Integoのエキスパートレビュー:まとめ
Integoは業界最高のMac向けセキュリティソフトです。良質なMac版セキュリティソフトを見つけるのは簡単なことではありませんが、ほぼすべてのmacOS版アンチウイルスを検証したところ、Integoが一番優れているという結論に至りました。もちろん、欠点がないわけではありませんが、Integoの2つのmacOS用マルウェア対策エンジン(VirusBarrier とNetBarrier)は両方とも非常に高いスコアを獲得しました。
現在、IntegoのMac Premium Bundle X9は割引キャンペーン中なので必見です。次のような追加特典が含まれます。
- Mac Washing Machine:システムクリーナー・最適化ツール。
- Personal Backup:高性能のデータバックアップツール。
- ContentBarrier:ペアレンタルコントロール(Macに内蔵されているペアレンタルコントロールより圧倒的に優れています)。
では、Integoはお金を投じるほどの価値はあるのでしょうか?あると思います。確かに、改善点もあります。例えば、すべての機能が1つのインターフェースにまとまっていたほうが使いやすいですし、詳しい説明が欲しい部分もあり、VPNはメインパッケージに含まれているべきでしょう。とは言え、全体的にIntegoはすばらしい製品です。macOSでのウイルス対策、使いやすさ、全体的なコストパフォーマンスは大満足ですし、他社のMac用ウイルス対策ソフトより低価格で、2024年におすすめのMac向けウイルス対策ソフトで第1位にランクインしています。
総合ランキング | 71位中5位のウイルス対策ソフト |
🔥 ファイアウォール | ✅ |
👤 VPN | ✅ (別売) |
🎁 無料プラン | ❌ |
💸 料金 | $19.99/年~ |
💰 返金保証期間 | 30日間 |
📀 対応OS | Mac |
日本語に対応 | ✅ |
Integoの完全レビュー
Integoは2024年最高のMac向けインターネットセキュリティツールです。検証では、Macに特化したマルウェアをすべて検出・除去できました。また、Integoは追加のセキュリティ機能も多く、Appleデバイスの対策機能やMacKeeperをはじめとするMac用セキュリティソフトより高性能です。
IntegoのMac Premium Bundle X9プランはとても気に入りました。優秀なアンチウイルススキャナ、ファイアウォール、ウェブ防御、データバックアップ機能、ペアレンタルコントロールが利用できます。他社のMac版セキュリティソフトより多機能で格安です。IntegoのVPNも優秀ですが、別のサブスクリプションに加入しなければなりません。Integoの全プランが30日間返金保証の対象で、アプリは日本語に対応しています。
Intego:セキュリティ機能
- IntegoのWindows向けウイルス対策ソフトはこちらをご覧ください。
VirusBarrier:マルウェアスキャン
VirusBarrierとは、Integoのマルウェアスキャナのことです。ダッシュボードはシンプルで使いやすく、ウイルス対策に必要なツールが満載です。マルウェアスキャナ、リアルタイムの対策エンジン、スキャンのスケジューリング、マルウェアの除去ツールなどが利用できます。
VirusBarrierを使うと、Mac全体のウイルススキャンを実行できるほか、接続されている外付けドライブやiOSデバイスもスキャンできます。スマホに悪質なファイルが隠れていないか確認しやすいのがポイントです。VirusBarrierでは、メールのウイルススキャンを実行することもでき(Appleのメールアプリを使用している場合)、PCベースのマルウェアも検出できますから、PCを使っている友達や家族、同僚などにウイルスに感染ファイルを誤って送ってしまう心配はありません。
Integoのクイックスキャンを試したところ、30万以上のファイルをわずか5分でスキャンできました。一方、完全スキャンでは、Macで200万個以上のファイルを1時間で分析できました。他社のウイルス対策スキャナよりはるかに高速です。2回目以降の完全スキャンは、1回目よりさらに高速でした。Integoのファイルキャッシング技術により、過去のスキャンで安全と識別されたファイルはスキップされます。
VirusBarrierは、デバイス上のテスト用マルウェアをほとんどすべて検出しました。トロイの木馬やアドウェアなど、有害な可能性のあるさまざまなファイルをキャッチできたのです。マルウェアが検出されると次の3つのオプションが表示され、直ちに対処するように促されました。
Integoはすべての脅威を検出し、どのように対処するか以下の3つのオプションが表示されました。
- 信頼(潜在的な脅威を安全と見なす)
- 隔離(危険なファイルを安全なボルトで保管する)
- 修復(ファイルからウイルスを除去する)
スキャン終了後、「修復」をクリックしたのですが、あまりうまくいきませんでした。大半のマルウェアファイルは修復されたのですが、「ログ」でスキャンの詳細を確認したところ、潜在的に有害な6個のファイルの隣に「修復に失敗」と表示されていたのです。ファイルは危害を加えられない状態で隔離されていたので大した問題ではないかもしれませんが、修復に失敗したという通知が欲しいものです。そうすれば、いち早く対応できたはずです。
VirusBarrierの「セーフブラウジング:オン」機能は、ブラウザのフィッシング対策がオンになっているか確認してくれます。まあまあ便利ですが、あまり意味はないと思います。独自のWebセキュリティ機能を期待したいですね。とは言え、MacKeeperはフィッシング対策自体がありませんし、VirusBarrierはメールウィルススキャンがありますから、Webセキュリティツールがないのは許せるかもしれません。
Integoのリアルタイム防御もとても優れています。Macに不審なファイルやプログラムがないか継続的にモニタリングしてくれます。Macでランサムウェア攻撃のシミュレーションを一通り行ったところ、リアルタイムエンジンはすべての攻撃をブロックし、警告が表示されました。何をダウンロードしてもシステムが常に保護されていると自信を持てます。また、スキャンで安全が確認されたファイルは隔離マーカーを削除できるので、ファイルを開いたときにmacOSの警告が表示されるのを防げます。
まとめると、VirusBarrierの充実したスキャンオプションは便利で、2回目以降はスキャンの所要時間が短いのは素晴らしいと思いました。また、メールのウイルススキャン機能があること、Macに外付けドライブやiOS端末を接続すれば脅威をスキャンできることも気に入りました。VirusBarrierのフィッシング対策機能をもう少し充実させてもらいたいですね。また、隔離されたファイルの潜在的な問題について通知が届いたらさらに良いと思います。しかし全体的にVirusBarrierはしっかりしたウイルス対策スキャナで、Macをしっかり保護したい場合に役立ちます。
NetBarrier:Mac用ファイアウォール
IntegoのNetBarrierは高度なファイアウォールで、Macに内蔵されているファイアウォールにはない追加機能があります。
NetBarrierは使用中のネットワーク(自宅や職場のネットワーク、公共Wi-Fiなど)を自動的に検出し、それに応じてファイアウォールのセキュリティ設定を変更してくれます。カフェのWi-FiホットスポットでNetBarrierを試したところ、ファイアウォールの設定が自動的に変わり、公共Wi-Fiで多い脅威からMacBookを守れました。もちろん、インターネットやローカルネットワーク(LAN)とのデータ通信を手動で「許可」または「ブロック」することもできます。
アプリやバックグラウンドスクリプトがインターネットに接続しようとした場合、NetBarrierは通知を表示し、接続を許可・ブロックするか選べます。検証中、使用していないアプリが絶えずインターネットと通信しようとしていることが分かり、驚きました。
「アプリケーション」タブには、インターネットに接続しようとしているプログラムの概要が表示されます。また、接続を許可・ブロックするか、接続前に許可を求めるようプログラムにリクエストするように設定できます。
まとめると、NetBarrierのファイアウォールはとても気に入りました。この機能はとても便利だと思います。Appleのファイアウォールよりナビゲーションが簡単で、レイアウトもシンプルですし、機能性も優れています。また、プログラムがインターネットに勝手に接続しないように対策できます。
ContentBarrier:ペアレンタルコントロール
ContentBarrier はIntegoのペアレンタルコントロールソフトで、非常に優れています。Macに搭載されているペアレンタルコントロールよりかなり高度で、セキュリティソフトに内蔵されているペアレンタルコントロールとして業界トップのノートンやカスペルスキーさえ提供していない機能もいくつかあります。
ContentBarrierはペアレンタルコントロールに必須のツールがすべてそろっており、とても便利な追加特典もいくつかあります。特定のサイトやアプリをブロックしたり、子どもがインターネットを使用できる時間を設定したり、インスタントメッセージやメール、ファイルの転送、ゲームサーバー・音声・動画デバイスとの接続をブロックまたはフィルタリングしたりできます。
ContentBarrierでキー操作を記録することもでき、小児性愛者対策の通知、スクリーンショットの撮影なども可能です。子どものMacデバイスの利用状況についてメールで定期的にレポートを受け取ると、サイトの閲覧履歴、送受信したメール、チャット履歴などを把握できます。
また、Macの使用状況に関するレポートを定期的にメールで受け取ることもできます。子どもが閲覧したサイト、送受信したメール、チャットの履歴などを確認できます。
ContentBarrierの最大の魅力は、子どもを狙った有害な人物から対策できることだと思います。「チャットフィルタリング」を有効にすると、不適切なメッセージの送受信を防止できます。不審なフレーズを指定し、自分で追加することもできます。さらに、「Anti-predator」モニタリング機能では、子どもが不適切な人物とコミュニケーションを取った場合に通知が届きます。メッセンジャーアプリやチャットルーム、メールで悪意のある言葉やフレーズが送受信されていることがContentBarrierによって検出されたとき、直ちにメールが届きました。
最初、ContentBarrierの使い方についてアプリ内に説明が表示されないのが残念だと思いましたが、日本語のオンラインユーザーマニュアルがあったので必要な情報を得られました。アプリは比較的使いやすく、分からないことがあってもオンラインマニュアルやIntegoのヘルプセンターで解決できました。
まとめると、ContentBarrierは幅広い機能があるのがとても気に入りました。Macに搭載されているペアレンタルコントロールより断然優れています。便利な保護者機能があり、アクティビティレポートが定期的に届くので安心です。Bitdefenderなど、トップクラスのウイルス対策企業のmacOS版ソフトは優れたペアレンタルコントロール機能を備えていますが、保護者機能があるMac専用セキュリティソフトはIntegoだけです。
Washing Machine:Mac用システム最適化ツール
IntegoのWashing Machineは本当にすばらしいと思いました。Macのクリーニングツールとシステム最適化ツールが1つのアプリにまとまっているのです。AviraのSystem Speedup for Macのように、Macを高速化するためのツールはありませんが、IntegoのWashing Machineは大満足です。
ソフトウェアを読み込むと、3つのオプションが表示されます。
- 容量解放。
- 重複検出。
- 整理。
「容量解放」では、端末全体をスキャンし、古いファイルや不要なファイルを削除できます。ハードディスクの空き容量を確保するために便利です。また、容量解放スキャンの設定を変更して、特定のジャンクファイルを見つけることもできます。
Integoの最大の魅力は、スキャン結果の対応方法がはっきり表示されることです。必要なファイルを誤って削除してしまうリスクはありません。まず、機能について説明オーバーレイが表示されます。次に、スライダーで削除の基準を選ぶことができ(安全~積極的)、何が削除されるか明確です。何を削除するか表示されないクリーンアップツールもありますから、その点でIntegoは優秀でしょう。例えば、MacKeeperは何が削除されるのか説明してくれません。Delete(削除)をクリックしても警告がないので、必要なファイルを誤って削除してしまう恐れがあります。
Integoなら、システムから削除したいファイルを簡単に選べます。選択されていたファイルを削除して良いかチェックし、スキャンをクリックしました。ファイルが永久に削除されるというメッセージが表示されたので再確認したあと、ファイルはMacから瞬時に消去されました。ディスクの空き容量を増やせたのです!
Duplicates(重複検出)では、Macに重複ファイルがないかスキャンし、空き容量を増やせます。スキャンするフォルダを指定できるので、スキャンが不要なフォルダを除外できます(デフォルトでディスク全体をスキャンすることになります)。他社のMacクリーナーではあまり見かけない便利な機能です。試したところ、わずか1分でスキャンが完了し、Macに150個以上の重複ファイルがあることが分かりました。同じファイルが6バージョンもあったのは驚きました。
スキャンで見つかった重複ファイルのうち、不要なものを削除してハードドライブの空き容量を増やすことができました。重複検出では、プレビュー画面(画面右下)で重複ファイルを閲覧してから削除できるのが便利です。
「整理」はMacのファイルやアプリを整理するのに役立つツールです。デスクトップのファイルをフォルダにまとめたり、Dockのアプリを並べ替えたり、新しい「スマートフォルダ」を追加したりできました。スマートフォルダとは、アプリケーション、AirDrop、ダウンロードなど、MacのFinderアプリの左側にあるフォルダのことです。Intego Washing Machineの機能のうち、一番気に入ったのは「整理」でした。ドロップダウンメニューをクリックし、フォルダを選択するだけで、デスクトップにあったスクリーンショットやファイルを手軽に整理できました。また、ファイルをフォルダやゴミ箱にドラッグ&ドロップすることもできます。
私のパソコンのDockは最初から整理されていたので、アプリを並べ替える必要はありませんでしたが、使用していないアプリがたくさんある場合は役立つでしょう。
Washing Machineには便利な機能がいくつかあります。「容量解放」と「重複検出」は気に入りましたが、「整理」が一番役立ちました。MacKeeperなどのMac用ソフトでは見かけない機能ですね。Integoにはシステムの動作を高速化するツールも期待したいですが、大半のMacユーザーはWashing Machineの機能でかなり満足するはずです。
Personal Backup:カスタマイズ可能なバックアップ
Personal Backupは、AppleのTime Machineと似ていて、重要なファイルをバックアップする機能ですが、設定を変更できるのがユニークです。Personal Backupについて唯一不満なのは、使い始めるときに説明が表示されないことです。ナレッジベースを参照しなければ、使い方を十分に理解できませんでした。Integoはツールや機能の説明をオーバーレイ表示してくれることが多いのですが、バックアップ機能も説明が欲しいですね。とは言え、仕組みが理解できてしまえば、とても便利だと思います。
Personal Backupを使うと、特定のファイルやフォルダを外付けハードディスクまたは別のハードドライブにバックアップできます。
Personal Backupの魅力は、目的別に複数のバックアップをスケジュール設定できること。音楽ファイルは毎週、仕事の文書は1時間に1回バックアップすることにしました。
Personal Backupは他にも以下のようなオプションがあります。
- 起動可能なバックアップ。
- 同期。
- 復旧。
「起動可能なバックアップ」では、端末にインストールされているMac OS Xバージョンとシステム全体のバックアップを作成できます。つまり、Macでシステムトラブルが発生した時に、OS Xソフトを再インストールしなくても、別のMac端末にすべてのコンテンツを読み込めるわけです。OS Xのアップデートや再インストールを何時間も待つ必要がないのは素晴らしいと思いました。
「同期」機能を使うと、複数の端末間でファイルを同期できます。Macのファイルを変更すると、外付けドライブに保存されている同じファイルにも変更が適用されます。複数の端末を使用している場合はこの機能を重宝するかもしれません。例えば、職場ではiMac、出張中はMacBookを使用する時などに便利です。
「復旧」は名前のとおりです。外付けドライブに保存されたバックアップを復元する機能です。
まとめると、Personal BackupはmacOSに一番おすすめのバックアップツールでしょう。AppleのTime Machineは悪くありませんが、IntegoのPersonal Backupのほうがカスタマイズ性が高く、機能も多いのです。また、セキュリティ製品にバックアップ機能があるのは比較的珍しいでしょう。BitdefenderのmacOS版はTime Machineプロテクション機能がありますが、Integoほど優れているわけではありません。
VPN(仮想プライベートネットワーク)
IntegoのVPN(Privacy Protection)を使うと、ブラウジングデータが暗号化され、IPアドレスが変わります。これにより、ネットの利用状況を他人に監視されたり、本当の位置情報を知られたりするのを防止できます。IntegoのVPNを利用すると、姉妹企業の Private Internet Access(PIA)のサーバーに接続することになります。PIAは単体のVPNサービスとして業界トップクラスで、他社のセキュリティソフトに付属しているVPN(MacKeeperのVPNなど)より高性能です。これは素晴らしいでしょう。
しかし、Privacy ProtectionはIntegoのセキュリティソフトには含まれないので、別途購入するしかありません。他社より多機能ですが、セキュリティソフトと同じサブスクリプションでVPNも利用できる方が良いでしょう。1つの画面でウイルス対策とVPNを一元管理できる方が使いやすいはずです。他社のVPN付きウイルス対策ソフトはそのような仕組みになっています。
Privacy Protectionの特徴はPIAのVPNとほぼ同じです。軍レベルのAES-256ビット暗号化、ノーログポリシー、キルスイッチのほか、日本を含む80か国以上に設置されたPIAのサーバーが利用できます。コストはPIAのほうが若干高いものの、モバイルデバイスでも利用でき、Tor(The Onion Router)に対応しており、データ漏えいもモニタリングしてくれます。別途契約が必要になることを考えると、PIAに加入したほうがよいでしょう。
IntegoのPrivacy Protectionには次のような特長もあります。
- 通信量は無制限
- 10台のMacで利用可能(Windows PCにも対応)
- 2つのプロトコル(OpenVPNとWireGuard)
- スプリットトンネル
- P2Pトレントに対応
- 難読化(シャドーソックスプロキシを経由)
- 広告ブロッカー
感心するほど多機能でしょう。単体のVPNでさえ提供していない機能がたくさんあります。
IntegoのVPNは本当に素晴らしいでしょう。各国のサーバーを複数テストしたのですが、遠くのサーバーでも、普段の通信速度より少ししか遅くなりませんでした。さらに、NetflixやBBC iPlayerなどの動画配信サービスにアクセスでき、速度低下やバッファなしで映画を見ることができました。
まとめると、IntegoのVPNは、セキュリティソフトのVPNとしてはかなり優れています。MacKeeperやAviraなどのアンチウイルスもVPNが付帯していますが、スプリットトンネリングなどの高度な機能がなかったり、トレントに対応していなかったりします。セキュリティソフトとセットになっているのは良いですが。IntegoのPremium BundleプランにVPNが追加されることを期待したいですね。
Intego:プランと価格
Integoは幅広いプランがあり、料金は$19.99 / 年~です。Integoの製品には個別で買えるものもありますが、複数の製品をまとめたプランもあります。契約期間は1年または2年です。
全体的に、Integoの製品はコストパフォーマンスがとても高いと言えます。格安とは言えませんが、機能はすべて高性能で、本当に役立ちます。全機能が使える Mac Premium Bundle X9パッケージは、他社のMac専用ウイルス対策ソフトやMacの最適化プログラムより格安です。全プランが30日返金保証付きですから、実際に体験して、満足できなければ返金してもらえます。
IntegoのVirusBarrierを含むプランに加入すると、PC向けの「Dual Protection」も利用できます。料金はかなり手頃で、Intego Antivirus for Windowsで1台のPCを保護できます。他社のMac専用セキュリティソフトでは、PCの保護機能はありませんから、その点もIntegoは魅力的です。Integoのパッケージはすべて30日間返金保証付きなので、実際に試して自分に合わないと感じた場合は返金してもらえます。
Integoのプランを表にまとめました。
Mac Premium Bundle X9:すべての機能が利用できるおすすめのプラン
Mac Premium Bundle X9では、このレビューで紹介したすべてのツールを使うことができます(VPNを除く)。料金はわずか$34.99 / 年で、1台、3台、5台のMacを保護できます。このパッケージでは次のような機能が利用可能です。
- VirusBarrier。
- NetBarrier。
- Mac Washing Machine。
- Personal Backup。
- ContentBarrier。
このプランは、Macをマルウェアからしっかり守りたい場合におすすめです。また、複数のデバイスをカバーし、Macクリーンアップツールやバックアップツールなどの追加機能を使いたい方にもイチオシです。
Mac Internet Security X9:低価格のプランが欲しい方におすすめ
Mac Internet Security X9は$19.99 / 年で1・3・5台のMacを保護できます。このパッケージでは以下のツールが利用できます。
- VirusBarrier。
- NetBarrier。
追加ツールは必要なく、重要なマルウェア対策・インターネットセキュリティ機能だけ利用したい場合にピッタリです。
Mac Security And Performance:Macの最適化におすすめのプラン
Mac Security And Performanceでは、1台、3台、5台のMacをカバーでき、料金は$26.99 / 年~です。このパッケージは次のような特徴があります。
- VirusBarrier。
- NetBarrier。
- Mac Washing Machine。
最新のマルウェアから防御し、Macを最適化したい場合におすすめの製品です。しかし、料金を検討すると、Mac Premium Bundle X9を購入したほうがよいでしょう。ContentBarrierとPersonal Backupも使えるようになります。
Mac Washing Machine X9
Washing Machine(システムのクリーンアップソフト)しか含まれません。Mac Washing Machine X9は$26.99 / 年の買い切り版で、1台または3台のMacで利用できます。
Intego Privacy Protection
Privacy Protection(プライバシー・プロテクション)はIntegoのVPNサブスクリプションであり、10台のMac(またはWindows PC)にインストールできますが、モバイル端末では利用できません。年払いのサブスクリプション形式で、とてもお得です。
Intego:使用・設定の難易度
Integoの設定は比較的簡単です。5分以内にインストールが完了しました。全機能が含まれるIntego Premium Bundle X9パッケージを選んだので、ここまで速いのは感心しました。IntegoをMacパソコンにインストールしたあとは、購入時に受け取ったシリアルキーを入力するか、「無料トライアル」ボタンをクリックするだけです。
しかし、Integoの設定について不満点が1つだけありました。Integoの機能はそれぞれ別のアプリに分かれていて、すべて1つのインターフェースにまとまっているわけではないのです。初期設定する際、Macのシステム環境設定からIntegoの各アプリ・機能を手動で変更したり、権限を付与したりしなければなりません。それ以外は、設定も使い方も簡単です。推奨設定でIntegoの各アプリが自動的にセットアップされるので、各機能の使い方を覚えるだけでOKです。
Integoの機能の多くは説明が表示されます。情報やアドバイスがメイン画面に重ねて表示されるので、セキュリティソフトに不慣れな初心者も安心して始められます。MacKeeperはアプリ内に説明がほとんど表示されないのが最大の不満点だったのですが、Integoはこの点ですばらしいと思いました。例えばVirusBarrierでは、機能と使い方がオーバーレイ表示されます。
VirusBarrierはマルウェア防御力が高いにもかかわらず、スキャン中もMacの動作は極端に遅くなりませんでした。CPU使用率が一番高い「最大」の保護を選んだのですが、アクティビティモニターを確認したところ、VirusBarrierはMacのメモリとCPU使用率にほとんど影響していませんでした。
また、VirusBarrierの設定タブには「スキャンの優先度を低くする」というオプションがありました。ウイルススキャン中に、CPUの処理能力をほかのプログラムに優先させることができます。この設定をオンにするとスキャンの所要時間が長くなる場合がありますが、ほかのプログラムの動作が遅くなったり、妨げられたりするのを防げます。映画をHD画質でストリーミングしながらフルシステムスキャンを実行しても、パフォーマンスが低下しなかったのが気に入りました。
最後に、Integoには「NetUpdate」というツールが搭載されています。アップデートが必要なIntegoアプリ・コンテンツフィルタ・ウイルスフィルタを検出し、アップデートのダウンロードとインストールを行う機能です。指定した頻度で自動的にチェックするように設定したり、手動でチェックしたりできます。
理想を言えば、MacKeeperやTotalAVなどのように、すべての製品が1つのダッシュボードにまとまっていたほうが使いやすいと思います。ツールがそれぞれ別の画面に表示されると、デスクトップがごちゃごちゃしてしまうからです。特に、Washing Machineを使用中にウイルススキャンを行い、同時にNetBarrierの設定を変えると画面が散らかっているな、と思ってしまいます。しかし、各製品が別々になっていたほうがよいという方もいるかもしれませんから、好みの問題でしょう。
まとめると、Integoの製品は全体的にデザイン性が高く、とても使いやすいと思います。VirusBarrierのスキャンボタンはあまり目立たないので、初めてでも分かりやすいデザインにしてもらえれば理想的です。しかし、Integoは簡単にインストール、設定、使用できるので、ほとんどのユーザーはスムーズに使いこなせるでしょう。
Intego:モバイルアプリ
今のところ、Integoのモバイルアプリはありません。ですが、VirusBarrierでiOSをスキャンしてウイルスやマルウェアを検出することは可能です。外付けドライブと同じようにMacにスマホを接続するだけでスキャンできます。このような機能を提供している他社製品はありませんし、かなり便利だと思います。
すべてのデバイスに対応しているセキュリティソフトが欲しい場合はノートンとBitdefenderがおすすめです。
Intego:カスタマーサポート
Integoのカスタマーサポートはかなり良いでしょう。問い合わせ窓口は電話(一部の国のみ)、ライブチャット、メールがあります。また、よくある質問も参考になりました。
電話サポートはほとんどの大陸で利用できると書かれていますが、日本、アメリカ、フランスの3つの電話番号しか見つかりませんでした。日本のユーザーなら問題ありませんが、これらの国以外のユーザーは国際電話料金がかかってしまいます。しかし、MacKeeperなど、電話サポートがないセキュリティソフトは多いものです。Integoなら困ったときに電話で質問できるので安心ですね。Integoの電話サポートは日本語、英語、フランス語に対応しています。
メールサポートは英語とフランス語に対応しています。チャットの公式言語は英語ですが、自動翻訳ツールが搭載されているので、日本語でもやり取りできます。電話とメールの対応時間は月曜~金曜午前8:30~午後5:30(現地時間)です。ライブチャットは午前8:30~午後5:30(アメリカ中部標準時)に対応しています。
Integoのメールサポートの対応はまちまちでした。VirusBarrierが採用している技術について詳しく質問したところ、3時間後に回答が届きました。メールサポートとしては対応がかなり速く、回答も詳しかったので役立ちました。
ただし、Integoのメールサポートは、対応が速いときと遅いときがあるようです。感染したファイルを削除できないというトラブルについてメールを送ったところ、返事が来るのに3日もかかりました。前回のメールより急ぎの内容だったので、時間がかかったのは残念です。
下のスクリーンショットでご覧の通り、回答は長たらしく、アドバイスは「ファイルを手作業で削除してください」というものでした。また、この作業にはサードパーティのツールをダウンロードする必要があり、少し不満が残りました。
予想通り、Integoのチャットサポートの方が素早く対応してくれました。Integoのホームページにあるチャットで質問したところ、ほぼ瞬時に回答してもらえたのです。内容も大満足でした。どんな質問でも、ほんの数秒で答えてくれたのは素晴らしいでしょう。
Integoのよくある質問ページ(ナレッジベース)はかなり充実しています。見やすいレイアウトで、Integoの各製品に関する質問、支払いやインストール方法などの一般的な質問の回答を読むことができます。よくある質問にスクリーンショットを交えて分かりやすく回答しているので、初心者も安心です。大半の製品ガイドは日本語に翻訳されています。
Integoはすべてのパッケージが30日返金保証付きです。返金を依頼するのも簡単です。返金をお願いするためにメールを送信したところ、理由を聞かれた後、サポートスタッフはすぐに返金の手続きを開始してくれました。口座に返金されるのに10~14日かかると言われましたが、3日後に届いていました。
まとめると、Integoのカスタマーサポートは良いと思います。特に緊急性の高い問い合わせの場合は、メールにより迅速に役立つ回答をしてもらいたいものです。しかし、ライブチャットはとても役立ちますし、よくある質問(ナレッジベース)には便利なガイドやチュートリアルがたくさん用意されています。パソコンが苦手な人でも分かりやすい説明です。
Integoは本当に2024年最高のセキュリティソフトでしょうか?
はい!一部の機能は大満足とは言えませんでしたが、Integoは全体的に素晴らしいサービスです。Macをウイルスやマルウェア、サイバー犯罪者からしっかり守ってくれる頼りになるソフトだと思います。また、Integoを使ってMacをクリーンアップしたり、整理したりできることも気に入りました。
前述の通り、ContentBarrierとPersonal Backupの使い始めガイドは、もう少し詳しい説明が欲しいと思います。また、VirusBarrierはより簡単に削除・修復できるべきでしょう。また、MacKeeperやTotalAVのように、全製品が1つのダッシュボードにまとまっていればさらに使いやすくなるでしょう。
とは言え、他社のMac向けセキュリティソフトと比べるとIntegoの方が優れていますし、柔軟にカスタマイズでき、機能も充実しています。IntegoのスマートファイアウォールとNetBarrierだけでもMacに一番おすすめのセキュリティソフトと言えるでしょう。また、IntegoのバックアップツールやペアレンタルコントロールはAppleより優れています。
全体的に、Integoはコストパフォーマンスが抜群で、高性能のサービスです。しっかりとサイバーセキュリティ対策でき、追加機能もMacに搭載されているものより圧倒的に優れています。Integoはリスクなしの30日返金保証があるので安心してお試しいただけます。
よくある質問
Integoは無料トライアルがありますか?
はい、Integoは30日無料トライアルがあり、クレジットカードの情報を入力しなくても体験版を利用できます。ただし、Washing Machineなど、一部の機能に制約があります。ジャンクファイルをスキャンすることができますが、削除するには有料版に加入しなければなりません。
本当にMacはセキュリティソフトが必要ですか?
Macはウイルスに感染しないと言われていますが、実際はそうではありません。Macの利用者が増え続けるなか、macOSがターゲットになるケースも増えています。Macに特化したマルウェアはかなり複雑化しているのです。
セキュリティソフトなしでMacを使うのは非常に危険です。システムが故障したり、ハッカーに個人情報を盗まれたりしないように、Integoなどのアンチウイルスソフトをインストールすることを検討しましょう。Integoは30日間無料トライアルがありますから、ぜひお試しください。
Integoはルートキット対策機能を搭載していますか?
はい。IntegoのVirusBarrierでは、Macにインストールされている可能性があるルートキットを検出して削除できます。また、スパイウェア、アドウェア、ランサムウェア、キーロガーなど、他の種類のマルウェアも検出・除去できます。
他にも、リアルタイムスキャナにより、新種のウイルスやマルウェアからMacを守ることもできます。ファイルを作成・コピー・変更・保存すると、リアルタイムで自動スキャンが行われ、いち早く新しいマルウェアを検出し、デバイスにアクセスしないようブロックできます。
Integoを使うと端末の動作が遅くなりませんか?
Integoはかなり軽量なので、CPU使用率の高い設定でもMacの動作はほとんど遅くなりません。CPUの使用率が一番高い「最大」という設定にしても端末への影響は少ないでしょう。システムスキャン中はいくらかCPUを使用しますが、VirusBarrierの設定画面で「スキャンの処理優先度を低くする」を選択すればCPU使用率を軽減できます。
IntegoはMacにおすすめですか?
はい、Integoは優秀なMac用アンチウイルスです。本来、IntegoはMac専用ソフトとして開発されたもので、最近になってWindows版ソフトも販売されるようになりました。 Comment start
IntegoはMacのマルウェア検出力の高い製品です。マルウェアスキャンとリアルタイムのマルウェア検出はどちらも高性能で、スマートネットワークファイアウォールやMacクリーンアップツールなど、追加機能も充実しています。macOS Sierra(バージョン10.12)以降で利用可能です。
Macに対応している多数のアンチウイルスを比較したところ、Integoは性能もコストパフォーマンスも最高であるという結論に至りました(プランは$19.99 / 年~です)。
Integoは信用できますか?
はい。Integoは信用できるセキュリティソフトであり、高度なインターネットセキュリティ機能とマルウェア対策機能が備わっています。20年以上にわたってサイバーセキュリティソフトを提供してきた実績があり、トップクラスのmacOSデバイス用サイバーセキュリティプログラムとして高い評判を得ています。
30日間返金保証もありますから、リスクなしで体験したうえで自分に合っているか判断できます。