを使っている場合は「Have I Been Pwned」という無料ツールを使ってパスワードがネット上に漏えいしていないか調べることも可能です。
- ウイルス対策ソフトを使う。パスワードマネージャーは偽サイトから身を守るのに役立ちますが、マルウェア感染を直接防ぐことはできません。悪意のある人がマルウェアを使ってログイン情報を盗まないよう、必ずデバイスでセキュリティソフトを使ってください。おすすめのセキュリティソフトは多数ありますが、イチオシはノートン 360です。マルウェア検出率がパーフェクトな高性能マルウェアスキャナを備えているほか、ダークウェブモニタリングやランサムウェア対策などの機能もあります。
- 保護されていないWi-Fiネットワークは避ける。サイバー犯罪者は保護されていないネットワーク(パスワードなしで利用できるWi-Fiホットスポット)を悪用して通信を監視し、ログイン情報を盗み取ることがあります。保護されていないネットワークをどうしても利用しなければならない場合、データを読み取られないよう最初にVPNに接続してください。Dashlaneの有料プランでは高性能VPNが利用できますが、安全な無料VPNを使うこともできます。
- HTTPSサイトにのみアクセスする。HTTPSサイトでは、サイトとあなたのデバイス間でやり取りするすべてのデータが暗号化されます。一方、HTTPサイトでは暗号化されないため、サイト所有者にパスワードなどのデータを覗き見される可能性があります。
企業向けの無料パスワードマネージャーはありますか?
BitwardenやKeePassのように、ビジネスも無料プランを利用できるオープンソースのパスワードマネージャーはいくつかあります。このような製品は費用対効果が高いものの、通常、企業自身がソフトウェアをホスティングしなければなりません。ノウハウがなければ難易度が高く、かなり時間がかかってしまいます。また、自社でホスティングすることにはさまざまなリスクが伴うことにも注意が必要です(サイバー犯罪者に狙われやすい中小企業は特にそうです)。
さらに、無料プランはビジネスが必要とする重要な機能を欠いていることが多いです。一元管理、監査機能、包括的なレポート機能などはありませんから、ビジネスのニーズに適しているとは言えません。
代わりに、各社員が自分のアカウントを管理できるクローズドソースのパスワードマネージャーを検討することもできます。しかし、大半のパスワードマネージャーはこの行為を利用規約で禁止しています。また、この方法では企業のパスワードを監督・監査することは不可能です。
最も効果的な解決策は、Dashlaneや1Passwordなどの商用パスワードマネージャーの企業向けプランを選ぶことです。通常、ビジネス専用プランには、一元管理や監査ツール、詳細なレポート機能など、企業が必要とする機能がすべて含まれます。
さらに、優先カスタマーサポートを利用できるのは安心感があり、便利です。トラブルシューティングや問題発生時にも迅速に対応してもらえます。データ漏えいに伴う金銭的被害は有料パスワードマネージャーのコストよりはるかに莫大になりますから、購入する価値は間違いなくあります。
ランクインしなかった一流サービス
- True Key。True Keyは優れたパスワードマネージャーですが、無料プランでは15個のパスワードしか保存できず、あまりにも少なすぎます。パスワード共有機能もありません。
- KeePass。KeePassは無料でオープンソースですが、公式版はWindowsでしか利用できず、アプリは非常に使いにくいと感じました。また、追加のプラグインを使わなければブラウザで利用できないのも非常に不便です。
- Password Boss。Password Bossは使いやすく、多機能なパスワードマネージャーです。しかし、無料プランは制限があり、ウェブベースのボルトを提供しておらず、カスタマーサポートの対応が遅いのがネックです。
- LogMeOnce。便利な機能が多いものの、他社と比べるとLogMeOnceはイマイチです。インターフェ―スは雑然としており、本記事で紹介した他社製品より使いにくく、無料版は広告が表示されるので快適ではありません。
よくある質問
一番安全な無料パスワードマネージャーは?
Dashlaneの無料プランが一番おすすめです。パスワード審査で弱いパスワードや再利用したパスワードを発見でき、2要素認証(2FA)でセキュリティを強化できるほか、無制限のユーザーとパスワードを共有することが可能です(このような無料パスワードマネージャーはあまりありません)。ほかにも、パスキーやセキュリティアラート、マスターパスワードに対するダークウェブモニタリング、制限付きのフィッシング詐欺アラートなども含まれます。セキュリティ機能が優秀でインターフェースが使いやすいだけでなく、ログイン情報を簡単に管理できるよう工夫されています。
Androidにおすすめの無料パスワード管理アプリは?
Androidに一番おすすめの無料パスワード管理アプリはDashlaneです。使いやすさと強固なセキュリティを兼ね備えたパスワードマネージャーとなっています。パスワード生成機能で安全性の高い一意のパスワードを作成でき、クレジットカード番号などを安全に保管するためのデジタルウォレットもあります。強固なセキュリティフレームワークとユーザー重視のデザインにより、Dashlaneは「信頼性の高い無料パスワード管理アプリが欲しい」というAndroidユーザーにぴったりの製品となっています。Android 14デバイスではパスキーでログインできるようになったのも便利です。
デバイスやブラウザに無料パスワードマネージャーが搭載されているのでは?
確かにブラウザやモバイルOSにはパスワードマネージャーが内蔵されています。しかし、機能とセキュリティはサードパーティ製パスワードマネージャーのほうがはるかに優秀です。パスワード審査機能で弱いパスワードを発見できるほか、2FA(2要素認証)でセキュリティを強化でき、金融機関も採用している解読不可能な「256ビットAES暗号化」でログイン情報が保護されます。さらに、LastPassやAviraパスワードマネージャーなどの製品は認証機能が内蔵されているため、2要素認証を設定したサイトにスムーズにログインできます。
無料パスワードマネージャーで十分ですか?
無料パスワードマネージャーは便利な機能がたくさんありますが、必ず何らかの制限があるため利用体験が損なわれてしまいますし、セキュリティが脅かされるケースもあります。例えばDashlane無料版は1デバイスで25個のパスワードしか保存できず、少なすぎると感じるかもしれません。
有料パスワードマネージャーはそれほど高くなく、最高峰の製品はダークウェブモニタリング、暗号化チャットやストレージ、無制限のパスワード共有、アカウントにアクセスできなくなった際の緊急アクセスなどの機能があります。ニーズによっては無料パスワードマネージャーで十分かもしれませんが、毎月数百円かかっても高品質の有料パスワードマネージャーを利用することをおすすめします。
サードパーティ製パスワードマネージャーは安全ですか?
はい。Dashlaneなどのサードパーティ製パスワードマネージャーは最高水準のオンラインセキュリティを実現するよう設計されています。安全な暗号技術を用いてデータを解読できない状態にしてからデバイス間で同期する仕組みです。また、ゼロ知識アーキテクチャにより本人しかデータにアクセスできない環境となっており、パスワードマネージャー側さえデータにアクセスできません。最後に、パスワードは自動入力されるため、キー入力を記録するキーロガーというマルウェアから身を守れます。このような網羅的なセキュリティ対策により、ネットでの安全を大幅に向上できるのです。
アカウントはどのように不正アクセスされるのでしょうか?
アカウントへの不正アクセスの主な原因には、ユーザーのミス、キーロガーと呼ばれるマルウェア、総当たり攻撃があります。認証アプリや漏えい通知機能のあるパスワードマネージャーなどのツールを使うとこのようなリスクを大幅に軽減できます。例えば、RoboFormをAuthyなどの認証アプリと連携し、強力なマスターパスワードを設定すると、ボルトの安全性を強化できます。
Appleデバイスに内蔵されているパスワードマネージャーは安全ですか?
はい。AppleのiCloudキーチェーンは頼れるパスワードマネージャーで、エンドツーエンド暗号化とゼロ知識アーキテクチャによってデータが保護されます。しかし、Appleデバイスでしか使えず、専用アプリがないうえ、ボルトへの緊急アクセスは不可能です。さらに、パスポートや保険証など、ほかの文書は保存できません。iCloudキーチェーンは安全ですが、Dashlaneなどの大手パスワードマネージャーほど多機能ではなく、利便性もやや劣ります。サードパーティ製品のほうが幅広い機能があり、クロスプラットフォームに対応しています。
Googleパスワードマネージャーは安全ですか?
Googleパスワードマネージャーは無料で利用でき、ユーザー名やメールアドレス、パスワードなどを自動入力してくれますが、セキュリティレベルは本記事で紹介したおすすすめのパスワードマネージャーほど高くありません。というのも、Googleのパスワードマネージャーがエンドツーエンド暗号化とゼロ知識アーキテクチャを採用している証拠が見つからなかったのです(Googleにパスワードを見られる可能性があり、プライバシーの観点で最悪です)。
さらに、Googleパスワードマネージャーではパスワードを安全に共有することはできません(誰かとパスワードを共有したい場合、ほかの安全なやり方を探さなければなりません)。また、Googleのパスワードマネージャーでパスワードを閲覧したいとき、2要素認証を必要としないのも気に入りません。あなたのブラウザを利用でき、あなたのGoogleアカウントのパスワードを知っている人にすべてのパスワードを見られてしまいます。
Firefoxのパスワードマネージャーは安全ですか?
Firefoxパスワードマネージャーの安全性は比較的高いと言えます。パスワードは暗号化された状態で保存され、強力なパスワードを生成できるほか、自動入力や漏えいアラートなどの機能もあります。しかし、暗号化の種類について明記されておらず、ゼロ知識ポリシーの有無も確認されていません。また、Firefoxパスワードマネージャーではパスワードを安全に共有できない点も、1PasswordやDashlaneなど一流の無料パスワードマネージャーより劣っています。
おすすめVPNのまとめ
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Title: プロ厳選!2024年におすすめの無料パスワードマネージャー
Vendor: Dashlane
Content: :256ビットAES暗号化とゼロ知識アーキテクチャを採用し、強力なセキュリティを実現しています。また、パスワードの生成、自動保存、自動入力、パスワードの共有、パスワード強度の審査など、優れた追加機能も備わっています。Dashlaneは業界トップクラスのパスワードマネージャーで、30日間無料トライアルと30日間返金保証があるためすべてのプレミアム機能を試せます。