発行日: 2024年11月27日
ネット上の有害コンテンツが急増するなか、不適切なサイトから子供を守るのがますます重要になってきています。ブラウザに内蔵されたフィルタリング機能を活用すると安全をある程度確保できますが、すべての脅威を撃退できるわけではなく、ブロック漏れもあります。また、パソコンに強い子どもは基本的なセキュリティ対策を回避する方法を簡単に見つけてしまいます。
確実に子どもを守るには専門のペアレンタルコントロールアプリを使うのが一番です。詳細なウェブフィルター、リアルタイムのモニタリング、アクティビティアラートなどの機能が備わっていますから、子どものためにより安全なインターネット環境を整えることができます。
さまざまなペアレンタルコントロールアプリを徹底検証した結果、スマホで不適切なサイトをブロックするにはQustodio(クストディオ)が一番であることが分かりました。不適切なコンテンツを効果的にブロックするのはもちろん、保護者も子どもも直感的に操作できるインターフェースとなっています。
iPhoneとAndroidのスマホで不適切なサイトをブロックする方法【手順を追って解説】
特に青少年にとって、安全なインターネット環境を整えるのは非常に重要です。不適切なコンテンツをブロックする方法は多数あり、手順はそれぞれ異なります。最も効果的なアプローチを詳しく分かりやすく説明します。
方法その1:ペアレンタルコントロールアプリを利用する
- アプリを選びます。信頼できるペアレンタルコントロールアプリを調べ、ニーズに合ったものを選んでください。iOSではApp Store、AndroidではGoogle Playストアでアプリを探しましょう。
- ダウンロードとインストールを行います。ご自身のデバイスと子どものデバイスにアプリを安全にダウンロードし、インストールしてください。
- アカウント登録を行います。アプリを起動し、画面の指示に従ってアカウントを作成しましょう。
- フィルターを設定します。アプリの設定を開き、フィルタリングオプションを定義してください。コンテンツカテゴリまたは特定のサイトをブロックできるはずです。
- アラートを有効にします。リアルタイムモニタリングを有効化すると、子どもが不適切なサイトを閲覧しようとした時にすぐにアラートが届きます。
- モニタリングを有効にします。通常、モニタリングサービスを「開始」または「有効化」する必要があります。有効になっていることを確認しましょう。
- 設定内容を確認します。意図した通りに動作するかどうか必ずチェックしてください。ブロックしたサイトにアクセスを試みて、制限されるか確かめましょう。
- 定期的に更新します。最新のセキュリティ機能やサービスを活用できるように、アプリを定期的に更新してください。
このガイドを参考にすれば、ネット上に存在する不適切なコンテンツから子どもをしっかり守れます。
方法その2:Android内蔵のペアレンタルコントロール
- Androidデバイスで設定アプリを開きます。
- 下にスクロールし、[Digital Wellbeingと保護者による使用制限]をタップします。
- [保護者による使用制限を設定する]を選択します。
- 画面の指示に従って子どものプロフィールを設定します。
- [コンテンツの制限]で[Google Chrome]を選択します。
- [露骨な表現を含むサイトを可能な限りブロックする]を選択します。
- 最後に、[サイトを管理]を開き、ブロックまたは許可するサイトを入力します。
方法その3:Apple内蔵のペアレンタルコントロール
- iOSデバイスで[設定] > [スクリーンタイム]の順に進みます。
- [コンテンツとプライバシーの制限]をタップし、トグルをオンに切り替えます。
- 次に、[コンテンツ制限]をタップし、[Webコンテンツ]を選択します。
- [成人向けWebサイトを制限]をタップします。
- 最後に、[常に許可]でホワイトリストまたはブラックリストにサイトを手動で登録します。
方法その4:ブラウザのペアレンタルコントロール
- スマホでChromeアプリを開きます。
- 右上の縦3点アイコンをタップしてメニューを開き、[設定]を選択します。
- 下にスクロールして[プライバシーとセキュリティ]をタップします。
- [セーフブラウジング]で保護レベルを選びます。セキュリティが最優先なら[保護強化機能]を選びましょう。
方法その5:OpenDNSを利用する
- OpenDNSの公式サイトを開き、無料トライアルに登録します。
- OpenDNSサーバーを使うようにデバイスを設定してください(208.67.222.222、208.67.220.220)。
iPhoneの場合
- [設定] > [Wi-Fi]の順に進み、あなたのWi-Fiネットワークをタップします。
- 次に、[DNSを構成]をタップし、[手動]に変更します。
- 次に、[サーバを追加]をタップし、上記のOpenDNSアドレスを入力します。
Androidの場合
- [設定] > [Wi-Fi]の順に進み、ネットワーク名をタップします。
- 画面右上の編集アイコンをタップし、[詳細設定]をタップします。
- 次に、IP設定を[静的]に変更し、DNSフィールドにOpenDNSアドレスを入力します。
- OpenDNSダッシュボードでフィルタリングレベルを設定します。成人向けコンテンツをブロックするか、ニーズに応じてカスタマイズすることが可能です。
スマホで不適切なサイトをブロックするのにおすすめのペアレンタルコントロールアプリ 3選
【早見表】スマホで不適切なサイトをブロックするのにおすすめのペアレンタルコントロールアプリ
2024年にネット上で子どもの安全を確保するには
- 信頼関係と理解を深める。いつも子どもとコミュニケーションを取れるようにしたいものです。子どもがインターネットで気になることや興味を持ったことをあなたと話し合える環境を作りましょう。
- ペアレンタルコントロールを活用する。ペアレンタルコントロールツールを利用していかがわしいコンテンツをフィルタリング・制限しましょう(Qustodioなどのサードパーティ製アプリが理想的です)。
- ネットの利用状況を見守る。子どもの閲覧履歴、アプリのダウンロード履歴、ネットでのやり取りなどに時折目を通し、安全に利用できているか確認しましょう。
- 個人情報を守る。住所や学校名、連絡先などの個人情報をネット上で明かさないことの重要性を子どもに理解させてください。特に不特定多数の人が見るプラットフォームに個人情報を載せるのは禁物です。
- オンラインとオフラインの時間のバランスを取る。スマホを使ってよい時間帯を公平に決め、読書やスポーツ、家族と過ごす時間など、画面を見ない時間を十分確保しましょう。
- 安全なやり取りを促す。子どもがSNSを利用する場合、プロフィールを非公開に設定し、見知らぬ人は友達承認しないよう促しましょう。
- 本当の友達とネット友達を区別させる。ネット友達も意義のあるものですが、現実世界の友人関係とは違うこと、相手が誰なのか確認できるまでは他人と繋がるべきではないことを理解させましょう。
- 正しいネット習慣を身につける。アプリとデバイスを定期的に更新させましょう。強力で固有のパスワードの必要性を強調し、フィッシング詐欺などの脅威やマルウェアなどのウイルス感染のサインについて伝えましょう。
- 一緒にインターネットを利用する。時には子どもと一緒にインターネットを閲覧したり、新しいアプリを使ってみたりしましょう。こうすることで信頼関係を深めることができ、子どもだけでなくご自身も学びがあるはずです。
よくある質問
18歳以上を対象としたサイトをすべてブロックする方法は?
18歳以上を対象としたサイトをすべてブロックするには、ペアレンタルコントロールソフトまたはアプリを利用しましょう。多くの場合、成人向けコンテンツをフィルタリングする設定が用意されています。通常、ペアレンタルコントロールアプリはコンテンツをもとにサイトをカテゴリ分けするため、露骨な内容を含むさまざまなコンテンツを容易にブロックできます。
Androidで不適切なサイトをブロックする方法は?
Androidでは、Androidに内蔵された安全機能を利用できます。本記事の手順を参考にしてください。しかし、より徹底的にブロックしたい場合はGoogle Playストアからペアレンタルコントロールアプリをダウンロードしたほうが良いでしょう。ペアレンタルコントロールアプリを利用すると、サイトのアクセス制限をカスタマイズしたりリアルタイムでモニタリングしたりできます。
iPhoneで不適切なサイトをブロックする方法は?
iPhoneでは、Appleが提供しているスクリーンタイム機能を利用できます。ペアレンタルコントロールとコンテンツ制限が可能です。[設定] > [スクリーンタイム] > [コンテンツとプライバシーの制限]の順に進みます。[コンテンツとプライバシー野制限]をオンに切り替え、[コンテンツ制限]をタップし、[Webコンテンツ]でアクセスを許可するサイトを設定します。
子どもが不適切なコンテンツにアクセスしようとした時の対処法は?
子どもを非難するのではなく、理解しようという姿勢で会話をするのが大切です。そのようなコンテンツは危険な可能性があることを伝え、どのような影響があるか話し合いましょう。アクセス制限があるのは子どもの安全を守るためであることを理解させてください。また、オープンにコミュニケーションを取り、ネットを利用している時に気にあることはいつでも相談してほしいことを伝えましょう。