発行日: 2024年10月2日
WhatsApp(ワッツアップ)の危険性はほかのソーシャルメディアやメッセージアプリと同じです。他人とやり取りすると、子どもは不適切なコンテンツを見てしまったり友達からプレッシャーを感じたりする可能性があり、ネットいじめもあり得ます。また、WhatsAppでは、子どもの電話番号さえ知っていれば誰でもメッセージを送信したりグループチャットに追加したりできます。
WhatsAppで子どもを保護するには、高品質ペアレンタルコントロールを入手するのがおすすめです。例えばQustodio(クストディオ)を導入すると、子どものメッセージをスキャンし、注意すべきあるいは不適切なコンテンツが検出された際に通知を受け取れます。WhatsAppの使用時間を制限したり、アプリを完全に無効にしたりすることも可能です。Qustodioはインターフェースもソフトウェアフィルターも日本語に対応しています。では、メッセージアプリWhatsAppで子どもを守る方法を見ていきましょう。
WhatsAppの危険性は?
- 不適切なコンテンツ。WhatsAppを利用すると、子どもの年齢に適切ではないメッセージや画像、動画などを受信して見てしまう可能性があります。これには下品な言葉、露骨な表現、暴力的な画像などのコンテンツが含まれ、精神的・心理的に悪影響を及ぼすかもしれません
- ネットいじめ。執拗なメッセージ、有害なグループチャット、悪意のあるコンテンツなどを通じていじめや嫌がらせ、脅迫を受けることがあり、子どもの自尊心が傷ついたり精神衛生に重大な影響をきたしたりする可能性があります。
- 子どもを狙う大人。WhatsAppを通して子どもと連絡を取り、グルーミングする(手なずける)大人がいます。友達と思わせて信頼関係を築き、子どもに加害行為をするのです。不適切な画像を求めたり実際に会ったりするなど、危険なシチュエーションに繋がる恐れがあります。
- 見知らぬ人と出会う。WhatsAppでは、子どもの電話番号さえ知っていれば誰でもメッセージを送信したりグループチャットに追加したりできます。そのため、見知らぬ人が子どもと連絡を取り、有害または不適切なやり取りをするリスクがあります。
- 依存性がある。ひっきりなしに通知が届いて「友達と繋がらなければ」と感じてしまうことから、WhatsAppは依存性が高いという特徴があります。WhatsAppの利用時間が極端に長くなり、勉強に集中できなかったり、運動しなくなったり、対面でのコミュニケーションをとならなくなったりするかもしれません。画面時間があまりにも長くなると睡眠や全体的な健康にも影響が及びます。
- 詐欺、フィッシング、マルウェア。WhatsAppを通した詐欺、フィッシングの試み、マルウェア攻撃が後を絶ちません。その一例は「WhatsApp Gold」という詐欺で、新機能が使えるとして偽アプリをダウンロードさせ、デバイスをマルウェアに感染させます。子どもは詐欺の経験がなくその危険に対する意識が低いため、騙されやすいと言えます。
- フェイクニュース。WhatsAppを通じた偽情報や誤情報の拡散が大問題になっています。子どもはWhatsAppで見かけた偽情報を鵜呑みにしてしまい、焦ったり不安を感じたり、意見や行動に悪影響が及んだりする可能性があります。ソーシャルメディアは子どもの考え方に大きな影響を与えますから、特に重大な懸念です。
- プライバシーとセキュリティ。WhatsAppはエンドツーエンド暗号化を採用しているため、子どものメッセージが第三者に覗き見されることはありません。しかし、メッセージアプリ自体がユーザー情報を収集し、Meta関連企業と共有します。これには子どもの電話番号、IPアドレス、WhatsAppの利用状況、位置情報などが含まれるかもしれません。
WhatsAppの対象年齢は?
WhatsAppの利用規約によると、対象年齢は13歳以上となっています。これは、ネットでのやり取りには潜在的なリスクがあることを反映したもので、成人向けコンテンツや好ましくないシチュエーションに対処でき、アプリのプライバシー設定を適切にコントロールできる年齢に満たない子どもによるアプリ利用を禁じているのです。
しかし、対象年齢以下の子どもがアカウント登録時に年齢を偽ることも不可能ではありません。また、何らかの理由で子どもにWhatsAppを使わせたい保護者もいるでしょう。その場合は保護者が厳しく監督し、Qustodioなどのサードパーティ製ペアレンタルコントロールアプリの助けを借りるべきです。
結局のところ、WhatsAppの最低年齢は一般的なガイドラインであり、お子さまの成熟度、ネットの危険に対する理解度、安全ガイドラインを従う能力などを最もよく理解しているのは保護者であるあなたです。
WhatsAppで子どもの安全を守る方法
WhatsAppで子どもを守るには、積極的に対策を講じ、率直にコミュニケーションを取る必要があります。より安全な環境でアプリを利用できるように、次のようなことをしましょう。
1. 質の高いペアレンタルコントロールアプリをインストールする
Qustodioなどの高品質なペアレンタルコントロールアプリは、WhatsAppで子どもの安全を確保するのに役立ちます。ペアレンタルコントロールアプリを導入すると、次のことが可能です。
- ソーシャルメディアの利用状況を見守る。WhatsAppで子どもが注意すべき内容または不適切なコンテンツを送受信した場合、通知を受け取れます。
- スケジュールの設定。WhatsAppを利用できる時間帯を指定することで、学校にいるときに気が散るのを防ぎ、勉強時間と睡眠時間を確保できます。
- スクリーンタイムの管理。毎日WhatsAppを利用できる時間を制限すると、依存を防げます。
- 日本語のアプリフィルタリング。WhatsAppを子供に使って欲しくない場合、アプリを完全にブロックすることも可能です。
- 日本語のWebフィルタリング。ウェブ版WhatsAppをブロックできます。また、誰かが子どもに不審なリンクを送信した場合に備えて、悪意のあるサイトをブロックすることもできます。
- アクティビティレポート。子どもがWhatsAppをいつ、どれくらいの時間利用しているのかが分かります。
2. 子どもの個人情報の公開設定を管理する
WhatsAppでは、子どものプロフィール写真、基本情報、ステータス、最終オンライン日時を誰が見られるか決められます。子どもの連絡先のみに制限したり、特定の連絡先を除外したり、完全に隠したりすることが可能です。手順を説明します。
- 右上の縦3点アイコンをタップし、[設定]を選択します。
- [プライバシー]タブをタップします。
- 権限を変更するには、[最終接続とオンライン]、[プロフィール写真]、[基本情報]、[ステータス]タブをそれぞれタップし、希望のオプションを選びます。
3. 他人が子どもをグループに追加できないように設定する
デフォルトでは、子どもの電話番号を持っていれば誰でも子どもをグループチャットに追加できてしまいます。子どもの連絡先のみに設定すると良いでしょう。なお、そのように設定しても、見知らぬ人が1対1のチャットで子どもにメッセージを送信できないわけではありません。
誰が子どもをグループチャットに追加できるか変更する方法はこちらです。
- 右上の縦3点アイコンをタップし、[設定]を選択します。
- [プライバシー]タブをタップします。
- 下にスクロールして、[グループ]をタップします。一覧から希望するオプションを選びます。
4. 現在地の共有を無効化する
WhatsAppには、チャット相手と現在地をリアルタイムで共有する機能があります。子どもがこの機能を使えないようにするには、次のとおり設定しましょう。
- 子どものスマホの設定メニューを開きます。
- [アプリ]をタップします。
- 下にスクロールして、[WhatsApp]をタップします。
- [権限]をタップします。
- [位置情報]をタップし、[許可しない]を選びます。
5. 既読機能を無効化する
既読機能はメッセージを読んだことをチャット相手に伝える機能です。既読機能をオフにすると「すぐに返信しなければ」というプレッシャーがなくなり、依存行動を減らせるかもしれません。既読機能を無効化する手順を説明します。
- 右上の縦3点アイコンをタップし、[設定]を選択します。
- [プライバシー]タブをタップします。
- 下にスクロールし、[開封証明]をオフに切り替えます。トグルが灰色になったらオフになった証拠です。
6. 連絡先をブロックする方法を子どもに示す
WhatsAppで連絡先をブロックすると、相手はメッセージを送信したり通話を発信したりできなくなります。ブロック機能の使い方を子どもに教えてあげると、望まない連絡先(見知らぬ人やいじめっ子など)に対して自ら手を打つことができ、より安全・健全なネット環境を確保できます。
WhatsAppで連絡先をブロックする方法はこちらです。
- 右上の縦3点アイコンをタップし、[設定]を選択します。
- [プライバシー]タブをタップします。
- 下にスクロールして、[ブロックした連絡先]をタップします。
- 右上の小さなアイコンをタップします。人物とプラスサインのアイコンです。
- ブロックしたい連絡先を選びます。
7. セキュリティソフトをインストールする
高品質なセキュリティソフトを子どものデバイスにインストールすると、WhatsAppを通して友達や他人から送られてくる悪質なリンクやファイルの対策を強化できます。
おすすめは2024年1位のセキュリティソフト、ノートンです。ダウンロードしたすべてのファイルに対してマルウェアスキャンを行い、脅威を隔離または削除することで、デバイスの故障や機密データへの不正アクセスを未然に防ぎます。また、フィッシングサイトやマルウェアを含むサイトもブロックします。
8. VPN(仮想プライベートネットワーク)の利用を検討する
子どものデバイスにVPNをインストールすると、WhatsAppによるデータ収集から防御できます。VPNはデバイスがインターネットを介して送受信するデータをすべて暗号化するため、第三者は読み取れなくなります。また、デバイスのIPアドレスから子どものおおよその現在地を調べたり、オンラインアクティビティを追跡したりできますが、VPNはIPアドレスも隠してくれます。WhatsAppが子どものデータプロフィールを作成するのは非常に困難になるわけです。
2024年に一番おすすめのVPNはExpressVPNです。セキュリティが強く、高速で、アプリが使いやすいサービスとなっています。
9. 子どものデジタルライフを見守る
子どもがネット上で何をしているのか、誰とやり取りしているのか、定期的に話し合う時間を設けましょう。子どものデジタルライフに興味を示すと、子どもは困っていることがあった場合に話しやすくなりますし、ご自身も潜在的な問題を把握できます。
また、位置情報や学校名、写真などの機密データを共有しないこと重要性を子どもに理解させましょう。見覚えのないリンクや添付ファイルを開く際に注意すべき理由を説明し、他人とやり取りする危険性について話し合いましょう。
編集者から:ExpressVPNおよび当サイトは同じ企業グループに属しています。
よくある質問
9歳の子どもがWhatsAppを利用するのは安全ですか?
一般的に、WhatsAppは9歳の子どもに適切なアプリではありません。不適切なコンテンツを見てしまったり、ネットいじめを受けたり、見知らぬ人と交流したりするなどの危険性があるためです。WhatsAppの利用規約で対象年齢は13歳以上となっていますから、ネットの安全な利用についてきちんと理解できる年齢に達したユーザー向けのアプリであることが分かります。
子どものWhatsAppの利用状況は監視できますか?
WhatsAppにペアレンタルコントロール機能は内蔵されていないため、子どものアカウントにログインしない限り利用状況は見られません。しかし、WhatsAppに対応した高品質のサードパーティ製ペアレンタルコントロールアプリは存在します。優れたペアレンタルコントロールを利用すると、子どものメッセージに不適切または気がかりな内容が含まれないかモニタリングしたり、WhatsAppの利用時間と時間帯を制限したりできます。
WhatsAppでのやり取りは本当にプライベートですか?
WhatsAppはエンドツーエンド暗号化(E2EE)を採用しているため、子どものメッセージは送信先しか読めません。しかし、だからと言ってWhatsAppの利用にセキュリティリスクが伴わないわけではありません。
WhatsAppのアプリは大量のユーザーデータを収集し、第三者と共有しているのです。親会社のMetaは、プライバシーとセキュリティの問題の長い歴史があり、詐欺やフィッシング、マルウェア攻撃などの侵入経路にもなり得ますから、子どものプライバシーとセキュリティが脅かされる可能性があります。
WhatsAppの利用状況をモニタリングできる無料ペアレンタルコントロールはありますか?
子どものWhatsAppをモニタリングできる無料ペアレンタルコントロールはあるかもしれませんが、機能が非常に限られていて、ITが得意な子どもは簡単に抜け道を見つけてしまいます。そのため、格安な有料ペアレンタルコントロールアプリを購入したほうが良いでしょう。WhatsAppにはQustodioがイチオシです。気がかりな内容や不適切な内容を含むメッセージのみを表示するため、子どものプライバシーを尊重しつつ、安全を守れます。