更新日: 2024年12月20日
お急ぎですか? Windows Defenderの代わりにおすすめのソフトはこちら!
- 🥇 Norton :各項目においてWindows Defenderよりも優秀です。確実なウイルス検出、高度なウェブ保護機能、充実したセキュリティ機能、より使いやすいインターフェース、様々なプラットフォームやOSに対応しています。
Windows Defenderは、Windowsパソコンにデフォルトで搭載されているセキュリティツールです。しかし、サードパーティ製の有料ウイルス対策ソフトと比較すると性能はどうでしょうか?この記事では、Windows Defenderと有料のウイルス対策ソフトを比較して、コストやパフォーマンスについてに詳しく見ていきたいと思います。
一部のユーザーにとっては、Windows Defenderでも十分でしょう。使い方も簡単で、大半のマルウェアをブロックできます。Windows Defenderは世界中の何百万ものPCの安全を確保する便利なセキュリティツールとして定評があります。
しかし、Windows Defenderには、プライバシー強化に不可欠な高度なウェブ保護機能など、追加機能がほとんどありません。一方で、NortonやBitdefenderなどの有料製品は追加機能が豊富でさまざまな機能が揃っています。また、Defenderの無料版には、一部の無料ウイルス対策ソフト(PandaやAviraなど)が提供しているVPNも付いていません。
結論から言うと、Windows Defenderでは基本的なセキュリティ保護はできますが、決してベストとは言えません。Windows Defenderより断然優れたセキュリティソフトはいくつかあります。例えば、ノートンはより効果的なマルウェアスキャンを行い、WindowsアプリもWindows Defenderより使いやすいでしょう。また、サイバーセキュリティ対策もWindows Defenderより高度です。
注:Windows Defenderは、数年前にWindows Securityに名称変更されていますが、この記事では、幅広く知られている名称であるWindows Defenderを使用しています。但し、一部の有料プランは、現在Microsoft Defenderという名称になっています。
Windows Defenderだけで大丈夫?
Windows Defenderには魅力がたくさんあります。特に、過去数年でMicrosoftはこのセキュリティツールを大幅に改善しているのは嬉しいものです。現在、以下のような特長があります。
- リアルタイムで脅威を検出
- ファイアウォール・Wi-Fiネットワークの保護
- SmartScreen(ウェブ保護)
- システムのパフォーマンスレポート
- ハードウェアのセキュリティ
- ペアレンタルコントロール
- ランサムウェアの防止
- VPN(Microsoft 365のPersonalとFamilyプランのみで使えます)
Windows Defenderはマルウェアファイルの検出、悪用やネットワーク攻撃のブロック、フィッシングサイトの警告などが得意です。また、簡単なPCのパフォーマンス・ヘルスレポート、コンテンツのフィルタリング機能付きのペアレンタルコントロール、使用制限、位置情報の追跡などの機能もあります。このように、Windows Defenderは便利な機能がたくさんありますから、「他のセキュリティソフトを使わなくてもWindows Defenderだけで十分では?」と思う方もたくさんいらっしゃいます。
今回、サードパーティ製セキュリティソフトと同じ方法でMicrosoft Defenderを徹底検証しました。約1000個のマルウェアファイル(ウイルス、トロイの木馬、ランサムウェア、アドウェア、クリプトジャッカー、キーロガー、ルートキットを含む)をダウンロードし、ディスクのスキャンやリアルタイム保護の性能を試しました。その結果、ほとんどの脅威は検出されましたが、インターネットに接続していない状態で同じテストを行ったところ、パフォーマンスは著しく低下しました。
また、フィッシング対策の性能を調べるため、複数のブラウザで数十件のフィッシングサイトへのアクセスを試みました。さらに、悪用やネットワーク攻撃のシミュレーションを行い、Windows Defenderに搭載されているファイアウォール・ネットワーク保護を確認しました。
このような調査のほかに、処理能力を多く必要とするプログラムを実行しながらディスクスキャンを行うなど、さまざまな状況でCPUのパフォーマンスを測定しました。さらに、すべての機能をテストし、全体的な使いやすさを評価しました。
最終的に、Windows Defenderにはたくさんの欠点があることが分かりました。主な欠点は以下の通りです。
- マルウェアの検出率がサードパーティのセキュリティソフトより低い(特にオフライン時)。
- Web フィルタリングはMicrosoft Edgeでしか使えない。
- インターフェースは見にくく、ナビゲーションしにくい。
- PCシステムのヘルスレポートは基本的な機能だけ(動作の高速化・システム最適化機能はない)。
- 盗難防止機能やパスワードマネージャーなど、サードパーティ製セキュリティソフトのような追加機能はない。
- ランサムウェア対策はご検知もあり、デフォルトではオフになっている。
ユーザーによっては、「基本的なことに気をつけていればWindows Defenderだけでも十分」だと思われるかもしれません。結局のところ、対策が十分かどうかの判断は自分次第になりますが、Windows Defenderはマルウェア対策ツールとして大半のマルウェアに対応できますが、マルウェアの検出率は良いとは言えません。細心の注意を払うことでマルウェアはある程度は自己回避できますが、決して簡単なことでもないしょう。Microsoft Defenderの性能はこれまで以上にサードパーティ製セキュリティソフトに近づいていますが、結局のところまだまだ改善すべき点があると言えるでしょう。
Windows Defenderにない機能は?
最新版のWindows Defenderには数多くのセキュリティ機能が備わっていますが、業界トップのセキュリティ製品ほど多機能ではありません。Windows Defenderに欠けている主な機能をいくつかご紹介しましょう。
- 盗難対策
- Webカメラとマイクの防御
- システム最適化ツール
- パスワードマネージャー
- 幅広いカスタマイズオプション
- など…
無料版のWindows DefenderがVPNを備えていないのは非常に残念です。VPNはトラッカーを阻止してオンラインプライバシーを保護し、公共ネットワークにアクセスする際に安全を確保するものです。Microsoft 365の有料プランにはVPNがありますが、ノートンやBitdefenderなどのブランドのVPNの方が高性能です。特にノートンのVPNは、256ビットAES暗号化でデータを防御し、キルスイッチ(VPN接続が切れた際にインターネット接続を切断する機能)が備わっており、データ無制限など、さまざまな魅力があります。一方で、Defenderの有料プランに付いているVPNは使用データが50GBに制限されている(それ以上の通信データは低速します)だけでなく、利用できるのはアメリカ、イギリス、カナダ、ドイツのユーザーのみです。正直なところ、他製品には全く太刀打ちできません。
Windows Defenderにシステム最適化ツールがないのも残念ですね。基本的なPCヘルスレポートは表示されますが、パソコンの動作は高速化できません。ノートンやBitdefender、TotalAVなどの他社製品は、不要ファイル、一時ファイル、重複ファイルの削除ツールなど、パソコンの動作を速くする機能が装備されています。一方で、Windowsにはデフラグ(最適化)ツールが搭載されていますが、ほとんど役に立ちません(SSDで実行すると、パソコンに悪影響を及ぼす可能性もあります)。
また、Windowsはセキュリティ設定のカスタマイズに関しても、改善すべき点が多く、内蔵ツールだけに頼っていると、できることは大分限られてしまいます。ファイアウォールの管理がしづらく、ほとんどのマルウェアスキャナの設定には単純なオン/オフボタンしかありません。さらに、高度なランサムウェア保護機能はデフォルトでオフになっているため、多くのユーザーは、この機能の存在に気づいていません。
Defenderには便利な機能もありますが、不十分なところが目立ちます。以下でご紹介する代替サービスのほうが断然良いでしょう。
2024年にWindows Defenderの代わりにおすすめのセキュリティソフト
🥇1. Norton 360 :2024年にWindows Defenderの代替として一番おすすめのセキュリティソフト
ノートン360はあらゆる面でWindows Defenderよりも優秀です。ノートン360のオンラインおよびオフラインでのマルウェアの検出率、インターネットセキュリティ対策、追加機能、対応端末など、すべての項目でWindows Defenderより優れています。
マルウェアのテストで、ノートンはWindows Defenderより圧倒的に多くのマルウェアファイルをキャッチできました。ノートンはマルウェアの検出率が100%だったのです。Windows Defenderが見逃してしまった複数の複雑なスパイウェアやランサムウェアファイルもブロックできたのはとても優秀でしょう。また、Defenderとは異なり、ノートンのランサムウェア保護機能はデフォルトで有効になっています。
また、インターネットセキュリティツールに関してはWindows Defenderは足元にも及びません。
- より強力なフィッシング対策
- より包括的なペアレンタルコントロール
- VPN(仮想プライベートネットワーク)やパスワードマネージャーなどの追加機能
- その他多数…
ノートンのフィッシング対策は業界トップクラスです。検証ではDefenderよりも多くの不審なWebサイトをキャッチできました。メールやテキストメッセージに含まれる悪質なリンクも検出できたのです。マイクロソフトに内蔵されているウェブ防御機能に加えてノートンのウェブ防御機能が加わることで、2重に対策を強化できます(ノートンのウェブ防御機能の方が強力です)。
ノートン 360はWindows Defenderにはない幅広い機能を備えています。VPNは優秀で、30か国以上のサーバーに接続してデータを暗号化できるほかデータ量も無制限で、高度なダークウェブモニタリングも備わっています。ノートンのパスワードマネージャーも非常に優れており、パスワードの自動保存、自動入力、生体認証によるログインなどの基本機能があります。
ペアレンタルコントロールもノートンのほうが優秀で、業界トップクラスです。例えば、Chrome、Firefox、Edgeブラウザ拡張機能にはウェブフィルタリングが備わっています(子どもが訪問したサイトをモニタリング・ブロックできます)。一方、WindowsのウェブフィルターはEdgeブラウザでしか動作しません。また、ノートンではアルコール、犯罪、ポルノなど45以上のカテゴリに当てはまるサイトをモニタリングし、ブロックできるのも便利です。ほかにも、ノートンでは子どものYouTube視聴履歴を記録し、動画のタイトルとリンクなどを表示してくれます。
一番オトクなのは$49.99 / 年*のノートン360デラックスパッケージです。5台のデバイスをカバーでき、高度なペアレンタルコントロールが含まれるため、子どもの位置を追跡したり、特定のアプリの使用をブロックおよびスケジュール設定したりできます。$99.99 / 年*のノートン360 with LifeLockはアメリカ限定ですが、100万ドルのなりすまし保証が追加されます。ほかにも、PCゲーマー向けの特別プランには、高度なゲームブースターとパフォーマンス改善機能があるのでゲームプレイがより快適になります。ノートンでは、すべてのプランに60日間という長期間の返金保証が付いています。
まとめ:
Windowsを守るのに一番おすすめのセキュリティソフトはノートン360です。圧倒的に高性能で、Windows Defenderにはない追加機能が満載です。また、Windows Defenderよりノートン360の方が保護機能が強力で、料金プランが多いので予算に合わせて選べます。60日間の返金保証付きなのも嬉しいですね。
🥈2. Bitdefender :優秀なクラウドベースのスキャンエンジン(追加機能も満載)
Bitdefenderは高速で軽く、クラウドベースのスキャンエンジンはWindows Defenderより圧倒的に優秀です。Bitdefenderのマルウェアスキャナはフルスキャンでテスト用マルウェアをすべて検知できました。また、Defenderとは異なりオフラインでテストした際も検出率は同じくらいでした。さらに、フルスキャン中、パソコンはほとんど遅くなりませんでした。(McAfeeなどのトップクラス製品でもスキャン中はパソコンが遅くなってしまいましたので、この点は素晴らしいです。)
BitdefenderはDefenderより操作が簡単です。Windows Defenderは自動的にセキュリティ対策を行ってくれるため、「サードパーティのアンチウイルスは複雑そう…」と思っているユーザーが多いようですが、Bitdefenderなら心配ありません。「オートパイロット」機能がファイルやネットワーク、オンラインアクティビティを自動的に分析し、安全を確保できるよう設定を行い、バックグラウンドでシームレスに動作します。
Bitdefenderの追加のセキュリティ機能をいくつかご紹介しましょう。
- より高度なウェブ保護
- シンプルなインターフェース
- より高度なペアレンタルコントロール
- VPN、パスワード マネジャー、ウェブカメラの保護、PCの最適化などの追加ツール
Bitdefenderのウェブ保護は業界最強クラスです。試したところ、フィッシングサイトやマルウェアを含むサイトへのアクセスを阻止しました。Windowsのウェブ保護機能はそれほど強力でないので、Bitdefenderをインストールすることで保護を強化できます。もう1つ注目したい機能は、Bitdefenderの安全なブラウザ「Safepay」で、ネットバンキング利用時やオンライン決済時に金融情報の安全を保つのに役立ちます。(Windows Defenderにこの機能はありません)。Safepayは遠隔からのパソコンへの不正アクセスを防ぐほか、スクリーンショットの撮影やキー操作の追跡をブロックし、支払い画面でクレジットカード情報を自動入力してくれます。
Bitdefenderのマイク・Webカメラの保護機能も優れています。Windowsはこのような機能を提供していません。アプリが勝手にWebカメラやマイクへのアクセスを試みた場合、通知が届き、アプリをブロックするかどうか選択できます。Zoom、WhatsApp、Skypeなどの安全なサイトには、両方のツールへのアクセスを許可することもできます。
BitdefenderのVPNはとても高速で、一部のVPN専門サービスよりも高性能です。さらに、ペアレンタルコントロールもとても優秀です(BitdefenderがおすすめのVPN付きセキュリティソフトにランクインしているのはそのためです)。アプリの使用制限、ネットのコンテンツのフィルタリング、ジオフェンシング(子供の端末が安全なエリアを離れた時に通知が届く機能)など、保護者に欠かせません。
Bitdefenderのプレミアムトータルセキュリティは格安でわずか$49.99 / 年ですが、他社のセキュリティソフトより多機能です。予算が限られている場合、Bitdefenderの下位プランを検討すると良いでしょう。$29.99 / 年年~となっており、多くの他社製品より格安でありながら、パソコンをしっかり守れます。すべてのプレミアム機能とデータ無制限のVPN、多機能パスワードマネージャーが欲しい場合、Bitdefenderの最上位プランプレミアムセキュリティ($79.99 / 年)を検討すると良いでしょう。Bitdefenderの各プランは30日間の返金保証付きです。
まとめ:
Bitdefenderはパワフルなクラウドがタマルウェア対策スキャナを提供しており、パーフェクトな検出率を誇ります。優れたインターネットセキュリティ機能も充実しており、Microsoftの基本的な保護機能の一歩先を行っています。フィッシング対策、VPN、ペアレンタルコントロール、パスワードマネージャー、システム最適化ツール、マイクとWebカメラの保護など、さまざまな機能が直感的なダッシュボードにまとまっています。全プランが30日間返金保証の対象です。
🥉3. TotalAV:Windows Defenderより使いやすい(パソコンの最適化機能も便利)
TotalAVは使いやすさとマルウェアの検出率の観点でWindows Defenderより優れています。TotalAVのマルウェアエンジンは軽量で高速です。最新のマルウェア脅威を検出できるよう、継続的にアップデートされています。テストで仮想PCにサンプル用マルウェアをダウンロードしておいたのですが、99%以上のマルウェアサンプルが検出・除去されました。Windows Defenderが検出しなかったランサムウェアやクリプトジャッカーなどの最新のマルウェアファイルも検出できたのは素晴らしいでしょう。
また、TotalAVの機能やツールはすべて使いやすいと思いました。ダッシュボードは直感的に使えるデザインですし、ナビゲーションも簡単です。Windows Defenderよりデザイン性が高いTotalAVは、パソコンが苦手な方にもおすすめです。
システムクリーンアップツールは業界トップクラスで、不要ファイルクリーナー、アプリケーションアンインストーラ、起動マネージャー、ブラウザクリーンアップなどの便利な機能が充実しています。Windowsの内蔵ツールとは異なり、機能はすべて同じ画面にまとまっており、動作の遅いノートパソコンをほんの数分でクリーンアップできました。
TotalAVのVPN「Safe Browsing VPN」は、セキュリティソフトのVPNのなかでトップクラスです。データ無制限なので、好きなだけブラウジングや動画再生、トレントを楽しむことができ、業界標準のVPNセキュリティ機能がすべて揃っており(金融機関レベルの暗号化とキルスイッチ)、通信速度は高速です。また、Netflixなどすべての主要な動画配信サービスに対応しており、すべてのサーバーでトレントが認められています。
個人情報の盗難対策も非常に優れていますが、米国のユーザーのみが対象です(ノートンと同じですね)。競合他社のマカフィーは、カナダ、英国、オーストラリア、日本、ニュージーランド、一部のヨーロッパ諸国など、多くの地域をカバーしています。
TotalAVプランで一番おすすめなのは$49.00のTotal Securityです。TotalAVの全機能が含まれます。より手頃なプランが欲しい場合、TotalAV Antivirus Pro($19.00 / 年)とInternet Security($39.00 / 年)がおすすめです。どちらも優れた機能を手頃な価格で使えます。TotalAVの全プランが30日間返金保証の対象です。
まとめ:
TotalAVはWindows Defenderよりはるかに使いやすく、マルウェア防御力が高いほか、便利なPC最適化ツールでデバイスのパフォーマンスを向上でき、業界トップクラスのVPNも含まれています。TotalAVの個人情報の盗難対策も素晴らしいですが、TotalAVのプレミアムプラン「Total Security」でしか利用できません。興味がある場合、TotalAVは30日間返金保証があるので安心して試せます。
4. マカフィー:より優れたウェブ防御(データクリーンアップツール付き)
マカフィー トータルプロテクションは、優秀なインターネットセキュリティスイートで、Web保護とネットワークの防御がWindows Defenderより高性能です。マカフィーのWeb保護は、アクセスしようとしたフィッシングサイトを100%検出し、MicrosoftのSmartScreenやEdgeより断然優れています(両方ともマカフィーと併用すると効果的)。マルウェアスキャナーも業界で最高レベルであり、Windowsのウイルス対策機能よりも優秀で、パソコンに約1,000個のマルウェアファイルを用意しておいたのですが、すべてキャッチできました。
マカフィーはWindows 11の対策を強化するためにも役立ちます。次のような機能があります。
- 高度なファイアウォール
- VPN
- ペアレンタルコントロール
- システムの最適化
- 個人データのクリーンアップツール
- 個人情報の盗難対策
マカフィーのファイアウォールは、Windows Defenderのファイアウォールと併用できるように設計されています。これにより保護対策を強化できました。また、ファイアウォールがブロックした危険なアプリケーションの管理も簡単にですが、マカフィーのファイアウォールは最先端のファイアウォールというわけではなく、ポートの管理ができないのは残念です。それでも、Windows Defenderと衝突せずスムーズに併用できるのは嬉しいですね。
マカフィーのペアレンタルコントロールアプリ「セーフファミリー」は、Windowsのデフォルトのペアレンタルコントロールよりもはるかに多くの機能を備えており、時間制限の設定、コンテンツフィルタの作成と管理、モバイルアプリ経由で子供向けの地理的制限の設定が可能です。
マカフィーは「パーソナルデータクリーンアップ」というサービスも提供しています。個人情報を売って利益を得ているデータブローカーから個人データを削除するサービスです。Windows Defenderはもちろん、他の一流セキュリティソフトでさえもこのようなサービスはありません。
個人情報の盗難対策は、ダークウェブをリアルタイムでモニタリングし、個人情報が漏えいした場合に通知します。監視対象はメールアドレス、クレジットカード番号、社会保障番号などさまざまです。漏えいが発生した場合、マカフィーは対処法と今後の防止策をアドバイスしてくれます。
McAfee Advancedは$79.99 / 年で、最大100万ドルのなりすまし保証が含まれます。財布を紛失したり盗まれたりした場合、身分証明書やクレジットカードの解約・再発行手続きをサポートしてくれるほか、セキュリティフリーズ機能では他人が許可なくあなたの名義でクレジットカードや銀行口座、公共料金口座などを開設するのを防止できます。個人情報の盗難対策は、日本、米国、英国、南アフリカ、インド、オーストラリアなど20か国以上で利用可能です。
マカフィー トータルプロテクションは5台または無制限のデバイスで利用可能で、価格は$39.99 / 年~です。個人プランとファミリープランはどちらも安心の30日間返金保証付きです。
まとめ:
マカフィーのマルウェア対策エンジンは優秀です。Windows Defenderが提供していない追加のインターネットセキュリティ機能が充実しています。ペアレンタルコントロール、ファイアウォール、VPN、フィッシング対策はMicrosoftのデバイスに内蔵されているツールよりはるかに高性能です。また、システム最適化ツールや個人データクリーンアップツールも備わっており、個人情報の盗難対策も優れていますから、マカフィーはWindows Defenderよりはるかに高品質と言えます。マカフィーの全プランが30日間返金保証付きです。
5. Panda:追加機能が多い(料金プランも豊富)
Panda Domeは検出率が高い高品質マルウェア対策プログラムで、追加機能も充実しています。カスタマイズオプションも豊富です。テストでマルウェア検出率はWindows Defenderと同等でした。テスト用PCでほとんどのマルウェアファイルを検出できましたが、新種のアドウェアやランサムウェアファイルの検出漏れが一部ありました(ノートンなどはキャッチできました)。
Pandaは追加機能も豊富で、Windowsの無料版セキュリティソフトにはない機能が盛りだくさんです。例えば、非常に優れたVPNがあります。Hotspot ShieldのVPN技術を使用したもので、世界20か国以上のサーバーに接続してデータを暗号化し、高速でウェブにアクセスできます。Pandaは次のような機能もあります。
- 仮想キーボード(キーロガー対策)
- ファイルシュレッダー(復元できないよう、ファイルを永久に削除)
- ファイルの暗号化
- PCクリーンアップツール
- 盗難対策ツール(Windows、Android、iOSデバイスで利用可能)
- スキューキット(ブロックされたPCからマルウェアを削除)
Pandaの「レスキューキット」はとても気に入りました。実行可能なPandaのファイルをUSBメモリに保存できるのです。マルウェアに感染した場合、レスキューキットを使えば、パソコンを再起動してUSBメモリからPandaのクラウド型マルウェア対策エンジンでシステムを復元できます。
もうひとつ感心したのは、Pandaの盗難防止ツールです。Pandaは遠隔からデバイスをロックして情報を消去したり、ログインに3回失敗すると泥棒の写真を撮影したり、紛失したデバイスの位置を特定したりできます。PandaをAndroidスマートウォッチでも使えるのは感心しました。
セキュリティソフトとしては珍しく、Pandaはファイルの暗号化とファイルの抹消ができます。筆者は機密性の高いファイル(健康記録など)を暗号化し、パソコンを貸した人やハッカーが読めないようにしました。銀行明細書などのファイルを永久に削除してアクセス不能にしたい場合、Pandaのファイルシュレッダーを使うと簡単です。
Pandaは5つのプランがあり、予算が限られている場合は無料プランも利用できます。有料プランは$22.50 / 年~で、サブスクリプション期間は1か月、1年、2年、3年、デバイス数は1台、3台、5台、10台、無制限から選べます。全プランが30日間返金保証付きです。
まとめ:
Panda Domeは高性能のウイルス対策スキャナ、インターフェースの分かりやすさ、便利な追加機能、複数の支払い方法に対応していることなどが特長のセキュリティソフトです。5種類のパッケージがあり、サブスクリプションは1か月、1年、2年、3年から選べます。30日間返金保証付きです。
6. Malwarebytes:予算を抑えたいユーザーにおすすめのマルウェア対策ツール
Malwarebytesはゼロデイ攻撃やランサムウェアなど多彩なマルウェア脅威から端末をしっかり守れるのが特徴です。スキャンエンジンはノートンと同じくらい高性能です。テスト用マルウェアを1つ残らずキャッチできたので驚きました。
MalwarebytesのダッシュボードはWindows Defenderより使いやすいデザインですが、これは想定内でしょう。Malwarebytesは自動フィッシング対策フィルター以外の追加機能はありませんが、フィッシング対策はWindows Defenderより高性能です。
MalwarebytesがDefenderよりも優れているもう1つの点は、システムスキャンをスケジュール設定できることです。Malwarebytesには「スキャナ」のタブがあり、クイックスキャンの開始、カスタムスキャンの設定、スキャンのスケジュール設定などを簡単に行えます。Defenderでスキャンをスケジューリングしたい場合、タスクスケジューラーアプリを通して行わなければならず、手間がかかります。初心者は難しいと感じるかもしれません。
MalwarebytesのVPNはそこそこです。オンラインプライバシーを一層強化したいユーザーは満足すると思います。VPNで世界中のサーバーに接続してデータを暗号化できますが、筆者の調べでBitdefenderのVPNほど速くないことが分かりました。また、大半の動画配信サービスに対応していないうえ、トレントも許可されていません。
Malwarebytes Plusプランには、マルウェア対策と安全なVPNが含まれます。価格は $59.99 / 年です。Malwarebytes Standardプランは$44.99 / 年ですが、マルウェアスキャナにリアルタイム保護機能が付いただけで、それ以外にはほとんど機能がありません。Malwarebytesのプランはどちらも60日間返金保証付きです。
まとめ:
Malwarebytesは機能は少なめのセキュリティソフトですが、Defenderよりも性能が良いです。マルウェア保護とフィッシング対策は優秀で、使いやすいダッシュボードで管理できるものの、それ以上のものはほとんどありません。スキャンエンジンはノートンと同じくらい正確で、付帯するVPNもまあまあ良いでしょう。Malwarebytesのプランは60日間返金保証付きです。
7. Avira:無料で使える機能が多く、Windows Defenderより高性能
Free Security for Windowsは無料サービスですが強力なマルウェア対策エンジンがあり、高度な追加機能が多数用意されている業界最高のWindows向け無料セキュリティソフトの1つです。クラウド型マルウェアスキャナをテストしたところ、とても高性能でした。デバイス上の実験用マルウェアファイルを100%検出し、Windows Defenderより圧倒的に高性能でした。Defendeとは違い、オフライン時の検出率もほとんど変わりませんでした(ほんのわずか低くなる程度)。
Aviraの無料セキュリティソフトはWindowsのウイルスソフトにはない機能があります。例えば次のようなものです。
- 安全なネットショッピング用のブラウザ拡張機能
- 無料VPN(毎月500MBまで通信可能)
- パフォーマンスの最適化ツールやパスワードマネージャーなどの追加機能
ブラウザ拡張機能「Safe Shopping」はとても便利です。ウェブトラッカー、望ましくない広告、フィッシングサイトをブロックするもので、セキュリティと利便性の観点ではWindows の「SmartScreen(スマートスクリーン)」より優れています。拡張機能はオトク情報も見つけてくれますが、検証中、うまくいかないこともありました。
TotalAVと同様、Aviraも優秀なシステム最適化ツールを搭載しており、動作の遅くなったパソコンや古いパソコンのパフォーマンスを大幅に改善できますが、無料版では基本的なクリーンアップツールしか使えません。プレミアムプランにはDefenderにはないドライバアップデーターが含まれます。試したところ、筆者のパソコンにアップデートが必要なソフトが2つ検出されました。
Aviraは多機能な無料パスワードマネージャーも提供しており、ウイルス対策ソフトに付帯するパスワードマネージャーのなかでもトップクラスです。256ビットAES暗号化、パスワード保存数無制限、2要素認証のほかに、Aviraのパスワードマネージャーにはパスワード生成機能があり、パスワードの自動保存と自動入力も可能で、無制限のデバイスで使えます。Aviraのパスワードマネージャーは非常に使いやすく、操作も簡単です。
Avira Primeプランが一番おすすめです(データ無制限のVPNを含む唯一のプランです)。価格は$59.99 / 年で、Aviraの全機能が含まれ、最大5台(少額の追加料金を支払うと最大25台)のデバイスをカバーできます。Aviraプランはどれも他社より長い60日間返金保証付きです。
まとめ:
Aviraは、Microsoft Defenderよりも高パフォーマンスの無料ソフトです。検証で、Aviraのリアルタイム検出とマルウェアスキャンエンジンはDefenderよりも高性能でした。Aviraの有料プランも非常に優れており、特にAvira Primeは、データ無制限のVPN、無制限のデバイス間で無制限のパスワードを同期できるパスワードマネージャー、高度なシステム最適化ツールなどが含まれ、最大25台のデバイスをカバーできます。Avira Primeは60日間返金保証の対象です。
8. カスペルスキー:より高度なペアレンタルコントロール、安全に決済ができるのも魅力的
カスペルスキーは優れたマルウェアスキャナとウェブ保護を提供しており、どちらもDefenderより高度です。マルウェア対策について、カスペルスキーは業界トップのセキュリティソフトに匹敵する性能で、MicrosoftのWindows Defenderを含む多くの他社製品よりマルウェアを確実に検出できます。
カスペルスキーのペアレンタルコントロールも非常に優秀で、Defenderよりはるかに優れています。ノートンやBitdefenderと肩を並べる性能で、ペアレンタルコントロールを備えた一流セキュリティソフトの1つとなっています。ペアレンタルコントロールは、Androidデバイスの使用時間制限(iOSでの検証ではうまくいきませんでした)、オンラインコンテンツフィルター、YouTubeの検索モニタリングフィルター、子どもが安全なエリアを離れないようにするジオフェンスの設定などが可能です。
「Safe Money」ブラウザは支払い情報の保護に役立ちます。この機能は、サンドボックス化されたブラウザウィンドウとオンスクリーンキーボードを使い、安全にオンライン決済ができます。簡単にオンラインプライバシーを向上できるのが便利です。オンライン決済ができるサイトにアクセスすると、カスペルスキーは必ずそれを検出して自動的に「Safe Moneyブラウザを開きますか」と提案してくれました。マルウェアやスパイウェアをブロックする効果もあります。バーチャルキーボードは使いやすく、危険なキーロガーを防ぐのに役立つツールです。カスペルスキーのSafe Moneyブラウザは優れたセキュリティツールですが(Windows Defenderは提供していません)、Bitdefenderのほうが優秀です。
最後に、カスペルスキーはWindows Defenderにはない特徴もあります。例えば、パスワードマネージャーやデータ無制限のVPNがあります。Webカメラ防御機能もあり、Webカメラを使用するサイトやアプリ(Zoomなど)を開くと通知してくれます。また、特定のアプリではマイク保護機能も使えます。
カスペルスキーの格安プランは便利で、最大10人のユーザーをカバーします。例えば、スタンダード($25.48 / 年)やカスペルスキープラス($34.41 / 年)がありますが、優れたペアレンタルコントロールが欲しいご家族には、カスペルスキープレミアム($35.68 / 年)にアップグレードするのがおすすめです。最大20台のデバイスをカバーできます。ただし、ペアレンタルコントロールが含まれるのは初年度のみで、その後は別途支払いが必要となります。カスペルスキーの全プランは30日間の返金保証付きです。
まとめ:
Kasperskyはすべての機能を備えたウイルス対策セットです。マルウェアスキャナはMicrosoft Defenderより優れており、非常に便利なセキュリティツールもいくつかあります。ペアレンタルコントロール、安全なオンライン決済機能、パスワードマネージャーはどれも驚くほど優秀です。カスペルスキーの全プランが30日間返金保証の対象です。
9. トレンドマイクロ:フィッシング対策が優秀
トレンドマイクロはいくつかの項目でWindows Defenderより優れています。ウイルス対策スキャナのテストではパフォーマンスが良好で、Windows Defenderとほぼ同じ数のマルウェアを検出できました。誤検出は少なく、高速ディスクスキャンと軽量なリアルタイム保護も提供しています。
トレンドマイクロのフィッシング対策はとても優秀です。Google検索結果を評価し、色で安全性を知らせてくれます。また、メール、テキストメッセージ、ポップアップ広告の安全でないリンクを自動的にブロックします。
トレンドマイクロはDefenderにはない特徴がほかにもいくつかあります。例えば、「Pay Guard」と「Secure Erase」です。Pay Guardは安全なオンライン決済のためのTrend Microのブラウザで、Bitdefenderのネット上の決済情報を保護するSafepayブラウザやAviraのSafe Shoppingブラウザ拡張機能と似ていますが、他社ほど優れていません。Secure Eraseは、システムからファイルを完全に削除する機能で、Pandaのファイルシュレッダー機能と似ています。Pay GuardはWindowsの「ごみ箱」よりも便利で、Edgeよりもはるかに安全性が高いです。
トレンドマイクロのペアレンタルコントロール、プライバシースキャナ、VPNはあまり気に入りませんでした。まあまあ良いものの、ノートンやマカフィーなどの他社製品には及びません。トレンドマイクロのペアレンタルコントロールは、ウェブとアプリのフィルタリングやデバイスの使用時間を制限するなどの基本機能がありますが、ジオフェンス機能はなく、YouTubeで子どもが視聴した動画をモニタリングできず、レポート画面に十分な情報は表示されません。また、プライバシースキャナをGoogle Chromeで使うのに手こずりました。それでも、Windows内蔵のペアレンタルコントロールよりは優れています。VPNは高速で、多くの動画アプリに対応しており、トレントも可能ですが、キルスイッチがなく、サーバーネットワークは小規模で、時々接続トラブルが発生しました。
トレンドマイクロは4つのプランを提供しています。Antivirus+ Security($19.95 / 年)は、リアルタイム保護、フィッシング対策、メール詐欺フィルターを含み、1台のPCで使えます。Internet Security($39.95 / 年)にはペアレンタルコントロールとシステム最適化ツールが追加され、3台のPCで利用可能です。Maximum Security($49.95 / 年)は、5台のPC・Android・iOS・macOS向けで、パスワードマネージャーも含みます。Premium Security Suite($54.95 / 年)は、ダークウェブモニタリング、優先サポート、VPNが追加され、最大10台のデバイス向けです。なお、すべてのプランに30日間返金保証が適用されます。
まとめ:
トレンドマイクロはマルウェアの検出率が高く、フィッシング対策も優秀ですが、追加機能は当たり外れがあります。マイクロソフトのWindows Defenderよりは優れているものの、ペアレンタルコントロールやVPNには問題点もありました。トレンドマイクロのすべてのプランには30日間の返金保証が付いています。
10. ESET: 高度なマルウェア検出機能と盗難防止ツール
ESETには、Windowsをフルスキャンするかなり高度なマルウェア対策エンジンが搭載されています。テストしたところ、Windows Defenderよりもスキャンに時間がかかりましたが、Windows Defenderが検出できなかったマルウェアサンプルを検出することができました。また、オンラインとオフライン時の検出率にほとんど違いはありませんでした(Windows Defenderの場合、オフライン時の検出率は大きく低下します)。とはいえ、ノートンやBitdefenderなどの競合他社ほど優秀ではありませんでした。
ESETの盗難防止機能もパフォーマンスは良好で、Windows搭載のHP製ノートパソコンで試したところ、ESETのオンラインダッシュボード上で遠隔操作してデバイスのロックや追跡ができ、画面にメッセージを表示させたりノートパソコンに内蔵されたウェブカメラで泥棒の画像を撮影することもできました。Windowsには同等の機能はありません。
高度なマルウェア検出機能の他、ESETにはHIPS(ホスト侵入防止システム)も搭載されており、ランサムウェアやルートキットなどの除去が難しいマルウェアを検出するように特別に設計されています。テストしましたが、うまく機能し、仕込んでおいたランサムウェアやルートキットをWindowsのBitLockerツールよりも確実にブロックできました。
ESETのプレミアムセキュリティプランはコスパが良いと思います。$55.99 / 年で1台のデバイスで利用できますが、わずかな追加料金でデバイスを追加することもできます。ESETには30日間の返金保証が付いています。
まとめ:
ESETは、ウィルスの検出率がほぼ完璧で、高度な盗難防止機能を備えた優秀なマルウェア対策ソフトです。HIPS機能は、ルートキットなど除去が困難なマルウェアに対してもとても効果があります。プレミアムセキュリティプランはコスパが高く、30日間の返金保証も付いています。
比較表
検証方法:比較およびランキング基準
この記事では細かなテスト基準に従って、上記のウイルス対策ソフトの品質を評価し、Windows Defenderとの比較を行いました。マルウェアの検出および駆除機能、追加機能、使いやすさなど様々な項目をテストしています。当記事のランキング作成にあたって実施したテスト項目一部を以下にご紹介しますのでご参考ください。
- マルウェアの検出率と除去率をテストしました。1,000以上のマルウェアのデータセットをさまざまなデバイスに仕込ませて、各ウイルス対策ソフトを実行して脅威の検出率・除去した数を調べました。この記事にランクインした各ウイルス対策ソフトのマルウェア検出率はいずれも良好でしたが(Defenderも良好でした)、パフォーマンスにはばらつきがあり、一部の製品はすべての脅威を検出できた一方で、検出に若干の漏れがあるものもありました。なお、オンラインとオフライン時の両方でテストしています。ちなみに、Windows Defenderはオフライン時ではオンライン時に比べて検出率は大分落ちましたが、この記事でご紹介した各社のオフライン時の検出率はオンラン時とほとんど、あるいはまったく変わりませんでした。
- デバイスへの負担を細かく調べました。システムスキャン、クイックスキャン、通常操作など、さまざまな操作中のCPUやメモリの使用状況をチェックして、各ウイルス対策製品のデバイスへの負荷を検証しました。複数のデバイスでこれらのテストを実施して、包括的に調査しています。この記事にランクインした各ウイルス対策ソフトは、デバイスへの負荷は目立ちませんでしたが、Bitdefenderは特に優秀で、古いデバイスでもリソースの使用率がかなり抑えられました。この項目においてはDefenderは最下位でした。なお、多くの有料ウイルス対策ソフト・プランにはシステム最適化ツールが付いています。
- すべての追加機能を検証しました。この記事にランクインした各ウイルス対策ソフトは、Microsoft Defenderの無料版にはない追加機能が付いています。多くの製品には、無料VPN、最適化ツール、高度なペアレンタルコントロール、ID盗難防止機能などが付いており、各機能が本当に役に立つのか、問題なく作動するかをテストしました。追加機能に関してはノートンがトップとなりましたが、ランクインした各ウイルス対策にはいずれも何かしら役に立つ機能が付いています。
- 各ソフトが対応している各種デバイスでテストしました。Defenderの無料版はWindowsでのみ動作しますが、有料版の競合製品は、大半の場合、複数のOSに対応しています。この記事にランクインしたほとんどのウイルス対策ソフトは複数のOSをサポートしており、PC用に加えてMac、iPhone、Android版アプリなども提供しています。中にはChromebookで動作するものもあります。ですので、Windows以外の各種アプリでもマルウェア検出の性能や追加機能を検証しました。この記事にランクインしたすべてのウイルス対策ソフトは、いずれも高パフォーマンスでした。
Windows Defenderは無料セキュリティソフトより優れているのか?
Windows DefenderはMicrosoft内蔵のウイルス対策ツールで、保護もある程度できるので、特に手間をかけたりお金をかけたくない場合に便利です。しかし、基本的なリアルタイム保護、クラウドベースのスキャン、外部ドライブのスキャンツールを備えているものの、オフライン時のマルウェア検出率があまり良くないため、端末にネットが接続されていない時はお勧めできません。なお、Defenderの最大の欠点は、高度な機能が不足していることです。
無料のウイルスソフトを使いたいのであれば、TotalAVの無料版はオンデマンドスキャンを提供しておりWindows Defenderよりも検出率が高いですが、Windows Defenderが無料で提供しているリアルタイム保護機能がありません。
Aviraの無料プランは、リアルタイム保護機能や、パスワードマネージャー、セーフショッピングブラウザ拡張機能など、無料製品ではあまり見かけない便利機能も備えているのでお勧めです。Aviraは、Windows Defenderよりも優れたマルウェアスキャン機能や、無料VPNやデバイス最適化ツールなどの追加ツールも提供していますが、Windows Defenderでは利用できる一部のスキャンオプションは備えていません。
結論として、Windows Defenderは基本的な保護ができますが、他の無料ウイルスソフトと比較するとベストとは言えません。高品質な無料ウィルス対策ソフトの場合、より高度な機能、より確実なマルウェア検出率、Windows Defenderに欠けている追加機能を提供しています。
とはいえ、無料のウイルス対策ソフトは使える機能が限られているため、デバイスを包括的に保護したいのであれば、格安の有料パッケージを利用することをお勧めします。ノートンのプランはとてもお手頃で$54.99 / 年*から加入できます。
ランクインしなかったトップブランド
- Webroot。Webrootは高速で非常に軽量なウイルス対策ソフトですが、マルウェアの検出率はやや低めです。特に気になるのが、最も危険なマルウェアの1つであるランサムウェアの検出率が非常に低い点です。また、ウェブ保護機能も、この記事でランクインした他のウイルス対策ソフトと比較すると信頼性がかなり微妙でしょう。
- Quick Heal。Quick Healはなかなかのスグレモノでウィルス対策機能はWindows Defenderと同レベルで、幅広いインターネットセキュリティパッケージを用意しています。とはいえ、これらのパッケージは提供される内容に対して価格が高すぎると思います。この記事にランクインした各ウイルス対策ソフトの方がコスパが高いです。
- PC Matic。PC Maticはマルウェア対策と優れたシステム最適化ツールを提供していますが、マルウェア対策のプロセスがかなり変わっており、既知のプログラムをホワイトリスト化し、それ以外はすべてブロックします。このアプローチは悪くありませんが、AIと機械学習を使用して高度な脅威を検出する高度なマルウェア対策エンジンを搭載したウイルス対策ソフトの方が良いでしょう。
よくある質問
Windows Defenderだけで十分にセキュリティ対策できますか?
「十分」をどのように定義するかによります。Windows Defenderでもある程度のセキュリティ対策は可能ですが、プレミアムセキュリティソフトには及びません。
基本的なセキュリティ対策で良い場合はWindows Defenderで十分でしょう。しかし、デバイスに大量の機密情報(銀行情報、ログイン情報、個人ファイルなど)が保存されている場合、ハッカーに狙われやすいため、Windows Defenderだけでは不十分です。Windowsのウイルス対策ソフトには、オンラインセキュリティ、マルチデバイスの保護、低品質のアップデート、マルウェア対策の面で深刻な欠陥があります。Defenderのセキュリティ機能の分析結果について詳しくはこちらをご覧ください。
Windows Defender SmartScreenとは何ですか?無効化すべきですか?
Windows DefenderのSmartScreenとは、リアルタイムのフィッシング対策機能です。悪質なファイルをダウンロードしたり、危険なサイトにアクセスしたりしようとすると、SmartScreenはダウンロードを停止し、サイトの表示をブロックします。これはとても便利な機能ですが、私の経験ではサードパーティ製のツールの方が高性能です。また、SmartScreenはEdgeとInternet Explorerでしか動作しません。しかし、SmartScreenはほとんどのウイルス対策ソフトと互換性があるため、有効にしておいて、サードパーティ製のイルス対策ソフトもインストールすることでウェブ上の脅威に対して保護を2重強化できます。
Windows Defenderはマルウェアを除去できますか?
できます。Windows Defenderがマルウェアを検出すると、パソコンから除去してくれます。Defenderの検出率は、競合他社に比べると確実性に欠けているのでDefenderだけに頼っていると、ゼロデイ攻撃に対して脆弱になります。また、Defenderの場合、特にオフライン時の検出率が全体的に低い点が気になります。
無料のウイルス対策ソフトの中には優れたものもありますが、トップクラスのマルウェア対策ソフトが提供するようなマルウェア保護はできません。最高のマルウェア対策・インターネットセキュリティツールをお探しの方はノートンなどの方が間違いなく高性能です。
Windowsにはフィッシング対策機能は搭載されていますか?
基本的なフィッシング対策が搭載されています。Microsoftが提供している「SmartScreen」は、個人情報を盗もうとするフィッシングメールや不正サイトなどさまざまなセキュリティ脅威から守ってくれますが、保護の対象はMicrosoft Edgeブラウザだけです。
ChromeやFirefoxなど他のブラウザを使用している場合、SmartScreenのブラウザ拡張機能をインストールする価値はほぼゼロでしょう。フィッシングサイトの検出機能はGoogleやMozillaほど正確ではないからです。
ウェブのセキュリティ対策を強化したい場合、マカフィーは主なブラウザでフィッシングサイトの検出率が高く、「スマートファイアウォール」、高速VPNなどもあり、100%匿名でインターネットを利用できるようになります。
Windows Defenderは無料ですか?
はい。Windows Defenderは、Windows 7、Windows 8.1、Windows 10、Windows 11を搭載したすべてのPCに無料で自動的にインストールされます。また、Microsoft 365 PersonalまたはFamilyプランにアップグレードするとMac、iOS、Androidも保護できますが、正直なところ、値段相応の価値はありません。
繰り返しになりますが、Windows Defenderより高性能で無料のWindows向けセキュリティソフトはあります。ただし、全機能が使えるプレミアムセキュリティソフトほど優れた無料セキュリティソフトはありません。
Windows Defenderではなく、他のセキュリティソフトを利用すべきですか?
Windows Defenderの性能はサードパーティ製のセキュリティソフトに限りなく近づいていますが、十分とは言えません。マルウェア検出率をおすすめの他社製品と比べるとWindows Defenderは低いのが現状です。システムのパフォーマンスに関して、Windows Defenderは他社よりスキャンに時間がかかり、パソコンが重くなってしまいます。また、Windows Defenderは重要なセキュリティ機能がかなり少ないのも残念です。
セキュリティソフトをまったく使わないよりはWindows Defenderを単体のセキュリティソフトとして使ったほうが良いですが、ランサムウェア、スパイウェア、高度なマルウェアなどの攻撃を受けて重大な被害に遭う可能性があります。
以下の対策方法から1つ選んできちんと対策することをおすすめします。
- 対策方法1:Windows Defenderの代わりにより高性能な無料セキュリティソフトを使用する。有料のセキュリティソフトを購入するお金の余裕がない場合、Windows Defenderより圧倒的に優れた無料のセキュリティソフトはいくつかあります。一番おすすめなのはBitdefenderの無料セキュリティソフトです。ただ、無料セキュリティソフトは、有料版とは異なり、必ず何かしらの制限が設定されています。
- 対策方法2:有料版セキュリティソフトを使ってPCをしっかり保護する。無料セキュリティソフトでパソコンを100%保護することはできません。一方、Windows Defenderだけではマルウェア、ランサムウェア、スパイウェアに対して脆弱です。この記事でおすすめの有料セキュリティソフトは手頃な価格のプランが用意されていますし、パソコンをしっかり保護して確実にサイバーセキュリティ対策ができる一番おすすめの方法です。ぜひご検討ください。
Windows Defenderと他のセキュリティソフトを併用することはできますか?
できますが、おすすめしません。Windows Defenderがサードパーティ製のセキュリティソフトと競合することがあり、スキャンとマルウェア検出を妨げる恐れがあるからです。Windows Defenderと他のセキュリティプログラムを使うことで対策を強化できるケースもありますが、原則として、Windowsを完全に保護できるセキュリティソフトを選んだら、競合を防ぐためにWindows Defenderのマルウェアスキャンモジュールを無効にすることをおすすめします。
ほとんどの場合、PCにサードパーティのウイルス対策ソフトをインストールすると、Windowsが自動的にWindows Defenderを無効にします。パッシブモードに切り替わるか、保護が完全に無効になるはずです。しかし、サードパーティ製のウイルス対策(ノートンなど)をインストールした後、Windows Defenderの安全機能が正常に無効になっているか念のため確認することをおすすめします。
Windows Defenderを無効にする方法は?
新しいセキュリティソフトが正常に動作し、2つのスキャンエンジンの競合を防止するため、Windows Defenderを無効にする必要があります。
- ステップ1:スタートボタンをクリックし、Windows 11の場合は、検索バーで「Windowsセキュリティ」を検索するか、Windowsセキュリティタブを選択します。古いバージョンのWindowsの場合は、「ウイルスと脅威の防止」をクリックします。
- ステップ2:「ウイルスと脅威の防止の設定」の項目の下にある「設定の管理」をクリックします。
- ステップ3:トグルをクリックし、「リアルタイム保護」をオフにします。「リアルタイム保護がオフになっており、お使いのデバイスは脆弱な状態です」というメッセージが表示されますが、Windows Defenderの代わりにおすすめのセキュリティソフトをインストールし、リアルタイム防御を有効にしてあれば、このメッセージは無視して構いません。
これでWindows Defenderを無効化できました。他にも「クラウドベースの保護」や「サンプルの自動送信」などのオプションもオフにして構いませんが、Windows Defenderのリアルタイム保護はすでに無効になっているので、新しいセキュリティソフトのパフォーマンスには影響しません。そのままでもOKです。
Windows Defenderでマルウェアをスキャンするには?
Windows Defenderのマルウェアスキャンは簡単で、Windowsの最新バージョンでスキャンを実行する方法は以下のとおりです。
- Windows セキュリティを開く:スタートボタンをクリックし、設定 > プライバシーとセキュリティ > Windows セキュリティの順に移動し、「ウイルスと脅威の防止」を選択します。
- スキャンの種類を選択する:「現在の脅威」の欄から、クイックスキャン、フルスキャン、カスタムスキャンを選択できます。クイックスキャンは、マルウェアが潜んでいる可能性があるシステム内の一般的な領域を対象とし、フルスキャンはシステム全体をチェックし、カスタムスキャンでは特定のファイルまたはフォルダを選択してマルウェアをチェックできます。
- スキャンを開始する:「今すぐスキャン」ボタンをクリックします。注:フルスキャンまたはカスタムスキャンを選択した場合は、画面に表示される指示に従ってスキャンを開始します。
- 結果の確認:スキャンが完了すると、Windows Defenderが結果を表示します。脅威が検出された場合は、その削除または隔離方法が案内されます。しかし、完全に保護するには、ノートンのようなプレミアムウイルス対策ソフトの利用をお勧めします。なお、他社のウイルス対策ソフトをすでに使っている場合、「ウイルスと脅威の防止」を開くと利用中のウイルス対策ソフトのアプリを開くように指示されます。