Windows Defender Antivirus評価 (2024) - 実際に機能する?

Windowsに組み込まれているアンチ マルウェアとファイアウォール ツールのWindows Defenderは、スパイウェアやトロイなどの脅威に対するプレミアム レベルの保護を探しているときにまず頭に浮かぶものではないかもしれません。この組み込みツールにはこれらの脅威を防ぐのに十分な機能があるでしょうか。それとも他を探した方がいいでしょうか。評価中に確認したことは以下の通りです。

セキュリティ

Windows Defender Security Centerはウィルス、トロイ、ランサムウェア、その他のマルウェアの種類に対する基本的な保護を提供します。第三者のソリューションを設置したくない場合でもデフォルトでWindowsに設置されるため、システムにこれらの脅威に対するある程度の保護があります。さらに、プログラムは、設置した可能性のある他のアンチウィルス システムを自動的に検出します。これによりWindows Defenderをオンラインの脅威に対する唯一の保護対策にしたい場合でも、古いスキャナーを簡単に削除できます。

テスト研究所の強力な承認

3日間にわたってWindows Defenderを評価したところ、この無料のデフォルト ツールの豊富な機能に感心しました。独立系の研究室であるAV-TestがDefenderをウィルス検出のためのトップ10のソリューションとして頻繁に評価しており、このプログラムはマルウェア除去で完璧なスコアを達成しています（私のテストサンプルはすべて検出されました）。 1つ注意することは、このツールはアドウェアなど、いわゆる「低リスク」のマルウェアの多くを検出し、駆除しないことです。その理由はそれらが存在しても影響がないからです。アドウェアは迷惑なポップアップでシステムを肥大化させることができますが、全体的にランサムウェアの一部がシステムを乗っ取る（または身元認識情報が盗まれる）よりはるかにイライラは少ないです。

ランサムウェアと言えば、一層増え続けるこの脅威から保護するために Microsoftのクラウド ストレージ プラットフォームのOneDriveとの優れた統合もあります。使用者はDefenderを介してOneDriveに重要な個人用フォルダーをコピーすることができます。従って身代金の支払いを要求するウィルスによってロックされた場合でも、アクセスが可能です。 Microsoftが提供する保護にはクラウド保護が含まれていますので、使用者が署名を作成した既知の脆弱性と、未知の脅威の両方に対しての保護が提供されます。しかし、実際のランサムウェアの脅威に対する保護は無く別の（有料の）Microsoft製品との統合のみです。

機能

ウィルスと脅威の保護に加えて、 Windows DefenderにはAdvanced Security付きのWindows Defender Firewallも含まれています。このツールは特に初心者向けではありませんが、受信と送信の両方の保護に対する包括的なファイアウォールのルールを作成および管理することができます。ローカル ネットワークのセキュリティを保護するためにはファイアウォールが不可欠で、Microsoftのツールが非常に包括的であることに感心しました。

また、デフォルトでフィッシング保護機能が自動的にMicrosoftのブラウザ（Microsoft EdgeとInternet Explorer）に統合されています。phishtank.comからいくつかの既知のフィッシングURLをテストしましたが、システムによってすべて正常にフラグが立てられました。残念ながら、Google Chromeでは同じことが言えず、怪しいとフラグを立てずに同じURLにアクセスすることができました。（「危険なサイトから保護する」オプションを有効にしていたのにもかかわらずです）。ChromeにDefenderの保護を追加したい場合は、ChromeのウェブストアからWindows Defender Browser Protectionプラグインを設置する必要があります。

多機能なペアレンタル コントロールのオプション

本当に感心したのは Defenderに包括的なペアレンタル コントロール フィルターが含まれているという点です。これらの設定はクラウドでオンラインで設定され、家族のWindowsアカウントを追加できるため、家族の管理者がそのアクセスを監視および制御できます。実際、 Microsoftは子供向けの特別なWindowsアカウントを作成することもでき、MicrosoftEdgeを使用してログインしてネットを閲覧するたびに、保護設定が自動的に適用されます。（他のブラウザが設置されている場合は、それに対するアクセスをロックダウンできます。）ホワイトリストとブラックリスト登録機能に加えて、管理者は時間制限と閲覧アクティビティに関するプル ダウン レポートも設定できます。

無料のアンチウイルスとしてはペアレンタルコントロールはまあまあですが、NortonやPandaで得られるものとは比較になりません

使いやすさ

Windows DefenderはすべてのWindows PCにプレ インストールされており、他にアンチウィルスが設置されていない場合に自動的に有効になります。当然、これは設置が不要であることを意味します。プログラムはそのまま何もせずにすぐ使用できます。設定は2つの領域で管理されます。ウィルス スキャン、ペアレンタル コントロール、基本的なファイアウォール、およびシステム正常性ダイアログを含むWindows Defenderセキュリティ センターと、高度なセキュリティを備えたWindows Defenderファイアウォールです。後者は専門家向けですが、セキュリティ センター自体は非常に高速で簡単に使用できます。

サポート

Windows Defenderは出荷時に設置されている要素で、Microsoftは遭遇する可能性があるすべての問題を解決します。オンラインのヘルプとよくある質問のセンターは、スキャンの設定方法と一般的な問題の解決方法に関するガイドが含まれています。それでも問題が解決しない場合は、使用者はMicrosoft Virtual Agentと「話す」ことができます（最初の試行で私の質問を理解でき、またスキャンを設定するのに必要なサポートのリソースにも誘導することができました）。最後に、使用者はMicrosoftのグローバル サポート ネットワークにアクセスでき、電話サポートとチケット ベースのシステムの両方が含まれています。Windows Defenderで問題が発生した場合は、 Microsoftには解決するのに十分なリソースがあります。とは言っても、Microsoftはマルウェアに感染した場合の顧客のコンピューターの保護については責任を負わないことを同社の利用規約に明記しています。

これをMcAfeeやNortonなどのはるかに優れたアンチウイルスと比較して見てください。両社とも「ウイルス対策の約束」を提供しています。

価格

しかし、他の有料製品を売りつけようとしない理由は他に提供するものがないからです！要するにこれは基本的な保護で、重要なこと（仕事、オンライン ショッピング、データストレージ、通信など）をご自分のPCに依存している場合にWindows Defenderは保護し続けることはできません。他に良く機能する無料のWindows用アンチウイルスがありますが、一般に無料のアンチウイルスは完全なデバイス保護を提供することを意図していません。そのためにはプレミアムのアンチウイルスが必要です。幸いにも、それらの多くは安価で強力、かつ100％安全です。