ピンタレストを子供が使う安全性は?2024年

更新日: 2024年9月20日
ファクトチェッカー:Kate Davidson
トマ・ノヴァコヴィッチ トマ・ノヴァコヴィッチ
更新日: 2024年9月20日 ライター

Pinterest(ピンタレスト)を子供が保護者の指導なく利用するのは安全とは言えません。PinterestはInstagramやFacebookなどの人気SNSより安全と考えられており、未成年者を守るための取り組みが行われていますが、ほかのソーシャルメディアと同様、危険が全くないとは断言できません。

とは言え、子供がPinterestを安全に利用できるようにする方法はあります。例えば、アカウントのプライバシー設定や安全設定を適切に変更するなどです。

Pinterestの設定を変更するほかにも、一流のペアレンタルコントロールアプリも使うのがおすすめです。一番おすすめなのはQustodio(クストディオ)です。Pinterestの利用時間を細かくコントロールでき、アプリは日本語に対応しています。コンテンツとアプリのフィルタリングはすべての言語で利用可能です。

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Pinterestとは?

Pinterestとは?

Pinterestとは、画像やショートビデオを通して新しいアイデアを発見・保存・共有できるオンラインプラットフォームで、おしゃれな見た目が魅力です。

手芸、レシピ、インテリア、パーティー企画など、ありとあらゆるテーマでアイデアを検索でき、気に入った画像は「ボード」と呼ばれるコレクションに「ピン」として保存できます。「夏旅行アイデア」や「ヘルシーな夕食レシピ」などのテーマごとにボードを作成してアイデアを整理できるため、後で必要なときにアイデアが簡単に見つかります。

Pinterestはソーシャル機能もいくつかあります。例えば、興味のあるアカウントをフォローしたり、投稿にコメントを追加したり、「いいね」したりできます。「グループボード」では、複数人のユーザーが共有のボードにピンを保存することも可能です。保存したピンや「いいね」したボードをもとに、おすすめコンテンツが表示されるのもポイントです。

Pinterestの危険性は?

  • 不適切なコンテンツが表示される可能性がある。Pinterestは快適に利用するためのガイドラインを定めていますが、性的、暴力的、その他不適切な画像や動画が紛れ込むことがあります。時にはそのようなコンテンツが検索結果に表示されたり、ほかのユーザーがうっかり保存したりするかもしれません。
  • 有害な影響を及ぼす可能性がある。Pinterestには、有害な行動を助長する恐れのあるコンテンツが含まれます。例えば、うつ病、自殺念慮、薬物乱用を美化するコンテンツや、摂食障害を悪化させる画像に遭遇するかもしれません。Pinterestはこのようなコンテンツを削除することに力を入れていますが、有害なメッセージが隠れていたり暗示されていたりします。
  • 子供を狙う犯罪者。Pinterestで小児性犯罪者が幼児の写真をボードに保存している事例が報告されています。Pinterestはそのようなコミュニティの閉鎖に全力を尽くしていますが、加害者は自動監視を避けるのが得意で、厳密には許容される範囲内でPinterestを利用しているケースもあります。
  • 誤った情報や危険な「ライフハック」。Pinterestにはユーザー生成コンテンツが大量に投稿されていますが、必ずしも安全で信頼できるとは限りません。Pinterestで見かけたレシピやライフハックを試した子供が怪我をするケースは多数報告されています。
  • ネット上での安全リスク。Pinterestのピンの多くは外部リンクです。ピンをクリックするとどこに遷移するか分かりません。一見無害に見えるピンを子供がクリックし、マルウェアをダウンロードしてしまったり、不適切なサイトを見てしまったりする可能性があります。
  • Pinterestの長時間利用。Pinterestではコンテンツが次から次へと無限に表示されますから、つい長時間利用してしまい、勉強がおろそかになったり、友達と遊ばなくなったりするなど、生活に支障をきたす可能性があります。
  • ネットいじめや嫌がらせ。Pinterestはユーザー間の直接的な交流を重視したSNSではありませんが、メッセージを送信したりピンにコメントを投稿したりすることはできるため、ほかのSNSアプリと同様、ネットいじめや嫌がらせに繋がる可能性があります。

Pinterestの対象年齢は?

Pinterestの対象年齢は?

Pinterestは13歳以上のユーザーが対象です。Pinterestの利用規約では、13歳以上か、居住国の法律で同意できる年齢に達していなければ利用できないと規定しています。また、未成年者はアカウント登録を行う前に保護者の許可を得なければなりません。

AppleアプリストアでPinterestは12歳以上のユーザー向けであると評価されており、「まれ/軽度な成人向けまたはわいせつなテーマ」の警告マークが付いています。Google PlayストアでPinterestは「保護者の指導を推奨」となっています。通常、これはユーザーが閲覧できるコンテンツの量が非常に多いアプリに与えられる評価です。つまり、Pinterestには子供にとって適切ではない可能性のあるコンテンツがあるものの、年相応のコンテンツもあるため、「何歳のユーザーにとって適切か」というのはサイトの使い方によるということです。

Pinterestで子供の安全を守る方法

Pinterestの危険性を紹介しましたが、子供がPinterestを安全に利用することは十分可能です。子供がPinterestを閲覧する際に安全を守るためのアドバイスを紹介します。

1. 高品質なペアレンタルコントロールアプリを導入する

Pinterestで子供の安全を守る方法

Qustodioなどの一流のペアレンタルコントロールアプリは、Pinterestなどのオンラインサービスで子供の安全を守るのに役立ちます。次のようなことが可能です。

  • Pinterestの利用時間を制限する。1日にPinterestをどれくらい閲覧できるか決めましょう。例えば、平日は30分、週末はもう少し長めに使えるようにする、といった具合です。
  • Pinterestが利用できる時間帯を決める。子供がPinterestにアクセスできる時間を制限しましょう。例えば、学校の授業中や就寝時間はアクセスできないようにすれば、学校でPinterestに気を取られたり、Pinterestのせいで睡眠時間が減ったりするのを防げます。
  • 子供がPinterestで保存したピンを見守る。Barkなどのペアレンタルコントロールアプリは、子供のピンの画像と説明をスキャンし、有害または不適切なコンテンツがあった場合は通知してくれます。
  • 詳しいアクティビティレポート。日、週、月単位でPinterestの使用時間を把握するのに役立ちます。Pinterestの使用時間が長くなっていないかどうか、不適切な時間帯に閲覧していないかどうか確認できます。
  • Pinterestへのアクセスを完全にブロックする。Qustodioなどのペアレンタルコントロールアプリを使うと、アプリの使い過ぎを防げます。「Pinterestの利用時間がやけに長い」「まだ幼過ぎる」というケースでは必要かもしれません。
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2. 子供のPinterestアカウントを作成してあげる

Pinterestで子供の安全を守る方法

Pinterestは未成年者を守るための安全機能が内蔵されていますが、アカウント登録時に子供が生年月日(特に生まれた年)を正しく入力しなかった場合、安全機能は使えません。

なお、Pinterestのアカウント登録を行う際、児童を保護するために生年月日の入力を求められますが、それ以上の年齢確認はありません。子供に代わってアカウント登録を行うか、子供と一緒に行うのが大切だと思います。

3. 子供のプロフィールを非公開に設定する

Pinterestで子供の安全を守る方法

プロフィールを非公開に設定すると、アカウント所有者が承認したユーザーしかピン、ボード、フォローリスト、プロフィールを見られなくなります。Pinterestでフォローのリクエストを受けた場合、どのような人なら承認して良いか子供と話し合うようにしましょう。また、コメントやピンの説明でほかのユーザーが非公開プロフィールをメンションすることはできません。

子供のプロフィールを非公開に設定する手順は次のとおりです。

  1. 右上のプロフィール写真の隣にある矢印をクリックします。
  2. [設定]をクリックします。
  3. [プロフィールの公開設定]タブを開きます。
  4. [非公開プロフィール]がオンになっていることを確認してください。

[検索プライバシー]をオンにすると、子供のプロフィールが検索エンジンの検索結果に表示されるのを防げます。このオプションはデフォルトでオンになっており、13~18歳の子供のアカウントではオフにできません。

4. メッセージ設定を変更する

Pinterestで子供の安全を守る方法

Pinterestで子供がフォローしていないユーザーは、子供にメッセージを送信できません。また、子供の友達や、子供がフォローしているユーザーが送信したメッセージの設定を管理できます。

  1. 右上のプロフィール写真の隣にある矢印をクリックします。
  2. [設定]をクリックします。
  3. [ソーシャル機能の権限]タブを開きます。
  4. [メッセージ]にスクロールします。
  5. メッセージを受信トレイで受信するか、リクエストを受け取るか、まったく受信しないかを決められます。

5. 子供のピンに誰がコメントできるか管理する

Pinterestで子供の安全を守る方法

Pinterestでは、子供のピンに対するコメントとPinterestに表示されるコメントを管理できます。

  1. 右上のプロフィール写真の隣にある矢印をクリックします。
  2. [設定]をクリックします。
  3. [ソーシャル機能の権限]タブを開きます。
  4. [コメント]にスクロールします。
  5. 1つ目のトグルでは、他のユーザーが子供のピンにコメントを投稿するのを許可するか設定できます。
  6. コメントを許可した場合、2つ目のトグルで特定の単語を含むコメントが子供のピンに表示されるのを防げます。
  7. 3つ目のトグルでは、禁止した単語を含むコメントが他のユーザーのピンに表示されるのを防げます。

6. Pinterestのプライバシー設定で保護者パスコードを設定する

Pinterestで子供の安全を守る方法

保護者パスコードを設定すると、Pinterestアカウントのプライバシー設定を子供が勝手に変更してしまうのを防げます。このコードは子供が18歳になると期限切れになります。設定方法は次のとおりです。

  1. 右上のプロフィール写真の隣にある矢印をクリックします。
  2. [設定]をクリックします。
  3. [アカウント管理]タブを開きます。
  4. [あなたのアカウント]で[保護者パスコード]のオプションを探しましょう。
  5. [コードを追加]をクリックします。
  6. 4桁のコードとメールアドレスを入力してください。パスコードを変更する際に必要になります。

6. ネット上でのセキュリティとプライバシーについて子供と話し合う

オンラインでの安全性について、子供と率直に話し合うのが重要です。こうすることで、あなたがPinterestの安全な利用について真剣に受け止めている理由を子供に理解させることができます。次のようなポイントに触れましょう。

  • Pinterestに不快な投稿があったり、不快な人物がいた場合、いつでもあなたに相談できることを伝えましょう。
  • Pinterestで友達に追加するのは、オフラインで知っていて、信頼できる人だけにするよう指導しましょう。
  • デジタルフットプリントが何か説明し、Pinterestに限らずネット上に投稿したものは長期的な影響を及ぼす可能性があることを理解させましょう。
  • Pinterestのプライバシー設定を一緒に確認し、なぜそのように設定したのか1つひとつ説明しましょう。

7. 自分のPinterestアカウントを作成し、子供とつながる

自分のPinterestアカウントを作成し、子供とつながると、Pinterestアクティビティを見守れます。子供がPinterestでどのようなコンテンツを投稿・閲覧しているのか把握できるほか、誰が子供の投稿にコメントしているのかチェックできます。また、Pinterestの使い方や仕組みについて理解しておけば、どのようなことに注意すべきなのか分かりますね。

Pinterestは他のSNSサイトより安全ですか?

Pinterestの安全性と危険性は、ほかのソーシャルメディアと同じです。Pinterestはユーザー間の交流ではなくコンテンツの発見が中心のサイトなので、ほかのSNSより安全と考える人は多いですが、有害なコンテンツや誤った情報は存在しますし、プライバシー上の懸念もあります。

とは言え、Pinterestの正しい使い方を子供に伝えて、本記事で紹介したアドバイスに従えば、Pinterestで子供の安全を守れます。

データのプライバシー保護の観点でも、Pinterestは他の人気SNSと大差ありません。ユーザーの個人情報(個人を特定できる情報や位置情報、行動や利用状況の分析データなど)は自動的に収集されますし、そのデータはさまざまな目的で第三者と共有または販売されます。

Pinterestは他のSNSサイトより安全ですか?

とは言え、Pinterestが広告主と共有するデータを管理することは可能です。手順は次のとおりです。

  1. 右上のプロフィール写真の隣にある矢印をクリックします。
  2. [設定]をクリックします。
  3. [プライバシーとデータ]タブを開きます。
  4. [広告のパーソナライズ]でチェックボックスのチェックをすべて外してください。

よくある質問

Pinterestは13歳の子供にとって適切ですか?

一般的に言えば、適切でしょう。Pinterestの対象年齢は13歳以上で、居住国で定められた「同意の判断ができる年齢」に達している必要があります。AppleアプリストアとGoogle PlayストアでPinterestは「12+」と「保護者の指導を推奨」と評価されていますから、大半の子供は高品質なペアレンタルコントロールと保護者の指導が必要です。

Pinterestで子供を狙う大人はいますか?

大半のSNSアプリは子供を狙う悪質なユーザーがいますが、Pinterestも例外ではありません。

有害な人物から子供を守るには、プロフィールを非公開に設定する、他人からのメッセージをブロックする、不適切な単語を含むコメントを表示しないなど、こちらのアドバイスに従うことです。

Pinterestに成人向けコンテンツはありますか?

Pinterestは13歳以上のユーザーを対象としたサービスなので露骨なコンテンツは禁止されていますが、Pinterestのコンテンツ監視システムの検出漏れも一定数あります。子供がPinterestでアダルトコンテンツに遭遇した場合、ピン、ボード、またはユーザーを報告できます。

Pinterestにペアレンタルコントロール設定はありますか?

Pinterestにペアレンタルコントロールはありませんが、未成年者を守るための安全措置が講じられています。ただし、アカウント登録時に正しい生年月日を入力したことが前提です。Pinterestでアカウント登録すると生年月日を聞かれますが、それ以上の年齢確認は行われません。

例えば、未成年者のプロフィールは自動的に検索結果から除外され、この設定は18歳になるまでオフにできません。保護者はPinterestの設定を変更することで子供をある程度守れますが、高品質なペアレンタルコントロールを導入してPinterestの安全性を高めたほうが良いでしょう。

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著者について
トマ・ノヴァコヴィッチ
更新日: 2024年9月20日

著者について

トマ・ノヴァコヴィッチはSafetyDetectivesのライターを務めています。入社以前は、技術、語学、科学分野のさまざまな出版物でフリーライターとして活躍。幅広い分野に興味を持ち、ハイテク分野や成長し続けるサイバーセキュリティとプライバシーについて常に探求しています。プライベートでは、小説を書いたり、読書、<em>ファイナル・ファンタジー</em>のビデオゲームをプレイするのが趣味だそうです。

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