Private Internet Accessのエキスパートレビュー:まとめ
Private Internet Access(PIA)は直感的に使いやすく、高速で、セキュリティ対策への取り組みは業界トップクラスです。アプリは完全にオープンソースで、ログなし方針を守っていることが実証されており、上級ユーザーはセキュリティの詳細設定を変えられます。
PIAは他社より追加機能が多く、以下のような特長があります。
- 全サーバーでトレントが可能
- スプリットトンネル
- Torに対応
- 広告ブロッカー
- など…
PIAは動画の視聴とゲームに適したVPNです。30以上の動画配信サービスに対応しており、7か国以上のNetflixライブラリのほかに、Huluやアマゾンプライム、ディズニープラス、BBC iPlayerなどの人気アプリを利用できることが確認されました(検証は国際チームが行い、各メンバーが自国で利用可能な動画配信サービスを試しました)。また、Pingは安定しておりDDoS攻撃から防御するため、安全にオンラインゲームができます。
まとめると、PIAは業界最高クラスのVPNの1つで、日本語に対応しているのも嬉しいポイントですね。安全性も高く、あらゆる端末向けにアプリが用意されており、使いやすいデザインです。また、1つの契約で10台の端末を同時に接続できます(他社だと、同時に接続できるのは5~7台程度です)。
Private Internet Accessは1か月、6か月、2年プランがあります(2年プランは無料延長キャンペーンが頻繁に行われていて、キャンペーン中に加入すると契約が数か月延長されます)。全プランが30日返金保証付きです。
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Private Internet Accessの完全レビュー
今回の調査では、2週間かけてPrivate Internet Access(PIA)を詳しく検証し、本当にトップクラスのVPNと言えるのか調べました。
PIAは優秀なセキュリティ機能があり、直感的に使いやすく、全サーバーで安定した高速通信を実現しています。
スピードテストでは、本当に通信が速いことが分かりました。HD画質で動画を視聴でき、遠くのサーバーに接続しても途中でバッファすることはありませんでした。また、短時間でトレントファイルをダウンロードしたり、快適にインターネットサーフィンしたりできました。
Private Internet Access:特長
PIAは、高性能VPNに期待したい標準的なセキュリティ機能を備えています。
- 複数の暗号化から選べる
AES 256ビット暗号化とAES 128ビット暗号化に対応しています。AES 256ビット暗号化の方が安全ですが、速度を優先するならAES 128ビット暗号化を選びましょう(テストでは128ビットの方が4~5%速いことが分かりました)。 - ログなし方針
PIAはブラウジングデータを追跡、保存、記録しません。本当に情報を記録していないことが実証されています。裁判所にデータの引き渡しを命じられたことが何回かあるのですが、データを記録していなかったので応じられなかったのです。法律の場でログなし方針が実証されているVPNはほんのわずかです。 - 停止スイッチ
VPNサーバーとの接続が途絶えた場合、ネット通信を遮断してデータ漏えいを防止する機能です。
iOSアプリでも停止スイッチを使用できるVPNは珍しいでしょう。さらに、WindowsとMacアプリでは停止スイッチの設定を調整できるのも便利です。停止スイッチを作動させるのはVPNとの接続が途絶えた場合か、それともVPNサーバーに接続していない場合か選べます(後者を選ぶと、PIAのサーバーに接続していなければインターネット通信がすべてブロックされます)。
PIAのサーバーはRAMメモリで動作しているのも素晴らしいでしょう。ハードディスクにデータは保存されず、サーバーを再起動するとサーバー上のデータがすべて消去されます。
PIAはDNSとWebRTCの漏えい防止機能があります。DNSサーバーはDNSの漏れを防止し、ブラウザ拡張機能はWebRTC漏えいを防止します。VyprVPN、PrivateVPN、ProtonVPNなど、大手VPNでもWebRTC漏えいを防止できない場合がありますから、PIAならしっかりデータ漏えいを防げるのは素晴らしいですね。PIAはIPv6に対応していませんが、IPv6通信を無効にするデフォルト設定になっているため、手動で無効にする必要はありません。
プロトコルに関して、PIAはOpenVPN(TCP・UDP)、WireGuard、IKEv2/IPSec(iOSアプリのみ)の3種類に対応しています。特に注目したいのはWireGuardが利用できることです。安全性が高く、OpenVPNやIKEv2/IPSecより通信が速いことが確認できました(TunnelBearやHMAなどの競合他社はWireGuardをサポートしていません)。
Torに対応
PIAは全サーバーでトーア(Tor・The Onion Router)が利用できるため、セキュリティ対策を強化してから.onionドメインのサイトを閲覧できます。
Torネットワークはもともと安全ですが、Tor over VPN(VPNに接続してからTorにアクセスすること)により、Torを使用しているほかのユーザーからIPアドレスを隠すことができます。万が一IPアドレスが漏えいした場合、ほかのユーザーに表示されるのはVPNのIPアドレスなので、本当のIPアドレスが公開されることはありません。
PIAでTor over VPNを使うのは簡単です。PIAのサーバーに接続したら(どれでも構いません)、そのままTorブラウザ(無料)を使い始めることができます。
ただし、Tor over VPNだと通信がかなり遅くなります。Torネットワークでは通信が複数回暗号化されるので通信が遅くなるのですが、VPNにも経由させるともう一度暗号化されますから、さらに遅くなってしまうのです。スピードテストでは、サイトの読み込みに20秒かかることもあり、VPNに接続していないときと比べて速度が75%も低下してしまいました。
以上のような理由により、Tor over VPNを使うのであればAstrillVPNやProtonVPNの方が良いでしょう。Torブラウザを使わなくてもOpera、Chrome、FirefoxからTorネットワークにアクセスできます。
それでも、PIAは全サーバーがTorに対応しているため、Tor over VPNで簡単にTorネットワークにアクセスできます。.onionドメインのサイトを閲覧するときの対策強化策としてご利用ください。
スプリットトンネル
PIAのスプリットトンネル機能は、他社より優れています。
PIAはAndroid、macOS、Windows、Linuxでスプリットトンネル機能を利用できます(iOSは未対応)。
PIAのデスクトップアプリを開くと、特定のアプリやサイトをVPNトンネルに経由させないように設定できます。ExpressVPNでは、VPNを経由させないように設定できるのはアプリの通信だけです(ただし、PIAのAndroidアプリではアプリの通信しか例外にできません)。
PIA はmacOSでもスプリットトンネルを利用できることが注目ポイントです。Macでは利用できないVPNが多いので、素晴らしいと思います。
試したところ、PIAのスプリットトンネル機能はスムーズに動作しました。実験として、ネット銀行のIPアドレスを例外に設定して、トレントファイルをダウンロードしてみます(VPNに接続するとネット銀行にアクセスできないことが多いからです)。すると、P2Pの通信速度が速くなり、ネット銀行にもアクセスできました。
まとめると、PIAのスプリットトンネル機能はしっかり動作します。アプリやサイトのIPアドレスをVPNの例外に指定でき、Macでも利用できるのは素晴らしいと思いました。
通信の難読化
PIAはシャドーソックス・プロトコル(オープンソースの暗号化されたプロキシ)で難読化を実現しています。このプロトコルを選べば、サードパーティからVPN通信を隠すことができるのです。
この機能を使うと、データはまずShadowsocksサーバーに送信され、難読化が行われた後にVPNサーバーに到達します。VPN接続が隠され、VPNなしでインターネットを利用しているように見えるため、VPN規制を回避できるのです。難読化機能はAndroid、Windows、macOS、Linuxで利用可能です。
ただし、Shadowsocksを有効にすると通信を2度暗号化するため、通信速度が少し遅くなってしまいます。難読化機能を有効にしたところ、7%程度遅くなりました。大幅な低下ではありませんが、動画を読み込むのに少し時間がかかるかもしれません。
まとめると、PIAの難読化機能は、検閲国家でVPNを利用したりプロバイダからVPN接続を隠したりするために役立ちます。
PIA MACE(広告ブロッカー)
PIA MACEとは広告やトラッカー、悪質なサイトをブロックする機能です。
広告がたくさん表示されるサイトやSNSでPIA MACEの性能を試したところ、ほとんどの広告が非表示になりました。また、広告を隠すことで、サイトの読み込みも速くなりました。
PIA MACEのマルウェア検出機能もテストしたところ、既知の危険なHTTPサイトへのアクセスがブロックされました。しかし、安全なのに安全でないと誤検出するケースもありました。
PIA MACEはデスクトップアプリで利用でき、APK版をインストールすればAndroidアプリでも利用できます(アプリをGoogle Playストアからダウンロードすると利用できません)。iOSではMACEを利用できませんが、PIAの設定画面からSafariの設定にジャンプできるので、Safariの広告ブロッカーを有効化できます。
まとめると、PIA MACEは広告やトラッカー、悪質なサイトの対策に役立つボーナス機能です。
Identity Guard
Identity Guardとは、データ漏えいが発生していないか監視するツールです。使いやすく、正常に動作します。
Identity Guardを有効にすると、メールアドレスなどの個人情報が漏えいしていないか確認でき、新しい漏えい事件に巻き込まれたときに通知を受け取ることができます。
古いメールアドレスでIdentity Guardをテストしたところ、9回の漏えいしていたことが分かりました。結果画面には、データ漏えいの原因となった会社、漏えいの概要、どのデータが漏えいしたか(メールアドレス、パスワード、名前、生年月日など)が記載されていました。
まとめると、Identity Guardはメールアドレスが漏えいしていないことを確認するために役立つ機能で、万が一漏えいしたときに通知を受け取ることができます。
Private Internet Access:プライバシー・セキュリティ
PIAは厳しいログなし方針があります。
IPアドレスやネットの利用状況(ダウンロードしたファイルやアクセスしたサイトなどの情報)を追跡しません。プライバシー方針を読んだところ、PIAが保存するのはメールアドレス(コミュニケーションのため)、支払い情報(返金を処理するため)、州や郵便番号(不正行為の検出、支払い手続き、および法律に定められた納税義務の遵守のため)だけです。PIAに限らず、VPNサービスはこのような情報を保存しています。
PIAがログなし方針を守っていることは法律の場で何度か実証されています。例えば、2015年のメディア会社に対するサイバー攻撃や2016年の爆弾脅迫事件で、PIAはデータの引き渡しに応じることができませんでした。PIAは定期的に透明性報告書を発行しており、警察にユーザーデータの引き渡しを何回求められたか、それに何回対応したか明白に書かれています。ここまで透明性が高いVPN企業は珍しいでしょう。
PIAの最大の魅力は、アプリはすべてオープンソースだということです。誰でもPIAのアプリを検証して、セキュリティやプライバシーの脆弱性を検証できます。
PIAは5・9・14アイズ(機密情報の共有を合意した同盟)に加盟しているアメリカに本社を置いています。しかし、データを一切保存していないため、アメリカ政府がデータの引き渡しを要求しても応じることはできません(詳しくは上記の透明性報告書をご覧ください)。しっかりプライバシーを守ることができます。
まとめると、PIAは透明性が最も高いVPNの1つです。きちんとしたログなし方針があり、情報の引き渡しを何度か命じられたことがあるのですが、応じられなかったため、ログなし方針を守っていることが実証されています。また、PIAのアプリはすべてオープンソースなので、誰でも安全性を検証できます。
Private Internet Access:通信速度・パフォーマンス
PIAは日本を含む78か国にサーバーがあるため、各国のサーバーに接続してスピードテストを行いました。その結果、ダウンロード速度は平均で67%低下しました。私はルーマニアはインターネットの通信速度がかなり速いルーマニア在住なので、高速通信で動画の視聴、ファイルのダウンロード、サイトの閲覧などができました。アメリカの同僚にもスピードテストを行ってもらったところ、ダウンロード速度は平均で25%低下しました。他社のVPNより高速です。
OpenVPNよりWireGuardプロトコルの方が高速なので、WireGuardに設定してスピードテストは行いました。
最速だったのは近くのサーバー(ルーマニア)に接続したときでした。これは予想通りの結果です。アメリカやニュージーランドなど、遠くのサーバーでは少し遅くなりましたが、ブラウジング、ストリーミング、トレント、通信量の多いネットゲームなどに適した速度を維持できました。
まず、通信速度のベースラインを把握するために、PIAのサーバーに接続していない状態でスピードテストを行います。
次に、自動的に最速のサーバーに接続する機能を試したところ、素早くルーマニアのサーバーに接続されました。ダウンロード速度は53%も低下しましたが、ネットサーフィンしたりHD画質でNetflixを視聴したりしても速度が遅いと感じることはありませんでした。
今度はアメリカのVPNサーバーをテストしてみます。ダウンロード速度はVPNなしと比べて75%低下し、動画を読み込むのに2~3秒かかりました。しかし、番組が始まったら途中で止まってしまうことはありませんでした。トレントをダウンロードしたところ、ストリーミングよりもはるかに高速でした。20GBのファイルを24分でダウンロードできたのはかなり優秀です。
現在地から一番遠いニュージーランドのサーバーを試すと、アメリカのサーバーとほぼ同じ結果だったのは驚きでした。Webサイトの読み込みに1~2秒、動画の読み込みに最大3秒かかり(アメリカサーバーに接続したときとほぼ同じです)、バッファは発生しませんでした。ネットゲームでも、ほんの少ししか遅くなりませんでした。
ルーマニアのネット通信はもともとかなり速いため、日本では違った結果となる可能性があります。そこで、アメリカの同僚にもスピードテストを実施してもらいました。
まず、PIAに接続していない状態で速度を測り、ベースラインを確認します。
次に、自動接続機能でPIAのサーバーに接続しました。彼はニューヨーク(東海岸)に住んでいるのですが、自動で接続された最適なサーバーはサンディエゴ(西海岸)のサーバーでした。速度は6%しか低下せず、ネットを閲覧していて遅いと感じることはなかったそうです。
次に、スペインのVPNサーバーに接続しました。ダウンロード速度は33%低下しましたが、サイトは2秒以下で読み込むことができ、動画もほぼ瞬時に再生できました。また、ファイルをダウンロードしたときもほとんど減速しなかったそうです。ネットゲームもバッファせずにプレイできました。
最後に、現在地から一番遠いオーストラリアのサーバーに接続しました。彼の場合、Ping値はかなり高かったのですが、スペインのサーバーよりダウンロード速度が速かったのです(15%しか速度が低下しなかったのは画期的でしょう)。サイトは約2秒で表示され、ドラマや映画は瞬時に再生できたそうです。
まとめると、PIAは近くのサーバーでは安定した高速通信で、遠くのサーバーもかなり速いことが分かりました。私と同僚のスピードテストでは、NetflixなどでHD画質の動画を視聴できました(読み込みに10~20秒かかることもありましたが)。また、ファイルも素早くダウンロードでき、ネットゲームもほとんど遅くなりませんでした。インターネットサーフィン中も速度の遅れは気になりませんでした。
Private Internet Access:サーバーとIPアドレス
PIAは78か国にサーバーを整備しています。
PIAより多くの国にサーバーを配備しているVPNもありますが(HMA は190か国以上、CyberGhost VPNは90か国以上、ExpressVPNは90か国以上)、PIAのサーバーは広範囲をカバーしているので、どの国にいても必ず近くのサーバーに接続できます。
PIAのアプリには各サーバーの待ち時間が表示されます。待ち時間が短いサーバーを一目で確認できるのが便利ですね。各サーバーの負荷率も表示されたらさらに良いと思います(ProtonVPNとCyberGhost VPNは負荷率も見られます)。過密状態ではないサーバーを選ぶことができます。
PIAは共有の静的IPアドレスを使用しています。ほかに数千人のユーザーが同じIPアドレスを使用しているため、個人を特定しにくくなります。
PIAは専用IPアドレスも提供しています(有料)。専用IPアドレスはあなただけが使用でき、銀行やストリーミングサイトにブロックされにくくなります。PIAは5か所の専用IPアドレスを提供しています(アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、ドイツ)。
まとめると、PIAは世界各国にサーバーを用意しています。サーバーはすべてP2Pに対応しており、共有IPアドレスを使用できます。専用IPアドレスを取得することも可能です。
Private Internet Access:ストリーミング・トレント
PIAなら、NetflixやAmazonプライムビデオ、Disney+、Hulu、BBC iPlayerなどが利用できます。
PIAはストリーミングに最適なVPNの1つです。30以上の動画配信サービスを確実に利用できます(有名なサービスだけでなく、マイナーなものにも対応しています)。ストリーミングは5か国以上に設置された専用サーバーで可能です(アメリカ、イギリス、日本、フィンランド、スウェーデン、デンマーク、イタリアなど)。ストリーミング専用サーバーが数か国にあるのは良いですが、動画の視聴にはExpressVPNのほうが良いでしょう。105か国の全サーバーがストリーミングをサポートしており、100以上のストリーミングアプリに対応しています。
PIAはP2Pにも対応しています。全サーバー(35,000個以上)でトレントをダウンロードでき、qBittorrent、Vuze、uTorrent、Delugeなど主なトレントクライアントを利用できます。また、複数のピアに接続して速度を向上する「ポートフォワーディング」も可能です。
トレントをダウンロードする際はプライバシー保護がとても重要です。10か国のサーバーに接続してデータ漏えいテストを行ったところ、データの漏れは一切検出されませんでした。
まとめると、PIAを利用すると非常に快適にストリーミングできます。Netflixを確実に利用でき(5か国以上のNetflixライブラリ)、30以上のストリーミングサービスに対応しているほか(ディズニープラスやBBC iPlayerなどの人気サイトを含む)、Smart DNSも備わっています。
Private Internet Access 検閲の回避
PIAを利用すると、ネット検閲が行われている国で制限を回避できます。難読化を用いてVPN通信を隠すため、中国やイラン、ロシア、サウジアラビア、インドネシアなどで使えるのです。PIAは、これらの検閲国家のほかに、インターネット検閲が行われているあらゆる国で利用できると主張しています。
PIAはほぼ全世界にサーバーがあるのも素晴らしいでしょう。検閲国家でも近くのサーバーに繋いで高速通信を確保できます。
Private Internet Access:プランと価格
PIAのプランはとてもお得です。1か月、6か月、2年プランがあります(2年プランが一番お得で、無料で契約が数か月延長されることもあります)。料金は$2.19 / 月~なので、PIAは業界で最も低価格のVPNの1つとなっています。
支払い方法は、クレジットカード、PayPal、Amazon Pay、仮想通貨(Bitpay、ビットコイン、Bitcoin Cash、イーサリアム、ライトコイン)に対応しています。
PIAは全プランで同じ機能が利用でき、30日間返金保証付きです。
まとめると、PIAのプランは手頃な価格で複数の支払い方法に対応しており、30日返金保証付きです。
Private Internet Access:使いやすさ(モバイル・デスクトップアプリ)
PIAはiOS、Android、Windows、macOS、Linux用アプリを用意しています。Android・iOS用アプリは1分、Windows・macOS用アプリは2分でインストールできました。
Android
PIAのAndroidアプリはとても気に入りました。
宣伝通りに動作し、多機能で、ナビゲーションも簡単です。
メイン画面の大きな電源ボタンをタップするだけでVPNサーバーに接続できるのはとても便利だと思います。サーバーに手動で接続したい場合、Current Region(現在の地域)をタップすると国別にサーバーが表示されます(お気に入り、待ち時間、名前で絞り込むこともできます)。
Androidアプリの最大の魅力は、柔軟に設定を変えられ、好みに合わせてカスタマイズできることでしょう。プロトコルはOpenVPNまたはWireGuardから選択でき、暗号化レベル、プロキシ設定、接続オプション(信頼できる・信頼できないWi-FiネットワークでVPNに接続するか)などの設定を簡単に変更できます。ほかにも、ポートフォワーディングの有効化、アプリのデザインやレイアウトなども変えられます。
初めて使う場合は設定が多くて圧倒されてしまうかもしれませんが、ご安心ください。フォルトで推奨の設定になっているため、設定を変えなくてもOKです。また、設定にはそれぞれ説明が書かれています。唯一不満だったのは、すべての設定が1つの画面にまとまっているため、特定の設定を見つけるのがやや面倒だということです(ExpressVPNはカテゴリ別に設定が整理されているので見やすいと思います)。
PIAは、Android・iOS向けに「InBrowser」という独自のプライベートブラウザを提供しています。Google Play Storeからインストールする必要がありますが、アプリを閉じるとセッション、クッキー、閲覧履歴が消去されます。
デメリットとして、PIAのAndroidアプリでは難読化機能が利用できません。また、PIA MACE(広告ブロッカー)を利用するには、AndroidアプリのAPK版をインストールする必要があります(Google Play Storeからダウンロードした場合は利用できません)。
まとめると、PIAのAndroidアプリは非常に優れています。使いやすく、高速で、上級者向けの詳細設定がたくさんあります。
iOS
PIAのiOSアプリはAndroidアプリとよく似ています。
Androidアプリでは2つのプロトコルしか利用できませんが、iOSアプリならIKEv2/IPSec、OpenVPN、WireGuardの3種類が利用できます。
トップクラスのVPNでもiOSアプリで停止スイッチが利用できないサービスが多いのですが(ExpressVPNやProtonVPNなど)、PIAはiOSアプリにも停止スイッチが搭載されています。
PIAのiOSアプリでは難読化とPIA MACE(広告ブロッカー)が利用できません。
まとめると、PIAのiOSアプリは安全で使いやすく、Androidアプリとほぼ同じ機能を利用できます。
Windows・Mac(デスクトップ)
Windows 10のパソコンとMacBook ProでPIAのデスクトップアプリを試しました。iOS・Androidアプリと同様、PIAのデスクトップアプリは直感的に分かりやすいデザインなのが気に入りました。
ホーム画面には大きなボタンが1つ表示されます。ワンクリックでVPNサーバーに接続でき、スライダーをクリックすると、クイック接続の設定の変更したり、接続の詳細(データ通信量、VPNプロトコル、暗号化など)を閲覧したりできます。
また、クイック設定でPIA MACEやポートフォワーディングなどを素早く有効化できるのも便利だと思いました。PIAはmacOSでスプリットトンネル機能を提供している数少ないVPNの1つです。
PIAのデスクトップアプリは自動化設定があり、安全なWi-Fi、保護されていないWi-Fi、LANに接続したときにVPNに自動接続するか設定できます。保護されていないWi-Fiに接続したときに、自動でPIAのサーバーに接続するよう設定できるのはとても便利でしょう。
まとめると、PIAのデスクトップアプリは素晴らしいと思います。WindowsアプリとMacアプリはどちらも機能が充実していて、とても使いやすい設計です。
Private Internet Accessのアプリ:Private Internet Accessの使いやすさは?
PIAはAndroid、iOS、Windows、macOS、Linux用アプリがあり、すべて使いやすい設計です。
デザインは似ており、ナビゲーションも簡単です。また、PIAのアプリはすべてオープンソースなのがユニークです。機能が一番多いのはデスクトップアプリですが(iOSとAndroidアプリでは難読化とPIA MACEは利用できません)、モバイルアプリは設定が多く、便利な機能、高度なツールが搭載されています。
Private Internet Access:カスタマーサポート
PIAはトラブルシューティングガイドや詳しいサポート記事が充実しており、24時間年中無休のライブチャットとメールで問い合わせることができます。
残念ながら、電話サポートはありません。
詳細なサポート記事を読めば、PIAアプリのインストール方法やよくあるトラブルの解決方法が分かります。ガイドは読みやすいレイアウトでスクリーンショットを交えて解説しています。100以上のよくある質問に回答しているのは素晴らしいでしょう(英語のみ)。ガイドとよくある質問でほとんどの疑問を解決できました。
試しにライブチャットでPIAのカスタマーサポートに数回問い合わせたのですが、必ず10秒以内にサポートスタッフにつながりました。対応は親切で、詳しく質問に答えてくれました。ライブチャットは英語でしか質問できませんが、日本語で問い合わせると機械翻訳を使って質問を理解してくれます。
さらに、メールサポートに5回問い合わせたところ、必ず2~3時間以内に回答してくれました。VPNサービスはメールの回答に6〜8時間かかることが多く、翌日まで返信してくれないことも稀ではありません。PIAは短時間で回答してくれます。
ライブチャットで返金を依頼するのも簡単でした。サポートスタッフはサービスを使い続けるよう説得しようせず、注文番号を伝えるだけで返金の手続きを行ってくれました。
まとめると、PIAのカスタマーサポートは素晴らしいと思います。セットアップガイドやトラブルシューティングガイドは分かりやすく、よくある質問は詳しく書かれていました。24時間年中無休のライブチャットのサポートスタッフは親切に対応してくれ、メールも2時間程度で回答が届きました。
Private Internet Accessは満足できるサービスでしょうか?
PIAは高度なセキュリティ対策、使いやすいアプリ、高速通信などが特長で、10台の端末を接続できます。
自在にカスタマイズでき、アプリは完全にオープンソースで、料金プランもとても安いでしょう。.また、アプリは詳細設定が多く、完全にオープンソースとなっています。手頃な価格でここまで優れたサービスを利用できるのは素晴らしいでしょう。全サーバーがトレントに対応しており、主なトレントクライアントを利用できます。さらに、NetflixやDisney+など多数のストリーミングサービスにもアクセスできます。
スピードテストでは、平均以上の通信速度が確認できました。近くのサーバーはかなり高速で、遠くのサーバーでも満足できる速度を維持できました。速度がほとんど遅くならずに動画のストリーミング、トレント、ネットゲームなどを楽しめます。
PIAはAES 256ビット暗号化、漏えい防止機能、停止スイッチ、厳格なログなし方針(何度も実証済み)でデータを保護しています。PIAは5・9・14アイズ同盟の加盟国に本社を置いていますが、ユーザーデータを一切記録していないので政府に情報の引き渡しを命じられても従うことはできません。
ボーナス機能も充実していて、難読化、Torへの対応、スプリットトンネル、メールアドレスの漏えい監視、広告ブロッカーなどが利用できます。
PIAで不満だったのは、iOSとAndroidアプリでは難読化機能と広告ブロッカーを利用できないことですが、ほとんどのユーザーにとっては大したデメリットではないでしょう。
PIAは業界で最も安いVPNの1つで、全プランが30日返金保証付きです。
よくある質問
Private Internet Accessは信頼できるサービスですか?
はい、PIAは中国でも利用できます。PIAの本社は5・9・14アイズ同盟(データを共有する同盟)の加盟国にありますが、明白で実証済みのログなし方針があります。過去にユーザーデータの引き渡しを命じられたことがあるのですが、ユーザーデータを記録していないため従えなかったのです。PIAのログなし方針は外部組織の審査を受けたことはありませんが、アプリはすべてオープンソースですから審査を1度受けるより透明性が高いと言えます。Private Internet Accessのアプリはオープンソースなので、セキュリティに脆弱性がないか誰でもソフトウェアのコードを検証できます。
また、PIAはAES 256ビット暗号化、停止スイッチ、完全なDNS漏れ対策など、業界標準のセキュリティ機能があります。また、全サーバーはRAMメモリのみで動作しているため、サーバーが再起動されるたびにデータがすべて消去されます。
Private Internet Accessは中国で利用できますか?
はい、Private Internet Accessは中国で使えます。PIAはShadowsocksを用いた難読化機能を提供しており、サポート担当者に確認を取ったところ、中国などの検閲国家で確実に使えることが分かりました。
Private Internet AccessでNetflixを視聴できますか?
はい、Private Internet AccessはNetflixに対応しています。ストリーミング専用サーバーを使うと、アメリカやイギリス、日本、イタリア、デンマーク、ドイツなど7か国以上でその国のNetflixを見られます。PIAはほかにも30以上の動画配信サービスに対応しており、Huluやアマゾンプライム、ディズニープラス、BBC iPlayerなどの主なサービスも利用できます。
Private Internet Accessに停止スイッチはありますか?
はい。PIAのiOS、macOS、Windows、Linuxアプリに停止スイッチが搭載されています。
Androidアプリには停止スイッチがありませんが、これは停止スイッチより優れた機能がAndroidのOSに内蔵されているからです。VPNに接続していないときにネット通信を遮断する機能です。システムレベルで対策できるため、PIAはアプリで停止スイッチを提供しないことにしたのです。
しかし、Private Internet AccessのAndroid以外のアプリには停止スイッチがあります。