Norton Secure VPNのエキスパートレビュー:まとめ
ノートン セキュア VPNは定評のあるVPNで、優れたセキュリティ機能、高速通信、使いやすいインターフェースを備えています。また、256ビットAES暗号化、キルスイッチ、ノーログポリシー、安全性に優れたプロトコルなど、業界標準のセキュリティ機能が揃っています。米国でスピードテストを実施したところ、速度低下率は平均40%で、これは2024年にオススメの高品質VPNとほぼ同一レベルです。
ノートン セキュア VPNはストリーミングの性能も良く、テストしたところNetflix、BBC iPlayer、Amazon Primeのような人気サイトで問題なく動作しました。また、Android、iOS、Windows、macOS用の使いやすいアプリがあり、初心者でも使いやすいVPNの1つです。
ノートン セキュア VPNには、業界標準のセキュリティ機能に加えて以下のボーナス機能が備わっています。
- Wi-Fiセキュリティ機能
- P2P最適化機能
- 広告追跡ブロッカー
- スプリットトンネル機能
- その他機能 …
しかし、ノートン セキュア VPNにはいくつか欠点もあります。例えば、時々ネット接続のトラブルを起こしたり、スプリットトンネル機能がWindowsでは機能しないことがあったり、VPNの制限の厳しい国ではファイアウォールを回避できません。また、年中無休24時間対応のライブチャットサポートと電話サポートを提供していますが、問い合わせやトラブルシューティングの対応の質がまばらです。
ノートンセキュアVPNは、デバイス1台、5台、10台まで接続できる有料プランを提供しており、それぞれ月額プランと年間プランが用意されています。各プランに付いている機能は同じで、各プランの違いはデバイスの最大接続数のみです。接続数が1台の年間プランは$3.33 / 月から加入できます。ノートン セキュア VPN には、年間プランの場合は 60 日間の返金保証、月間プランの場合は 14 日間の返金保証が付いています。
ノートン セキュア VPN には、2024年業界No.1のウイルス対策ソフトを始めとするノートン 360 プランのサービスが3 つ付属されています。
🏅 総合ランキング | 82位中28VPN |
🌍 国数 | 日本を含む28 |
📱 端末数 | 10 |
🌐 日本語UI | あり |
🆘 日本語サポート | あり |
💸 最低価格 | $3.33 / 月 |
🎁 無料プラン | ❌ |
💰 返金保証 | 60 日 |
ノートンセキュアVPN 完全レビュー
ノートンセキュアVPNがその他の人気VPNと比較して性能がどれくらい良いかを検証するため、数週間かけてノートンセキュアVPNを徹底的にテストしました。結果、ノートンセキュアVPNは、ブラウジングやストリーミングの他、インターネットサービスプロバイダ(ISP)からのアクティビティを確実に隠せることがわかりました。
さらに、ノートンセキュアVPNのアプリはとても使いやすく、VPNを使ったことがない方でも簡単に操作できます。1~2回のクリックで素早くサーバーに接続でき、機能も見つけやすく使い方もシンプルで、設定タブのほとんどの機能に簡単な説明も付いていて親切です。
しかし、トレントのセキュリティ機能はあまり優れておらず、検閲をうまく回避することができませんでした。ですのでトレント目的で使用したり、検閲を迂回する必要があるなら、代わりに ExpressVPNやPrivate Internet Accessをお勧めします。
ノートンセキュアVPNの特徴
ノートン セキュア VPN は以下のような業界標準のセキュリティ機能を備えています。
- 256 ビット AES 暗号化: ノートンセキュアVPNは、エンドツーエンドの銀行レベルの暗号化でデータを保護します。
- ノーログポリシー: ノートンセキュア VPN は、ネット通信、ダウンロードファイル、IP アドレスのログを記録しません。
- キルスイッチ: この機能は、VPN 接続が何らかの理由で切断された場合にインターネット接続をシャットダウンします(但し、iOS には対応していません)。
なお、ノートンセキュアVPNよりもはるかに優れたキルスイッチを備えるVPNもあります。例えば、NordVPNや PrivateVPNでは、VPNが切断された場合に強制的にオフラインにするアプリを選択できます。しかし、ノートンセキュアVPNのキルスイッチはスムーズに作動する方で、確実に機能しますので特に支障はないでしょう。
ノートンセキュアVPNでは、Android・Windows用のOpenVPNとiOS・Mac用のIKEv2/IPSecの2種類のVPNプロトコルを利用できます。どちらのプロトコルもとても安全で高速ですが、(Private Internet Accessや CyberGhost VPNに付いている)WireGuardが付いていないのが残念です。
また、ノートンセキュアVPNにはDNSとWebRTCの漏洩対策機能が付いています(しかし、IPv6の漏洩対策機能が付いていません)。日本を含む10カ国以上のノートンセキュアVPNのサーバーでリークテストを行い漏洩対策機能をテストしたところ、リークは一度も発生しませんでした。
残念なことに、ノートンセキュアVPNには高度なセキュリティ機能がいくつか欠けています。例えば、サーバーを再起動するたびにすべてのデータを消去するRAM専用サーバーや、VPNセッションごとに使用する暗号化キーを変更し、ハッカーが暗号化キーを解読しても過去や未来のデータにアクセスできないようにする前方秘匿性(PFS)がありません。
ノートンセキュアVPNはサーバー上でTor通信をサポートしていますが、サポート担当によると、同時使用すると接続トラブルを引き起こす可能性があるため、お勧めしないとのことでした。ですので、ダークウェブにアクセスする目的でVPNを利用したい場合は、すべてのサーバーでTorをサポートしているExpressVPN、通常のブラウザ(Chrome、Firefox、Opera)でTorサイトを閲覧できるNordVPNをお勧めします。
なお、ノートンセキュアVPNには、スプリットトンネリング、広告トラッカーブロッカー、Wi-Fiセキュリティツールなど、いくつかのボーナス機能も付いています。
スプリットトンネル
ノートンセキュアVPNには、AndroidとWindows用のスプリットトンネルが付いており、特定のアプリをVPN接続から除外できます。テストしたところ、ノートンセキュアVPNの専用アプリに付いているスプリットトンネルは問題なく機能しましたが、なぜかノートン360アプリに付属されているスプリットトンネルはWindowsではうまく機能せず、VPN接続から除外したいアプリを選択することができませんでした。しかし、私のAndroid端末ではスムーズに機能し、VPNをオンにしていると通常はブロックされる銀行アプリにもアクセスすることができました。
正直なところ、Private Internet Accessや Surfsharkのスプリットトンネルの方が優れています。各デバイスで一貫して機能し、アプリに加えてIPアドレスもスプリットトンネルできるため、より便利です。
検証結果として、ノートンセキュアVPNのスプリットトンネル機能は、AndroidとWindows用の専用アプリではうまく機能しますが、ノートン360アプリに付属しているスプリットトンネル機能はうまく機能しないことがわかりました。
広告追跡ブロッカー
ノートン セキュア VPN には優れた広告追跡ブロッカーが付いています。テストしたところ、広告トラッカーから個人情報を守り、企業がユーザーの許可なくアクティビティを監視したり、パーソナライズ広告も阻止できました。しかし、Private Internet AccessのPIA MACE機能のように広告をブロックすることはできませんでした。
しかし、多くのVPNサービスとは異なり、ノートンセキュアVPNの広告追跡ブロッカーの場合、すべてのプラットフォーム上で利用可能な点は便利です。唯一の欠点は、PIAのMACE機能やNordVPNの脅威対策のようなマルウェアブロックが付いていないことです。
検証結果として、ノートンセキュアVPNの広告追跡ブロッカーは優秀で、オンライン上のプライバシーを確実に保護してくれ、全アプリで動作することがわかりました。ただ、トラッカーに加えて広告もブロックしてくれれば、なお良かったのですが。
Wi-Fiセキュリティ機能
Wi-Fiセキュリティ機能は、安全性に欠けるネットワークや危険なネットワークを阻止します。高度なスキャン機能で問題のあるネットワークを検知し、アクセスすると警告が表示されます。また、ノートン セキュア VPNはそのような危険なアクセスを検知すると、自動的にVPNサーバーに接続するようにアプリを設定できる点も気に入りました。
さらに、安全なネットワークであるにもかかわらず警告が表示された場合は、今後そのネットワークにアクセスする際、警告が表示されないように手動で設定することも可能です。これは、雇用主のオープンネットワークなど、接続時にVPNを起動させたくない場合に便利です。
この機能はiOSとAndroidでは「Wi-Fi セキュリティ」機能と呼ばれていますが、WindowsとMacでは「VPNの自動接続」機能と呼ばれています。OSによって名前が違うので少しややこしいです。
検証結果として、ノートンセキュアVPNのWi-Fiセキュリティ機能はとてもよく作動し、危険なネットワークを警告し、そのようなネットワークに接続しようとすると自動的にVPNサーバーに接続してくれることがわかりました。
ノートン セキュア VPN のプライバシーとセキュリティ機能
ノートンセキュア VPN は厳格なノーログポリシーを採用しており、ネット利用時にユーザーのIPアドレスを保存することはありません。その一方で、メールアドレスやお支払い情報(登録および課金目的)、セキュリティ、ネットワーク運用、サポートに必要な帯域幅など、その他のデータは保存されます。
ノートン セキュア VPNは 5、9、14 アイズ同盟(監視データを共有する同盟国)である米国に本社を置いています。これは、もし米国政府や法執行機関があなたのデータを要求した場合、ノートン セキュア VPNにデータがあれば提出する義務があることを意味します。ノートンセキュア VPNはノーログポリシーを採用していますから、あなたのブラウジング履歴を一切保持していないはずですが、Private Internet Accessとは異なり、ノートン セキュア VPNのノーログポリシーは独立監査されていません。
検証結果として、ノートンセキュアVPNのノーログポリシーは、ユーザーのトラフィックやダウンロードファイルは記録しないものの、メールアドレスは記録するため、5、9、14アイズ同盟の国に本社を置いているため、その他トップVPNに比べると質が劣ることがわかりました。
ノートンセキュアVPNのスピードとパフォーマンス
ノートンセキュアVPNの速度低下率は他社と比べても平均的です。ノートンセキュアVPNがサーバーを設置している28カ国すべてのサーバーに接続してスピードテストを行ったところ、速度低下率は平均で55%でした。この低下率は通常より高めで、私がかなり通信速度が速い国(ルーマニア)に滞在中にスピードテストを実施したことが原因である可能性があり、速度をより公平に把握するためアメリカにいる同僚にもスピードテストを実施してもらったところ、実際の低下率は40%であることが判明しました。これは他社と比べても平均的です。
ノートンセキュアVPNは、ローカルサーバーでは非常に高速で、一部の遠距離サーバーでもかなり高速な速度を維持できました。しかし、日本やシンガポールなど、私のロケーション(ヨーロッパ)から非常に遠い距離にあるサーバーでは著しい速度低下が発生しました。
スピードテストでは、まずVPNに接続していない状態でスピードテストを行い、自分の基本速度を確認しました。
次に、ノートンセキュアVPNのルーマニアのサーバーに接続しました。速度低下率は40%でしたが、違いはほとんど気づかないレベルで、VPNに未接続時と同じようにスムーズにネットサーフィンができました。各サイトやHD動画も瞬時に読み込まれ、スキップしてもバッファは発生せず、YouTubeの4K動画もすぐに再生でき、こちらもバッファは発生しませんでした。
また、遠くのサーバーの速度を調べるため、アメリカのサーバーに接続してみたところ、速度は約54%低下しましたが、それでも速度低下はあまり目立たたず、アクセスしたサイトはすべて即座に読み込まれ、YouTubeのHDと4Kビデオも即座に読み込み・再生できました。但し、4K動画をスキップする間、わずかなバッファが発生しました。
最後に私のロケーションから日本のサーバーをテストしたところ、なんと73%も速度が低下してしまいました。それでも通信速度はそこまで遅くなりませんでしたが、サイトの読み込みに約3~5秒かかる率が50%ほどあり、YouTubeの4K動画は読み込みに約8~10秒かかり、スキップすると著しいバッファが発生しました。一方、HD動画は瞬時にロードされ、VoIP通話がフリーズしたり途切れたりすることはありませんでした。
なお、米国での速度率を調べるため、アメリカ在住の同僚がVPNに接続していない状態でスピードテストを行い、基本速度を確認しました。
アメリカの国内サーバーでの速度低下率は僅か14%で、ネット上のアクティビティにほとんど影響はありませんでした。テレビ番組や映画はすぐに再生され、各サイトもすぐに読み込まれました。
次に、遠距離サーバーの低下率を調べるためアメリカからスペインのサーバーに接続したところ、なんと速度が88%も低下してしまいました。しかし、それでもHD動画は即座に再生され、各サイトは遅延なく読み込まれ、Zoom通話を複数実施しましたが通話中にフリーズや不具合はありませんでした。
最後に、アメリカからオーストラリアにある遠距離サーバーに接続したところ、なんと32%しか速度は低下しませんでしたが、私が日本のサーバーに接続したときと同じような現象が発生したそうです。例えば、動画の開始に約10秒かかったり、各サイトの読み込みに3~5秒かかったと報告しています。しかし、Zoom通話の品質には全く問題はなく、ビデオゲームもそれほどラグなくプレイできたそうです。
検証結果として、ローカルサーバーでの速度は非常に速く、遠くのサーバーでもそこまで激しい支障はありませんが、かなり遠くにあるサーバーに接続する場合はストリーミングやブラウジング時に遅延が発生することがわかりました。とはいえ、VoIP通話はどのロケーションでもスムーズでした。
ノートン セキュア VPN サーバーと IP アドレス
ノートンセキュアVPNは、日本を始めとする28カ国にサーバーがあり、数としては他社に比べるとそれほど多くありません。また、不思議なことに、モバイル端末で利用できる国数は28カ国で、トルコではなぜかモバイルでは利用できません。それに比べ、 ExpressVPNやCyberGhost VPNのようなトップクラスのVPNサービスでは最低でも100カ国はカバーしています。とはいえ、ノートンセキュアVPNも世界の様々な国々にサーバーを展開していますので、サーバーの過密状態は防ぎやすくなっています。ノートンセキュアVPNのサーバーはヨーロッパ中心ですが、北米、アジア、中東、アフリカにもあります。
ノートンセキュアVPNのサーバーは、都市ベースで選択することはできず、国ベースのみとなります(ExpressVPNやPrivate Internet Accessはいずれも特定の都市のサーバーを選択できます)。ですので、国によっては(特にカナダ、アメリカ、その他面積の大きい国)、より近い都市のサーバーに接続する選択肢がないため、ロケーションによっては速度が遅くなる可能性があります。
ノートンセキュアVPNは特殊サーバーが少なく、オランダのトレント用サーバーしかありません。サーバー一覧にある[Torrent 最適化された地域]に接続することでトレント用サーバーを利用できます(但し、PC版でのみ利用可能)。なお、通常のサーバーに接続してP2Pを開始すると、トレント用サーバーに切り替えるよう促す表示がでます。その他多くのVPNサービスはストリーミングやトレント、ゲーム用の特殊サーバーや難読化サーバーを提供しているので、特殊サーバーはトレント用サーバーしかない点は残念です。また、ノートンセキュアVPNは専用IPアドレスも提供していません。専用IPアドレスとは、あなただけの専用IPのことで、reCAPTCHAリクエストが頻繁に表示されるなどといった現象を防ぐことができます。
検証結果として、ノートンセキュアVPNは多くの競合他社に比べてサーバーネットワークが小さいですが、サーバーの混雑は簡単に避けられることがわかりました。ただ、ストリーミングやゲーム用サーバーや難読化サーバーなどの専用サーバーがないのは残念です。
ノートンセキュアVPN ストリーミングやトレント機能
ノートンセキュアVPNはストリーミングにとてもお勧めです。各国の同僚とテストしたところ、Netflix、BBC iPlayer、Maxなどの人気動画配信サービスで動作しました。ただし、Amazonプライムでは時々動作しないことがあり、Disney+は動作しませんでした。
これらのサービスを利用したい場合はExpressVPNかPrivate Internet Accessを試してみることをお勧めします。いずれも大半の人気動画配信サービスで作動します。
ノートンセキュアVPNはP2Pをサポートしていますが、オランダにしかトレント専用サーバーがなく(一台しかありません。[Torrent 最適化された地域]と呼ばれ、PCでのみ利用可能)、ポートフォワーディングや高速ダウンロード用のSOCKS5プロキシサポートのような追加機能もないため、あまりP2Pには向いていません。しかし、BitTorrentやTransmissionのような一般的なトレントクライアントで動作します。
P2PにオススメのVPNは、ExpressVPNとPrivate Internet Accessです。これらのVPNサービスはそれぞれ、高速通信、一流のセキュリティ機能、巨大なサーバーネットワーク、ポート転送機能を備えています。また、Private Internet AccessにはSOCKS5プロキシサーバーがあり、IPアドレスはマスキングされますが暗号化はされないので、より通信が高速になります。
検証結果として、ノートンセキュアVPNはストリーミングにはオススメですが、トレントにはあまり向いていないことがわかりました。なお、ノートンセキュアVPNは多くの人気動画配信サイトで作動しますが、Disney+では利用できません。また、トレント専用サーバーは1台しかなく、ポートフォワーディングや高速ダウンロード用のSOCKS5のようなトレント用の特別な機能はありません。
ノートンセキュアVPN 検閲の回避はできるか
ノートンセキュアVPNはインターネットファイアウォールを回避できず、中国やイランのような制限の厳しい国では機能しません。ですので、ネット検閲されている国に滞在されている場合は、ExpressVPNまたはPrivate Internet Accessを使用することをお勧めします。
ノートンセキュア VPN のプランと価格帯
ノートンセキュアVPNには、端末の接続台数が1台、5台、10台用の有料プランがあります。どのプランも付属される機能は同じで、唯一の違いは端末の同時接続台数だけです。各プランは月額または年間サブスクリプションです。なお、月額サブスクリプションの場合、$4.50 / 月から加入できますが、年間サブスクリプションはより手頃で$3.33 / 月、さらに年間一括払いの場合$2.50 / 月で加入できます。但し、年間サブスクリプションの更新時に、価格が大幅に上がるので注意しましょう。
また、月額サブスクリプションの価格は、価格ページに表示されておらず、ノートンのサイト上で簡単に見つけられない点が困りました。なお、VPNを5台以上のデバイスで利用したい場合は、Private Internet AccessかSurfsharkのプランの方が安く、同時接続台数も無制限なのでお勧めです。
なお、ノートンセキュアVPNはノートンの 360のウイルス対策パッケージにも付属していますので、単一ではなくそちらのパッケージを購入することでも利用できます。「スタンダード+VPNプラン」では、ウイルス対策機能とVPNがセットになっているにもかかわらず、ノートンセキュアVPN単体プランと同じ値段で利用できるのでお得です。但し、「スタンダード+VPNプラン」は最大同時接続台数が3台までとなっています(ノートンセキュアVPNの場合は5台のプランもあります)。なお、ノートンのウイルス対策ソフトは当社で実施した全テストで最高得点を獲得しており、2024年に最もオススメのウィルス対策ソフトに輝いています。
なお、ノートンセキュアVPNは、クレジットカード、Google Pay、PayPalなど複数の決済方法に対応していますが、暗号通貨のオプションはありません。
ノートンセキュアVPNの年間プランには60日間の返金保証が付いています(他社の大半のVPNの返金保証期間は30日間なので、これはかなり寛大と言えるでしょう)。なお、月額プランの場合は、14日間となっています。
ノートンセキュアVPNの使いやすさ:モバイルアプリとデスクトップアプリ
ノートンセキュアVPNは、Android、iOS、Windows、macOS用の日本語アプリを提供していますが、Linux用のアプリはありません。Linux用のアプリがあるVPNをお探しなら、ExpressVPNとPrivate Internet AccessのLinux用アプリが使いやすいのでお勧めです。
ノートンセキュアVPNアプリのインストールはとても簡単で、iOSとAndroidスマホには約1分、WindowsとMacBook Proには1〜2分でインストールできました。
ノートンセキュアVPNのインストール手順(簡単な3ステップ):
- ノートンセキュアVPNにサインアップします。 希望するプランを選び、アカウントを作成しましょう。
- VPNを端末にダウンロード・インストールします。 インストールウィザードのセットアップ手順に従って設定します。試したところ、2分以内に完了できました。
- VPNアプリを起動します。 ご希望のサーバーに接続するだけで、安全にネット利用できるようになります。
Androidアプリ
ノートン セキュア VPNのAndroid用アプリは機能が豊富で、とても使いやすいです。
クイック接続機能が付いており、この機能を使うと現在地から最も高速なVPNサーバーに自動的に接続してくれます。また、ページ下部の位置情報アイコンをクリックするとサーバー国の一覧が表示されるので、手動でサーバーに接続する場合も簡単です。サーバーに接続する際の唯一の欠点は、速度順にサーバーをフィルタリングするオプションがないことです。
また、Android用アプリにはキルスイッチ、広告追跡ブロッカー、Wi-Fiセキュリティ機能など、ノートンセキュアVPNの全機能が付いています。スプリットトンネルも利用できますが、残念ながら上手く機能しないことが多々あります。
また、アプリは直感的なデザインで各機能がわかりやすく表示されており、機能についての簡単な説明も付いていますので、VPNに慣れていない方でも使いやすいでしょう。
まとめると、ノートンセキュアVPNのAndroidアプリは、機能が豊富で、安全面にも優れており、とても使いやすいです。唯一の欠点は、スプリットトンネル機能がうまく機能しないことが頻繁に発生する点です。
iOSアプリ
ノートンセキュアVPNのiOSアプリは使いやすいですが、Android版アプリより安全性は若干劣ります。
インターフェースはAndroidアプリと同じで、ワンクリックでサーバーに接続できますが、iOSアプリにはキルスイッチがありません。ですので、キルスイッチ付きのiOS向けVPNをお探しの場合は、ExpressVPNや Private Internet Accessをお勧めします。
ノートンセキュアVPNのiOSアプリにはスプリットトンネル機能もありません(TunnelBearはiOSでこの機能を提供する唯一のVPNの一つです)。Android版にはスプリットトンネルが付いていますが、50%の確率でしか機能しません。
しかし、広告追跡ブロッカーやWi-Fiセキュリティ機能など、その他の機能はiOSアプリでも問題なく使えます。
まとめると、ノートンセキュアVPNのiOSアプリは使いやすいですが、キルスイッチとスプリットトンネル機能が付いていません。
Windows/Mac(PC版)アプリ
モバイルアプリと同様、ノートンセキュアVPNのPC版も使いやすく、クイック接続機能や自動接続機能が付いておりとても便利です。また、サーバー国の一覧のドロップダウンメニューやサーバーへの接続状態を簡単に確認できるオン・オフスライダーがあるので、手動でも簡単にサーバー接続ができます。
なお、Windows版アプリにはスプリットトンネルが搭載されていますがMac版には付いていません(ExpressVPNと Private Internet Accessを除き、ほとんどのVPNはmacOSにスプリットトンネルを搭載していないのが現状です)。しかし、広告追跡ブロッカーはWindows・macOS版の両方に搭載しています。
Windowsアプリには、PCの起動時やスリープモード解除時にVPNを自動接続する「自動接続」機能と、ネット接続が安全でない、または危険にさらされていることを検出したときにVPNを自動的に接続する「自動VPN」機能が付いています。これらの自動化により、手動でVPNを起動したり接続したりする手間が省けてすぐに利用を開始することができます。なお、CyberGhost VPNにも同様の自動化機能やボーナス機能があります。
まとめると、ノートンセキュアVPNのPC版アプリはモバイル版同様に使いやすいですが、Mac版にはスプリットトンネルや自動接続機能が付いておらず、Windowsアプリの方が機能が充実しています。
ノートンセキュアVPNのアプリ:各アプリの機能の違いとは?
ノートン セキュア VPNには、iOS、Android、Windows、macOS用アプリがあります。モバイルアプリとPC版アプリでインターフェースのデザインは異なりますが、いずれも使いやすく、操作は簡単です。
Androidアプリは、広告追跡ブロッカー、キルスイッチ、Wi-Fiセキュリティ機能などといった機能が揃っており、最も機能が豊富です。なお、スプリットトンネルも付いていますが、50%の確率でしか機能しません。iOSアプリもほとんど同じ機能を備えていますが、キルスイッチとスプリットトンネルがないため、Androidアプリに比べると安全性が若干劣ります。
WindowsアプリとmacOSアプリはほとんど同じで、どちらも広告追跡ブロッカー、キルスイッチ、Wi-Fiセキュリティ機能がついています。但し、macOSアプリにはスプリットトンネルと自動化機能が付いていません。
Android | iOS | Windows | macOS | |
グラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI) | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ |
キルスイッチ | ✅ | ❌ | ✅ | ✅ |
スプリットトンネル | ✅ | ❌ | ✅ | ❌ |
広告追跡ブロッカー | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ |
Wi-Fiセキュリティ機能 | ✅ | ✅ | ❌ | ❌ |
ノートン セキュア VPN カスタマーサポート
ノートンセキュアVPNのサポートライブラリは充実しており、セットアップ手順、トラブルシューティング、包括的なFAQなどは全て日本語にも対応しています。なお、年中無休24時間体制の日本語ライブチャット、SNSサポート(FacebookとX)、電話サポートもありますが、メールサポートはありません。
サポートライブラリには、アプリのダウンロードやインストール、サブスクリプションの管理、トラブルシューティングなど様々なトピックが揃っており、検索バーもありますので記事の検索も簡単です。CyberGhost VPNのようにサポートページに全手順ガイドが表示されているわけではありませんが、各記事の内容はとても詳細で親切ですので、わざわざ問い合わせなくてもサポートページでほとんどの疑問を解決できました。但し、ExpressVPNや NordVPNが提供しているような動画チュートリアルがなかったのは残念です。
なお、ノートンには質問や問題を投稿して他のユーザーと交流できるコミュニティフォーラムがあります。
ノートンセキュアVPNはVPNとしては珍しく電話サポートの窓口もあり、50カ国以上に対応しています。一部の国の電話サポートは24時間365日営業していますが、サポートの質にはばらつきがあります。日本の電話サポートを試してたところ、本当に親切に対応してくれる担当もいれば、VPNに関する基本的知識さえ不足しているような担当者もいて、当たり外れが目立ちました。
ノートンセキュアVPNのチャットサポートはあまり良くありませんでした。チャットで問い合わせる場合、まずフォームに内容を入力して、ボットとチャットしなければならず(これには30〜40秒かかります)、他社のVPNに比べると面倒です(大半の大手VPNは、サポート担当と即座につながります)。フォームに記入し、ボットからの質問に答えた後も、担当につながるまで大体3分程待たなければなりませんでした。何度かテストしたところ、担当者につながるまで25分も掛かることもありました。ほとんどのサポート担当は親切でしたが、なかには基本的な知識がなかったり、対応が悪かったりする担当者もいました。しかし、ノートンセキュアVPNのチャットサポートの良い点は、14ヶ国語に対応していることです。
ノートンセキュアVPNにはメールサポートがありませんが、FacebookとXから問い合わせができます。実際にテストしてみましたが、問い合わせページに該当のSNSへのリンクがあり、簡単にアクセスできます。問い合わせを送信後、平均して20〜30分後には回答があり、回答内容もきちんとしていました。他社のほとんどのVPNはSNS上にサポート窓口はないので、このオプションは素晴らしいです。
結果として、ノートンセキュアVPNはカスタマーサポートは総合的に充実していることがわかりました。サポートページには役に立つガイドやFAQが様々ある他、SNSサポートも提供している数少ないVPNの一つです。しかし、ライブチャットと電話サポートの質には担当者によってばらつきがありました。
ノートンセキュアVPNは2024年に試す価値はあるか?
ノートンセキュアVPNは、安全、高速で、使いやすく、ブラウジング、Netflixなど動画配信のストリーミング、およびゲームに適した総合的に機能が充実したVPNです。
ノートン セキュア VPN は、256 ビット AES 暗号化、ノーログポリシー、キルスイッチ、セキュアプロトコルなどの業界標準のセキュリティ機能を全て備えており、DNSとWebRTCのデータ漏洩対策や、広告追跡ブロッカー、スプリットトンネル、Wi-Fiセキュリティ機能などの追加機能も付いています。
しかし、ノートン セキュア VPN には欠点もいくつかあります。例えば、ネットの接続不良を起こすことがあったり、スプリットトンネル機能はWindowsではうまく機能しないことがよくあります。また、中国のような制限の厳しい国では使えません。その他、電話やライブチャットサポートのクオリティは担当者によってばらつきがあります。
ノートンセキュアVPNは、端末接続台数が1台、5台、10台用の有料プランを提供しており、プランは月額と年額のオプションがあります。年間プランには60日間の返金保証、月間プランには14日間の返金保証が付いています。なお、ノートン 360 を購入すると、ノートン セキュア VPNを無料で利用できます。ノートン 360 は、当サイトで2024年にオススメのウイルス対策ソフト第1位に輝いているとても優秀なウイルス対策ソフトです。
よくある質問
ノートン セキュア VPN は無料で利用できますか?
残念ながら、ノートンセキュアVPN には無料プランはありません。しかし、年間プランには60日間、月間プランには14日間の返金保証が付いています。60日間はかなり長い方で、他社のVPNの返金保証期間は大半の場合30日間ですので、2倍ということになります。なお、ノートンセキュアVPNは、業界トップのウイルス対策ソフトでも知られるノートン 360に加入すると追加料金なしで利用できます。
ノートン セキュア VPNはNetflixで利用できますか?
はい、ノートン セキュア VPN はNetflixでも利用できます。複数の国の海外担当者とそれぞれの国から実際に試してみましたが、問題なくストリーミングできました。しかし、Netflixを見る目的でVPNをお探しならExpressVPNが一番お勧めです。通信速度が業界最速なので、かなり快適に動画が見れます。
ノートン セキュア VPN はトレントを許可していますか?
はい。但し、トレント専用サーバーは1台しかない他、SOCKS5プロキシサーバー、前方秘匿性(PFS)、ポートフォワーディングなど、より高速なダウンロードを可能にするtorrentに重要な機能が欠けています。
正直なところ、P2Pで使うならもっと性能の高いVPNがあります。例えば、ExpressVPNは105カ国のサーバーがトレントに対応しており、ルーター専用アプリもあるのでインストールも便利です。ポート転送もサポートしており、高度なセキュリティ機能を備え、ダウンロード速度も業界最速です。
ノートン セキュア VPN は安全ですか?
はい、ノートン セキュアVPN は安全です。銀行レベルの暗号化技術である256ビットAES暗号化を使用していますし、ユーザーの通信を記録しません。また、プロトコルも安全で、キルスイッチやDNSとWebRTCのデータ漏洩対策の他、危険なネットワークや安全性に欠けるネットワークから保護するWi-Fiセキュリティ機能も提供しています。
しかし、いくつか欠点があります。例えば、ノートンセキュアVPNのノーログポリシーは監査を受けておらず、RAM専用サーバーやISPやその他の第三者からVPN通信を隠せる難読化機能もありません。難読化機能や監査済みの厳格なノーログポリシーを備えたVPNをお探しなら、ExpressVPNをお勧めします。