更新日: 2024年4月10日
プロ厳選!2024年におすすめの無料VPN
- 🥇 ExpressVPN:無料プランはありませんが、2024年に業界最高峰のVPNです。30日間返金保証付きなので、リスクなしで1か月間体験できます。ExpressVPNは業界最高のセキュリティ機能を搭載しており、超高速で、スプリットトンネリングやマルウェア対策などの便利な追加機能もあります。ストリーミングとTorrentに完全対応しているのもポイントです。
無料VPNは原則としておすすめしません。金融機関レベルの暗号化で通信を隠すなど、しっかりしたセキュリティ機能を備えた無料VPNもありますが、制限があまりにも多く、使う価値がないものがほとんどです。
大半の完全無料VPNは危険と言っても過言ではありません。最悪の場合、無料VPNを使うとデバイスがマルウェアに感染したり、ユーザーログを記録されてサイトの閲覧履歴やIPアドレスなどの個人情報が第三者に売却されたり、データが漏えいしたりします。まっとうな無料VPNも必須のセキュリティ機能を欠いていることが多く、データ使用量も非常に限られているためほとんど使い物にならず、非常に遅いうえ、アプリはバグが多かったり更新されていなかったりします。全く使えないことさえあるのです。
一流VPNの無料プランも、無視できないデメリットがあります。例えば、一部のサーバーロケーションしか使えず、ストリーミングやトレントに対応していないことが多く、「有料プランに加入しなければ使えない機能ばかり」ということもあります。また、利用可能なカスタマーサポート窓口が制限されており(ライブチャットなど)、同時に1台のデバイスしか接続できません。
無料VPNは利点がないわけではないものの、有料VPNのほうがはるかに良いのです。一流のプレミアムVPNは高度なセキュリティ機能が備わっており、高速で、データ使用量の制限がなく、複数のデバイスを同時接続でき、動画の視聴やトレントに対応しているほか、すべての主要OS向けのアプリがあり、安定していて使いやすいなどのメリットがあります。格安のプレミアムVPNサービスにアップグレードしたほうがよいでしょう(2024年に一番おすすめなのはExpressVPNです)。
とは言え、「どうしても無料VPNが欲しい」という方もいらっしゃると思います。そんなあなたのために、安全で、追加機能がいくつかあり、使いやすいおすすめの無料VPNを紹介します。
【早見表】2024年におすすめの無料VPN
- 1. 🥇 ExpressVPN:2024総合ランキング1位のVPN。トップクラスのセキュリティ機能が搭載されており、非常に高速で、ストリーミングとTorrentに完全対応。幅広いOS向けのアプリが用意されており、直感的に操作できます。無料ではありませんが、安心の30日間返金保証付きです。
- 2. 🥈 CyberGhost VPN:ストリーミングに一番おすすめの無料VPN。ストリーミング専用サーバーが100台以上あり、NetflixやBBC iPlayer、Maxなど、50以上の動画配信サービスが利用できます。無料プランはないものの、24時間無料トライアルがあり、返金保証は45日間と長いのがポイントです。
- 3. 🥉 Proton VPN:データ使用量が無制限の優れた無料VPN。高速で、優秀なプライバシー機能が備わっています。
- 4. hide.me:無料プランはトレントに便利。無料サーバーネットワークも良好です(データ使用量は無制限)。
- 5. Hotspot Shield:ブラウジングに適した無料VPNで、データ使用量は無制限。優れたセキュリティ機能も搭載されています。
- ほかにも3社を紹介!
- 比較表】2024年におすすめの無料VPN
🥇1. ExpressVPN:2024年総合ランキング1位のVPN
ExpressVPNは100%無料ではありませんが、業界最高のVPNです。全プランが30日間返金保証付きなので、満足できなかった場合は全額を返金してもらえますが、体験すればExpressVPNが業界トップである理由が分かるはずです。最高のセキュリティ機能が備わっており、ストリーミング、Torrent、ゲームにおすすめのVPNとして1位に選ばれています。最速のVPNでもあり、アプリは操作性がよく、大半のデバイスで使うことができ、日本語に対応しています。
セキュリティについて、ExpressVPNは非常に安全です。ノーログポリシーを守っていることが独立監査で確認されているほか、次のようなセキュリティ機能があります。
- TrustedServerテクノロジー。サーバーが再起動されるたびにすべてのデータが消去されるため、ハードドライブにデータは一切残りません。このことは外部組織の監査で確認されています。
- パーフェクトフォワードシークレシー。サーバーに接続されるたびに暗号鍵が変更されます。
- 完全なデータ漏えい対策。ExpressVPNはDNS、WebRTC、IPv6の漏えいを防ぎます。
- ExpressVPN Keys。ExpressVPNのパスワードマネージャーです。すべてのログイン情報を安全に保存するほか、強力なパスワードを生成できます。
ExpressVPNは「高度な保護」という優秀なセキュリティ機能も提供しています。効果的な広告ブロッカーで(業界トップクラスです)、成人向けサイトをブロックすることもできます。Threat Managerは悪質なサイトへの接続をブロックするのに役立ち、広告トラッカーもブロックしてくれます。デスクトップアプリではすべてのセキュリティ機能が自動的に更新されるため、いつも完全に保護されます。
ExpressVPNと比べると、この記事に掲載されている無料VPNでパスワードマネージャーが使えるものは1つしかありません(Proton VPN)。ほかの無料製品は無料プランに広告ブロッカーが含まれなかったり、Windscribeのように広告ブロッカーの利用が制限されていたりするものもあります。
スピードテストを行ったところ、ExpressVPNの結果は驚異的でした。近距離サーバーでも長距離サーバーでも、サイトはすぐに表示され、動画も直ちに再生されました。20GBのファイルを約13分でダウンロードでき、ゲーム中もラグは一切発生しませんでした。
この記事に掲載されている大半の無料VPNは近くのサーバーなら速いものの、無料版では利用可能なサーバーが厳しく制限されています(TunnelBearを除く)。そのため、近くのサーバーに接続できず、通信が極端に遅くなってしまうユーザーもいるはずです。一方、ExpressVPNは日本を含む105か国ものサーバーが利用可能です。
スプリットトンネリング機能もあり、VPN接続を使うアプリとローカルネットワークを使うアプリを選ぶことができます。例えば、Torrentの通信だけExpressVPNに経由させ、Netflixはローカルネットワークに繋げば、引き続きドラマシリーズを見られます。
映画やテレビ番組が好きならExpressVPNが気に入ると思います。Netflixやアマゾンプライム、ディズニープラス、Huluなどの人気ストリーミングアプリはもちろん、DAZN Japan、Abema TV、TVer、GYAO!、U-NEXTなど100以上の動画配信サービスに対応していることが分かりました。この記事に掲載されている無料VPNでストリーミングに対応しているのはWindscribeとTunnelBearのみですが、1ヶ月当たりのデータ使用量はそれぞれ10GBと2GBに制限されているため、ドラマや映画を制限なく見ることはできません。Smart DNS(MediaStreamer)を活用すると、ゲーム機や一部のスマートテレビなどのVPN非対応デバイスでもExpressVPNを使えます。
P2Pにも完全対応しています。日本を含む105か国の全サーバーでTorrentが認められています(Proton VPNとHotspot Shieldの無料プランではTorrentが許可されていません)。ExpressVPNはqBittorrentやuTorrentなどの主なP2Pアプリにも対応しています。
ExpressVPNはゲームに向いています。すべてのサーバーにDDoS攻撃対策が実装されているため、ほかのプレイヤーにゲームを妨害されません。さらに、クラウドゲームが好きな場合、ExpressVPNは多数のクラウドゲームサービスに対応しています。
ルーター専用アプリもあり、ゲーム機をVPNに繋ぎたいときに便利です。ルーターにExpressVPNを導入すれば、ルーターに接続されているすべてのデバイスがExpressVPNで保護されます。Proton VPNやHotspot Shield、hide.meなどの一流VPNの無料プランでは1台しか接続できませんが、ExpressVPNなら1アカウントで8台のデバイスを同時接続できます。
ExpressVPNのすべてのサーバーが難読化に対応しています。カスタマーサポートによると、中国のように制限の厳しい国でも使えるそうです。ExpressVPNのすべてのサーバーとロケーションがTorとの通信をサポートしているため、ダークウェブで身を守るためにも役立ちます。
ExpressVPNは月間プランと年間プランがあり、当サイトの49%特別割引を利用すれば、わずか$6.67 / 月でゲットできます(通常、契約が数か月無料で延長されます)。ExpressVPNの全プランが30日間返金保証の対象であることもお忘れなく。
まとめ
ExpressVPNは2024年最高のコスパを誇るVPNです。ExpressVPNほど安全で高速なVPNはほかにありません。多数のストリーミングサイトが利用でき、Torrentに対応しており、制限の厳しい国でも使えます。Tor通信に対応しているほか、機能とアプリが使いやすいのもポイントです。無料プランはないものの、全プランに30日間返金保証が適用されます。
🥈2. CyberGhost VPN:動画の視聴におすすめのVPN(無料トライアルと45日間返金保証あり)
CyberGhost VPNは完全無料ではありませんが、24時間無料トライアルが利用可能です。クレジットカードなしですべての機能を体験できます。CyberGhost VPNの無料トライアルは業界トップクラスなのです。
CyberGhost VPNの長期プランは45日間返金保証付きなので、VPNをじっくり試したうえで、ニーズに合っているか判断できます。一番短いプランも14日間返金保証がありますから、十分に試せるはずです。
このVPNが動画の視聴におすすめなのは、ストリーミングサーバーが100台以上あるから。日本を含む20か国以上にストリーミング専用サーバーが設置されており、Netflixやアマゾンプライム、Maxなど、50以上の動画配信サービスが利用できます。各国のスタッフがそれぞれの国のストリーミング専用サーバーと一般サーバーを試したところ、15か国以上のNetflixライブラリ(日本版Netflixを含む)、5か国以上のアマゾンプライムライブラリ(日本版プライムビデオを含む)、5か国以上のMaxライブラリが利用できることが分かりました。日本の担当者が確認したところ、DAZN JPなどの動画配信サービスも利用できました。 ExpressVPNのレビューで指摘したとおり、無料プランでストリーミングが可能なVPNはWindscribeだけです(毎月10GBしかデータを使えません)。
CyberGhost VPNはサーバーネットワークも最大級で、日本を含む11,528か国にサーバーがあります。ヨーロッパは40か国以上、アメリカ大陸は15か国以上、アジア太平洋は20か国以上、アフリカと中東は10か国以上をカバーしているのです。TunnelBearでは全47か国のサーバーが使えますが、毎月のデータ使用量はわずか2GBです。また、サーバー拠点数が2番目に多いのはWindscribeですが、10か国以上のサーバーしか使えません。
P2Pについて、日本を含む70か国以上のサーバーでTorrentが許可されていますが、P2Pファイル共有には105か国のサーバーでP2P通信が可能なExpressVPNのほうがおすすめです。ほかにも、Pingを最小限に抑えるよう設計されたゲーム専用サーバーが4か国(アメリカ、ドイツ、フランス、イギリス)に設置されており、DDoS攻撃から身を守れます。しかし、CyberGhostはクラウドゲームをサポートしていません。
強力なセキュリティ機能、プライバシー機能も備わっています。完全なデータ漏えい対策、RAMのみのサーバー、パーフェクトフォワードシークレシー、検証済みのノーログポリシーなどの高度な機能があります。Content Blocker(コンテンツをブロック)という機能は一部の広告をブロックし、悪意のあるサイトから身を守るのに役立ちます。
Smart Rules(スマートルール)では、VPN接続を自動化できます。例えば、CyberGhost VPNを起動した際にストリーミング専用サーバーに自動的に接続し、ストリーミングアプリを開くように設定できます。また、起動時、あるいはWi-Fiネットワークが検出された際にVPNサーバーに自動接続することもでき、外出中にフリーWi-Fiを利用することが多い場合に役立ちます。「VPNアプリを開いて一定時間が経過したら特定のサーバーに接続する」という設定も可能です。この記事に掲載されているほかのVPNの無料プランでは、ここまでカスタマイズできません。
速度も良好です。検証ではWebサイトだけでなく、HD・4Kの動画もすぐに読み込めました。動画は最初に少しバッファしましたが、スムーズに再生されました。ExpressVPNほど速いわけではないものの、Proton VPNやHotspot Shield、hide.meなどの無料サーバーよりは高速です。
CyberGhostはルーターに手動設定できるのが気に入りました。7台まで同時接続できますが、ルーターにVPNを設定すればルーターに繋がっているすべてのデバイスがCyberGhostに接続されるため、台数制限を気にする必要はありません。CyberGhostの唯一のデメリットは、ルーター専用アプリを提供していないことですが、手順を解説したルーター設定ガイドがあります。
CyberGhost VPNのプランは手頃で、わずか$2.03 / 月~となっています。また、最長期プランを選ぶと、契約が無料で数か月延長されることが多いです。長期プランは45日間返金保証の対象なので、じっくり試せることをお忘れなく。
まとめ
CyberGhost VPNは動画の視聴にピッタリです。NetflixやMaxなど、50以上の動画配信サービスが利用可能なサーバーが用意されています。サーバーネットワークは大規模で、P2Pにも対応しており、セキュリティ機能とプライバシー機能はとても強力です。通信速度が非常に速いのもすばらしいでしょう。無料プランはありませんが、24時間無料トライアルを利用でき、長期プランは45日間返金保証付きなのでじっくり試せます。
🥉3. Proton VPN:無料プランのデータ使用量は無制限で、とても高速
Proton VPNの無料プランはデータ使用量が無制限で、無料VPNのなかで最速です。データ使用量が無制限なので、1日中インターネットを閲覧しても制限に達することはなく、広告もありません。これはすばらしいでしょう。ほとんどの場合、VPN企業は無料ユーザーが使える帯域幅を制限しているからです。WindscribeとTunnelBearの無料プランは1か月当たりのデータ使用量が制限されており、Hotspot Shieldでは15分ごとに広告を見なければなりません。
Proton VPNの無料プランでは、5か国のサーバーが利用可能です(日本、アメリカ、オランダ、ルーマニア、ポーランド)。ただし、サーバーロケーションは選べず、自動的に最速のサーバーに接続されます。カスタマーサポートによると、VPN接続をいったん切ってから再接続するとほかのサーバーが割り当てられるそうですが、それでも無料サーバーの一覧から選ぶことはできません。プレミアムVPNのほうが良いのはそのためです。ExpressVPNなら105か国のサーバーが利用でき、好きなサーバーに接続できます。
Proton VPNの無料プランは速度も良好です。Webサイトはすぐに表示され、HD動画は1~2秒、4K動画は3~4秒以下で再生されました。動画が始まる前に少ししかバッファしませんでした。Proton VPNは無料VPNのなかで最速ですが、ExpressVPNやCyberGhost VPNと比べると足元にも及びません。また、Proton VPNの無料プランには、長距離サーバーを利用する際に通信速度を向上するVPN Accelerator機能は含まれません。
しかし、Proton VPNの無料プランはデメリットもあります。Torrentをサポートしていないうえ、接続デバイス数は1台だけです(自宅で利用する場合、ルーターにインストールすれば制限を回避できますが)。また、ChromeとFirefoxのブラウザ拡張機能は使えません。
Proton VPNは「無料プランはストリーミングをサポートしていない」としていますが、動画配信サービスを見られることもありました。例えば、アメリカ版Netflixとアメリカ版アマゾンプライムは50%の確率で視聴できました。また、広告ブロッカー(NetShield)やスプリットトンネリング、ポートフォワーディング、1台ではなく2台のサーバーに通信を経由させるSecure Coreサーバー、ライブチャットサポートは無料プランに含まれません。
Proton VPNの無料プランには優れたセキュリティ・セキュリティ機能が含まれます。パーフェクトフォワードシークレシー、完全なデータ漏えい対策、サーバー上のデータを読み取れない状態にするフルディスク暗号化などがあります。Proton VPNのmacOSとiOS用アプリは日本語に対応しており、すべてのアプリがオープンソースなので、セキュリティとプライバシーの抜け漏れがないかソースコードをだれでも検証できます。ノーログポリシーは独立した外部組織によるセキュリティ監査に合格しています。
最後に、Proton VPNとともに「Proton Pass」をダウンロードすることもできます。無料で安全なオープンソースのパスワード管理アプリで、きちんと動作します。パスワードの保存・生成だけでなく、固有のメールエイリアス(別のメールアドレス)を作成することもできます。本当のメールアドレスの追跡や漏えいの防止、迷惑メール対策に便利です。
有料版(Plusプラン)はさまざまメリットがあります。日本を含む91か国以上の2,900台以上のサーバーが利用でき、30以上の動画配信サービスをサポートしているほか(日本版Netflix、Abema TV、日本版Amazonプライムビデオ、日本版ディズニープラスなど)、P2Pサーバーは日本を含む50か国以上にあり、同時接続数は10台です。とは言え、コスパはExpressVPNとCyberGhost VPNのほうが高いと言えます。両社ともサーバーネットワークがProton VPNより大規模で、より多くの動画配信サービスに対応しているほか、P2Pのサポートも優れています。
Proton VPNの有料プランは$4.99 / 月~で、30日間返金保証では残り期間分の料金を返金してもらえます。
まとめ
無料VPNとしては珍しく、Proton VPNの無料版はデータ使用量が制限されていません。5か国のサーバーが利用でき(日本、アメリカ、オランダ、ルーマニア、ポーランド)、強力なセキュリティ機能とプライバシー機能が搭載されているほか、無料VPNとしては比較的高速です。有料版ではより多くのサーバーが利用可能で、ストリーミングとP2Pに対応しており、広告ブロッカーやスプリットトンネリングなどの追加機能もあります。有料プランは手頃な価格で、日割りの30日間返金保証があります。
4. hide.me:Torrentに適した無料VPN
無料プランとしては珍しく、hide.meは無料版でもP2P通信が許可されています。広告もなく、データ使用量は無制限なので、ファイルをいくらでもダウンロードできます。uTorrentやqBittorrentなどの主なP2Pアプリに対応しています。
このVPNの無料プランでは、5か国以上のサーバーが利用可能です(アメリカ、イギリス、シンガポール、ドイツなど)。
通信速度について、hide.meの無料プランは比較的高速です。Webサイトは瞬時に表示され、HD動画は2~3秒で再生されました。また、2.2GBのTorrentファイルを6~7分でダウンロードできました。
無料プランでは、セキュリティとプライバシーをしっかり守れます。RAMのみのサーバー、パーフェクトフォワードシークレシー、完全なデータ漏えい対策、厳格なノーログポリシーなど、高度な機能があります。
hide.meのアプリは初心者でも簡単に使いこなせます。インターフェースは日本語に対応しており、明確で操作しやすいデザインです。また、すべての設定に簡単な説明があるので、どのような役割を果たすのか調べる必要はありません。VPNを使ったことがなくても安心です。無料プランではスプリットトンネリングとライブチャットサポートも利用できます。
とは言え、無料プランには制限もあります。接続台数は1台のみで(ルーターでは使えません)、ストリーミングはできませんが、無料Chrome拡張機能が使えます。
hide.meの有料版では10台のデバイスを接続でき、Netflixやアマゾンプライムなどの人気動画配信サービスが利用可能なので、動画の視聴にも役立ちます。しかし、Huluは利用できません。
さらに、マルチホップ(Multihop)機能も搭載しています。これは、あなたの通信を2台のVPNサーバーを経由させることで、セキュリティを2重に強化できる便利機能です。その他、大幅に通信速度を向上できる「hide.meボルト」機能も付いています。さらに、ポートフォワーディング(ポート転送)もあり、より多くのピアに接続できますから、P2P速度を最適化できます。
有料プランではすべてのサーバーを自由に使えます。50か国以上に2,300+台のサーバーがあり、日本サーバーも利用可能です。
hide.meのプランは$2.22 / 月~で、手頃な価格です。全プランに30日間返金保証が適用されます。
まとめ
hide.meの無料プランはTorrentに向いています。P2P対応サーバーが8か国に設置されていて、データ使用量は無制限で、広告もありません。強力なセキュリティ・プライバシー機能も備わっていますが、速度が制限されており、ストリーミングには対応していないほか、ルーターでは使えません。有料版では、より多くのセキュリティ機能とサーバーが利用でき、ストリーミングも可能になります。有料プランは手頃な価格で、30日間返金保証付きです。
5. Hotspot Shield:安全にブラウジングするのにおすすめ
Hotspot Shieldの無料プランはデータ通信量が無制限なので、インターネットサーフィンに向いています。サイトをいくらでも閲覧でき、動画を何時間でも視聴できます。
しかし、広告を配信するためにIPアドレスを収集されます。15分ごとに30秒の広告を見なければならないため、しばらくするとうんざりしてしまうはずです。また、アプリを開いて接続を停止すると、ポップアップ広告が表示されます。Proton VPNとhide.meの無料プランではIPアドレスは記録されず、広告もありません。
無料プランは速度が2Mbpsに制限されていますが、筆者が使ったときは大幅な速度低下はありませんでした。独自のHydraプロトコルが安全を守りつつ高速通信を実現してくれるからです(パーフェクトフォワードシークレシー、DNS漏えい対策、キルスイッチもあります)。サイトは2~3秒で表示され、YouTubeを標準画質で再生してもバッファしませんでした。とは言え、ExpressVPNとCyberGhost VPNのほうがはるかに速く、Proton VPNの無料サーバーのほうがHotspot Shieldより若干高速です。
但し、無料プランではアメリカ、イギリス、シンガポールの3ヶ国のサーバーしか利用できません。数が少ないとはいえ、北米、ヨーロッパ、アジアにお住まいなら、最寄りのいずれかのサーバーを使えば速度に問題はないでしょう。また、アメリカに関しては、東海岸と西海岸にそれぞれサーバーがある(ニューヨークとロサンゼルス)のも嬉しいですね。
また、Hotspot Shieldの無料版はストリーミングとTorrentに対応していないうえ、1台のデバイスしか接続できません(また、上位3社とは違い、ルーターをサポートしていません)。しかし、無料のChrome拡張機能を提供しているほか、スプリットトンネリングなどの追加機能や「自動接続」や「起動時に開始」オプションも利用可能です。
Hotspot Shieldは月間と年間サブスクリプションがあり、料金は$2.99 / 月~です。有料版ではIPアドレスを記録されず、日本を含む80か国1,800台以上のサーバーを使うことができ、ストリーミングも可能です。接続台数は10台で、45日間返金保証もあります。
まとめ
Hotspot Shieldの無料プランはデータ通信量が無制限で高速なので、インターネットを快適に閲覧できます。ただし、3か国のサーバーしか利用できず、接続台数は1台までとなっており、IPアドレスを記録されます。有料版ではIPアドレスを記録されず、接続台数は10台で、より多くのサーバーが利用でき、安全性が向上し、45日間返金保証付きです。
6. Windscribe:ストリーミングに適した無料VPN
ストリーミングに対応している無料VPNプランは少ないですが、Windscribeなら可能です。NetflixやMax、アマゾンプライムなど、主な動画配信サービスを視聴でき、イギリスのスタッフが試したところ、BBC iPlayerも見られることが分かりました。無料VPNとしては珍しく、接続台数が無制限なので、デバイスを何台でも繋ぐことができます。「家族全員で無料VPNを使いたい」という場合におすすめのチョイスです。
Windscribeの最大の不満点は、1か月ごとのデータ使用量が制限されていること。デフォルトで毎月2GBとなっており、メールアドレスで登録すると10GBに増えますが、マーケティングメールが届くようになります。1か月当たり10GB使えるのは良いですが(映画をHD画質で5~7本見られます)、データ使用量が無制限のProton VPNの無料プランのほうが良いと思います。
Windscribeは比較的高速です。検証では、サイトの表示に4秒、HD動画の読み込みに4~5秒かかりました。まあまあ速いものの、上位の無料VPNほど高速ではありません。
無料プランで利用可能なサーバーロケーションは10か国以上。スプリットトンネリングも利用でき、アプリとIPアドレスの両方をVPNから除外できるのはすばらしいと思いました。パーフェクトフォワードシークレシーやRAMのみのサーバー、完全なデータ漏えい対策など、高度なセキュリティ機能もあります。WindscribeのiOS・Androidアプリは日本語で表示できます。
制限付きですが、広告とマルウェアをブロックするR.O.B.E.R.T機能も使えます。ギャンブルやクリックベイト(釣りタイトル)、仮想通貨などのコンテンツを含むサイト、FacebookなどのSNSサイトもブロックできます。
Windscribeの有料版は$5.75 / 月~で、日本を含む65か国のサーバーから選べます。残念ながら、返金保証は3日間だけです。
まとめ
Windscribeの無料プランでは人気動画配信サービスが利用できます(MaxやNetflix、BBC iPlayerなど)。また、同時接続数は無制限ですが、毎月10GBしか使えません。さらに、10か国以上のサーバーが利用でき、満足できるスピードで、強力なセキュリティ機能が備わっています。有料版は手頃な価格で、より多くのサーバーから選ぶことができ、3日間返金保証付きです。
7. TunnelBear:初心者にイチオシの無料VPN
TunnelBearのアプリのダッシュボードは直感的に分かりやすく、AndroidとiOSアプリは日本語に対応しています。すべての機能がすぐに見つかりますし、使いやすい設計です。アプリの至るところにクマのオリジナルキャラが登場し、各機能で何ができるのか、どのように使うのかを説明してくれます。
すべてのアプリにインタラクティブな地図が表示されます。国をクリックするだけで、その国のサーバーに接続される仕組みです。サーバー一覧から接続したい国を探す必要がないため、とても便利です。
残念ながら、TunnelBear Freeでは1か月当たりのデータ使用量がわずか2GBなので、ブラウジングには十分ですが、それ以上のことはできません。無料プランはVPNを試すためには役立つものの(気に入った場合はTunnelBearの有料プランにアップグレードすることになります)、日常的に使うことを想定したものではありません。
TunnelBearの無料プランでは、日本を含む47 か国、5,000台の全サーバーが使えます。直近のサーバーに接続できますから、最速の通信になるはずです。スピードテストの結果、TunnelBearは満足できる速度でしたが、hide.me、Proton VPN、Hotspot Shieldの無料プランには及びませんでした。サイトとHD動画を読み込むのに3~4秒かかりましたが、ブラウジングには十分なスピードです。
また、TunnelBearなら無料ユーザーでも有料版の機能を自由に使えます。インターネットアクセスが制限されている国でVPN規制を回避する「GhostBear」、アプリとサイトをVPNトンネルから除外するスプリットトンネリングツール「SplitBear」などが利用可能です。無料版ではTunnelBearを無制限のデバイスにインストールできますが、毎月2GBしか使えませんから、あまり意味はありません。
データ通信量を制限されたくない場合、TunnelBearの有料プランにアップグレードしなければなりません($3.33 / 月~)。
まとめ
TunnelBearの無料アプリは初心者でも使いやすく、通信速度は安定しており、比較的高速です。接続台数は無制限で、無料ユーザーもすべての機能を使えます。しかし、TunnelBearの無料プランは毎月のデータ通信量が2GBまでとなっており、動画を少し見ただけで使い切ってしまいます。TunnelBearの有料プランにアップグレードすると、データ通信量が無制限になります。
おまけ。Private Internet Access:高速な激安VPN
Private Internet Accessは業界で最も安いVPNの1つで、わずか$2.03 / 月~でゲットできます。無料プランはないものの、PIAのプランはすべて30日間返金保証付きなので、リスクなしで体験できます。
データ使用量は無制限で、PIAのサーバーネットワークは優秀です。日本を含む91か国のサーバーが使えます。無制限のデバイスを接続できますから、家族全員がサーバーに繋いでブラウジングやストリーミング、トレント、ゲームをより安全に楽しめます。
PIAの魅力は通信速度が速いこと。ExpressVPNではありませんが、検証ではサイトも動画もすぐに読み込むことができ、4K動画も1~2秒で再生されました。かなり高速です。
PIAは安全性の高いVPNです。RAMのみで実行されるサーバー(日本もカバーしています)、パーフェクトフォワードシークレシー、完全なデータ漏えい対策など、高度なセキュリティ機能があります。
最大の魅力は「PIA MACE」と呼ばれる広告ブロッカーでしょう。広告やトラッカー、不正サイトをブロックする機能です。広告の多いサイトで試したところ、すべての広告がブロックされ、不審なサイトへのアクセスもしっかり防いでくれました。
ストリーミングとTorrentにも向いています。アメリカ、イギリス、日本などのNetflix、Hulu、アメリカや日本などのアマゾンプライムなど、主要な動画配信サイトが利用できます。さらに、すべてのサーバーでTorrentが可能です。PIAに接続した状態でBitTorrentやVuzeなどのトレントアプリを使ってP2Pファイルをいくつかダウンロードしたところ、問題は一切発生しませんでした。
スプリットトンネリング機能も役立ちます。VPN接続から除外するアプリとIPアドレスを設定できます。カスタマイズ性も高く、暗号化は128ビット(高速、安全性は低め)と256ビットAES暗号化(やや低速、非常に安全)から選べます。また、大半のデバイスでは日本語で利用可能です。
まとめ
Private Internet Accessは最も安いVPNの1つで、高性能な広告・トラッカー・マルウェアブロッカーなど、優秀なセキュリティ機能が搭載されています。ストリーミングとP2Pにも対応しています。無料プランはありませんが、すべてのプランが30日間返金保証の対象です。
Private Internet Accessの完全レビューはこちら
【比較表】2024年におすすめの無料VPN
2024年におすすめの無料VPNの選び方
- 優れた無料プランがあるVPNを選びましょう。ほとんどの場合、無料VPNプランでできることは限られています。快適に利用できるよう、データ通信量が多く(Proton VPNは無制限です)、大量の広告が表示されず、比較的多くのサーバーロケーションが利用可能で、P2Pまたはストリーミングに対応している無料VPNプランを探しましょう。
- セキュリティが強いVPNを検討しましょう。本記事のVPNは標準的なセキュリティ機能が搭載されています。例えば、AES-256ビット暗号化(金融機関も採用している世界最強の暗号化の1つ)、VPN接続が切れたときにネット通信を遮断するキルスイッチ、VPNにデータを収集されるのを防ぐノーログポリシー、IPv6・DNS・WebRTCの漏えい防止機能などが備わっています。
- 通信が速いVPNを選びましょう。暗号化処理により、VPNを使うと通信速度はどうしても低下してしまいますが、有料VPNと比べると無料VPNは遅い傾向があります。無料VPNはサーバーが少ないため、混雑しやすく、通信が遅くなってしまうのです。しかし、この記事で紹介したVPNなら満足できるスピードが期待できます(ExpressVPNが最速です)。
- アプリの使いやすさを確認しましょう。無料VPNのアプリはバグが多く、使いにくい傾向があります。しかし、本記事に掲載されているVPNはすべての主要なOS用のアプリがあり、直感的に操作でき、インストールも使い方も簡単です。
- 料金が手頃でコスパの高いプロバイダを選びましょう。VPNの有料プランは財布にやさしく、大規模なサーバーネットワーク、ストリーミングとP2Pのサポート、複数接続など、追加のメリットがあるべきです。返金保証があればなおよいでしょう。
無料VPNのリスクとデメリット
- 安全性が低い。たいてい、無料VPNは重要なセキュリティ機能を欠いているため、使う意味はありません。例えば、暗号化が強力でなければ、第三者にオンラインアクティビティを追跡される恐れがありますし、キルスイッチがなければ、VPN接続が停止した際にデータがネット上に流出する可能性があります。安全をしっかり確保するには、こちらで紹介した定評のあるVPNを使うのが一番です。
- 低速。多くの場合、無料VPNで使えるサーバーは限られています。混雑したサーバーに接続すると、通信が遅くなるのです。しかし、本記事で紹介したVPNは安定して比較的高速です。
- サーバーがブラックリストに登録されている。無料VPNプランで利用可能なサーバーは、IPアドレスがあまり頻繁に更新されていません。ブロックされたり、ブラックリストに登録されたりしているIPアドレスが多く、サイトにアクセスできない場合があります。
- ストリーミングにあまり向かない。大半の無料VPNはストリーミングに対応していません。動画配信サービスを利用できる無料VPNは、1か月または1日あたりのデータ通信量が制限されているため、一定時間しか映画やドラマを見られません。コンテンツを長時間視聴したい場合、有料VPNを購入することを強くおすすめします。
- ユーザーデータを売却される。サイトの閲覧履歴などを記録し、その情報をほかのサイトに売り渡している無料VPNもあります。ターゲティング広告を配信するためです。プライバシーを保護するには、厳格なノーログポリシーがある高品質VPNを使いましょう(ExpressVPNとCyberGhost VPNは、ノーログポリシーを守っていることが独立監査で確認されています)。
- データ通信量が制限されている。多くの場合、無料VPNは1日または1か月当たりのデータ通信量が制限されています。つまり、無料VPNを使っても、ブラウジングや標準画質またはHD画質での動画の視聴は数時間しかできず、ダウンロードできるのは小さなファイルだけです。データ通信量が無制限の無料VPNは、Proton VPNやHotspot Shieldなど、ほんの一握りしかありません。
- 広告が表示される。無料VPNのアプリ内、あるいはインターネットを閲覧する際に広告やスポンサードコンテンツが表示される場合があります。しつこいですし、迷惑です。さらに、広告は帯域幅を消費する場合があり、通信が遅くなる原因になりかねません。
- マルウェアが潜んでいる恐れがある。マルウェアやアドウェア、その他のセキュリティリスクを含む無料VPNを使うと、デバイスと個人情報の安全が脅かされてしまいます。本記事で紹介したVPNはどれも安全です。
- 一部のデバイスでしか使えない。モバイルなど、特定のプラットフォーム用のアプリを提供していない無料VPNもあります。また、無料VPNのアプリは操作性が悪いことが多いです。本記事でおすすめした無料VPNのアプリは使いやすく、iOSやAndroid、Windows、macOSなど、主なプラットフォーム用のアプリが用意されています。
- カスタマーサポートの質が悪い。有料VPNと比べ、無料VPNはカスタマーサポートに充てる予算が限られています。VPNアプリを使用中に問題が発生しても、サポートの対応が遅かったり、サポート窓口の営業時間が限られていたり、サポート記事がなかったりします。
無料VPNと有料VPNの違い
本記事に掲載されている無料VPNは強力なセキュリティ機能が備わっているため、データとプライバシーをしっかり保護できます。256ビットAES暗号化やキルスイッチ、厳格なノーログポリシーなど、業界標準の安全機能があるのです。また、完全なデータ漏えい対策やRAMのみのサーバー、パーフェクトフォワードシークレシー、フルディスク暗号化など、高度なツールを提供してセキュリティを向上しているVPNもあります。
ほとんどの場合、無料VPNは、有料VPNほど多機能ではありません。一部のサーバーしか使えない、データ使用量が制限されている、接続できるデバイス数が少ないなどのデメリットがあるのです。通信速度が制限されていたり、ストリーミングやP2Pに対応していなかったりすることもあります。
例をいくつか紹介しましょう。hide.meの無料プランではTorrentが可能で、通信も比較的高速ですが、利用可能なサーバーは5か国程度です。1台のデバイスしか接続できず、毎月のデータ使用量も10GBに制限されています。Proton VPNの無料プランはデータ使用量が無制限で、強力なセキュリティ機能もあり、高速ですが、ストリーミングとP2Pには対応しておらず、1台のデバイスを5か国のサーバーにしか接続できません。
一方、一流の有料VPNを購入すると、はるかに快適です。データ通信量が無制限、サーバーネットワークが大規模、複数のデバイスを接続できる、非常に高速、スプリットトンネリングや広告ブロッカーなどの追加機能を使える、ストリーミングとTorrentに完全対応しているなど、さまざまメリットがあります。さらに、大半のVPNは料金も手頃で、全プランが30日間返金保証付きなので、リスクなしで試せます。
まとめると、高品質の無料VPNでも制限が多いため、有料VPNのほうが価値があるということです。
無料VPNはどのように利益を得ていますか?
- 広告。無料VPNは広告収入で運営されていることが多いため、無料VPNアプリにバナー広告やポップアップ、スポンサードコンテンツが表示されることは珍しくありません。広告事業者は、広告の表示回数やクリック数などのパフォーマンス指標をもとにVPNプロバイダに費用を支払っています。
- 有料プラン。無料版アプリを提供しているVPNもあります。多くの場合、無料版では帯域幅や機能、利用可能なサーバーが制限されています。ユーザーがVPNを体験してからサブスクリプションに加入することを狙っているのです。このようなVPNプロバイダが制限付きVPNを無料で提供できるのは、有料版の売上から十分な利益を得ているからです。
- ユーザーデータの売却。残念ながら、多くの無料VPNはユーザーデータ(閲覧履歴やデモグラフィック情報など)を収集し、広告事業者やデータブローカーなどの第三者に売り渡しています。そのため、ExpressVPNなど、格安なプレミアムVPNを入手したほうがよいのです。また、本記事で紹介したVPNはノーログポリシーがあるため、データを収集しません。売却できるデータはないわけです。
無料VPNはどんな人におすすめ?
無料VPNを使うと、最低限のプライバシー保護とセキュリティ対策が可能です。次のようなユーザーに向いています。
- コストが気になる人。「オンラインプライバシーを強化したいけど、お金は払いたくない」という方は、高品質の無料VPNを選ぶとよいでしょう。実際のIPアドレスを隠したり、ネット通信を暗号化したりするなど、基本的な保護が可能です。
- VPNをたまにしか使わない人。「公共Wi-Fiネットワークを利用するときだけVPNを使いたい」という方は、良質な無料VPNで十分です。デバイスに無料VPNを入れておけば、空港やカフェ、ジムなど、外出先でフリーWi-Fiに接続する際にデータを守れます。
- VPNを初めて使う人。「VPNを使ったことがない」という場合、無料VPNなら契約に加入せずに試せます。ただし、無料VPNは制限があることに留意しましょう。有料VPNと比べ、無料VPNは通信が遅く、サーバーロケーションが少ないほか、ストリーミングとTorrentに対応していないことが多いのです。また、ほとんどの場合、1日または1か月当たりのデータ通信量が制限されています。
無料VPNで十分なケースもありますが、慎重に選ぶのが大切です。無料VPNは何らかの制限があることが多く、重要なセキュリティ機能を欠いていたり、第三者にデータを売り渡したりするものもあります。無料VPNを検討しているのであれば、安全なのかしっかり調べたうえで、定評のあるプロバイダを選ぶようにしましょう。
有料VPNを無料で入手する方法
一流VPNは返金保証を提供していることが多いため、実質無料で体験できます。例えば、ExpressVPNは全プランが30日間返金保証付き、CyberGhost VPNの長期プランは45日間返金保証付き(一番短いプランは14日間)です。VPNを実際に使って満足できなかった場合、保証期間内に問い合わせれば全額を返金してもらえます。
サービスを体験できるように、無料トライアルを提供している一流VPNもあります。ただし、無料トライアルは制限付きであることが多く、すべての機能を使うことはできません。CyberGhost VPNの24時間無料トライアルは制限がないので、注目に値します。macOSとWindowsですべての機能を無料体験でき、クレジットカード情報を入力する必要もありません。
完全無料プランを提供しているプレミアムVPNもありますが、何らかの制限があります。例えば、Proton VPNの無料プランは帯域幅が無制限ですが、5か国のサーバーしか使えません。一方、TunnelBearの無料版ではすべてのサーバーに接続できますが、毎月のデータ通信量は2GBに制限されています。
避けたい無料VPN
- Hola VPN。Hola VPNはP2P型VPNです。ほかのユーザーのIPアドレスが割り当てられます。逆に、自分のIPアドレスはほかのユーザーに割り当てられます。自分のIPアドレスを使って犯罪が行われる恐れがありますから、とても危険です。Hola VPNはユーザーのログを保存しますし、通信は暗号化されません。ユーザーのIPアドレスが漏えいしたこともあります。
- SuperVPN。SuperVPNは大量のユーザーデータを記録する、危険なVPNです。IPアドレスやOS情報、ブラウザの種類などを記録されます。基本的なセキュリティ機能を欠いているうえ、カスタマーサポートに問い合わせることもできません。SuperVPNはデータ侵害が発生したこともあります。ユーザーのIPアドレスやメールアドレス、位置情報を含む133GBのデータが流出したのです。
- Phone Guardian。Phone Guardianは怪しいサービスではありませんが、通常のVPNとは仕組みが異なります。VPNとの共通点はデータを暗号化することだけであり、IPアドレスと位置情報は隠されません。キルスイッチなどのセキュリティ機能はなく、一般的なVPNで使えるほかの機能もありません。
- AceVPN。AceVPNはDNS漏えい対策などの便利な機能もありますが、おすすめできるほどのサービスではありません。必須のセキュリティ機能であるキルスイッチがないうえ、20か所にしかサーバーがありません。P2Pサーバーは1台だけです。最大の欠点は、アプリがないこと。デバイスに手動で設定しなければならず、非常に不便です。
- TouchVPN。TouchVPNは80か国に5,500台以上のサーバーがあり、ネットワークは感心に値します。しかし、IPアドレスとサイトの閲覧履歴を収集されるのは問題です。
- Hoxx VPN。オンラインアクティビティやデバイス情報、位置情報を収集されます。さらに、利用規約には「アカウントを閉鎖しても情報を保持する場合がある」と書かれています。
- TurboVPN。TurboVPNのノーログポリシーには「オンラインアクティビティに関する情報を一切収集しない」と書かれていますが、IPアドレスを収集しないという言及はありません。
- TuxlerVPN。TuxlerVPNのプライバシーポリシーに「サイトでのアクティビティ、ブラウザ情報、連絡先を記録し、これらの情報を業務目的でサードパーティと共有する場合がある」と書かれています。
- FinchVPN。FinchVPNのサイトは非常に怪しく、バグが多いのが気になります。VPNの特徴紹介はありませんし、プライバシーポリシーをクリックするとホームページにリダイレクトされます。
アプリストアでは、次の怪しいVPNアプリも見つかりました。公式ホームページがない、あるいはサービスに関する公式な情報は一切ありません。
- CrossVPN
- AnonyTun
- OK VPN
- VPN Hat(Hat VPN)
- VPNGO(GO VPN)
ランクインしなかった一流サービス
- PrivadoVPN。無料プランに広告は表示されず、ノーログポリシーがあり、P2Pに対応しているほか、8か国のサーバーが利用できます。しかし、ストリーミングをサポートしておらず、1台のデバイスでしかVPNを使えません。また、RAMのみのサーバーやパーフェクトフォワードシークレシー、スプリットトンネリング、広告ブロッカーなどのセキュリティ機能は含まれません。
- Atlas VPN。このVPNの無料プランでは無制限のデバイスを接続でき、3か所のサーバーが利用可能ですが、毎月のデータ通信量は5GBに制限されているため、ブラウジングしたり、ドラマを視聴したりするとすぐに使い切ってしまいます。低速なサーバーもあり、スプリットトンネリング機能はAndroidデバイスでしか使えません。
- NordVPN。広告・マルウェア対策、データ侵害のモニタリングツール、ダブルVPNサーバーなど、優秀なセキュリティ機能が充実しています。ストリーミングにも適しており、高速です。しかし、無料プランはありません(有料プランはわずか$3.09 / 月~です)。
- Surfshark。接続台数が無制限の高品質VPNで、幅広いストリーミングサービスが利用でき、P2Pにもしっかり対応しており、サーバーネットワークは大規模です。しかし、無料プランはありません。とは言え、有料プランはわずか$2.29 / 月~なので、かなり手頃です。
- ZoogVPN。無料で毎月10GBのデータを送受信できますが、無料プランはストリーミングに対応しておらず、P2Pへの対応も限られています。さらに、業界標準の256ビットAES暗号化を採用していないうえ、RAMのみのサーバーやパーフェクトフォワードシークレシーなどの高度なセキュリティ機能もありません。
よくある質問
おすすめの無料VPNは?
100%完全無料VPNで2024年に一番おすすめなのはProton VPNです。無料VPNとしては珍しく、帯域幅が無制限なのです。高速で、5か国のサーバーが利用でき、強力なセキュリティ機能とプライバシー機能が搭載されています。
本記事で紹介したVPNはどれも便利ですが、ExpressVPNは業界最高です。無料ではないものの、各プランに30日間返金保証が適用されます。ExpressVPNは安全性が非常に高く、通信速度も最速なのでブラウジングやストリーミング、Torrent、ゲームに最適です。すべての主要プラットフォーム用のアプリがあり、使い方も簡単です。
無料VPNは安全ですか?
無料VPNは安全でないことがほとんどです。業界標準のセキュリティ機能を欠いていたり、データと個人情報を保存したりする無料VPNがありますし、マルウェアを含むものもあります。どうしても無料VPNを使いたいのであれば、本記事で紹介した無料VPNがおすすめです。hide.meやProton VPN、Windscribeは、非常に強力なセキュリティ機能とプライバシー機能が搭載されています。
無料VPNは合法ですか?
はい。無料VPNも有料VPNも、大半の国では合法です。しかし、中国やイラン、インドネシア、北朝鮮など、VPNの使用が禁止されている国もあります。VPNが禁止されている国でVPNを使ったことがバレると、多額の罰金あるいは懲役刑が科される可能性があります。
無料VPNでNetflixなどの動画配信サービスは利用できますか?
はい、動画配信サービスを視聴するために使える無料VPNもあります。しかし、ほとんどの無料VPNはNetflixに向きません。大半はNetflixをまったく利用できず、たまにしか利用できないケースもあります。アメリカでWindscribeを試したところ、アメリカ版Netflixのほかにも、アメリカ版アマゾンプライムやMax、アメリカ版ディズニープラスなど、アメリカの人気サイトが利用できました。しかし、Windscribeの無料プランは月当たりのデータ通信量が10GBに制限されているため、Netflixのコンテンツをイッキ見するためには使えません。
無料VPNではなく、ExpressVPNなどの有料VPNを使ったほうがよいでしょう。Netflixをはじめとする100以上の動画配信サービスが利用でき、データ通信量は制限されません。
100%無料VPNはありますか?
はい、完全無料VPNはあります。おすすめのサービスはこちらをご覧ください。例えば、Proton VPNの無料プランはデータ使用量が無制限で、通信が速いうえ、とても安全です。hide.meの無料プランではTorrentが可能で、セキュリティとプライバシーをしっかり保護でき、5か国以上のサーバーに接続できます。
しかし、おすすめの無料VPNも顕著な制限があります。Proton VPNの無料プランはストリーミングとP2Pに対応しておらず、サーバーは5か国だけで、接続台数は1台です。hide.meの無料プランは毎月のデータ使用量が10GBに制限されており、1デバイスしか接続できず、ストリーミングは不可能です。
結局のところ、高品質の有料VPNを選んだほうが快適に使えます。ExpressVPNはデータ通信量が無制限で、通信速度は安定して業界最速です。さらに、100以上の動画配信サービスにアクセスでき、100+か国以上にサーバーがありますし、全サーバーでP2P通信が許可されています。
無料VPNはどのデバイスにインストールできますか?
大半の無料VPNはすべての主要デバイスで利用可能です。本記事に掲載されているVPNは、AndroidやiOS、Windows、macOS用の使いやすいアプリを提供しています。Linuxやスマートテレビで利用可能なサービスもあります。
Torrentにおすすめの無料VPNは?
無料VPNでTorrentに一番おすすめなのはhide.meです。Torrentが可能な数少ない無料VPNの1つで、ダウンロード速度が安定して速く、BitTorrentやuTorrent、Vuzeなどの主なトレントアプリで使えます。
とは言え、hide.meの無料プランでは月当たりのデータ使用量が10GBに制限されているため、容量の小さなファイルしかダウンロードできません。有料プランにアップグレードするとデータ通信量が無制限になり、50か国以上2,300+台のサーバーが利用でき、10台を同時接続できます。
しかし、TorrentにはExpressVPNが一番おすすめです。高度なセキュリティ機能が搭載されており、業界最速で、100+か国以上に設置されているすべてのサーバーがP2P通信に対応しており、ポートフォワーディングも可能です(より多くのピアに接続し、ダウンロード速度を高速化できます)。
最速の無料VPNは?
本記事で紹介した無料VPNで最速なのはProton VPNです。検証中、サイトは2~3秒で表示され、HD動画も最大3秒で読み込めました。また、2.2GBのファイルを7分程度でダウンロードできました。しかし、Proton VPNの無料プランは制限があります。接続台数は1デバイスのみで、ストリーミングに対応していないうえ、3か国のサーバーしか接続できません。
ExpressVPNのような格安で質の高いVPNを使ったほうがよいでしょう。ExpressVPNは業界最速のVPNで、データ使用量は無制限です。同時に8台のデバイスを接続でき、100以上の動画配信サービスに対応しており、100+か国以上にサーバーがあります。
ゲームにおすすめの無料VPNは?
ゲームに一番おすすめのVPNはExpressVPNです。業界最速なので、オンラインゲーム中にラグは発生せず、Pingも非常に低いのです。DDoS対策など、セキュリティ機能も優秀で、クラウドに対応している数少ないVPNの1つでもあります。ルーターアプリとSmart DNSもあるため、PlayStationとXboxでもVPNに接続できます。