更新日: 2024年12月24日
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どのVPNも自社こそが最高と主張していますが、優秀なVPNサービスは一握りしかありません。多くのVPNは重要なセキュリティ機能が備わっていない、動画配信サービスが利用できない、P2Pにきちんと対応していない、通信がとても遅い、アプリのバグが多い、使いにくいなどのデメリットがあるのです。
最高のVPNを見つけるべく、80社以上を徹底検証しました。各社VPNのセキュリティ機能やプライバシー機能、通信速度、ストリーミングとTorrentのサポート、サーバーネットワークの規模、ネット検閲が行われている国でウェブにアクセスできるかなどを調べたのです。また、ゲームに適しているか、主なデバイス向けのアプリがあり、使いやすいか、コストは安いかなども確認しました。
コストパフォーマンスを比較し、おすすめのVPNサービスをトップ10ランキングにまとめました。一番おすすめなのはExpressVPNです。業界最速のVPNで、優秀なセキュリティ・プライバシー機能が備わっており、ストリーミングとTorrentにも完全対応しているほか、アプリも非常に使いやすい設計です。すべての観点で大満足のサービスとなっています。 編集者から:ExpressVPNおよび当サイトは同じ企業グループに属しています。
【早見表】2024年におすすめのVPN
- 1.🥇 ExpressVPN 2024年最高のVPN — トップクラスの安全性を誇り、機能も最高。通信速度は最速。
- 2.🥈 PIA VPN 最も多目的なVPN — 安全でカスタマイズ性が高く、動画の視聴とTorrentに向いています。
- 3.🥉 CyberGhost VPN 初心者におすすめ — 使いやすく、ゲームにピッタリ。
- 4. NordVPN — セキュリティ機能がとても優れており、すべてのサーバーが高速。
- 5. Surfshark — 大家族におすすめで、プランはとても手頃。
- 2024年におすすめのVPN 6~10位
- 【比較表】2024年におすすめのVPN
編集者から:Intego、Private Internet Access、CyberGhost、およびExpressVPNは当社の親会社であるKape Technologies傘下の企業です。
🥇1. ExpressVPN:2024年におすすめ1位のVPN。安全性、通信速度、性能がトップクラス
ExpressVPNは業界最速のVPNで、アプリの使いやすさは抜群。最高のセキュリティ機能も搭載されています。256ビットAES暗号化、独立監査済みのノーログポリシー、確かなキルスイッチなどが備わっています(すべての主要OSでキルスイッチが使えるのは珍しいでしょう)。独自のVPNプロトコルや高度なサーバーアーキテクチャを導入しているほか、Windows、Android、ルーター、Mac用アプリにはスプリットトンネリング機能、iOS、Mac、Linuxアプリには広告・トラッカー・マルウェアブロッカーが搭載されています。無料パスワードマネージャーも利用可能です。
ExpressVPNは独自のプライベートDNS暗号化サービスも提供しています。ExpressVPNのサーバーを経由するDNSリクエストを暗号化することで、セキュリティを一層強化するサービスです。ExpressVPNのTrustedServerテクノロジーにより、サーバーのメタデータがハードドライブではなくメモリ(RAM)に保存されるため、サーバーが再起動されるたびにすべての個人情報が消去されます。ほかにも、セッション毎に暗号鍵を変更するパーフェクトフォワードシークレシー(前方秘匿性)を最小しているため、過去または未来の暗号鍵をハッカーに知られたとしても、通信の内容を解読されません。
検閲国家で使えるVPNをお探しなら、ExpressVPNがベストチョイスです。ネット検閲の厳しい国にお住まいの場合、あるいはそのような地域に旅行する場合は、ExpressVPNを使うことでファイアウォールを回避し、自由なインターネットにアクセスできます。また、ExpressVPNは動画の視聴やTorrent、ゲームにもおすすめです。NetflixやHulu、ディズニープラスをはじめとする主な動画配信サービス、FuboTVやRaiPlay、Crackleなど知名度の低いサイトも利用でき、全サーバーがP2P通信に対応しています。また、ゲーム中の通信速度は業界最速で、クラウドゲームもサポートしています。
ExpressVPNのLightwayプロトコルも注目ポイントです。OpenVPNやWireGuardなどの主なVPNプロトコルより安定しており、高速で、セキュリティが強いのが特長です。また、Lightwayはオープンソースなので、セキュリティ上の脆弱性がないかだれでも検証できます(外部監査にも合格しています)。また、データグラムトランスポート層セキュリティプロトコルの最新版である「DTLS 1.3」により、保護されていないネットワークでも通信の安全を保てます。ほかのVPNプロトコルと比べ、安全性、レイテンシ、パフォーマンスが優れているわけです。VPNプロトコルの検証では、Lightwayが最速でした。
ExpressVPNのインターフェースは直感的に分かりやすく、VPN初心者も上級ユーザーも、すんなり使いこなせます。ExpressVPNのアプリはすべての主要なOSに対応しており、日本語で利用可能です。
あらゆるデバイスに数分でインストールでき、適切なサーバーをすぐに見つけて接続できます。機能も分かりやすい場所にあり、使い勝手が良いと思いました。トラブルが発生した場合、ExpressVPNはさまざまなサポート窓口があるので安心です。チャット担当者は親切で詳しく回答してくれますし、メールにも迅速に返信してくれます。設定ガイドやトラブルシューティングガイド、よくある質問集も詳しく書かれています。ライブチャットは日本語で利用でき、ヘルプセンターには日本語のサポート記事が掲載されています。
ExpressVPNは最大8台のデバイスを同時接続でき、ビットコインなどさまざまな方法で支払えます。安心の30日間返金保証付きです。
ExpressVPNのセキュリティについて
- サーバー設置国数:105か国
- プロトコル:Lightway、IKEv2/IPSec、OpenVPN UDP/TCP、L2TP/IPSec
- データの暗号化:256ビットAES
- 特殊サーバー:難読化、スプリットトンネル
- 漏えい対策:DNS、WebRTC、IPv6
- キルスイッチ:あり
- ノーログポリシー:あり
- RAMのみで実行されるサーバー:あり
- パーフェクトフォワードシークレシー:あり
ExpressVPNのスピードテスト
ExpressVPNは日本を含む105か国にVPNサーバーがあり、ネットワークの規模は本ランキングに掲載されているVPNのなかで最大級。また、少なくとも15か国では、複数の都市にサーバーが設置されています。例えば、アメリカには20都市以上(ニューヨーク、シカゴ、ソルトレークシティ、ロサンゼルスなど)、イギリスサーバーは5か所(ドックランズ、東ロンドン、ロンドン、ミッドランズ、ウェンブリー)にサーバーが設置されています。スピードテストでは各国の通信速度を測定し、複数の都市にサーバーがある場合はすべての都市を検証しました。
主な結果はこちらです。
スピードテストでは、現在地をもとに最適なサーバーを選ぶスマートロケーションツールを使いました。大半のサーバーは瞬時に接続され、常に非常に高速でした。ローカルサーバーでも、16,000キロ以上離れたロケーションでも満足できる速度だったのです。ここまで高速なのは、Lightwayという独自プロトコルを使用しているから。ほかのVPNプロトコルと比べたところ、速いことで知られているWireGuardよりはるかに高性能でした。
まとめると、ExpressVPNに接続しても通信速度は平均で15%しか低下せず、他社より大幅に優れていることが分かりました。
ExpressVPN ストリーミング:適している
ExpressVPNは100以上の動画配信サービスが利用できるため、ストリーミングに一番おすすめです。NetflixやHulu、HBO Max、ディズニープラス、日本テレビ、Abema TVなどの人気サービスだけでなく、KodiやSling TV、FuboTVなど、知名度の低い動画サービスも視聴できます。当サイトでは世界中の調査スタッフが検証を行っていますが、ExpressVPNは各国で利用可能なストリーミングサービスに対応していることが分かりました。アメリカ在住の筆者が試したところ、アメリカ版NetflixやHulu、アメリカ版YouTubeなどの映画やドラマをHD・4K画質で快適に視聴できました。また、ExpressVPNのMediaStreamer機能を使うと、Roku、一部のスマートテレビ(Apple TV)、ゲーム機など、VPNアプリがないデバイスでも動画を見られます。
ExpressVPN Torrent:適している
ExpressVPNなら、100か国以上の全サーバーでP2Pファイル共有とTorrentが可能です。ほかの高性能VPNの場合、P2P専用サーバーしかTorrentに対応していない傾向があります。また、BitTorrentやuTorrent、Deluge、Vuzeなど、主なトレントアプリが使えます(ダウンロード速度が最速だったのはBitTorrentでした)。
Torrentをダウンロードする際にIPアドレスが公開される心配もありません。ファイルのダウンロードを開始する前に、20か国以上のサーバーに対してDNS・WebRTC・IPv6の漏えいテストを行ったところ、漏えいは一切検出されませんでした。
ExpressVPNではスプリットトンネリングも可能です。一部のデータだけVPNサーバーに経由させ、それ以外のデータはローカルサーバーで送受信することができます(アプリの通信のみ)。ExpressVPNのスプリットトンネルツールは非常に使いやすく、操作も簡単でした。このツールはTorrentをダウンロードするときに役立ちます。P2PアプリのデータだけVPNに転送することで、ダウンロード速度を改善できます。さらに、ExpressVPNのスプリットトンネルはMacデバイスでも利用可能です(macOS 10.15またはそれ以前)。このようなVPNは珍しく、本記事に掲載されているVPNのうち、ExpressVPNのほかにmacOSでスプリットトンネリングが利用できるのはPrivate Internet Accessだけです(すべてのmacOSバージョンで使えます)。
より多くのピアに接続するポートフォワーディングにも対応しているため、ダウンロードを高速化できます。この機能はExpressVPNのルーターアプリでしか有効にすることができませんが、ルーターアプリはインストールしやすく、使い方も簡単です。
ExpressVPN ゲーム:適している
ExpressVPNは業界最高のゲーム向けVPNに選ばれています。Dota 2、フォートナイト、PUBG、カウンターストライク:グローバルオフェンシブをプレイして性能を確認しました。アメリカを旅行しているのですが、アメリカ国内のサーバーとオーストラリアの遠距離サーバーに接続したところ、とてもスムーズにプレイできました。遠くのサーバーでもPingは平均的で、遅延が発生したりVPN接続が切れたりすることはありませんでした。
ExpressVPNのサーバーはすべてDDoS(分散サービス妨害)を防ぐのに役立ちます。DDoS攻撃の標的になるとオフラインになってしまう場合がありますが、ExpressVPNに接続しておけば被害に遭いません。
ExpressVPNはルーターアプリを提供している数少ないVPNの1つで、ルーターにインストールするのは簡単です。ゲーム機などのVPN非対応デバイスでも、VPNを使ってゲームができます。ルーターアプリの設定方法を解説したチュートリアルがあり、作業は7~8分程度で完了しました。ExpressVPNのルーターアプリは非常に分かりやすく、操作しやすい設計です。また、ExpressVPNがインストール済みのルーターも購入できます。
ExpressVPNはクラウドゲームプラットフォーム(スマホやタブレットなどのポータブルデバイスにゲームをストリーミング配信するサービス)にも対応しています。Google Stadia、GeForce Now、PlayStation Nowなど、ExpressVPNは複数のクラウドゲームサービスをサポートしています。PlayStation NowのアカウントでExpressVPNを試したところ、スムーズにストリーミングプレイができました。
ExpressVPN 検閲の回避:適している
ExpressVPNは、ファイアウォールを突破するための難読化サーバーがあり、ネットの自由を取り返すことができます。セキュリティを重視しているため、ExpressVPNなら安全かつ手軽に、ネット検閲とVPN規制を突破できます。
ExpressVPNの難読化サーバーは世界中に設置されていますから、ネット検閲の厳しい国でも近くのサーバーに接続して最速の通信が期待できます。例えば、インドネシアではシンガポールサーバーに接続するとよいでしょう。中国でも、どのサーバーに接続しても構いませんが、ExpressVPNは中国で最適なロケーションを公表しているので、それを参考にすれば安定した接続を確立できます。ファイアウォールを回避したい場合、ExpressVPNはプロトコルを「自動」に設定することを推奨していますが、大半の国ではどのプロトコルも使えます。
ExpressVPNのプランと価格
ExpressVPNは2つの月間プランと年間プランがあります。コストは本記事に掲載されているほかのVPNより高めですが、性能が最高で、安全性、通信速度、プライバシー機能の観点で優秀なサービスなので、値段相応の価値があります(動画の視聴にもおすすめです)。さらに、年間プランは61%オフなので、わずか$4.99 / 月でゲットできます。また、契約が3か月無料で延長されることも時々あるため、15か月間使えます。
ExpressVPNは7種類のクレジットカード、PayPal、ビットコイン、各種オンライン決済サービス(Mint、Qiwi、iDeal、Sofort)など、幅広い支払い方法に対応しています。全プランが30日間返金保証の対象です。
🥈2. Private Internet Access(PIA):カスタマイズ性が高く、高速で多目的。動画の視聴とTorrentにおすすめ
Private Internet Access(PIA)は安全で、どのサーバーも高速で、動画の視聴とTorrentに適しています。筆者がアメリカでPIAを試したところ、アメリカ版NetflixやHulu、アメリカ版ディズニープラスなどの主な動画配信サービスが利用でき、コンテンツを再生中にラグやバッファなどのトラブルは発生しませんでした。
PIAはTorrentにもおすすめです。全サーバーがP2P通信に対応しており、主要なトレントアプリが使えるほか、ポートフォワーディングでより多くのピアに接続してダウンロード速度を改善できます。PIAは検閲国家のファイアウォールやネット検閲を回避するためにも役立ちます。
本記事に掲載されているVPNのなかで、PIAのアプリは最も柔軟性が高く、自由自在にカスタマイズできます。アプリは直感的に操作できるデザインで、日本語に対応しています。上級ユーザーはさまざまな設定をカスタマイズできます。暗号化水準を変更したり、IPアドレスやアプリをホワイトリストに登録したりできるほか、ローカルポート接続や自動化ルールの設定なども可能です。接続数は無制限なので、すべてのデバイスにアプリをインストールできます。
サーバーロケーションについて、PIAは日本を含む90か国以上にサーバーを構えています。アメリカの全50州にサーバーを設置しているVPNはPIAだけです。アメリカ在住のユーザーは、州内のサーバーに接続すると最速の通信が期待できます。
PIAの最大の魅力は、ユーザーのプライバシー保護を重視していること。大半のVPNは「ユーザーデータを記録しない」と主張していますが、Private Internet Accessの場合、ユーザーデータを記録していないことが独立監査と複数の裁判事例で証明されているのです。さらに、PIAは警察にログを提出していないことを示す透明性レポートも定期的に発行しており、アプリは完全にオープンソースとなっています。
セキュリティについて、PIAはRAMのみのサーバーを採用しており、パーフェクトフォワードシークレシーやキルスイッチ(iOSを含む)、独自のDNSもあります。スプリットトンネリングはAndroid、Windows、Mac、Linuxで利用可能で、アプリとサイトのIPアドレスをVPNトンネルから除外できます(ExpressVPNの場合、アプリしか除外できません)。PIAは高性能で使いやすい広告ブロッカー(PIA MACE)も提供しています。トラッカーをブロックし、安全でない可能性のあるサイトにアクセスするのを防止する機能です。
PIAは接続台数が無制限で、全プランが30日間返金保証付きです。
Private Internet Accessのセキュリティについて
- サーバー設置国数:91か国
- プロトコル:OpenVPN、WireGuard、IKEv2/IPSec(iOSのみ)
- データの暗号化:128ビットAES、256ビットAES
- 特殊サーバー:難読化、ポートフォワーディング、スプリットトンネリング、SOCKS5、ストリーミング、専用IP
- 漏えい対策:DNS、WebRTC、IPv6
- キルスイッチ:あり
- ノーログポリシー:あり
- RAMのみで実行されるサーバー:あり
- パーフェクトフォワードシークレシー:あり
Private Internet Accessのスピードテスト
PIAには、各サーバーのPing値が表示されるため、最速のサーバーが選びやすくなっています。PIAのスピードテストでは、Pingが一番低いサーバーを選びました。
主な結果はこちらです。
PIAはなかなか高速です。最速のサーバーでは、通信は6%しか遅くなりませんでした。アジアと南米の一部のサーバーでは約40%も低下したものの、それでも平均以上のパフォーマンスです。結果をまとめると、PIAでは通信速度がおよそ22%低下しました。ExpressVPNよりは低速ですが、大半のVPNと比べると高速です。
Private Internet Access ストリーミング:適している
PIAは動画や音楽のストリーミングにぴったりのVPNサービスです。人気動画配信サービスはもちろん、知名度の低い動画サイトも利用できます。私はアメリカに住んでいるのですが、PIAを使ったところ、アメリカ版Netflixやアマゾンプライム、Hulu、ディズニープラス、Pluto TV、USA Network、VRVなど、アメリカのすべてのストリーミングサイトが利用できました。また、PIAのストリーミング専用サーバーは7か国以上にあり(日本、アメリカ、イギリス、イタリアなど)、Netflixやディズニープラス、アマゾンプライム、BBC iPlayerをはじめとする国際的な動画配信サービス、RaiPlay(イタリア)、Crunchyroll(アメリカ)、HBO Nordic(デンマーク)、Ruutu(フィンランド)など、各国の動画配信サービスが利用できるように設計されています。
Smart DNSもあるため、VPNアプリがないデバイスで映画やドラマを視聴できます(ExpressVPNのMediaStreamerとよく似ています)。
Private Internet Access Torrent:適している
ExpressVPNと同様、PIAは91か国以上のすべてのサーバーがTorrentに対応しているため、ほかのVPNのようにP2P専用サーバーを探す必要はありません(PIAはTorrentにおすすめのVPNに選ばれています)。世界中のサーバーを無作為に選び、uTorrentとBitTorrentを使ったところ、両方のトレントアプリで問題なくファイル共有を行えました。
PIAのSOCKS5マルチホップツールも気に入りました。データをプロキシサーバーに経由させることで、Torrentのスピードを少し改善できる場合があります。ポートフォワーディングもあるのはすばらしいと思いますが、ExpressVPNとは違い、PIAのアメリカサーバーはポートフォワーディングに対応していません。
DNS漏えいテストを数回行ったところ、PIAはDNSリクエストを一度も漏えいしませんでした。また、PIAはIPv6通信を自動的に無効にしてくれるので、VyprVPNのように手動で無効にする必要はありません。
Private Internet Access ゲーム:やや適している
PIAは安全性が非常に高く、通信が速いため、2024年におすすめのゲーム用VPNとして上位にランクインしています。検証として、国内のVPNサーバーに接続してゲームをプレイしたところ、Pingは変わりませんでした。遠くのVPNサーバーでゲームをプレイした際のPingはExpressVPNより若干高かったものの、スムーズなゲームセッションを楽しめました。
さらに、PIAの全サーバーでDDoS攻撃対策が実装されています。ルーターにPIAを導入してXboxやPlayStationなどのコンソールでプレイすることもできますが、手動で設定しなければなりません。PIAのホームページにルーターへの設定方法が掲載されているのは親切ですが、ExpressVPNはルーターアプリがあるのですぐに設定でき、使いやすいと思います。
PIAはクラウドゲームに対応しているか言及していません。カスタマーサポートに問い合わせたところ、「PIAでクラウドゲームプラットフォームを使えることは保証できない」とのこと。検証ではうまくいきましたが、必ずクラウドゲームをプレイできると約束することはできません。クラウドゲーム対応VPNが欲しい場合、多数のクラウドゲームプラットフォームに対応しているExpressVPNがおすすめです。
Private Internet Access 検閲の回避:適している
PIAは、Shadowsocksプロトコルとマルチホップ機能を用いてファイアウォールを回避します。ShadowsocksプロトコルはVPNの使用を隠すため、制限されているサイトに自由にアクセスできるようになります。設定メニューの「プロキシ」からワンクリックで有効にすることが可能です。PIAでファイアウォールを回避したい場合、日本やアメリカ、イスラエルなど7か国に接続できます(現在地に一番近いものを選びましょう)。
Private Internet Accessのプランと価格
PIAは3つのプランあり、どれも妥当な価格です。PIAの料金は$2.03 / 月~で、最も安いVPNの1つなのです。ウイルス対策ツールや専用IPアドレスなどのアドオンも追加できます(月額料金が発生します)。
PIAの支払いは、クレジットカード、PayPal、仮想通貨(ビットコイン、イーサリアム、ライトコインなど)で行えます。匿名性を完全に守りたい場合、アマゾンのギフトカードでの支払いも可能です。PIAの全プランに30日間返金保証が適用されます。
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編集者から:Private Internet Accessおよび当サイトは同じ企業グループに属しています。
🥉3. CyberGhost VPN:高性能でサーバーネットワークが大規模(ゲームにおすすめ)
CyberGhost VPNは業界最大級のサーバーネットワークを誇るVPNサービスです。100か国に8,000台を超えるサーバーがあり、東京にもサーバーが設置されています。混雑したサーバーを避けられるので、いつも安定した高速通信が期待でき、国内または近くのサーバーに接続すると最速です。通信速度は平均で32%しか低下せず、大満足でした。
70台以上のゲーム専用サーバーが4か国(アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス)に設置されているため、ゲームにもおすすめです。ゲーム専用サーバーは安定したPingとスムーズな通信を実現するように設計されています。検証でDota 2とカウンターストライク:グローバルオフェンシブをプレイした際、常に高速でゲームセッションを楽しめました。
CyberGhost VPNは動画の視聴にも適しています。20か国以上に100台以上のストリーミング専用サーバーがあり、50以上の動画配信サービスが利用できるよう最適化されています。Netflixやアマゾンプライム、ディズニープラスだけでなく、CBC、France TV、RaiPlay、DAZN、ITVなどのためのサーバーがあります。
P2Pサーバーは80か国以上に8,500台以上あり、Torrentも快適に行えます。ExpressVPNやPrivate Internet Accessとは違い、全サーバーがTorrentに対応していないのは残念ですが、CyberGhost VPNはP2Pサーバーが比較的多いと言えます。
CyberGhostのmacOS、iOS、Androidアプリは日本語に対応しています。
CyberGhost VPNのSmart Rules(スマートルール)機能はとても便利です。パソコンで利用可能で、VPN接続を自動化したり、Wi-Fi保護のルールを設定したり、VPNトンネルを経由してアクセスするサイトを指定したりできます。例えば、Smart Rulesを使うと「VPNアプリを起動したら、自動的に特定のストリーミングサーバーに接続して動画アプリを開く」というルールを設定できます。また、ゲームクライアントなど、特定のアプリを開いたとき、CyberGhost VPNが自動的に最速のサーバーに接続するように設定することも可能です。
セキュリティ機能も非常に強力です。完全なデータ漏えい対策、RAMのみで実行されるサーバー、パーフェクトフォワードシークレシーなど、高度な機能がそろっています。安全とプライバシーを強化する「NoSpyサーバー」も利用可能です。このサーバーは、CyberGhost VPNのスタッフしか扱えないようになっています。悪意のあるサイトから身を守る「Content Blocker」という機能もありますが、Private Internet AccessのPIA MACEほど多くの広告はブロックできませんでした。
CyberGhost VPNは7台のデバイスを同時接続でき、長期プランは45日間返金保証、短期プランは14日間返金保証の対象です。
CyberGhost VPNのセキュリティについて
- サーバー設置国数:100か国
- プロトコル:OpenVPN、IKEv2/IPSec、WireGuard
- データの暗号化:256ビットAES
- 特殊サーバー:NoSpy、P2P、ストリーミング、ゲーム
- 漏えい対策:DNS、IPv6
- キルスイッチ:あり
- ノーログポリシー:あり
- RAMのみで実行されるサーバー:あり
- パーフェクトフォワードシークレシー:あり
CyberGhost VPNのスピードテスト
CyberGhost VPNは100か国に8,000台を超えるサーバーがあり、ほかのVPNサービスと比べるとかなり多いほうです。各国のサーバーに接続してCyberGhost VPNの通信速度を調べました。
主な結果はこちらです。
CyberGhost VPNはExpressVPNやPrivate Internet Accessほど速くありませんが、通信速度は平均で32%しか低下せず、他社より高速であることが分かりました。また、どのサーバーを試しても、ラグなしでゲームをプレイできました(遠くのサーバーでも快適です)。
CyberGhost VPN ストリーミング:適している
CyberGhost VPNは20か国以上に100台以上のストリーミング専用サーバーがあります。カスタマーサポートによると、50以上の動画配信サービスが利用できるよう最適化されているそうです。例えば、アメリカにはHulu専用サーバーとアマゾンプライム専用サーバーが用意されています。同様に、英国在住のユーザーは、イギリス版Netflix向けのイギリスサーバーが使えます(Netflix専用サーバーは15か国以上に設置されています)。アメリカで試したところ、アメリカ版NetflixやHuluなど、アメリカ国内で利用可能なサービスで映画やドキュメンタリーを視聴でき、HD画質でスムーズに再生されました。
CyberGhost VPN Torrent:適している
CyberGhost VPNは、世界100か国以上の8,500台を超えるサーバーでTorrentを許可しているため、世界中どこにいても近くに高速のP2Pサーバーがあるはずです。また、CyberGhost VPNのアプリにP2Pサーバーとの距離が表示されるので、一番近いサーバーを選ぶとダウンロード速度が最速になります。
CyberGhost VPN ゲーム:やや適している
CyberGhost VPNはゲームに最適なVPNの1つで、とても快適にゲームをプレイできます。検証では、CyberGhost VPNで非常にスムーズにオンラインゲームを遊べました。遠くのサーバーでもPingが高すぎるということはなく、ラグや接続の途切れ、画面がカクカクするなどのトラブルもありませんでした。
CyberGhost VPNは4か国(アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス)に90台以上のゲーム専用サーバーがあり、安定した高速通信で快適にマルチプレイヤーゲームをプレイできるように最適化されています。ドイツのゲーム専用サーバーでDota 2をプレイしたところ、Pingは108~112ms程度で、ドイツの一般サーバーよりわずかに低いことが分かりました。
CyberGhost VPNのすべてのサーバーにDDoS攻撃対策が実装されています。また、CyberGhost VPNはルーターにも設定できます。スクリーンショットを交えて手順を解説したチュートリアルもあり、参考になりますが、ルーターでVPNを使いたい場合はExpressVPNのほうが良いでしょう。ルーター専用アプリがあり、とても簡単に設定して使えます。
CyberGhost VPNがクラウドゲームプラットフォームに対応しているかサポートに質問したところ、残念ながら、必ずうまくいくと保証することはできないそうです。検証ではクラウドゲームプラットフォームが利用できたものの、うまくいかない可能性もあります。クラウドゲーム対応VPNが欲しい場合、ExpressVPNを試すとよいでしょう。クラウドゲームをサポートしています。
CyberGhost VPN 検閲の回避:適していない
ExpressVPNやPrivate Internet Accessとは違い、CyberGhostは難読化サーバーがないため、規制の厳しい国でネット検閲を回避するのに最適とは言えません。しかし、インターネットが制限されている国に渡航する場合、あるいはそのような国に住んでいる場合も、CyberGhost VPNはゲームやストリーミング、Torrentに役立ちますし、個人情報とネットの利用状況のプライバシーを守るためにも有用です。
CyberGhost VPNのプランと価格
CyberGhost VPNは複数のプランがあります。1か月プランはやや高めですが($12.99 / 月)、複数年プランは非常にオトクです($2.03 / 月)。複数年プランは安いだけでなく、契約が数か月無料で延長されることが多いのです。1か月プランは14日間返金保証、長期プランは45日間返金保証付きなので、じっくり試せます。CyberGhostはクレジットカード、PayPal、ビットコインで支払えます。
編集者から:CyberGhostおよび当サイトは同じ企業グループに属しています。
4. NordVPN:セキュリティ機能が優秀で、全サーバーが高速
NordVPNはオンラインデータの安全を確保するセキュリティ機能が複数あり、完全なデータ漏えい対策機能、RAMのみで実行されるサーバー、パーフェクトフォワードシークレシーなど、高度なセキュリティ機能もあります。ExpressVPNやPrivate Internet Accessと同様、NordVPNの厳格なノーログポリシーは独立監査済みで、NordVPNのサーバーが保管されているデータセンターでデータ侵害が発生した際にユーザーデータは一切流出せず、ノーログポリシーを守っていることが証明されました。
NordVPNの「脅威対策」はVPNに付属の広告ブロッカーとして業界トップクラスで、不正サイトへのアクセスをブロックしたり、マルウェアに感染したファイルをダウンロードするのを防いだりしてくれます。さらに、VPNサーバーに接続されていなくても脅威対策は有効なので、安心です。
NordVPNはダブルVPNサーバーもあります。1台のVPNサーバーではなく、2台のVPNサーバーを経由して通信を行うため、データは2重に暗号化されます。難読化により、VPN接続をインターネットサービスプロバイダから隠すことも可能です。
また、強力なセキュリティと超高速通信を実現するように設計された独自プロトコル「NordLynx」も使えます。
VPNとしては珍しく、NordVPNはダークウェブモニタリング(Dark Web Monitor)も提供しています。ダークウェブをスキャンし、NordVPNのアカウントと関連するログイン情報が漏えいした場合に通知する機能です。
NordVPNはストリーミングとTorrentにもおすすめです。NetflixやBBC iPlayerなどの人気動画配信サービスにアクセスでき、P2Pサーバーは4,500台以上あります。また、どのサーバーに接続しても、超高速でストリーミングやTorrentなどを行えます。
NordVPNはゲームにも適しています。「メッシュネットワーク」機能を活用すると、暗号化されたVPN接続で最大60台のデバイスをリンクできるので、仮想LANパーティーを安全に行えます。
魅力はそれだけではありません。60か国に5,400台以上のサーバーがあり、スプリットトンネリング機能が搭載されているほか、アプリはとても使いやすく、日本語に対応しており、すべての主要なプラットフォームで使えます。
NordVPNは10台のデバイスを同時接続でき、段階制のサブスクリプションがいくつかあります。全プランが30日間返金保証の対象です。
NordVPNのセキュリティについて
- サーバー設置国数:111か国
- プロトコル:NordLynx、OpenVPN、IKEv2/IPSec
- データの暗号化:256ビットAES
- 特殊サーバー:難読化、ダブルVPN、Onion Over VPN、専用IP
- 漏えい対策:DNS、WebRTC、IPv6
- キルスイッチ:あり
- ノーログポリシー:あり
- RAMのみで実行されるサーバー:あり
- パーフェクトフォワードシークレシー:あり
NordVPNのスピードテスト
NordVPNは60か国にサーバーがあります。各国のサーバーをランダムに選び、通信速度を他社と比較しました。
主な結果はこちらです。
全体的に、NordVPNは優れた結果となりました。一番近いサーバーでは通信速度が約12%低下し、ExpressVPNとPrivate Internet Accessより若干遅いことが分かりましたが、ブラウジングやストリーミング、ゲームを高速で行えます。遠くのサーバーでは、平均で37%しか遅くなりませんでした。どんなオンラインアクティビティも高速で、一部のサーバーでわずかに通信が遅くなっただけでした。
NordVPN ストリーミング:適している
NordVPNのカスタマーサポートによると、Netflixやアマゾンプライム、ディズニープラス、Max、BBC iPlayerなど、10以上の動画配信サービスが利用できるそうです。また、Smart DNSを活用すれば、VPN非対応のスマートテレビやゲーム機などでもストリーミングできます。
NordVPN Torrent:適している
NordVPNでは、45か国以上の4,500台を超えるサーバーがTorrentに対応しているため、「混雑したサーバーに接続されてダウンロードがなかなか進まない」と困ることはありません。uTorrentやVuzeなどの人気P2Pアプリで試したところ、問題は発生しませんでした。
3か国のSOCKS5プロキシサーバーも使えます(アメリカ、オランダ、スウェーデン)。SOCKS5プロキシサーバーに接続すると、VPNと同様、IPアドレスは変更されますが、データは暗号化されないため、ダウンロード速度が大幅に速くなります。検証でVPNサーバーの代わりにSOCKS5プロキシサーバーを使った際、通信速度は25%も改善されました。
ExpressVPNと同様、NordVPNはデータ漏えいを完全に防ぎます。Torrentを利用する前に、10か国以上のサーバーに接続して漏えいテストを行ったところ、データは漏えいしませんでした。
NordVPNの「脅威対策」もすばらしいと思います。最大20MBの実行ファイルに対してマルウェアスキャンを行う機能で、P2P経由で悪質なファイルをダウンロードするのを防げます。P2Pサイト(トラッカーサイト)の広告も消してくれました。
NordVPN ゲーム:適している
NordVPNはゲームに完全対応しており、通信速度は安定しています。検証の結果、国内サーバーではPingが低く、安定していました。遠くのサーバーでゲームをプレイしても、平均的なPingを維持でき、接続が切れることはありませんでした。遠くのサーバーでは少しだけ遅延が発生したものの、ゲームの妨げになるほどではありませんでした。
DDoS攻撃を防ぐこともでき(DDoS対策機能はありません)、多くのルーターモデルに手動設定できます。チュートリアルもあるので設定は比較的簡単ですが、ルーターにはExpressVPNのほうがよいでしょう。インストールが簡単で使いやすいルーター専用アプリがあるからです。
残念ながら、NordVPNの担当者によると、クラウドゲームプラットフォームが使えると保証できないそうです。NordVPNの検証ではGoogle Stadiaなどを問題なく利用できましたが、必ずうまくいくとは言い切れません。クラウドゲームが好きな方はExpressVPNを選ぶとよいでしょう。クラウドゲームに対応しています。
NordVPNのメッシュネットワーク機能はとても便利です。仮想LANパーティーを開催し、VPN暗号化を用いて自分のデバイスと友達のデバイスとの接続を守れます。メッシュネットワークはNordVPN独自のNordLynxプロトコルを使うので、とても高速です。
NordVPN 検閲の回避:適していない
残念ながら、NordVPNはロシアやイランなどで使えず、検閲国家のファイアウォールを回避するためにおすすめとは言えません。ネット検閲を回避したい場合はExpressVPNとPrivate Internet Accessのほうがよいでしょう。
NordVPNのプランと価格
NordVPNは1か月、1年、2年契約があり、サブスクリプションは段階制です。スタンダード、プラス、コンプリートプランから選ぶことになります。
スタンダードプランは$3.39 / 月~で、VPNの全機能が使えます。
プラスプランは$3.89 / 月~で、そこそこ優れたパスワード管理アプリ「NordPass」が追加されます。
コンプリートプランは$4.89 / 月~で、暗号化されたクラウドストレージ「NordLocker」が追加されます。
NordVPNは、クレジットカード・デビットカード、PayPal、仮想通貨など、複数の支払い方法に対応しています。全プランが30日間返金保証の対象です。
5. Surfshark:激安のVPN
Surfsharkは業界で最も安いVPNの1つです。プランはわずか$1.99 / 月~で、予算が限られている場合におすすめです。
Surfsharkは優れたセキュリティ機能が備わっています。広告ブロッカー「Cleanweb」はとても高性能で、メディアサイトの広告をほとんどブロックできました。ポップアップ広告はブロックできないことがありましたが(Private Internet AccessのPIA MACEやNordVPNの脅威対策と同じです)、怪しいHTTPサイトへのアクセスは防げました。
ほかにも、難読化、安全を強化するダブルVPN接続、IPアドレスを定期的に変更して現在地を追跡されにくくする「IP Rotator」などもあります。監査済みのノーログポリシーと高度なセキュリティ機能もあります。RAMのみで実行されるサーバーとパーフェクトフォワードシークレシーがありますが、ExpressVPNやPrivate Internet Accessとは違い、完全なデータ漏えい対策機能はありません(検証でデータは漏えいしませんでしたが)。
Surfsharkの全サーバーがP2Pダウンロードに対応しています。また、NetflixやMax、BBC iPlayerなどの人気サイトを利用できるため、ストリーミングにもある程度向いていますが、ディズニープラスは利用できません。
Androidアプリの「GPSロケーションをオーバーライドする」という機能は便利です。GPSの位置情報とVPNのIPアドレスを一致させるもので、動画配信サービスのモバイルアプリを使う際にVPN接続の検出を防げます。動画配信サービスのサイトではなく、モバイルアプリでコンテンツを視聴できるわけです(ほかのVPNでは、サイトでコンテンツを視聴することになります)。
Surfsharkは100か国以上に3,200台を超えるサーバーがあり、近くのサーバーに接続すると高速通信が期待できます。速度について、大半のサーバーは速かったものの、かなり遠いサーバーだと通信がかなり遅くなります。VPNアプリは使いやすく、日本語に対応しており、無制限のデバイスを接続できます。
Surfsharkの全プランが30日間返金保証付きです。
Surfsharkのセキュリティについて
- サーバー設置国数:100か国
- プロトコル:WireGuard、OpenVPN、IKEv2/IPSec
- データの暗号化:256ビットAES
- 特殊サーバー:ダイナミックマルチホップ、P2Pサーバー、専用IP
- 漏えい対策:DNS
- キルスイッチ:あり
- ノーログポリシー:あり
- RAMのみで実行されるサーバー:あり
- パーフェクトフォワードシークレシー:あり
Surfsharkのスピードテスト
Surfsharkのスピードテストでは、全100か国のサーバーを無作為に選び、VPN接続時の平均速度を算出しました。
主な結果はこちらです。
ほぼすべてのサーバーが高速でした。一番近いサーバーだと通信速度は約13%低下し、ExpressVPNとPrivate Internet Accessよりは遅かったものの、どのオンラインアクティビティも高速で行えました。近距離サーバーと一部の遠距離サーバーでも、同じくらいのスピードを維持できました。通信が極端に遅くなったサーバーもありましたが(平均で84%の速度低下)、非常に遠いサーバーだけです。
Surfsharkにはスピードテスト機能が内蔵されており、どのサーバーが最速なのか調べることができますが、あまり正確ではなく、やや使いにくいと思いました。
Surfshark ストリーミング:やや適している
Surfsharkは、Netflixやアマゾンプライム、Maxなどの人気動画配信サービスに対応しているため、ストリーミング向けVPNとしてある程度役立ちます。また、英国のスタッフが試したところ、BBC iPlayerにも使えることが確認できました。残念ながら、ExpressVPNやPrivate Internet Accessとは違い、ディズニープラスを見るためには使えません。Smart DNSもあり、VPN非対応デバイスで動画配信サービスを訪問するために使えます(アメリカからのみ)。
Androidに限りますが、GPSの位置情報をIPアドレスと一致させることができるのは珍しいでしょう。動画配信サービスのモバイルアプリ内で動画を視聴できるのもユニークです(ほかのVPNの場合、動画配信サービスのホームページで視聴することになります)。
Surfshark Torrent:やや適している
Surfsharkの全サーバーでP2Pダウンロードが可能なので、Torrentにも適しています。とは言え、Surfsharkのサポートは、80か国以上のP2P専用サーバーを使うことを推奨しています。P2P専用サーバーはアプリの検索バーに「P2P」と入力すると簡単に見つかります。qBittorrentやVuzeなどの人気P2Pクライアントを試したところ、問題なく使えました。しかし、ポートフォワーディングなどのP2P関連機能がないのは残念です。
Torrentを開始する前に漏えいテストを実施したところ、Surfsharkでデータは一切流出しませんでした。ExpressVPNやPrivate Internet Accessとは違い、完全な漏えい対策機能がないにもかかわらず、です。
Cleanweb機能で悪意のあるP2Pサイトから身を守れるのも気に入りました。Torrentトラッカーの広告も、大半をブロックできます。
Surfshark ゲーム:やや適している
Surfsharkの近距離サーバーは常に高速なので、ゲームにもまあまあ向いています。Pingはいつもかなり低く、安定していました。ただ、遠くのサーバーでゲームをプレイした際はPingが高くなり、ラグも気になりました。ゲームが妨げられることもあったほどです。
DDoS対策機能もあり、複数のルーターモデルに設定できます。しかし、ゲームのためにルーターにVPNを導入したい場合はExpressVPNを試すことをおすすめします。インストールしやすく、使いやすいルーター専用アプリがあるからです。
Surfsharkはクラウドゲームプラットフォームで使えることを保証していません。検証ではうまくいったものの、同じ結果が得られるとは限りません。クラウドゲーム向けVPNをお探しの方は、クラウドゲームに対応しているExpressVPNをお試しください。
Surfshark 検閲の回避:適していない
Surfsharkはロシアやイラン、インドネシアなどの検閲国家で使えません。このことは10人以上のサポート担当者にも確認してあります。インターネットが制限された地域で使えるVPNが必要な場合はExpressVPNとPrivate Internet Accessがおすすめです。
Surfsharkのプランと料金
Surfsharkのサブスクリプションは3つあり(1か月、1年、2年)、有料プランは格安です。大半のVPNユーザーはSurfshark Starterプランで十分でしょう。一番オトクなのは$1.99 / 月の最長期プランです。非常に安いだけでなく、契約が2か月無料で延長されます。クレジットカードやデビットカード、PayPal、Google Pay、Amazon Pay、仮想通貨など、幅広い支払い方法に対応しています。また、全プランが30日間返金保証の対象です。
6. PrivateVPN:ストリーミングに適したVPN
PrivateVPNは高速かつ安全で、ストリーミングに向いています。アメリカ版NetflixやHuluなどアメリカで利用可能なサイトを試したところ、どれも問題なく訪問でき、安定して高速なので、HD画質で動画をスムーズに視聴できました。
PrivateVPNのサーバーはすべてTorrentに対応しており、主要なトレントアプリが利用可能です。
256ビットAES暗号化や複数の接続プロトコル、キルスイッチなど、標準的なセキュリティ機能のほかに、PrivateVPNはVPN規制やネット検閲を回避するための難読化など、追加機能も充実しています。PrivateVPNはTorにも対応しているので、Torネットワークを安全にブラウジングするためにも有用です。ExpressVPNやPrivate Internet Accessなどの上位サービスとは違い、スプリットトンネリング機能はありません。
PrivateVPNのアカウントが1つあれば10台のデバイスをカバーでき、全プランが30日間返金保証付きで、さまざまな支払い方法に対応しています(仮想通貨での支払いも可能)。
PrivateVPNのセキュリティについて
- サーバー設置国数:63か国
- プロトコル:OpenVPN UDP/TCP、IKEv2/IPSec、L2PT/IPSec、PPTP、SOCKS5、WireGuard
- データの暗号化:256ビットAES
- 特殊サーバー:難読化、TorオーバーVPN
- 漏えい対策:DNS、IPv6
- キルスイッチ:あり
- ノーログポリシー:あり
- RAMのみで実行されるサーバー:あり
- パーフェクトフォワードシークレシー:あり
PrivateVPNのスピードテスト
PrivateVPNは世界60か国以上に200台以上のサーバーがあります。各国のサーバーを無作為に選び、VPNなしでの通信速度と比較しました。どのサーバーもほぼ瞬時に接続されました。
主な結果はこちらです。
PrivateVPNの通信速度はとても良好で(特にL2PT/IPSecプロトコルが高速でした)、どのサーバーもダウンロード速度が50%以上低下することはありませんでした(国外サーバーでの速度低下率が50%以下であれば、高品質な接続であると言えます)。PrivateVPNではWireGuardプロトコルが使えますが、デバイスに手動で設定しなければなりません。作業は10分以内に完了しましたが、あまり簡単ではなく、ノウハウがないユーザーは尻込みするかもしれません。アプリでWireGuardプロトコルが使えるVPNのほうがよいでしょう(Private Internet AccessやCyberGhostなど)。
スピードテストの結果、PrivateVPNは動画の視聴やファイルのダウンロード、ビデオ通話に適していることが分かりました。近くのサーバーでは通信がやや遅くなり、国外サーバーでも通信速度は少ししか低下しませんでした。
PrivateVPN ストリーミング:適している
PrivateVPNはNetflixやHulu、アマゾンプライム、BBC iPlayer、ディズニープラスなど、多数の動画配信サービスに対応しています。世界各国の調査スタッフがVPNに接続した状態で試したところ、それぞれの国で配信されているドラマを再生できました。筆者がアメリカで試したところ、アメリカ版Netflix、アメリカ版アマゾンプライム、アメリカ版ディズニープラスを訪問できました。また、PrivateVPNは高速なので、動画はいつも高画質でした。
PrivateVPN Torrent:適している
PrivateVPNの全サーバーがTorrentに対応しています(ExpressVPNと同じです)。無作為にサーバーに接続し、主要なトレントアプリ(uTorrent、BitTorrent、Bitport.ioなど)で試したところ、PrivateVPNならどのトレントアプリでもファイルのダウンロードと共有を行えることが分かりました。
PrivateVPNに接続してDNS漏えいテストを10回行ったところ、DNSの漏えいはゼロでした。
PrivateVPN ゲーム:適している
フォートナイト やカウンターストライク:グローバルオフェンシブなどのオンラインゲームでPrivateVPNの性能を確認したところ、マルチプレイヤーゲームを快適にプレイできました。VPNサーバーとの距離によらずPing値は低く、ラグが発生したり、画面がカクカクしたりすることはありませんでした。ゲームサーバーとの接続が切れなかったのも大満足です。
PrivateVPNのサーバーはどれもDDoS対策が行われており、ルーターへの設定方法を解説した分かりやすいガイドがあります。とは言え、XboxやPlayStationコンソールなど、VPNアプリに対応していないデバイスでゲームをするためにルーターでVPNを使いたい場合、ExpressVPNを選んだほうがよいでしょう。ルーター用アプリがありますし、とても簡単にインストールして使いこなせます。
残念ながら、PrivateVPNはクラウドゲームプラットフォームで使えることを保証していません。1日を通してGoogle StadiaとGeForce Nowを何度か試したところ、成功率は70%でした。正直なところ、クラウドゲームが好きな場合はExpressVPNのほうが断然良いでしょう。大半のクラウドゲームプラットフォームに対応しています。
PrivateVPN 検閲の回避:適している
PrivateVPNはVPN通信を隠す難読化ツール、Stealth Mode(ステルスモード)という機能があるため、ネット検閲を回避するためにある程度役立ちます。
PrivateVPNのプランと価格
PrivateVPNの月間プランは割高ですが、複数年プランはこの記事に掲載されているVPNのなかでも安いほうです。わずか$2.00 / 月で、大半のサービスより低価格です。PrivateVPNは6社のクレジットカード(JCBやダイナースクラブなど)、PayPal、ビットコインでの支払いに対応しています。すべての料金プランが30日間返金保証の対象です。
7. Proton VPN:優れたプライバシー機能と高速通信がポイント
Proton VPNは安全かつ高速で、直感的に操作でき、暗号化メールサービス「ProtonMail」を生み出したのと同じチームが開発したVPNです。Proton VPNは厳格なノーログポリシーがあり(検証で確認済み)、ユーザーデータを警察に提供していないことを証明するために透明性レポートを定期的に発行しており、スイスに本拠を置いています(5・9・14アイズ同盟に非加盟)。
Proton VPNのセキュアコアVPNアーキテクチャでは、データがProton VPNのネットワークを離れる前に、複数のサーバーに転送される仕組みになっています(これらのサーバーはスイス、アイスランド、スウェーデンの地下要塞とデータセンターに位置しています)。
Proton VPNのアプリはすべてオープンソースなので、セキュリティとプライバシーの抜け漏れがないか、だれでもソフトのソースコードを検証できます(アプリは独立監査で安全が確認されています)。また、Proton VPNのmacOSアプリとiOSアプリは日本語で利用可能です。
Proton VPNは、フルディスク暗号化(サーバー上のすべてのデータが暗号化し、解読不能にする機能)とパーフェクトフォワードシークレシーがあり、スプリットトンネリング、広告・トラッカー・マルウェアのブロック機能などの追加機能もあります。すべての主要な動画配信サービスが利用でき、Torrentにも対応しています。Proton VPNならTorオーバーVPN接続も可能なので、TorノードからIPアドレスを隠しつつ、通常のブラウザで.onionサイトを閲覧できます。
Proton VPNの親会社は「Proton Pass」という便利なパスワード管理アプリも提供しています。パスワードの自動入力、エンドツーエンド暗号化、パスワードの生成など、必須機能がそろっています。メールエイリアスも作成でき、実際のメールアドレスが公開・漏えいするのを防ぐのに役立ちます。Proton Passは無料版と有料版があります。
Proton VPNは便利な無料版だけでなく、複数の有料プランがあり、日割り制の30日間返金保証付きです(残り日数分の金額だけ返金されます)。
Proton VPNのセキュリティについて
- サーバー設置国数:112か国
- プロトコル:OpenVPN、IKEv2/IPSec、WireGuard、Stealth
- データの暗号化:256ビットAES
- 特殊サーバー:Secure Core、P2P、ストリーミング、TorオーバーVPN、スプリットトンネリング
- 漏えい対策:DNS、WebRTC、IPv6
- キルスイッチ:あり
- ノーログポリシー:あり
- RAMのみで実行されるサーバー:なし
- パーフェクトフォワードシークレシー:あり
Proton VPNのスピードテスト
全68か国のサーバーを無作為に選び、Proton VPNの通信速度を他社サービスと比較しました。
主な結果はこちらです。
スピードテストの結果、Proton VPNは比較的高速であることが分かりました。ダウンロード速度は平均で24%低下したものの(ExpressVPNより遅め)、遠くのサーバーに接続してもネットの閲覧、動画の視聴、VoIP(Voice over Internet Protocol)通話などをシームレスに行えました。Proton VPNは、VPNアクセラレータ(VPN Accelerator)という機能もあります。ハイテクツールを用いてPingを下げ、通信を高速化するもので、特に遠くのサーバーを使う際に優れた効果を発揮します(一部のサーバーでは、通信が最大40%も速くなりました)。
Proton VPN ストリーミング:適している
Proton VPNは30以上の動画配信サービスに対応しています。世界各国の調査スタッフの調べで、NetflixやHulu、Maxなどの人気サービスはもちろん、PeacockやPluto TVなど、マイナーなプラットフォームも利用できることが分かりました。筆者が試したところ、アメリカ版Netflix、Hulu、アメリカ版アマゾンプライムが利用でき、イギリスの同僚はイギリス版Netflix、イギリス版アマゾンプライム、BBC iPlayerが利用できたそうです。
Proton VPN Torrent:やや適している
Proton VPNはTorrentに対応していますが、P2P専用サーバーに限ります。P2Pサーバーは300台以上あり、北米やヨーロッパ、アイスランド、香港、ナイジェリア、シンガポールなど20か国以上に設置されています(アメリカには140台以上あります)。P2P通信が検出されると、Proton VPNは自動的にP2P専用サーバーにリダイレクトしてくれます。しかし、ExpressVPNやPrivate Internet Accessなどのように全サーバーでTorrentが可能なVPNのほうが便利です。
Proton VPNのすべてのP2Pサーバーに対してDNS漏えいテストを実施したところ、DNSの漏えいは一切検出されませんでした。
Proton VPN ゲーム:適している
Proton VPNはゲームにもそれなりに適しています。国内サーバーに接続した際、Pingは非常に低く、通信も高速でした。遠くのサーバーに切り替えるとPingはかなり高くなり、遅延も少し発生しましたが、ラグいと感じるほどではなく、ゲームセッションを快適に楽しめました。ゲームサーバーとの接続が切れることもありませんでした。
Proton VPNの全サーバーでDDoS対策が実装されています。手動でProton VPNをルーターに設定することもでき、便利なチュートリアルもいくつかあります(スクリーンショットを交えて手順を解説しています)。しかし、VPNアプリが使えないデバイスでゲームをプレイしたい場合、ExpressVPNのほうがよいでしょう。インストールしやすく、使い方も簡単なルーターアプリがあるからです(ExpressVPNは独自のルーターも販売しています)。
Proton VPNがクラウドゲームに対応しているかサポートに問い合わせたところ、PlayStationやGeForce Nowなどのサービスが利用できると保証することはできないそうです。検証では問題なく利用できたものの、必ずうまくいくとは限らないので、クラウドゲームに適したVPNが欲しい場合はExpressVPNを検討するとよいでしょう。5以上の人気クラウドゲームプラットフォームが利用できます。
Proton VPN 検閲の回避:適していない
残念ながら、Proton VPNは中国では使えません。データを難読化するものの、ほかの検閲国家でも使えないことがあります。ネット検閲がある国でウェブに自由にアクセスするためにはあまり適していません。
Proton VPNのプランと価格
Proton VPNの無料版はデータ通信量が使い放題なので、ある程度役立ちますが、制限もあります。1台のデバイスしか接続できず、5か国のサーバーしか使えません(ポーランド、ルーマニア、オランダ、日本、アメリカ。ニューヨーク、マイアミ、ロサンゼルスを含む)。
Proton VPNの有料プランは1か月、1年、2年契約から選べます。1年プランと2年プランはほかの上位サービスの長期プランより割高ですが、コスパは良いでしょう。$3.59 / 月~の最長期プランが一番オトクです。
8. TunnelBear:初心者に適したVPN
TunnelBearは業界で最も直感的なVPNの1つです。非常に使いやすく(VPNが初めてでも簡単です)、デザインがかわいいと思いました(アプリの至るところにクマのオリジナルキャラが登場します)。
TunnelBearは安全性が高く、通信速度もそこそこでしょう。接続台数は無制限で、厳格なノーログポリシーなど、VPNの標準的なセキュリティ機能がすべてそろっています。ノーログポリシーは独立したサイバーセキュリティ法人によって毎年監査されており、データを記録していないことが確認されています。Androidアプリにはキルスイッチや難読化、スプリットトンネリング(特定のアプリをVPN接続から除外する機能)があり、この記事で紹介したVPNのうち、iOSでスプリットトンネリングが利用できるのはTunnelBearだけです(サイトやサブドメインもVPNから除外できます)。Chromeのみですが、無料の広告ブロッカーも使うことができ、Android・iOSアプリは日本語で利用可能です。しかし、ExpressVPNやCyberGhost VPNなどの上位サービスとは違い、TunnelBearで人気動画配信サービスを必ず利用できるとは限りません。
しかし、ExpressVPNやCyberGhost VPNなどの上位サービスとは違い、TunnelBearで人気動画配信サービスを必ず視聴できるとは限りません。
TunnelBearに無制限のデバイスを接続できるのは良いですが、返金保証がないのは残念です。興味がある場合、無料プランでTunnelBearを体験できます(データ通信量は毎月2GBまで)。
TunnelBearのセキュリティについて
- サーバー設置国数:47か国
- プロトコル:OpenVPN、IKEv2、WireGuard
- データの暗号化:256ビットAES
- 特殊サーバー:スプリットトンネリング、難読化
- 漏えい対策:DNS、WebRTC、IPv6
- キルスイッチ:あり
- ノーログポリシー:あり
- RAMのみで実行されるサーバー:なし
- パーフェクトフォワードシークレシー:なし
TunnelBearのスピードテスト
TunnelBearは47か国にしかサーバーがありません。ExpressVPNやPrivate Internet Access、CyberGhost VPNなどの一流サービスと比べると少なめですが、TunnelBearのサーバーは世界中に分散されています(北南米、中米、ヨーロッパ、オーストラリア、シンガポール、日本、ニュージーランドなど)。TunnelBearの通信速度を調べるため、各国のサーバーに接続しました。
主な結果はこちらです。
まとめると、TunnelBearでダウンロード速度は平均で42%しか低下しませんでした。まあまあ良いですが、ExpressVPNやPrivate Internet Accessよりは低速です。アメリカ国内のサーバーに接続してブラウジングした際、VPN接続なしでの通信速度とほぼ同じで、動画をラグなしで視聴できました(アップロード速度が向上したのは驚きです)。ドイツとイギリスのサーバーでも、ブラウジングや動画の視聴、ファイルのダウンロードなどを問題なく行えました。しかし、日本やインド、オーストラリアなど、遠くのサーバーに接続したときはダウンロード速度とアップロード速度が大幅に低下してしまい、Webサイトを読み込むのに最大7秒かかり、動画が再生されるまで約10秒バッファしました。
TunnelBear ストリーミング:やや適している
TunnelBearはストリーミングにはまずまずでしょう。実際にアメリカでTunnelBearを試したところ、アメリカ版Netflixやアメリカ版アマゾンプライム、Huluのほかに、Pluto TVやCrunchyrollなど、知名度の低いサイトも利用できました。残念ながら、ディズニープラスとESPN+には使えません。
TunnelBear Torrent:適している
ExpressVPNと同様、TunnelBearの全サーバーがP2P共有に対応しています。通信はそれほど速くないため、「最速の接続」でサーバーに接続するか、現在地に一番近い国のサーバーを手動で選ぶことをおすすめします。
TunnelBear ゲーム:あまり適していない
TunnelBearはゲームにそこそこ向いています。近くのサーバーでも遠くのサーバーでもPing値は良好でした。ラグは少し発生したものの、遅いと感じるほどではなく、ゲームサーバーとの接続は一度も切れませんでした。とは言え、ラグなしでゲームができるVPNをお探しの方にはExpressVPNやPrivate Internet Access、CyberGhost VPNのほうがおすすめです。
TunnelBearのサーバーにはDDoS対策機能が実装されているのが気に入りましたが、ExpressVPNやPrivate Internet Access、NordVPNとは違い、ルーターには対応していないため、Xboxやニンテンドースイッチなど、VPNをサポートしていないデバイスでゲームをプレイする際にTunnelBearを使うことはできません。ルーターで利用可能なVPNが必要な場合、ルーター専用アプリを提供しているExpressVPNがおすすめです。
TunnelBearのサポートによると、クラウドゲームプラットフォームが利用できる可能性はあるものの、保証はできないとのこと。複数のクラウドゲームサービスでTunnelBearを使ったところ、うまくいきましたが、成功率は60%程度でした。クラウドゲーム用VPNが欲しいのであれば、ExpressVPNを使ったほうがよいでしょう。すべての主要なクラウドゲームプラットフォームが確実に利用できます。
TunnelBear 検閲の回避:適している
TunnelBearはGhostBearという難読化ツールがあり、ワンクリックで有効にすることができます。ExpressVPNやPrivate Internet Accessと同様、TunnelBearの難読化ツールを使えばネット検閲やVPN規制を回避できます。
TunnelBearのプランと価格
無料版でもデータ通信量が無制限のProton VPNとは違い、TunnelBearの無料プランでは毎月2GBしか使えません。TunnelBearでブラウジングする際のスピードを試すためには役立ちますが、動画の視聴やTorrentには少なすぎます。
有料のUnlimited(アンリミテッド)プランは3つのサブスクリプションがあり、接続台数は全プランで無制限です。TunnelBearのプレミアムプランは$3.33 / 月~で、他社と比べると高めですが、シンプルで直感的に使えるVPNを探している方は値段相応の価値があると感じるかもしれません(アプリの至るところにクマのキャラクターが現れます)。
TunnelBearはクレジットカードとビットコインでの支払いに対応しており(PayPalでは支払えません)、ホームページにはハチミツでも支払えると書かれています(試していませんが)。返金保証はありません。
9. VyprVPN:インターネットの制限を回避するのに便利(スモールビジネスにイチオシ)
VyprVPNはファイアウォールと検閲を回避するのが得意なVPNです。Netflixやアマゾンプライムなどの人気サービスを含む45以上の動画配信サービスに対応しています。また、私が試したところ、ほとんどバッファせず、動画は瞬時に再生されました(かなり遠いサーバーでもすぐに再生されます)。
VPN規制を回避するために、VyprVPNはChameleon(カメレオン)という独自プロトコルを提供しています。このプロトコルは難読化を用いてVPN通信を隠すため、制限なくインターネットを閲覧できるようになります。
ビジネスにもおすすめです。サーバーはすべてVyprVPNが所有・管理しており、本拠地はプライバシー保護法の厳しいスイスです。インターネットアクティビティや共有したファイルは一切記録されません。
VyprVPNのアプリは日本語に対応しており、最大5台のデバイスを接続でき、1か月プランと1年プランがあり、30日間返金保証付きです。
VyprVPNのセキュリティについて
- サーバー設置国数:70+か国
- プロトコル:WireGuard、IKEv2/IPSec、OpenVPN、Chameleon(難読化)
- データの暗号化:256ビットAES
- 特殊サーバー:スプリットトンネリング
- 漏えい対策:DNS
- キルスイッチ:あり
- ノーログポリシー:あり
- RAMのみで実行されるサーバー:なし
- パーフェクトフォワードシークレシー:あり
VyprVPNのスピードテスト
VyprVPNは世界64か国にサーバーがあります。各国のサーバーに接続し、VyprVPNの通信速度を調べました。
主な結果はこちらです。
アメリカやヨーロッパのサーバーだけでなく、日本やオーストラリアなど、遠くのサーバーもかなり高速でした。アジアと南米の一部のサーバーでは速度低下が目立ったものの、全体的に平均で21%しか低下しなかったことを考えると、そこそこ良いでしょう。
VyprVPN ストリーミング:適している
VyprVPNはNetflixやHulu、アマゾンプライム、AppleTV、BBC iPlayer、ESPN+に対応しています。しかし、ディズニーやマーベルなどの作品が好きな場合、残念ながらVyprVPNはディズニープラスに対応していません。ディズニープラスを訪問したい場合、ExpressVPNやPrivate Internet Access、CyberGhost VPNなどの一流VPNがおすすめです。
私はアメリカ国内で利用可能なすべての動画配信サービスに訪問でき、VyprVPNは高速なので、HD動画の再生が妨げられることはありませんでした。
VyprVPN Torrent:適している
VyprVPNの全サーバーでP2Pファイル共有が可能で、Torrentにおすすめのサービスと言えます。検証中、高速かつスムーズにTorrentを利用できました。VyprVPNはDNS漏えいテストにも合格し、データは一度も流出しませんでした。
VyprVPN ゲーム:やや適している
VyprVPNはゲーム向けVPNとして業界トップクラスです。国内サーバーでも遠くのサーバーでも、Pingは常に低く、下り速度も非常に高速です。(およそ35GBのDota 2を20~22分程度でダウンロードできました)。また、VyprVPNでゲーム中、遅延が発生したり、接続が切れたりすることは一度もありませんでした。
VyprVPNは全サーバーにDDoS対策機能が備わっており、ルーターにも対応しています。
VyprVPNのホームページにはクラウドゲームに対応しているか書かれていないため、カスタマーサポートに問い合わせたところ、「VyprVPNでGoogle StadiaやGeForce Nowなどのプラットフォームが使えると保証することはできません」と言われました。VyprVPNの検証ではクラウドゲームをプレイできましたが、必ず同じ結果が得られるとは限りません。クラウドゲームのためにVPNが必要な場合、VyprVPNではなくExpressVPNを入手しましょう。5以上の主なクラウドゲームプラットフォームに対応しています。
VyprVPN 検閲の回避:適している
VyprVPNはChameleon(カメレオン)という特別なプロトコルを提供しています。VPN通信が検出不能になるほか、VPN接続中にIPアドレスが定期的に更新されるため、プライバシーを守り、IP制限を避けるのに効果的です。
VyprVPNのプランと価格
VyprVPNは複数のプランがあり、価格は$3.00 / 月~です。支払いはクレジットカード、UnionPay、Amazon Pay、PayPalで行えます(仮想通貨での支払いには対応していません)。全プランが30日間返金保証の対象です。
「VyprVPN for Business」と「VyprVPN for Business Cloud」というビジネス向けプランもあります。両方とも無料トライアルが利用可能です。
10. IPVanish:Torrentに役立つ
IPVanishはTorrentにそこそこ向いています。全サーバーがP2P通信に対応しており、uTorrentやVuzeなどの主要なトレントアプリで使えるのが気に入りました。IPVanishはSOCKS5サーバーも20以上あります。VPNサーバーとは違い、データは暗号化されないため、より高速でダウンロードできます(IPアドレスは変更されます)。
アプリは使いやすく、すべての主要プラットフォームに対応しており、接続数が無制限なのはすばらしいでしょう。
IPVanishは安全性も高く、パーフェクトフォワードシークレシーなどの高度なセキュリティ機能もあります。アプリはインストールしやすく、直感的に操作できる設計です。
しかし、ExpressVPN、Private Internet Access、CyberGhost VPNなどとは違い、IPVanishは動画の視聴にはあまり向きません。
IPVanishは月間プランと年間プランがあり、30日間返金保証付きです。
IPVanishのセキュリティについて
- サーバー設置国数:105か国
- プロトコル:WireGuard、IKEv2、OpenVPN、IPSec
- データの暗号化:256ビットAES
- 特殊サーバー:スプリットトンネリング、SOCKS5
- 漏えい対策:DNS、IPv6
- キルスイッチ:あり
- ノーログポリシー:あり
- RAMのみで実行されるサーバー:なし
- パーフェクトフォワードシークレシー:あり
IPVanishのスピードテスト
IPVanishは52か国に2,400+台のサーバーがあります。各サーバーの負荷率やPingなどが表示されるので、最速のサーバーがすぐに見つかるのが気に入りました。
IPVanishの通信速度を調べるため、各国の負荷率が一番低いサーバーに接続しました。
主な結果はこちらです。
IPVanishでは各サーバーに瞬時に接続され、スピードテストでは平均的なスピードを維持できました。
まとめると、通信速度は平均で33%低下しました。CyberGhostなどの上位サービスに匹敵する結果です。高速VPNが欲しい場合、IPVanishはまあまあ良いでしょう。
しかし、VPNサーバーに接続する際、いつも10~30秒待たなければならなかったのは残念です。ExpressVPNなどの上位VPNなら、5秒以下で接続できます。
IPVanish ストリーミング:あまり適していない
アメリカでIPVanishを試したところ、アメリカ版Netflixはうまくいきましたが、Huluやアメリカ版ディズニープラスなどの動画配信サイトは利用できませんでした。ストリーミングには他社VPNのほうが向いています(ExpressVPN、Private Internet Access、CyberGhost VPNなど)。
IPVanish Torrent:適している
IPVanishは全2,400+台のサーバーがP2Pに対応しており、データを暗号化しないSOCKS5プロキシサーバーを使うとさらに高速です。スピードテストの結果、SOCKS5プロキシサーバーのほうがダウンロード速度が10%速いことが分かりました。
IPVanish ゲーム:適している
IPVanishはゲームにかなり役立ちます。近いサーバーと遠くのサーバーでフォートナイトとDota 2を数時間プレイした結果、Ping値は常に低く、ゲームが止まったり、画面がカクカクしたり、遅延が発生したり、接続が切れたりすることはありませんでした。
IPVanishは全サーバーでDDoS対策が実装されており、ルーターにVPNを手動で設定できるので、PlayStationやニンテンドースイッチでゲームをプレイする際に使えます。IPVanishは設定ガイドがあり、スクリーンショットで手順を解説しているのは好印象ですが、ExpressVPNのルーターアプリを使ったほうがはるかに簡単でしょう。ラクに設定でき、使いやすいのです(ルーターアプリのインターフェースはExpressVPNのほかのアプリとそっくりです)。
ExpressVPNと同様、IPVanishがクラウドゲームに対応しているのも気に入りました。Google StadiaやGeForce Nowなどのプラットフォームで好きなゲームをプレイする際にVPNを使っても問題は発生しませんでした。
IPVanish 検閲の回避:適していない
残念ながら、IPVanishは規制の厳しい国で使えません。ファイアウォールとネット検閲を回避できるVPNをお探しなら、ExpressVPNやPrivate Internet Accessを検討しましょう。
IPVanishのプランと価格
IPVanishの料金は$2.19 / 月で、1か月プランと年間プランがあります。年間プランには、VIPRE ウイルス対策ツールの無料サブスクリプションが含まれます(WindowsとmacOSでのみ利用可能)。
IPVanishは、クレジットカードやデビットカード、PayPalでの支払いに対応しています(仮想通貨では払えません)。年間プランは30日間返金保証の対象です。
【比較表】2024年におすすめのVPN
編集者から:Intego、Private Internet Access、CyberGhost、およびExpressVPNは当社の親会社であるKape Technologies傘下の企業です。
2024年におすすめのVPNの選び方
自分に合ったVPNを選ぶには、次のようなことに注目しましょう。- 高度なセキュリティ機能が搭載されていることを確認する。この記事では、256ビットAES暗号化、安全なVPNプロトコル(OpenVPNやWireGuardなど)、キルスイッチ(VPN接続が切れた際にデータ漏えいを防ぐ機能)など、業界標準のセキュリティ機能を提供しているVPNをおすすめしています。また、スプリットトンネリング(VPNを経由させるデータと通常のインターネット接続を使うデータを選ぶ機能)や広告ブロッカーなどの追加機能にも注目しました。本記事で紹介したすべてのVPNがこれらの機能をすべて提供しているわけではありませんが、ExpressVPNやPrivate Internet Access、CyberGhost VPNなどの上位サービスにはパワフルなセキュリティ機能が備わっています。
- VPNプロバイダのノーログポリシーを確認する。VPN企業に個人情報とオンラインアクティビティ(サイトの閲覧履歴や共有したファイルなど)を保存されないように、「データを一切記録しない」という方針を厳しく守っているVPNを選びましょう。本記事に掲載されているVPNは厳格なノーログポリシーがあります。ExpressVPNやPrivate Internet Access、CyberGhost VPN、NordVPNなど、ノーログポリシーを守っていることが独立監査や法律文書で証明されているVPNもあります。
- 世界中に幅広いVPNプロバイダを選ぶ。一流のVPNは、世界各国に何百台ものサーバーを構えています。一般的に、多数のサーバーがあれば1台のサーバーにユーザーが集中しにくいため、高速通信が期待できます。
- VPNが高速であることを確認する。VPNを使うと通信速度はどうしても低下してしまいますが、最高峰のVPNなら遠くのサーバーに接続しても通信はあまり遅くなりません。この記事で紹介したVPNは、通信速度が50%以上低下することはありませんでした。最速のVPN(ExpressVPNやPrivate Internet Accessなど)なら、平均で15~25%しか遅くなりません。通信速度が大幅に低下したサーバーも、インターネットの閲覧、動画の視聴、ファイルのダウンロードには支障ありませんでした。
- ストリーミングやTorrent、検閲の回避に向いているか見極める。高性能VPNを使うと、国内で利用可能な主な動画配信サービスを利用したり、安全にP2Pファイルを共有したり、インターネットコンテンツへが制限されている国で制限を回避したりできます。すべてのVPNがあらゆるオンラインアクティビティに適しているわけではありませんが、上位サービスの多く(ExpressVPN、Private Internet Access、PrivateVPNなど)は、ストリーミングやTorrent、ファイアウォールとネット制限の突破に役立ちます。
- コストパフォーマンスの高いVPNサービスを選ぶ。本記事でおすすめしたVPNサービスは、1つのアカウントで5~10台のデバイスを同時接続できます。また、接続台数が無制限のVPNもあります(Private Internet Access、Surfshark、TunnelBear)。大半のVPNは月間プランと年間プランがあり、さまざまな支払い方法に対応しているほか(仮想通貨を含む)、30日間返金保証付きです(CyberGhostの返金保証は45日間)。
OSに最適なVPNの選び方
VPNを選ぶ際は、自分のデバイス向けのアプリの品質を検討するのが大切です。
この記事で紹介したVPNは安全で使いやすいアプリを提供しており、主なOSに対応していますが、OSによって良し悪しがあります。例えば、「Windowsアプリは優秀なのに、iOSアプリでは重要な機能が使えない」というケースがあるのです。そのため、自分のデバイスでアプリを使えるか、全機能が備わっているか、きちんと確認してからVPNを選びましょう。
本記事では、各社VPNのAndroid、iOS、Windows、Macアプリを実機で検証しました。VPNの選び方をOS別に解説します。
- WindowsにおすすめのVPN。一般的に、VPNのアプリで最も多機能で使いやすいのはWindowsアプリです。Windowsデバイスは多くのVPNツールに対応しているので、「直感的に操作できるか」「キルスイッチ、高速で安全なプロトコル、スプリットトンネルなどの必須機能はそろっているか」などを検討しましょう。WindowsにはExpressVPNが一番おすすめです。
- MacにおすすめのVPN。通常、VPNのMacアプリで使える機能はWindowsアプリとほぼ同じですが、違いもあります。例えば、Macアプリでは最速のプロトコルが使えなかったり、IP漏えい対策機能やスプリットトンネリング機能を欠いていたりするVPNは少なくありません。ExpressVPNとPrivate Internet AccessのMacアプリがおすすめです。
- AndroidにおすすめのVPN。VPNのAndroidアプリはきちんと動作しなかったり、機能が少なかったり、デザイン性が悪かったりすることが多いもの。モバイルでVPNが使いにくいのは困りますね。幸い、ExpressVPNやPrivate Internet Accessなどの一流VPNのAndroidアプリはとても使いやすく、バグはありません。
- iOSにおすすめのVPN。ほかのOSのアプリと比べ、VPNのiOSアプリは機能が一番少ない傾向があります。Apple社はiPhoneやiPadなどのデバイスに制限をかけているからです。しかし、一部のVPNは、iOSアプリにもキルスイッチやマルウェアブロッカーなどを搭載しています。iOSにおすすめのVPNで1位と2位なのは、ExpressVPNとCyberGhost VPNです。
VPNのメリットは?
- セキュリティ対策。VPNは暗号化を用いてハッカーからデータを守ります。特に公共Wi-Fiネットワークを利用する際に有用です。
- プライバシー保護。VPNに接続すると、実際のIPアドレスがVPNサーバーのIPアドレスで隠されるため、サイトや第三者に現在地を知られるのを防げます。また、高品質VPNは厳格なノーログポリシーを徹底しているため、ネットの利用状況を一切監視・記録されません。
- 検閲の回避。VPNは、ブロックされたサイトにアクセスしたり、政府によるネット検閲を回避したりするのに役立ちます。インターネットを自由に利用し、情報にアクセスできるわけです。
- ストリーミング。VPNを使うと、プライバシーを保護しつつ、国内で配信されているコンテンツを安全に視聴できます。
- Torrent。VPNは、Torrentを利用してファイルをダウンロード・アップロードする際に個人情報を守ります。IPアドレスを隠し、データを暗号化するため、オンラインアクティビティのプライバシーと安全を確保できます。
- ゲーム。VPNを使うと、分散サービス妨害(DDoS)攻撃に遭うリスクを抑えられます。本当のIPアドレスが隠されるため、直接狙われることはありません。また、リージョンロックがあるゲームやゲームサーバーにアクセスするためにも役立ちます。
- 帯域制御を防ぐ。VPNは通信を暗号化するため、プロバイダはあなたがネット上で何をしているか見られません。動画配信サービスを利用したり、長時間オンラインゲームをプレイしたりしても、プロバイダに帯域幅と通信速度を制限されないわけです。
ランクインしなかった一流サービス
- Hotspot Shield。ストリーミングとトレントに適したVPNです。高速で、大規模なサーバーネットワークがあります。しかし、重要なセキュリティ機能を欠いており、IPv6とWebRTCの漏洩防止機能はWindowsでしか使えません。また、Hotspot Shieldを使っても、中国などネット検閲の厳しい国でファイアウォールを回避できないことがあります。全体的に、この記事で紹介したVPNほど役立ちません。
- HMA VPN。安全で、通信が速く、P2P専用サーバーはTorrentに対応しており、人気動画配信サービスを利用するためにも役立ちます。しかし、HMA VPNは検閲国家では使えず、カスタマーサポートが最悪で、コストも高すぎます。
- Mullvad VPN。優れたセキュリティ機能とプライバシー機能があり、通信速度は安定してまあまあ速く、検閲国家で使えます。しかし、Mullvad VPNを利用しても、多くの動画配信サービスは視聴できません。
VPNの比較表
VPNを選ぶときに検討したいことはたくさんありますが、以下の色分けされた表を見ればVPNプロバイダの機能、プライバシー保護、料金体系、カスタマーサポートを一目で把握できます。
縦の列はサービスの重要項目を示しており、検証カテゴリごとに各VPNの結果が色別で分かりやすく表示されています。
比較表で分かることは?
- あらゆることが分かります。比較表には、プライバシー、セキュリティ、ダウンロード・アップロード速度、料金体系、カスタマーサポート、サイトの使いやすさ、政府とのデータ共有・協力、技術的なスペックなどが記載されています。
表はVPN比較表【簡易版】とVPN比較表【詳細版】の2つがあります。
簡易版は、VPNにあまり詳しくないユーザー向けで、VPNサービスの良し悪しをすばやく理解できるはずです。一方、詳細版では、VPNサービスをより詳しく比較できます。
VPNの比較表の使い方
- 各項目の色に注目する。簡易版と詳細版の両方でVPNプロバイダの特徴が色別に表示されるため、一目で比較できます。簡易版は3色構成となっています。赤色は「深刻な懸念あり」、黄色は「一部懸念あり」、緑色は「良い」という意味です。詳細版は5色構成です。オレンジ色は「良くない」、黄緑色は「まあまあ」という意味です。色覚特性がある方は「▣ 色覚特性バージョン」をクリックすると見やすくなります。
- 絞り込み機能を使う。VPNプロバイダ一覧の下にある「絞り込み」ボタンをクリックすると調べたいVPNを選択できます。また、各列の下にある絞り込みボタンをクリックする、項目ごとに最高・最悪のVPNを表示することも可能です。
- 表示件数を選択する。表の左上にある「#件のエントリーを表示」をクリックし、▾(下向き矢印)をクリックすると、一度に表示するVPNサービスの数を選べます。
- 用語解説を確認する。VPN比較表の簡易版・詳細版の下に用語解説があります。
- 横にスクロールする。横方向にスクロールすると、各列を見られます。VPN比較表【詳細版】の全列を見るには、横にスクロールする必要があります。
VPN比較表【簡易版】
下の表は、各VPNサービスの概要を示したものです。VPNサービスの本拠地、ログに関する方針、価格などの情報が表示されています。
用語解説と各項目の重要性について詳しくは解説画像をご覧ください。
VPN比較表【詳細版】
解説画像
解説画像
よくある質問
2024年に一番おすすめのVPNは?
2024年に一番おすすめのVPNはExpressVPNです。大規模な高速サーバーネットワークを構えており、非常に使いやすく、優秀なセキュリティ機能が備わっています(独自のDNS暗号化サービス、TrustedServerテクノロジー、独自の超高速で安全なプロトコル「Lightway」など)。ExpressVPNは厳格なノーログポリシーでユーザーのプライバシーを保護しており、仮想通貨での支払いも可能です。サーバーはハードドライブではなくRAMを使用しているため、すべてのデータが頻繁に消去されます。すべての主要な動画配信サービスにアクセスしてHD画質で動画を視聴できるうえ、全サーバーがP2P通信に対応しています。ネット検閲の厳しい国のファイアウォールを回避できるのもポイントです。最大8台のデバイスを同時接続でき、ExpressVPNのプランは30日間返金保証付きです。ご自身にぴったりのサービスをお選びください。
VPNは合法ですか?
VPNはほとんどの国で合法です。ただし、中国、イラン、ロシア、イラク、ベラルーシ、北朝鮮、アラブ首長国連邦、ベネズエラなど、VPNが禁止されている国、あるいは検閲されたコンテンツにアクセスするためにVPNを使用することが認められていない国もあります。VPNが許可されていない国でVPNを使うと法律違反と見なされる可能性があり、発見された場合、起訴される恐れがあるので注意が必要です。
コンテンツへのアクセスが制限されている国に住んでいる方、あるいはそのような国に渡航する予定がある方は、今のうちにVPNを購入しておきましょう。入国してからVPNを購入しようとしても、VPNのサイトにアクセスできない場合があるため、事前準備が大切です。ExpressVPNはファイアウォールやネット規制を回避するのが得意なVPNサービスです。
VPNが合法な国でも、犯罪行為のためにVPNを使うのは違法です。現地の法律に従えば、VPNは安全で合法なツールです。インターネットを利用する際に安全とプライバシーを強化でき、より自由なインターネットを楽しむために役立ちます。
VPNを使うとネット上で安全を守れる仕組みは?
VPNで身を守れる理由は主に2つあります。まず、ローカルネットワークや公共Wi-Fiホットスポットを利用する際、VPNサーバーを経由してインターネットとやり取りすることで、通信の発信源を隠せます。
また、VPNはすべての通信を暗号化するため、ハッカーなどの第三者にブラウジングデータを監視されるのを防ぐこともできます。本記事で紹介したVPNは、上記のことを達成できます。
VPNは安全ですか?
はい、優秀なVPNは幅広いセキュリティ機能があるため、データとプライバシーをしっかり保護できます。2024年におすすめのVPNはすべて、業界標準のセキュリティ機能を搭載しています。例えば、AES-256ビット暗号化(金融機関や軍隊も採用している暗号化)、キルスイッチ(VPN接続が切れた際にネット通信を遮断してデータ漏えいを防ぐ機能)、DNS・WebRTC・IPv6の漏えい対策、厳格なノーログポリシー(VPN企業にサイトの閲覧履歴やファイルのダウンロード履歴を記録されるのを防ぐもの)などがあります。また、ExpressVPNやNordVPNのように、ノーログポリシーを守っていることを裏付けるために独立監査を受けているVPNもあり、Private Internet AccessやCyberGhost VPNはユーザーデータを保存・共有していないことを証明するために透明性レポートを発行しています。
さらに、大半の高品質VPNはRAMのみのサーバー(ハードドライブにデータは一切保存されません)、パーフェクトフォワードシークレシー(暗号鍵を変更し、過去・未来の暗号鍵のハッキングを防ぐ機能)などの高度なセキュリティ機能があり、マルウェアブロッカーやスプリットトンネリングなどの追加機能も備わっています。
VPNのコストはどれくらいですか?
どのプランを選ぶかによりますが、VPNの月額料金は安くてマフィン1つ分、高くてランチ1食分が目安です。一般的に、月額料金が一番安いのは長期プラン(1、2、3年プラン)で、月払いプランは高めの価格設定となっています。
例えば、Private Internet Accessのプランは業界でもかなり安いほうです。1か月プランは割高ですが(ほかの一流VPNほどではありません)、長期プランは$2.03 / 月で非常に手頃です。ExpressVPNは$4.99 / 月~で平均より高めですが、コスパは抜群で、長期プランを選ぶと通常は契約が無料で延長されます。安いVPNのおすすめランキングはこちらをご覧ください。
有料VPNを購入する価値はあるのでしょうか?
はい。一流VPNを使うとセキュリティ対策とプライバシー保護をしっかり行うことができ、料金もリーズナブルなので、値段相応の価値は間違いなくあります。2024年に一番おすすめなのはExpressVPNとPrivate Internet Accessで、どちらも安全かつ高速で、Netflixなど主な動画配信サービスが利用でき、Torrentにも対応しています。また、アプリは使い勝手が良く、ネットに繋がるほとんどのデバイスで利用でき、料金も格安です。
無料VPNを入手することもできますが、おすすめしません。ほとんどの場合、無料VPNプランは1日または1か月当たりのデータ通信量の上限があり、通信速度も制限されています。さらに、一部のサーバー・国しか利用できず、広告が表示されたり、広告目的でオンラインデータ(サイトの閲覧履歴や購入履歴など)を第三者に売り渡されたりすることもあります。
VPNがきちんと動作しているか確認する方法は?
VPNが動作しているか確認するには、IPアドレスチェッカーなどのオンラインツールを使いましょう(ipleak.netなど)。IP確認ツールに表示されたIPアドレスの位置情報を見てください。実際の現在地と違えば、VPNが正常に動作していることになります。また、モバイルアプリやデスクトップアプリでVPNのステータスを確認することもできます。「接続されています」と表示されているか確かめましょう。
本記事に掲載されているVPNは、データを漏えいしないことが確認されています。各社VPNのサーバーを10台以上試した結果、データ漏えいは一切検出されませんでした。すべて正常に動作していたということです。
VPNの安い買い方は?
VPNを安く買うには、短期プランではなく、長期プランを選びましょう。一般的に、VPNの年間プランは大幅割引が適用されるため、月間プランより月額料金がかなり安いのです。例えば、ExpressVPNで一番長いプランに加入すると、サービスが無料で3か月延長されます。
キャンペーン情報やクーポンコードも利用すると、VPNサービスにオトクで加入できますから、お見逃しなく。VPNの割引を簡単に見つけたい場合は、こちらのページをお気に入りに登録して、定期的にチェックしましょう。
VPNを使うと、ネット上で匿名になれますか?
VPNは、個人情報のプライバシーを保護し、データの安全を確保するものですが、100%匿名になれるわけではありません。VPNに接続するとネット通信が暗号化され、IPアドレスが変更されるため、他人にオンラインアクティビティと位置情報を追跡されにくくなります。しかし、サイト側にデータを収集されるのを完全に防ぐことはできません。例えば、VPNを使っても、SNS上で明かした個人データの収集を阻止することはできません。
VPNを使うと回線は速くなりますか?
速くなることも時々あります。VPNで必ず速度を改善できるわけではありません。実際、VPNを使うと回線速度は通常低下します。データを暗号化するのに時間がかかり、VPNサーバーを経由して最終目的地に送信されるため、移動距離が長くなるからです。
しかし、動画の視聴やゲームなど、「データ使用量の多いアクティビティをするとプロバイダに速度を制限される」という場合はVPNに接続すると通信が速くなります。
とは言え、おすすめの一流VPNは回線速度にほとんど影響しません。非常に高速で、VPNに接続したことを忘れるほどです。検証では、ExpressVPNが最速でした。