Dashlaneのエキスパートレビュー:まとめ
Dashlaneは2026年に最もおすすめできるパスワードマネージャーの1つです。解読不可能なエンドツーエンド暗号化でユーザーデータを保護し、高度なセキュリティ対策機能が満載で、他社より便利な機能が充実しています。
Dashlaneのパスワードマネージャー機能を試験利用したところ、いずれもスムーズに利用できました。パスワードを生成・保存・共有するのも簡単でした。ログイン情報やオンラインフォームの自動入力、二要素認証(2FA)の設定、パスワードの強度の確認などもシンプルでした。また、Dashlaneの追加ツールも期待通りでした。特に注目したい便利機能をピックアップしてご紹介します。
- 仮想プライベートネットワーク(VPN) — 通信量が無制限で安全にインターネットを利用できます。多くの単体のVPNサービスより速いのもポイントです(VPN付きのパスワードマネージャーはDashlaneだけです)。
- パスワードヘルスチェッカー — パスワードボルトを分析し、脆弱なパスワード、再利用されたパスワード、漏洩したパスワードを検出し、パスワードの総合的な健全性スコアを表示します。
- ダークウェブのモニタリング — ダークウェブをリアルタイムでスキャンし、メールアドレスが漏洩した場合、即座に警告を出します。
Dashlaneのプレミアムプランは100%安全かつ多機能で、使いやすく、堅牢なTOTPや生体認証による二要素認証(2FA)オプションもあります。なお、FIDO2のセキュリティキーによるパスワードレスログインにも対応していますが、FIDO2は2FAとしては利用できません。Friends & FamilyプランはPremiumプランと同一の機能を備え、ファミリーダッシュボードから最大10人のユーザーが利用できる、業界トップクラスの家族向けパスワードマネージャーです。ただし、VPNを利用できるのは管理者だけです。Dashlaneの有料プランは30日返金保証付きなので、実際にすべての機能を試してみて、ニーズにあったパスワードマネージャーなのか検討するのがおすすめです。
【2025年9月更新】Dashlaneが無料プランを終了し、サービス体系がよりビジネス向けサービスに移行したことに伴い、最新の製品内容を反映するため本記事を更新しました。
Dashlane 完全レビュー — 安全かつ機能豊富(業界トップクラスのサービス)

Dashlaneは、大半の競合他社よりも便利な機能がはるかに豊富です。Dashlaneは基本的なパスワードの管理機能が優秀で、最高水準のセキュリティ機能もあります。すべてのOS、ブラウザ、端末に対応しており、パスワードをスムーズに自動保存・自動入力できます。最大の魅力は、追加特典が充実していることでしょう。高性能VPN、ダークウェブのモニタリング、などはとても便利です。
DashlaneのPremiumプランとFriends & Familyプランでは、Dashlaneの全機能を制限なく利用できます。ただし、Friends & Familyプランでは、VPNにアクセスできるのは管理者(アドミン)のみとなります。いずれのプランも包括的なパスワード管理に最適です。
Dashlaneのプランと料金(個人向け) — 手頃な価格で便利機能が豊富
Dashlaneでは2つの有料個人向けプランを提供しており、どちらのプランも年間契約のオプションしかありません。プランは以下の通りです。
- Dashlane Premium
- Dashlane Friends & Family
Dashlane Premium(ダークウェブ監視とVPNを除く)は30日間試験利用できますが、その後も利用を続けるには、有料アップグレードする必要があります。残念ながら、Friends & Familyプランには無料トライアルはありませんが、Dashlane PremiumとFriends & Familyはいずれも30日間の返金保証付きです。
Dashlaneの個人向けプランの概要は以下の通りです。
Dashlane Premium — コストパフォーマンス抜群、全機能込み
Dashlane Premiumの年間プランは$5.42 / 月で、他のパスワードマネージャーよりも便利な機能が豊富です。以下のような機能があります。
- パスワード保存数が無制限。
- パスワード生成機能。
- フォームおよび決済情報の自動入力。
- セキュアノート。
- パスワードヘルスチェッカー。
- 認証アプリによる2FA。
- 無制限のパスワード共有。
- パスワードレスログインのオプション(新規アカウントのみ利用可能)。
- 1 GBの暗号化された安全なファイルストレージ。
- 無制限のデバイス間同期。
- ダークウェブの監視とアラート。
- 帯域幅無制限のVPN。
- 保管庫のフィッシングアラート(URLの不一致時)。
- メールおよびチャットサポート。
Premiumプランは、Dashlaneのパスワードマネージャーの全機能に加え、パスワードの保存数やデバイス数に制限はありません。更に、高性能でデータ無制限のVPNが付属しているのもポイントです。
Dashlane Friends & Family — 優秀なファミリープラン
年間プランの価格は$8.13 / 月で、DashlaneのファミリープランにはDashlane Premiumの全機能に加え、以下の特典も含まれます。
- 最大10ユーザー(10ライセンス)まで利用可能。
- 各ユーザー専用のプライベートPremiumアカウントあり。
- 家族用の管理ダッシュボード。
1Passwordのファミリープランは機能面ではPremiumプランよりも若干お得です。デフォルトで5名のユーザーまで対応していますが、少額の追加料金(1ユーザーあたり)で無制限にユーザーを追加できますし、家族間でパスワードを簡単に共有できる共有ボルトもあります。
6つ以上の個別アカウントが必要で(Dashlaneは1Passwordより安いです)、VPNやダークウェブモニタリングなどの追加機能をすべて利用したい場合は、DashlaneのFriends & Familyプランがおすすめです。唯一の欠点は、VPNを利用できるのがプランの管理者だけであるという点でしょう。
Dashlaneのプランと料金(法人向け) — VPN + デバイス数無制限のサポート
Dashlaneは2つのビジネスプランを用意しています。Password Managementは中小企業向け、Omnixプランは大企業向けとなっています(Dashlaneは現在、2026年のビジネス向けパスワードマネージャーランキングで第2位にランクインしています)。各プランは年単位で請求されます。
Password Managementプランは14日間無料で試用できます。また、必要であれば、Omnixのデモをリクエストすることも可能です。
Dashlaneの各ビジネスプランの概要は以下の通りです。
Password Management — 小規模から中規模ビジネス向けの包括的なソリューション
DashlaneのPassword Managementプランは、$8.00 / 月 / ユーザーで年間請求されますが、14日間の無料トライアルがあります。利用できる機能は以下の通りです。
- 無制限のパスワード。
- 安全な共有機能。
- ビジネス用および個人用のパスワードボルト。
- ダークウェブの監視。
- シングルサインオン(SSO)連携
- SCIMプロビジョニング。
- SIEMの統合。
- ボルトのフィッシングアラート。
- ポリシーの高度なカスタマイズオプション。
- VPN(14日間のトライアル期間中は利用不可)。
- 高度なアクティビティログ。
- エンタープライズ導入オプション(GPO、Intune、JAMF)。
- 全ビジネスプランユーザーはFriends & Familyプランを無料で利用可能。
- 電話およびオンボーディングサポート。
- 専任のカスタマーサクセスマネージャー。
DashlaneのPassword Managementプランの料金はユーザー単位で、最低2名のユーザーから利用可能です。ユーザー数の上限はありませんが、組織の従業員数が100名を超える場合は、DashlaneのOmnixプランの方がよいかもしれません。
Dashlane Omnix — 大規模な組織におすすめ
Dashlane Omnixプランは、従業員100名以上の企業向けに設計されています。AIを活用した単一のセキュリティプラットフォームに高度な機能が搭載されています。価格は$11.00 / 月からで、Password Managementプランの全機能に加えて、高度な機能がいくつかあります。主な機能は以下の通りです。
- ログイン情報のリスクを検出。管理対象のブラウザ全体で、脆弱なパスワードや漏洩したパスワードを継続的に監視します。なお、Dashlaneを使用していない従業員のパスワードも対象となります。
- Dashlaneからの通知。SlackまたはDashlane Smart Extension(拡張機能)経由でリアルタイムのアラートを自動送信して、リスクのあるログイン情報を保護するよう従業員に促します。
- Smart Extensionによるブラウザのセキュリティ対策。AIを活用してフィッシング攻撃を検知し、危険なログインをブロックします。
- ログイン情報のリスク分析。脆弱なログイン情報や侵害されたログイン情報、リスクのある従業員、セキュリティ態勢の傾向に関する詳細な分析を管理者に提供します。
- 充実した導入オプション。グループポリシーオブジェクト(GPO)、Microsoft Intune、JAMFなどがあります。
- セキュアAPI。
- 暗号化されたアクティビティログ。
特に、Dashlane Omnixはログイン情報のセキュリティ対策を提供している点が気に入っています。基本的なパスワード管理にとどまらず、懸念される脅威を通知して組織で対応できるよう積極的に支援するビジネス向けパッケージという点が素晴らしいと思います。
Dashlaneのセキュリティ機能 — 最高水準のセキュリティの他、VPNも付属

DashlaneはAES 256ビット暗号化でパスワードボルトの全データを暗号化しています。この種類の暗号化アルゴリズムはこれまでにハッキングされたことがなく、世界中の銀行や軍隊が採用しているものです。アメリカの国家安全保障局(NSA)にも認可されています。
Dashlaneはローカル端末でデータを暗号化するので、Dashlaneのサーバーでパスワードなどの機密情報が読み取り可能な状態でDashlaneのサーバーに保存されることはありません。万一、Dashlaneのサーバーでデータ漏洩が発生しても、ユーザーデータが漏洩することはありません(これまでにDashlaneがデータ漏洩の被害に遭ったことはありませんが)。
また、Dashlaneはゼロ知識プロトコルも採用しているので、Dashlaneのボルトにアクセスできるのはあなただけです。Dashlaneの職員でさえ、あなたのアカウントに保存されている情報を見られません。ただし、マスターパスワードを紛失してしまうと、サポートに問い合わせてもアカウントを復元できないので注意が必要です。
ただし、万が一の事態に備えて、アカウントを復旧させる方法はいくつか用意されています。AndroidまたはiOSデバイスで生体認証によるログインを有効にすると、データを失わずにモバイルデバイスからマスターパスワードをリセットできます。また、マスターパスワードを忘れた場合に使用できる28文字の復旧キーを生成するオプションもあります。
Dashlaneのアカウント復旧のオプションは決して多いとは言えませんが、Sticky PasswordやBitwardenなど、アカウントをまったく復元できないパスワードマネージャーもありますから、Dashlaneはマスターパスワードを忘れてもログインする手段があるのは良いでしょう。
Dashlaneは他にも以下のようなセキュリティ強化機能を提供しています。
- パスキー対応。
- 二要素認証(2FA)。
- パスワードのセキュリティ審査。
- 安全なパスワード共有。
- 仮想プライベートネットワーク(VPN)。
- ダークウェブのモニタリング。
- フィッシングのアラート。
DashlaneはVPNを提供する唯一のパスワードマネージャーです。DashlaneのVPNは使いやすく安全性も抜群で、一部のVPN単体のサービスと同じくらい高速です。DashlaneはFIDO2セキュリティキーでパスワードレスログインにも対応しており、ユーザーはマスターパスワードなしでボルトのロックを解除できます(ただし、二次的な2FAとして機能するものではありません)。
Dashlaneのダークウェブのモニタリング機能は、競合他社のオンデマンドスキャンとは異なり独自のデータベースを使用しており、業界トップクラスです。Dashlaneが自社開発した認証アプリの提供は終了しましたが、サードパーティ製のTOTPアプリとのシームレスな連携や、生体認証による2FAオプションを提供しています。
まとめると、Dashlaneはパスワードを守るために必要な機能がすべてそろっているうえ、ユニークな追加機能もあるので、業界トップクラスのパスワードマネージャーの1つと言えます。
パスワードボルト — あらゆる情報を直感的に管理できるオンラインストレージ
Dashlaneは完全にウェブベースのパスワードマネージャーになりました。以前はWindows・Mac用デスクトップアプリがありましたが、現在は廃止されています。新しくなったウェブアプリは、以前のデスクトップアプリとほぼ同じように動作しますが、改善されている部分もいくつかあります。

Dashlaneウェブアプリに保存できる情報は、パスワードやメモ(法的な文書、Wi-Fiパスワード、ソフトウェアのライセンス番号など)、個人情報(住所や電話番号)、支払い情報(クレジット/デビットカードや銀行口座番号)、身分証明書(運転免許証、パスポート、マイナンバーカード)などです。
Dashlaneのエントリーにはかなり詳しい情報を保存しておけます(クレジットカードの色まで保存しておけるほどです)。しかし、エントリーごとにカスタムフィールドを追加できないのが残念です。Bitwardenの場合、エントリーごとにいくつでもカスタムフィールドを追加できます。
1Passwordのように、Dashlaneでも複数のパスワードボルトを作成できればパスワードを整理しやすくなると思います。1Passwordの場合、ボルトをいくつでも作成できますから(プライベート用、仕事用、家族用、旅行用など)、情報の整理や分類ができてかなり便利です。なお、同じではないですが、Dashlaneには「コレクション」という機能があります。これはフォルダのようなもので、ログイン情報を整理するのに便利です。例えば、「金融」というコレクションを作成して、銀行アカウント、クレジットカードアカウント、または投資系アカウントのログイン情報を追加できます。この機能は現在ログイン情報しか追加できませんが、今後その他の情報も追加できるようになると良いですね。
まとめると、Dashlaneのパスワードボルトはとても使いやすく、きちんと整理されていて、パスワードから身分証明書、メモなどさまざまなデータを安全に保存できます。エントリーにはかなり詳しい情報を保存しておけますが、今後の期待としてはエントリ用のカスタムフィールドを追加できたらさらに良いと思います。また、身分証明書やクレジットカードのようにすべてのエントリを分類することはできないものの、Dashlaneの「コレクション」機能を使えば、パスワードを「ショッピング」や「ソーシャルメディア」といったカテゴリに整理できますので、パスワードを管理しやすくなります。
ブラウザ拡張機能 — 使いやすく、完璧な自動入力・自動保存機能付き

Dashlaneのブラウザ拡張機能は便利なツールが満載で、とても使いやすいです。保存したパスワードへのアクセス、パスワードの新規生成、ログイン情報の保存・自動入力、設定変更、さまざまなサイトへのアクセスなどが素早く行えます。唯一残念なのは、RoboFormが提供するような便利なブックマーク保存機能がない点でしょう。
Dashlaneの自動保存・入力、自動ログイン機能を試しましたが、とてもスムーズでした。すべてのログイン情報を瞬時に自動入力でき、アカウント情報が保存されているサイトにログインできました。また、支払いフォームもミスなく自動入力でき、特定のサイトでは自動保存・自動入力しないように設定できるのも便利です。また、ニュースレターの登録時やECサイトの支払い情報入力時など、さまざまなフォームで詳細情報を自動入力できました。
また、Dashlaneのブラウザ拡張機能からウェブアプリを開くこともできます。ウェブアプリでは、ボルトに保存されているすべてのアイテムを閲覧、追加、編集でき、Dashlaneの全機能が利用できます(VPNやダークウェブの監視、パスワードヘルスチェッカーなど)。設定やアカウント情報もすべて閲覧できます。また、WebアプリからVPNをダウンロードすることも可能です。
まとめると、Dashlaneのブラウザ拡張機能には感心しました。使いやすく、ブラウザで毎回新しいタブを開くことなくWebアプリにあるほとんどの機能を利用できます。
パスキー — ブラウザとモバイルアプリでパスワードレスのログイン
Dashlaneは、業界での中でもいち早くパスキーに対応したパスワードマネージャーの一つです。パスキーを使えば複雑なパスワードを作成する必要がなくなり、サイトへより迅速かつ安全にログインができます。
パスキー技術の仕組みはシンプルです。パスキー対応のサイトに登録する際、通常通り希望のユーザー名またはメールアドレスを入力します。その後、Dashlaneが2つの「鍵」である秘密鍵と公開鍵を生成します。公開鍵は登録先サイトのサーバーに送信されますが、秘密鍵がなければ機能しません。秘密鍵はDashlaneアプリ内に安全に保管され、そのサイトにログインする際にだけ有効化されます。この2つの鍵は数学的に紐づいているため、ログイン時にこの両方が必要になります。
現時点では、すべてのサイトがパスキーに対応しているわけではありません。Dashlaneには便利なパスキーディレクトリがあるので、あなたがアカウント登録しているサイトがパスキーに対応しているかどうかをすぐに確認できます。対応サイトを見つけたら、「登録」カラムの鍵のアイコンをクリックするだけでDashlaneがそのサイトを開いてパスキーを提案してくれます。ちなみに、Adobeのサイトで試してみたところ、とてもスムーズにパスキーを設定できました!
Dashlaneのモバイルアプリもパスキーに対応しています。スマホで試してみましたが、パスキーの保存や管理に問題はありませんでした。ただし、Android 14以降とiOS 17以降でしか対応していませんのでご注意ください。例えば、Android 9〜13をご利用の場合、アプリ内でパスキーを管理することはできますが、作成や使用はできません。

Dashlaneのパスキー機能のセキュリティがさらに強化されています。以前は、Dashlaneがデバイス(ローカル)上で秘密鍵を復号していたため、ログイン時に一時的に脆弱な状態になっていました(ただし、攻撃者がデバイスにハッキングできない状態であれば問題なし)。現在は、安全なクラウドエンクレーブ内で鍵が復号されるため、Dashlaneの従業員を含め、あなたの復号鍵にアクセスすることは一切できません。
Dashlaneは、パスキーの機能をさらに強化し、あらゆる場所でパスキーを解除するためのバイオメトリクスを導入しました。これにより、指紋認証、FaceID、またはデバイスのPINを使用して、パスキーでの保存やサインイン時にブラウザ拡張から直接確認が可能になります。バイオメトリック認証はフィッシング攻撃に対抗する能力で知られているため、パスキーとバイオメトリクスを組み合わせることは、オンラインセキュリティを向上させ、認証プロセスを合理化する強力な方法となります。
Dashlaneはパスキーのロック解除に生体認証を包括的に導入してパスキーの機能性をさらに強化しています。ブラウザ拡張機能から直接パスキーを保存したり、指紋、Face ID、またはデバイスのPINコードを使用して本人確認ができます。生体認証はフィッシング攻撃に対する耐性が強いため、パスキーと生体認証を併用すればオンラインセキュリティを強化すると同時に、ログインを効率化できるのでおすすめです。
この機能はiOSおよびAndroidデバイス上でも動作しますが、テスト中に後者で機能させることに問題が発生しました。Googleが私のAndroid電話でパスキー機能をオーバーライドしているように見えました。
DashlaneのパスキーはiOSおよびAndroid端末でも使えますが、試したところ、私のAndroid端末に関してはGoogleがパスキーの機能を無効にしてしまったようで動作不良が生じました。
まとめとして、Dashlaneは従来のパスワードに代わる安全で使いやすいパスキー機能を提供しており、フィッシング攻撃に対する強力な保護対策としても有効です。
二要素認証(2FA)— セキュリティ強化のオプションが豊富

Dashlaneは二要素認証(2FA)でセキュリティ強化ができます。時間ベースのワンタイムパスワード(TOTP)の認証アプリ(例:Google Authenticator、Duo Mobile、Authy)や生体認証に対応しており、2FAを有効にすると次回Dashlaneにログインするとき、もしくは新しい端末からDashlaneのボルトにログインするとき、2回本人確認することになります。
なお、ログインのたびに2FAを使用するように設定した場合、オフライン時にはボルトにアクセスできなくなりますので注意しましょう。ただし、DashlaneのWebアプリ版では、以前にログイン済みで、デバイスをアカウントに登録済みであり、かつログインのたびに2FAを使用する設定が有効になっていない場合はオフライン時もアクセスが可能です(インターネットに接続していない場合でもボルトにアクセスできます)。
Dashlaneの二要素認証(2FA)は、時間ベースのワンタイムパスワード(TOTP)の認証アプリおよび生体認証ログインに対応しています。AndroidとiOS(Touch IDまたはFace IDに対応しているiOSデバイス)のほかに、Windows(Windows Helloを使った指紋認証)、Mac(Touch Barを使った指紋認証)が利用できます。二要素認証を設定すると、Dashlaneにバックアップコードが表示されます。二要素認証を設定したデバイスを紛失した場合も、バックアップコードを使えばパスワードボルトにログインできるので安心です。

まとめると、Dashlaneは時間ベースのワンタイムパスワード(TOTP)の認証アプリや生体認証など複数の2FAオプションを提供しており、リカバリーコードもあるのでいざという時も安心です。残念ながら、FIDO2のセキュリティキーは2FAではサポートされていませんが、パスワードレスのログインでボルトのロックを解除する際には使用可能です。
緊急アクセスとアカウントの復旧 — アカウントの復旧オプション
マスターパスワードを忘れてしまった場合でも、アカウントにアクセスする方法はいくつかあります。その一つが復旧キー(リカバリキー)ですが、この機能は事前に有効化しておく必要があります。手順は簡単で、iPhone、Android、Dashlaneのウェブアプリのいずれの場合でも手順が同じなので使いやすいです。Dashlaneの設定画面からリカバリオプションを有効にするだけでOKです。
リカバリーキーのオプションを有効にすると、Dashlaneから28文字のコードが発行されますので、これを書き留めておいてください。Dashlaneはリカバリーコードの記録を一切保持しないため、コードを安全な場所に保管することが非常に重要です。

その後、Dashlaneのログインページに「パスワードをお忘れですか?」というオプションが表示されます。実際に試してみたところ、とてもスムーズでした。メールに送信されたコードを入力してアカウントを認証するよう求められたので(他の2FAオプションでコードを受け取ることも可能です)認証したところ、復旧キーを入力して新しいマスターパスワードを作成することができました。新しいマスターパスワードに更新後も、すべてのパスワードが以前と全く同じ状態でボルト内に残っていました。
すべてのデバイスからDashlaneがログアウトさせられましたが、新しいマスターパスワードを使って問題なくログインしてボルトにアクセスできるようになりました。本当に便利な機能ですが、リカバリーコードは1回しか使用できませんのでご注意ください。パスワードをリセットすると、Dashlaneからリカバリー機能を再度有効にして新しいキーを生成するよう促されました。
マスターパスワードを忘れた場合、生体認証を使ってアカウントを復旧することもできます。アカウント作成後すぐに生体認証を設定しましょう。対応デバイス(最近のiPhoneやAndroid端末、一部のMacBookなど)なら、Dashlaneから設定を促すメッセージが表示されるはずです。設定後は、生体認証による復旧オプションが利用可能になり、間違ったマスターパスワードを入力した際にも新しいマスターパスワードを作成できるようになります。Apple製品をご利用の場合は指紋認証またはFace IDのいずれかを選択できますが、Androidユーザーは指紋認証のみ利用可能です。
Dashlaneには、DASHファイルという形式の緊急アクセス機能もあります。これはパスワードをオフラインで保存する暗号化ファイルです。データの復旧や、緊急時に信頼できる連絡先がログイン情報にアクセスできるようにするためのものです。しかし、正直なところ、緊急アクセス機能としてデータをエクスポートする方式にはあまり賛成できません。NordPassのような競合他社は、アプリ内で緊急アクセスを操作できます(そちらの方がはるかに便利です)。
Dashlaneでは、DASHファイルをダウンロードする前にパスワードの作成を求められます。これはマスターパスワードとは別のものにする必要があり、DASHファイル内のデータにアクセスする際に必要となります。

DASHファイルには、ボルトのアーカイブ版のみが保存されています。ファイルのダウンロード後にDashlaneにパスワードやクレジットカード情報を追加した場合、データを再度エクスポートする必要があります。
まとめると、これらの機能は便利ではありますが、緊急アクセスについては改善の余地があるでしょう。競合他社の場合、ファイルをエクスポートする必要がなく、アプリに緊急アクセス機能が備わっています。とはいえ、Avira Password Managerのような他社製品には緊急アクセス機能自体がないため、Dashlaneが最低限の緊急アクセスを備えているのはプラスあると言えます。
パスワード生成ツール — シンプルで効率的にパスワード作成
Dashlaneのパスワード生成ツールは使いやすくスムーズで、数字、文字、記号、似たような文字(Zと2など)を含めるか除外するかを選択してパスワードを作成したり、最大8語までのパスフレーズを作成できます。パスワード生成ツールは、ブラウザ拡張機能とモバイルアプリで利用でき、サイトに新規登録するときに自動的に表示されます。

デフォルトでは、Dashlaneのパスワード生成機能は、英字、数字、記号を組み合わせた16文字のパスワードを生成しますが、お好みの設定に簡単に変更できます。Dashlaneでは、平均して他のパスワードマネージャーと同じくらいの長さのパスワードを生成できます。例えば、Sticky Passwordでは20文字のパスワードが自動生成されます。しかし、Dashlaneの上限である40文字以上の長さのパスワードを生成することができる競合他社もあります。例として、Sticky Passwordの上限は99文字で、RoboFormでは最大512文字のパスワードを作成できます。
個人的に特に気に入っている機能の一つが、Dashlaneのパスワード生成履歴です。この履歴は、アカウント登録するとき、生成したパスワードを保存し忘れた場合に役立ちます(あるいは、自動保存が無効になっている場合も便利です)。履歴を見て、生成したパスワードをDashlaneのパスワードボルトにコピーし、保存をクリックすればOKです。パスワードの履歴が見られるパスワードマネージャーは少ないので、Dashlaneがこの機能を提供しているのは素晴らしいと思います。
一方、Dashlaneのパスワード生成ツールは改善を期待したいですね。1Passwordなら、サイトの要件に合ったパスワードを生成できます。
まとめると、Dashlaneのパスワード生成機能はとても優秀で、利便性も高いです。Dashlaneパスワードマネージャーは安全性の高いパスワードを生成するために役立ちますし、パスワードの生成履歴を見られるのはとても便利です。
パスワード共有 — ログイン情報とノートを簡単かつ安全に共有

Dashlaneを使えば、パスワードやセキュアノートを簡単に共有できます。共有したパスワードへのアクセスはいつでも取り消すこともできます。共有する方法は、共有したい情報を選択して相手のメールアドレスを入力し、権限を選ぶ(制限付き権限または制限なしの全権限)だけです。権限は以下から選ぶことになります。
- 制限付き権限 — 受信者は共有されたパスワードを使用できますが、パスワードは点(ドット)で伏せられます。
- 全権限 — 受信者はあなたと同じ権限を持ち、パスワードの閲覧、使用、編集、共有、およびアクセス権の取り消しを行うことができます。もちろん、共有した人は相手の権限をいつでも剥奪できます。
DashlaneのFriends & Familyプランではいろいろな機能が使えますが、共有ボルトを作成できないのが残念です。1Passwordでは個人プランでも共有ボルトが使えるのに対し、Dashlaneではビジネスプランでしか使えません(ビジネスプランでは、組織内の他のメンバーと「コレクション」を共有できます)。とはいえ、共有ボルトがなくてもログイン情報は手動でも簡単に共有できるので、それほど大した問題ではありません。
但し、今のところほかのDashlaneユーザーとしかパスワードを共有できないので、将来的にはより多くの人と共有できるようになると嬉しいです。なお、1Passwordはアカウントがなくても共有されたパスワードを閲覧・使用できる数少ないパスワード管理ツールの1つです。
まとめると、Dashlaneのパスワード共有機能はまずまずでしょう。1つ以上のパスワードやセキュアメモを1人または多人数と共有するのはとても簡単で、権限も選べるようになっています(制限付き権限または制限なしの全権限)。また、気が変わったら共有の権限をほんの数クリックで素早く剥奪できるのも便利です。
パスワードの強度審査 — パスワードの監査にとても便利なツール
パスワードヘルスチェッカーはパスワード監査ツールで、保存されているすべてのアカウントを継続的にスキャンし、漏洩したパスワード、再利用されたパスワード、脆弱なパスワードを検出し、パスワードの総合的な健全性スコアを算出します。
Dashlaneのパスワードヘルスチェッカーは珍しい機能ではありません。Password Bossなども似たような機能がありますが、Dashlaneのパスワードセキュリティ審査は高性能ですし、ヘルススコアから一部のパスワードを除外することもできます。
試したところ、Dashlaneに保存しておいたパスワードのうち、重複しているものをすべて検出できました。同じパスワードを複数のサイトで使用していると「パスワードヘルススコア」に大きく影響することが分かりました。

重複しているパスワードをすぐに変更するよう指示されたのですが、手動でパスワードを変更したところ、セキュリティスコアは大幅に改善しました。
まとめると、Dashlaneのパスワードヘルスチェッカーはすべてのパスワードを安全に保つための非常に便利なツールです。Dashlaneだけが提供している機能ではありませんが、便利で使いやすく、弱いパスワード、使いまわしているパスワード、漏えいしたパスワードなどが素早く見つかります。
VPN — データ無制限で高速かつ安全なブラウジング
DashlaneはパスワードマネージャーにVPN(仮想プライベートネットワーク)を搭載している業界唯一のサービスです。VPNはインターネット通信を暗号化し、IPアドレスを変更し、ネットの利用状況を保護する役割を果たします。これにより、他人にアクティビティを追跡されなくなるほか、ネット規制やファイアウォールも回避できるようになります。

DashlaneのVPNは大手VPNプロバイダであるHotspot Shieldが提供しています。Dashlaneのパスワードマネージャーと同じで、VPNもAES 256ビット暗号化を採用しているので安心です。また、厳しいノーログポリシーも採用しており、ユーザーアクティビティ(アクセスしたサイトやダウンロードしたファイルなど、利用状況に関するデータ)を監視したり記録したりすることはありません。
DashlaneのVPNのもう1つの魅力は、通信量が無制限だということです。これはかなりお得です。ボーナス機能としてVPNが付いている場合、通信量が制限されていることがほとんどだからです。例えば、BitdefenderのVPNの無料ユーザーは1日に200MBまでしか通信できません。
DashlaneのVPNは80か国以上にサーバーがあります。ExpressVPNのような業界トップクラスのVPN専用サービスほど多くはありませんが、それでも十分な数と言えます。Dashlaneのほとんどのサーバーを試しましたが、速度と安定性は上出来でした。以下は、VPNをオフにした状態と、Dashlaneの最速サーバーに接続したときのインターネット速度を示したものです。

Ping値は若干低下しましたが、ダウンロード速度とアップロード速度はVPNに接続した方が速くなったほどです。ExpressVPNやProtonVPNなど業界トップクラスのVPNと比べてもかなり優秀な結果でしょう。
現在地からかなり遠距離のDashlaneサーバーに接続したときのインターネット速度も確認しました。

Ping値は再び上昇しましたが、ダウンロード・アップロード速度はほんの少ししか遅くなりませんでした。VPNに接続していないときと同じようにインターネットサーフィンしたり、動画を見たりできました。
DashlaneのVPNは通信が速いので、動画の視聴やトレント、ゲームなどにおすすめです。検証では、動画を視聴したり、ファイルをダウンロードしたり、ゲームをプレイしたりしたのですが、中断されることはありませんでした。
DashlaneのVPNはキルスイッチやスプリットトンネルなどの機能があり、特にキルスイッチはVPNとの接続が不安定になった場合にネット通信を遮断するので、VPNの最も重要なセキュリティ機能の1つです。将来的には、すべてのプラットフォームにキルスイッチを導入してもらいたいです。
まとめると、DashlaneのVPNは非常に優秀です。単独のVPNサービスほどではありませんが、安全で通信が速く、使いやすいサービスです。
ダークウェブのモニタリング — データ漏洩の常時スキャン(即時アラート付き)
ダークウェブのモニタリング機能は、メールアドレスやその他の個人情報がダークウェブに漏えいしていないか監視し、データ漏えいが発生した場合に通知してくれます。Dashlaneのダークウェブのモニタリングは以下のような特長があります。
- 24時間週7日体制で監視。
- 最大5つのメールアドレスをモニタリング。
- データ漏えいのアラートを直ちに送信。
1PasswordやRoboFormなど、ダークウェブ監視機能がある他社のパスワードマネージャーは、Have I Been Pwned?の無料データベースを使用しています。一方で、Dashlaneは自社サーバーに記録されている独自のデータを使ってモニタリングしています。120億件以上のデータ漏えいの記録があり、毎日100万件近くも新しいデータが追加されているのです。さらに、オンデマンドでダークウェブをスキャンしている他社とは違い、Dashlaneはメールアドレスなどのデータを継続的に監視しています。あなたのメールアドレスが漏えいしたことをDashlaneが検出すると、直ちに通知を受け取ることができます。
テスト用メールアドレスとスキャンしてDashlaneのダークウェブのモニタリング機能を試してみました。

テスト用メールアドレスが5回も漏えいしていたことが分かりました。データの漏えい元となったサイト、漏えいした日付、漏えいしたデータの種類が表示され、漏えい元サイトのパスワードを変更するようアドバイスしてくれました。パスワードを変更したところ、データ漏えいが「解決済み」としてマークされました。
Dashlaneのダークウェブのモニタリング機能は素晴らしいです。他社とは違い、Dashlaneはリアルタイムでダークウェブをスキャンし、メールアドレスが漏洩するとすぐに通知してくれます。また、とても使いやすいですし、5つのメールアドレスをカバーでき、漏えいを素早く解決する方法も提案してくれます。
フィッシング警告 — 不審なサイトに対する強力なセキュリティ対策
Dashlaneには2種類のフィッシング警告機能があります。1つ目は、Dashlaneを装った悪意のあるサイトについて警告する機能です。2つ目は、正規のサイトを装った偽サイトのアカウントログインページでパスワードを手動入力しようとした際に警告する機能です。ログインしようとしているサイトのURLとボルトに保存されているアカウントのURLをDashlaneが照合する仕組みで、一致しない場合にDashlaneが警告を発します。

この機能をテストするため、サンプルのフィッシングサイトに自分のFacebookパスワードを入力してみたところ、Dashlaneからデータが漏洩する危険性があるという警告アラートがありました。他の怪しいサイトでも試してみましたが、毎回ポップアップ警告が表示されました。なお、保存済みのパスワードを間違ったサイトに入力しようとした場合にも、そのサイトがフィッシングサイトであるかどうかに関わらず、警告が表示されます。
フィッシング対策機能はDashlaneの拡張機能に組み込まれており手動での設定は不要ですが、アカウント登録していないサイトでもフィッシングをブロックできるようになると嬉しいです。現状では、Dashlaneのフィッシング対策は、包括的なウェブ保護を提供するNortonのようなウイルス対策ソフトの代わりになるほどの強力な保護機能ではありません。
Dashlaneの使いやすさ・設定方法 — とてもシンプルで直感的
Dashlane のインストール方法 (3ステップで完了):
- Dashlaneに登録します。 ご自身のニーズに合ったプランを選択し、Dashlaneアカウントの作成に進んでください。登録時に、保存されたすべてのデータにアクセスするためのプライマリキーとなるマスターパスワードの設定を求められます。
- Dashlaneのブラウザ拡張機能をインストールします。 アカウントを作成したら、お使いのブラウザのウェブストアにアクセスし、「Dashlane」を検索して、Dashlaneのブラウザ拡張機能をインストールしてください。「ブラウザに追加」をクリックしてインストールしてください。この拡張機能を使用すると、ブラウザ内でパスワードを管理できます。必要に応じてウェブアプリにリダイレクトされます。
- モバイルアプリをダウンロードします(任意)。 スマートフォンでもパスワードを管理したい場合は、App StoreまたはGoogle PlayからDashlaneアプリをダウンロードしてください。マスターパスワードでログインすると、デバイス間でデータが同期され、外出時でもパスワードの追加やアクセスが可能になります。
Dashlaneは設定しやすく、使いやすさも抜群です。Dashlaneは100%ウェブベースになったので、ブラウザ拡張機能をインストールするだけですぐに利用できます。Dashlaneのホームページで「Dashlaneを取得」をクリックすると、ブラウザのウェブストアが自動的に表示されます。Dashlaneのブラウザ拡張機能をインストールすると、アカウント登録画面に誘導されます(登録済みの場合はログインします)。これだけでセットアップが完了です。

Dashlaneは、マスターパスワードを作成時にパスワード強化の提案してくれる点も良かったです。長いパスワードを入力すると、それに合わせて提案も変わりました(パスワードは長ければ良いというものではありません)。
モバイルアプリをQRコードで直接ダウンロードできるのも便利ですね。簡単な指示に従って2分もかからずセットアップを完了できました。
ただ、一つ気になった点がありました。登録すると自動的に30日間の無料トライアルが開始されましたが、トライアル期間中はVPNもカスタマーサポートも利用できなかったため、実際にはプレミアムプランの機能をフルに体験することはできなかったのです。
なお、ウェブアプリはシンプルなダッシュボードからすべての機能にアクセスできます。

Dashlaneにパスワードをインポートするのも非常に簡単です。ブラウザだけでなく、1Passwordなどほかのパスワードマネージャーからもパスワードをインポートできます。インポートするには、パスワードをcsvファイルとしてダウンロードし、Dashlaneにインポートします。なお、データをエクスポートするパスワードマネージャーやDashlaneのプランによっては、直接インポートが利用できる場合もあります。
残念ながら、パスワード用に複数のボルトやフォルダを作成したり、デフォルトのパスワードカテゴリをカスタマイズしたりすることはできません。一方で、1Passwordにはこれらの機能があり、特にボルトに数百個単位でパスワードを保存している場合はパスワードの整理が格段に楽になります。ただし、Dashlaneでも「コレクション」に任意の名前を付けることができます(後から変更することも可能)。
まとめると、Dashlaneは直感的に使いやすく、私がこれまで試した中でも最も使いやすいパスワードマネージャーの一つです。パスワードのインポートは改善の余地がありますが、現段階でも素早くスムーズにインポートできます。
Dashlaneのモバイルアプリ — 機能が豊富で使いやすい

DashlaneはAndroidとiOS向けの便利なモバイルアプリがあります。Dashlaneのほとんどの機能が利用でき、とても使いやすく、きちんと動作しました。Dashlaneのアプリを初めて起動してログインする際には、生体認証によるログインとアカウントのリカバリ設定を求められます。これらを設定しておけば、万が一マスターパスワードを紛失した場合に重宝します。
次に、モバイルアプリの使い方について便利なチュートリアルが表示され、セットアップが完了するとパスワードボルトにアクセスしたり、全機能を利用できるようになります。
Dashlaneのモバイルアプリでは以下のようなことが可能です。
- パスワードボルトに保存されているすべてのデータを閲覧。
- パスワードの生成。
- パスワードの保存・自動入力。
- パスワードやセキュアメモの共有。
- 認証ツールを使用して、アカウント用の2FAトークンを作成。
- 弱い・使いまわしているパスワード、漏えいしたパスワードがないか確認。
- メールアドレスがダークウェブに漏えいした場合に通知を受け取る。
- VPNを経由したインターネット通信。
- 暗号化されたファイルを1GBまで保存可能。
- パスキー対応(iOS 17およびAndroid 14でパスキーを完全サポート)。
- パスワードのインポート(Androidのみ)。
- マスターパスワードの変更。
Sticky Passwordのような競合他社と比較しても、機能は非常に充実しています(しかし、Sticky Passwordには安全なウェブブラウザが搭載されている点が気に入っています)。
Dashlaneのモバイルアプリは直感的に分かりやすいデザインです。ウェブアプリと同じくらい使いやすいです。Samsung GalaxyとiPhone 15で試したところ、機能を素早く見つけて使いこなすことができました。また、自動入力も毎回うまくいき、大満足です。iOSアプリでパスワードをインポートすることはできませんが、大した欠点ではないと思います。
Dashlaneのモバイルアプリは業界トップクラスでしょう。ウェブアプリときちんと同期されますし、非常に使いやすくスムーズに動作します。
Dashlaneのカスタマーサポート — チャネルが複数あり、充実したサービス
Dashlaneでは、以下の種類のカスタマーサポートを提供しています。
- 包括的なナレッジベース。
- メールサポート。
- ライブチャットサポート(月〜金、米国東部時間午前9時〜午後6時)(有料プランのみ)。
- X(Twitter)サポート(@DashlaneSupport)。
- Redditの公式サポート。
- 電話サポート(Dashlaneのビジネスプランのみ)。
Dashlaneのカスタマーサポートは全体的にとても良かったです。Dashlaneは、KeeperやRoboFormと並んで、ライブチャットサポートを提供している数少ないパスワードマネージャーの一つです。ライブチャットを利用したところ1分もかからず繋がり、親切で的確なアドバイスを受けることができました。ライブチャットサポート、メールサポート、ナレッジベースはすべて英語、フランス語、ドイツ語で利用が可能です。なお、ナレッジベースはスペイン語もあります。TwitterおよびRedditでのサポートは英語のみです。

Dashlaneのメールサポートの対応も良かったですが、返信が来るまでには思ったより少し時間がかかりました。メールを送信すると、まずサイト上の関連サポート記事へのリンクが記載された自動返信が届きました。その後何時間も経った後に、この自動返信に「チケットを有効に保つためにはメールに返信する必要がある」と記載されていることに気づき、私の問い合わせは未送信のままでした。結局、24時間以上経ってから丁寧な返信が届きました。サポート担当の返信の内容は良かったのですが、返信までに時間が掛かった点がやや不満です。
Dashlaneは便利なテクニカルガイド(ナレッジベース)も充実しています。ステップバイステップ形式で手順の説明が掲載されているので、ほとんどのトラブルは自分で解決できるはずです。例えば、Firefox用拡張機能のインストールでトラブルがあったのですが、よくある質問で解決方法を見つけることができました。

Dashlaneはビジネスプランでのみ電話サポートを提供しています。とはいえ、電話サポートを提供している唯一のパスワードマネージャーである点は評価できます。
サポートフォーラムがないのは残念です。1PasswordやBitwardenなど、他社のパスワードマネージャーにはサポートフォーラムがあるので、いつでもすぐ質問できます。将来的にDashlaneも導入してくれると嬉しいですね。
とは言え、RedditにDashlaneの公式サポートページがあり、デベロッパーがスレッドにコメントしたり質問に答えたりしています。Redditはコミュニティフォーラムとよく似ていますから、そちらから質問するのも1つの手でしょう。
まとめると、Dashlaneのカスタマーサポートはとても良いでしょう。有料プランでは問い合わせ方法が複数ありますし、メールサポートは返信に時間がかかりますが、ライブチャットは素早く対応してくれますからそちらを利用した方がすぐに質問の答えが分かります。詳しいテクニカルガイドやRedditでもサポートを受けられるのは嬉しいですね。パスワードマネージャーを使ったことがなくても安心して利用できるサービスです。
Dashlaneの改善点 — カスタマイズオプションは改善の余地あり
Dashlaneは機能が豊富ではありますが、改善の余地もいくつかあります。例えば、1Passwordが提供している「スマートパスワード」機能がDashlaneにもあると便利だと思います。スマートパスワードは各サイトの固有の要件に合わせてパスワードを自動提案してくれるので、とても効率的です。また、Dashlaneユーザーでない人ともパスワード共有できたり、共有したパスワードに有効期限を設定する機能もあれば嬉しいです。こうした改善があれば、Dashlaneはさらに便利になるでしょう。
また、パスワード用のカスタムフィールドや、保存データをより効果的に整理する機能を導入されると良いと思います。Dashlaneの「コレクション」機能はパスワードの整理には便利ですが、ボルト内のIDやクレジットカードなどパスワード以外のエントリを整理することはできません。一方で、1Passwordでは複数のボルトを作成でき、カスタムエントリや整理が可能です。
その他の改善点としては、DashlaneはFIDO2をより包括的に導入すべきだと思います。今のところ、FIDO2のセキュリティキーによるパスワードレスログインには対応していますが、二次的な2FAとしては利用できないので、将来的には2FAでも利用できるようになると嬉しいです。
まとめると、Dashlaneは安全で機能も豊富なパスワードマネージャーですが、これらの点を改善することでさらに便利になるでしょう。
Dashlaneは2026年におすすめのパスワードマネージャーか?
Dashlaneは2026年におすすめのパスワードマネージャーの1つです。安全性が抜群で、他社より多機能で(VPNもあります)、使いやすいサービスです。
標準的なパスワード管理機能も素晴らしいです。検証では、パスワードの自動保存・自動入力機能はきちんと動作し、パスワードのセキュリティ審査ツールを試したところ、弱いパスワードや重複しているパスワードを検出し、安全なパスワードに変更できました。
また、Dashlaneは他社では利用できないような便利な機能をいくつか提供しています。通信量が無制限の高性能VPN、ダークウェブの監視などが利用できます。ダークウェブの監視ツールは、メールアドレスが漏洩した場合に素早く通知してくれます。
Dashlaneはほとんどのユーザーにおすすめできるパスワード管理ツールですが、不満点もいくつかありました。例えば、Dashlaneアカウントを持つユーザー以外の人とパスワード共有できないのは残念でした。また、Dashlaneは1PasswordやRoboFormなどより割高です。この2社はDashlaneと同じ、またはそれ以上のコストパフォーマンスとなっています。
Dashlaneの二要素認証(2FA)はTOTPアプリや生体認証のオプションがありますが、セキュリティキーには対応していません(なお、FIDO2キーは2FAでは使えませんが、パスワードレスログインには使用可能です)。また、Dashlaneは自社の認証アプリの提供を終了したのも残念です。とはいえ、サードパーティ製のTOTPアプリはシームレスに機能しますのでご安心ください。
総合的に、Dashlaneはとても高性能なパスワード管理ツールです。ほぼ完璧に動作し、本当に便利な追加機能が満載で、モバイルアプリも優秀です。他社のパスワード管理ツールと比べてコスパも抜群です。また、DashlaneのPremiumプランの30日間無料トライアルもあり、すべての有料プランは安心の30日間返金保証付きです。
よくある質問
Dashlaneは自動でパスワード情報を更新できますか?
Dashlaneはパスワードが変更された際に自動更新することはできませんが、パスワードを変更した際にDashlaneがボルトに保存されている既存のパスワード情報を更新するよう提案してくれます。また、便利なパスワード生成機能も備えており、強力なパスワードに簡単に変更することができます。
Dashlaneは安全ですか?
はい、Dashlaneは最も安全なパスワードマネージャーの一つです。エンドツーエンドの256ビットAES暗号化を使用し、ゼロ知識ポリシーを遵守しています。TOTPアプリ、生体認証、FIDO2セキュリティキー(パスワードレスログイン)、二要素認証(2FA)に対応しています。さらに、パスワードの強度監査、ダークウェブのモニタリング、安全なパスワード共有など、追加のセキュリティ機能も備えています。
さらに、Dashlaneは通信を暗号化してブラウジング活動のプライバシーを保護するVPN(仮想プライベートネットワーク)機能を搭載した業界唯一のパスワードマネージャーでもあります。DashlaneのVPNも256ビットAES暗号化を採用し、ノーログポリシーを遵守しており、キルスイッチ機能も備えています。
Dashlaneの無料版はありますか?
残念ながら、Dashlaneは現在無料プランを提供していません。Dashlaneをご利用いただくには、PremiumやFriends & Familyなどの有料プランに加入する必要があります。いずれのプランも、無制限のパスワード保存、高度なセキュリティアラート、ダークウェブ監視、VPNへのアクセスなど、すべての機能を利用できます。また、Dashlaneの各プランには30日間の返金保証が付いているので、金銭的リスクなくお試しいただけます。
DashlaneはWebベースですか?
はい、Dashlaneは完全なウェブベースのパスワードマネージャーです。なお、以前はデスクトップアプリを提供していましたが、現在は廃止されています。Dashlaneのブラウザ拡張機能をインストールし、アカウントを作成するだけで、Webアプリとブラウザ拡張機能でDashlaneの全機能にアクセスできます。
また、Dashlaneは高性能なモバイルアプリも提供しており、Webアプリとシームレスに同期してDashlaneのすべての機能を利用できます。
パスワードはDashlaneのサーバーに保存されますか?
はい、ただしDashlaneのサーバーに到達する前に256ビットAES暗号化によって暗号化されます。ボルト内のすべてのデータは、Dashlaneのサーバーに送信される前にデバイス(ローカル)上で暗号化され、データを復号化できるのは、デバイス上に保存されているマスターパスワードと秘密鍵のみです。つまり、万が一Dashlaneが侵害されたとしても、あなたのデータは安全な状態が保たれます。
また、ゼロ知識アーキテクチャを採用しているため、緊急時やマスターパスワードを忘れた場合でも、Dashlaneの従業員があなたのデータにアクセスすることはできません。ただし、Dashlaneには2つのアカウント復旧オプションがあります。リカバリキーを使うか、生体認証による復旧を有効にしている場合は指紋でアクセスできます。
Dashlaneは信頼できるサービスですか?
はい、Dashlaneは信頼性が抜群のサービスです。データ漏洩やハッキング被害の事例が一度もない、数少ないパスワードマネージャーの一つです。256ビットAES暗号化を始めとする多くのセキュリティツールを採用しており、外部からの攻撃をしっかりと防止します。Dashlaneが採用している暗号化は、世界中の銀行、政府機関、軍事機関、諜報機関でも採用されている暗号化規格です。
万が一、Dashlaneがハッキングされたとしても、Dashlaneはゼロ知識ポリシーを採用しているため、ユーザー本人以外がパスワードボルトへアクセスすることはできないので、データが危険にさらされるリスクは極めて低いです。
Dashlaneより高性能なサービスはありますか?
Dashlaneより高性能なパスワードマネージャーは、当社のほとんどのテストで第1位にランクインしている1Passwordでしょう。しかし、Dashlaneは常に僅差で2位を獲得しています。どちらのパスワードマネージャーもコスパとセキュリティが抜群ですが、同等のグレードのプランで1Passwordの方がDashlaneよりわずかに安いです。また、Dashlaneの方が機能は豊富ですが、セキュリティソフトが提供している機能と被っているものもいくつかあります。例えば、DashlaneのVPNは非常に便利な追加機能ですが、単体のVPNサービスやプレミアムのウイルス対策ソフトが提供しているVPNの方が更に高性能です。
Dashlaneは過去にハッキングされた事例はありますか?
Dashlaneはこれまで一度もハッキングされたことはありません。LastPassなど、他社のパスワードマネージャーはハッキングに遭った事例が過去にありますが、Dashlaneは一度も侵害されたことはありません。
Dashlaneは、政府、銀行、国家安全保障機関や情報機関でも採用されている256ビットAES暗号化など、最先端のセキュリティ技術を採用しており、高度なサイバーセキュリティの脅威からお客さまのデータを守ります。
更に、今後万が一Dashlaneがハッキングされたとしても、お客さまのデータが危険にさらされることはありません。Dashlaneはゼロ知識ポリシーを採用しており、ユーザー本人以外がパスワードボルトへアクセスすることはできないので、たとえDashlaneシステムが侵害された場合でも、お客さまのパスワードや個人データは保護された状態を保てます。
Dashlaneはビジネス用途にもおすすめですか?
はい、Dashlaneはビジネス利用に非常に適しています。企業のニーズのために設計された機能を豊富に提供しています。Dashlaneでは、チーム内でのパスワードや機密情報の安全な共有が可能で、IT管理者は管理コンソールからユーザーアクセス管理、セキュリティポリシーの適用、組織全体のアクティビティ監視ツールを利用できます。
さらに、Dashlaneはシングルサインオン(SSO)との連携に対応しており、従業員は既存の企業アカウント情報でDashlaneのボルトにアクセスできるため、ログインプロセスを簡素化できます。ダークウェブのモニタリング、二要素認証、VPN(BusinessおよびOmnixプランで利用可能)などの高度なセキュリティ機能があり、ビジネスデータのセキュリティを強化し、安全にインターネットを利用できます。


